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今日も今日とて始まったって皿洗い。
いつもと違う場所でいつもと違う物を洗っているので楽しいとまではいかないが億劫さをあまり感じない。
あれ?
いや。
普通に億劫だ。
おかしい。
そんなのは今どうでもいい。
「ねえひよりん見てこの技かけてみたかったんだよ」
少し目を離せばこの状態だ。
「叶歌先輩 辞めてくださいよ 死んじゃいます 咲李くんにやってくださいよ」
「えー!?僕 辞めてください 無理です無理」
そして、咲李先輩が走り出す。
最近見なかった懐かしい光景だ。
ああ、浸ってる場合ではない。
ここは仮にも化学室。
実験器具や、薬品などがあるので危険だ。
停めなくては。
「叶歌先輩、時間大丈夫ですか?」
「うん? あっやばい じゃあね」
時計を見た叶歌先輩はそう言い慌てたように去っていった。
本当に嵐のような人だ。
「ほら 彗くん終わったの? あれ?」
彗くんが実験器具を洗っていたシンクに行くと、あんなにたくさんあったはずの洗い物は全て消えていた。
「凄いでしょ?」
自慢げに言っているが違うに決まっている。
やる気が無くて、駄々をこねながらやるのが彗くんだ。
やれば出来る子ではあるが早すぎる。
「叶歌先輩でしょ」
「ううっ そうです」
叶歌先輩がやって下さっていたシンクも洗い物が何も無く綺麗だった。
いつもと違う場所でいつもと違う物を洗っているので楽しいとまではいかないが億劫さをあまり感じない。
あれ?
いや。
普通に億劫だ。
おかしい。
そんなのは今どうでもいい。
「ねえひよりん見てこの技かけてみたかったんだよ」
少し目を離せばこの状態だ。
「叶歌先輩 辞めてくださいよ 死んじゃいます 咲李くんにやってくださいよ」
「えー!?僕 辞めてください 無理です無理」
そして、咲李先輩が走り出す。
最近見なかった懐かしい光景だ。
ああ、浸ってる場合ではない。
ここは仮にも化学室。
実験器具や、薬品などがあるので危険だ。
停めなくては。
「叶歌先輩、時間大丈夫ですか?」
「うん? あっやばい じゃあね」
時計を見た叶歌先輩はそう言い慌てたように去っていった。
本当に嵐のような人だ。
「ほら 彗くん終わったの? あれ?」
彗くんが実験器具を洗っていたシンクに行くと、あんなにたくさんあったはずの洗い物は全て消えていた。
「凄いでしょ?」
自慢げに言っているが違うに決まっている。
やる気が無くて、駄々をこねながらやるのが彗くんだ。
やれば出来る子ではあるが早すぎる。
「叶歌先輩でしょ」
「ううっ そうです」
叶歌先輩がやって下さっていたシンクも洗い物が何も無く綺麗だった。
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