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第9章 戦いの中で真実を?

9-20 食事休憩?

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 それでこの階というより、この森での成果は双頭の蛇を20匹討伐、その内の1匹は他の固体よりも5倍ほど大きかった。まあ、恐らくこの森の主だったのだろう。



 しかし、今のところ何故か、双頭の蛇だけしか出てきていない。そのうえこの森の広さがまったく解らないのである。

 かなり歩いて回っていると、誰かのお腹のなる音と共に、アリアとミーアが声を掛けてきたのである。
「ユウ兄。そろそろ休憩にして、御飯食べないお腹空いたよ」
「お兄ちゃん。ミーアもお腹空いたよ。御飯、御飯!」
 2人のおねだりを聞きながら、ロンの方に視線を向けると少し呆れて、困った顔をしていた。
 まあ、確かにかなり時間がたったが、それでもまだ食事休憩には早いとは思うが?

「兄貴、このままでは埒があきませんよ。それに実を言いますと・・・・」
 ロンは、お腹に手を当てて若干顔を赤くしていた。
 あっ、なるほど、さっきのお腹の音の犯人は、ロンだったのね・・・。なら、何でさっきアリア達を見て困り顔をした。それなら自分のお腹が空きましたといえばいいのに、ホント・・・。

 それから全員一致で、もうちょっと進み食事休憩を取れるような場所を見つけて、そこで休憩する事になった。
「ねえ、ユウ兄さっきの蛇食べれるのかな?あのデススネークみたいに」

 アリアがそう尋ねてきた、それは何故かと言うと、以前討伐したデススネークも、はっきり言って美味かった。他の子達は最初あの姿を見ていたので絶対に食べないと言っていたが、調理した物を恐る恐る食べたら物凄い勢いで無くなった。

 その時ははっきり言って凄いことになっていた。

 まずリンカとアリアが一口食べた時の言葉がきっかけだった。
「何これ!?ホントにあれなのユウ君!これお美味しいじゃん。何で、どうして、あんな姿なのに・・・」
「ハフハフ、これも美味しいよ。何でこんなに美味しいの?」
 実際デススネークの姿は、蛇と変わらないが回りの鱗みたいなのがトゲトゲで色も気持ち悪い色だった。はっきり言って最悪な色で毒々しい感じだった。
 それでも中身は綺麗なピンク色であったが、ただ、ちょっと臭みがあったのだ。

「ホントだよ。兄貴!こいつ普通火を通したら臭いだけで食えたもんじゃないんだよ」
 それにユータも一口食べて、その事を声に出し、そこからすごい勢いで食べ始めた。

 このとき白王狼ハクオウロウのランとミーアは、黙々無言で食べていたのだ。

 他の子達はその見た目と臭みに抵抗があったのか、最初の一口が4人と1匹より遅れた為、その時は既に半分以上の量が無くなっていたので後で、悔やんでいたのだ。

 その後は物凄い取り合いになり、直ぐになくなってしまった。それから後日、何故かその味を忘れられなかったのか、相当な数のデススネークを討伐してきたのである。

 それを持って同じもを作ってくれと、頼んできたぐらいだった。

 確かその時最初に作ったのが・・・から揚げで、後から大量に持ってきた物で色々と試したのを覚えている。

 それにここに来て双頭の蛇を倒し、最初の時は魔獣モンスターだろうと考え、魔石を抜き取れば浄化、消滅すると思ったら尻尾にあった球体以外が残ったので、殆どが素材化何かと思いすべてアイテムボックス内に収納している。

 それからみんなの意見を聞き、考えて休憩と食事を作るために、ちょうど良い場所を3人に見つけてもらう様にした。

 俺はみんなが場所を探してる間に、歩きながら食材を確認していて、ふと思ったのである。先程の双頭の蛇は食べられるかどうかである。

 とりあえずアイテムボックス内にあるデススネークと、先程まで倒していた双頭の蛇を取り出し肉質などを確かめてみた。

 まあデススネークは魔獣モンスターではなく、けもののであったが、もしかしたらこの双頭の蛇は魔獣モンスターだは無く、獣魔かもしれないし、魔石をもつ獣の類かもしれないし、もしかしたらだけど、殆どの部位が残っているから食べられるかもしれない。
 それに、不思議と戦闘時は、あれだけ硬かった身は、魔石を抜き取ると何故か簡単に切り分ける事ができたのであった。

 そう思い取り出して両方を見比べ、少し味見をしてみた。ホントはこんな行為はいけないのだが、俺には状態異常による効果は殆ど効かないので大丈夫。

 でも、それでは他の子達には問題があるので、簡単な方法で浄化する事にする。

 実は聖属性の【浄化プリフィケーション】を使えば毒素は消えるが、実は味が落ちる・・・でも、まあ、その必要性は無かった。

 一口味見したら、はっきり言って滅茶苦茶美味かったので、つい声をあげてしまった。
「うっまぁ!何だこれ?ホントにあの蛇かよ」
 俺が歩きながらそんな事を確認している事を、知っていたみんなその声を聞き立ち止まってこちらに振り向いた。

「どうしたの?ユウ兄、そんな素っ頓狂な声をあげて・・・・ああ、なんか良いもの食べてる」
「ああ、ミーアも、ミーアも欲しい。《カプッ》」
 アリアが俺の方に振り返り、ちょうどもう一口味見しようとした所を見られてしまった。
 それをすかさずミーアが俺に飛び掛り、その身を摘んでいた指ごと口に入れられてしまった。

「んんん!?・・・・」
「えっ、もしかして毒でもあったか、吐き出せミーア!死んじゃうぞ」
 するとミーアは首を振り答えた。
「違うの。物凄く美味しいの・・・幸せなの。もっと食べたいよお兄ちゃん」
 どうやら毒とかの問題は無かったので安心した。しかし、俺も不注意だった・・・でも双頭の蛇の肉は相当美味い、いや、美味すぎるはっきりいってあの瞬間声が出て当たり前だった。

 でも、今更そんな事を言っても、もう後の祭りだ。そんな事があったからだ。

 それでその後、アリアがその時点で食べられなかったのが悔しかったのか、頬を膨らませてブツブツと俺の文句を言っていたのである。まあ、それは仕方ないことなのである。

 それから一生懸命3人と1匹は、良い場所を余り離れず見える範囲で、探しながら調査を行なっていた。それで俺のほうはと言うと、みんなが場所を探し見つけてる間に、一旦ここで立ち止まって下拵えを行なっている。
 とりあえず双頭の蛇の身を使い、から揚げと素焼き、それと蒲焼でも作ろうと思う。

 何せアリアが探しに行く前に、一言俺にお願いしてきたのであった。
「ユウ兄それなら、料理はから揚げも良いけど、あの時作ってたあの蒲焼が食べたい」
 まあ、デススネークでも1回作ってますから、あの味が忘れないのであろうそれを頼んできたのであった。

 それから下拵えが終る頃に、ミーアとロンが休憩場所にちょうど良い場所を見つけたらしいので、今、その場所に向っている。
 ちなみにアリアはこちらの事が気になって、場所探しどころではなかったようだった。



 今現在、その場所にたどり着き、食事の準備をしている。


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