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過去を乗り越えて
類は友を呼ぶ
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俺とカイルは教えてもらった薬師の家にいる。
薬師の家は魔女の家という感じの少し古い、薄暗い家だった。
家の中からは薬品の匂いが漏れでて臭い。
俺とカイルは匂いに顔をしかめながら家へと入る。
「こんにちは。」
挨拶してみるが全く反応がない。
留守かな?俺はもう1度、さっきより大きい声で挨拶をする。
すると先程とは違い、今度は反応があった。
「なんだい、うるさいね。回復薬はまだできてないよ、さっさと帰りな!」
どうやら薬師の婆さんは機嫌が悪いらしい。
店で聞いた話では薬師はグローバという婆さんで気難しいらしい。
その気難しい婆さんが機嫌が悪い、いい予感がまったくしない。
また婆さんの機嫌のいい時に来ようと諦めて帰ろうとすると、カイルが婆さんに声をかける。
「すみません、回復薬を取りに来たわけではないんですよ。今日は回復薬の作り方を聞けたらと思って来ました。」
「回復薬の作り方を聞きにきただって。こっちが一段落するまで少し待ってな。」
待っとけと言われ、帰れなくなった俺はカイルと一緒に玄関で待つ。
10分くらい待つと奥から婆さんがやってきた。
薬師の婆さんはしかめっ面を隠すことなく俺とカイルを品定めするようにじっと眺める。
「ふん、まあいいわ、こっちに来な。」
どうやら俺とカイルは婆さんのお眼鏡にかなったらしい。
婆さんに連れられて奥の部屋へと向かう。
連れて行かれた先はThe・魔女の部屋だった。
部屋の中心には大きな釜が置いてあり、中には緑の液体が入っている。
そして周りには作業台や大量の薬草、見ただけでは分からないような材料がずらりと並んでいる。
これが薬師の部屋か、その辺りにある材料も貴重な物が多いんだろうなと思いながら眺める。
俺が興味津々で眺めていると婆さんに声をかけられる。
「そんなに珍しいかい?」
「はい、見たことのない材料が多くてワクワクします。もしかしたらエリクサーを作れるって考えたら、ワクワクしかないですよね!」
俺がそう答えたら、今までしかめっ面だった婆さんが心底可笑しそうに笑いだした。
「ヒッヒッヒ、久しぶりにこんなに笑ったね。エリクサーか、私もそんな時代もあったね。それで、ポーションの作り方を教えて欲しいのかい?」
「教えてくれるんですか?」
「何を言ってんだい、教えてもらうために来たんだろ。それなら私が言うとおりにやりな。」
そう言われ、俺とカイルは婆さんに言われたとおり、底が焦げ付かないようにゆっくりと鍋をかき回す。
婆さんに怒られながら鍋をかき混ぜること1時間、腕がパンパンになってきた頃に婆さんが「そろそろかね。」と言って俺達を止める。
婆さんは鍋の中身を確認し、「まあ最初ならこんなもんかね。」と言って鍋を火からおろした。
「カイルって言ったかい、あんたはみどこがあるよ。鍋をかき混ぜるタイミングが完璧だ。コウって言ったかい、あんたはまだまだだね。それじゃあ、次はこの原液を濾すよ。」
婆さんが元気よく命令するが、だいぶいい時間になってきた。
子供達のご飯もあるので、そろそろ帰りたい所だがお願いした手前、帰っていいですかとは言い辛い。
仕方ない、俺が犠牲になろう。
俺は子供達のご飯の準備を理由にカイルだけ先に帰らせることにした。
カイルが帰った後、婆さんと2人で作業を続ける。
婆さんは元気に作業を続けるが1人暮らしなのだろう?
この時間になっても誰も帰ってくる気配がない。
単純作業が続き、ふと考えてしまった。
俺がカイルを帰らせる時に子供の話をした時、婆さんが少し寂しそうな顔をしたように見えたのだ。
気になるが、初対面で家族の話をしていいのか悩む。
2人の間の沈黙を破ってくれたのは婆さんだった。
「子供達がいるって言ったが、あんたの子供かい?」
「ブッ、何を言ってるんですか。俺に子供なんていないですよ。」
まだ子供作りすらしたことないのに、たいした勘違いである。
俺は乾いた笑みで否定する。
そして子供達との関係を説明する。
「エリクサーを作りたいって言った時から思っていたが、あんたは変な男だね。」
「変わってると言われるんですが、ただ自分の欲望に忠実なだけなんですがね。やりたいことをやり、やってみたいことのために頑張ってるだけですよ。」
「やってみたいことのために頑張るね。あの子もそんなことを言ってたわね。」
婆さんの家族を聞くならこのタイミングだ、そう思った俺は自然な感じで尋ねる。
「グローバさんにご家族はいらっしゃらないんですか?」
「聞かれたくないことをずばりと聞いてくるわね。だけど古いことを思い出したから、今日は特別だ教えてやる。」
そして俺はグローバから昔話を聞いた。
グローバは薬師の家系で代々薬師をしており、グローバも小さい頃から薬師の勉強をさせられていたらしい。
その時グローバも勇者の物語に憧れて、エリクサーを作ってみたいと頑張っていたが心半ばで諦めたようだ。
そしてグローバは冒険者と恋をして、子供を授かった。
やがてその子は冒険者になり、やってみたいことのために頑張りたいと出ていってしまいその後の消息はわからないらしい。
この世界は日本と違い、別れは生涯の別れになることが多いみたいだ。
いつか俺にも別れがくるのだろうか?
こないといいな~。
この後、俺はグローバにこき使われながらポーション作りと毒消しポーション作りを教えてもらった。
そしてお駄賃にポーションと毒消しポーションを5本ずつもらい、「また顔を出しな」と言われグローバの家を後にした。
今度はミミ達も連れて行くかと思いながら家へと帰った。
薬師の家は魔女の家という感じの少し古い、薄暗い家だった。
家の中からは薬品の匂いが漏れでて臭い。
俺とカイルは匂いに顔をしかめながら家へと入る。
「こんにちは。」
挨拶してみるが全く反応がない。
留守かな?俺はもう1度、さっきより大きい声で挨拶をする。
すると先程とは違い、今度は反応があった。
「なんだい、うるさいね。回復薬はまだできてないよ、さっさと帰りな!」
どうやら薬師の婆さんは機嫌が悪いらしい。
店で聞いた話では薬師はグローバという婆さんで気難しいらしい。
その気難しい婆さんが機嫌が悪い、いい予感がまったくしない。
また婆さんの機嫌のいい時に来ようと諦めて帰ろうとすると、カイルが婆さんに声をかける。
「すみません、回復薬を取りに来たわけではないんですよ。今日は回復薬の作り方を聞けたらと思って来ました。」
「回復薬の作り方を聞きにきただって。こっちが一段落するまで少し待ってな。」
待っとけと言われ、帰れなくなった俺はカイルと一緒に玄関で待つ。
10分くらい待つと奥から婆さんがやってきた。
薬師の婆さんはしかめっ面を隠すことなく俺とカイルを品定めするようにじっと眺める。
「ふん、まあいいわ、こっちに来な。」
どうやら俺とカイルは婆さんのお眼鏡にかなったらしい。
婆さんに連れられて奥の部屋へと向かう。
連れて行かれた先はThe・魔女の部屋だった。
部屋の中心には大きな釜が置いてあり、中には緑の液体が入っている。
そして周りには作業台や大量の薬草、見ただけでは分からないような材料がずらりと並んでいる。
これが薬師の部屋か、その辺りにある材料も貴重な物が多いんだろうなと思いながら眺める。
俺が興味津々で眺めていると婆さんに声をかけられる。
「そんなに珍しいかい?」
「はい、見たことのない材料が多くてワクワクします。もしかしたらエリクサーを作れるって考えたら、ワクワクしかないですよね!」
俺がそう答えたら、今までしかめっ面だった婆さんが心底可笑しそうに笑いだした。
「ヒッヒッヒ、久しぶりにこんなに笑ったね。エリクサーか、私もそんな時代もあったね。それで、ポーションの作り方を教えて欲しいのかい?」
「教えてくれるんですか?」
「何を言ってんだい、教えてもらうために来たんだろ。それなら私が言うとおりにやりな。」
そう言われ、俺とカイルは婆さんに言われたとおり、底が焦げ付かないようにゆっくりと鍋をかき回す。
婆さんに怒られながら鍋をかき混ぜること1時間、腕がパンパンになってきた頃に婆さんが「そろそろかね。」と言って俺達を止める。
婆さんは鍋の中身を確認し、「まあ最初ならこんなもんかね。」と言って鍋を火からおろした。
「カイルって言ったかい、あんたはみどこがあるよ。鍋をかき混ぜるタイミングが完璧だ。コウって言ったかい、あんたはまだまだだね。それじゃあ、次はこの原液を濾すよ。」
婆さんが元気よく命令するが、だいぶいい時間になってきた。
子供達のご飯もあるので、そろそろ帰りたい所だがお願いした手前、帰っていいですかとは言い辛い。
仕方ない、俺が犠牲になろう。
俺は子供達のご飯の準備を理由にカイルだけ先に帰らせることにした。
カイルが帰った後、婆さんと2人で作業を続ける。
婆さんは元気に作業を続けるが1人暮らしなのだろう?
この時間になっても誰も帰ってくる気配がない。
単純作業が続き、ふと考えてしまった。
俺がカイルを帰らせる時に子供の話をした時、婆さんが少し寂しそうな顔をしたように見えたのだ。
気になるが、初対面で家族の話をしていいのか悩む。
2人の間の沈黙を破ってくれたのは婆さんだった。
「子供達がいるって言ったが、あんたの子供かい?」
「ブッ、何を言ってるんですか。俺に子供なんていないですよ。」
まだ子供作りすらしたことないのに、たいした勘違いである。
俺は乾いた笑みで否定する。
そして子供達との関係を説明する。
「エリクサーを作りたいって言った時から思っていたが、あんたは変な男だね。」
「変わってると言われるんですが、ただ自分の欲望に忠実なだけなんですがね。やりたいことをやり、やってみたいことのために頑張ってるだけですよ。」
「やってみたいことのために頑張るね。あの子もそんなことを言ってたわね。」
婆さんの家族を聞くならこのタイミングだ、そう思った俺は自然な感じで尋ねる。
「グローバさんにご家族はいらっしゃらないんですか?」
「聞かれたくないことをずばりと聞いてくるわね。だけど古いことを思い出したから、今日は特別だ教えてやる。」
そして俺はグローバから昔話を聞いた。
グローバは薬師の家系で代々薬師をしており、グローバも小さい頃から薬師の勉強をさせられていたらしい。
その時グローバも勇者の物語に憧れて、エリクサーを作ってみたいと頑張っていたが心半ばで諦めたようだ。
そしてグローバは冒険者と恋をして、子供を授かった。
やがてその子は冒険者になり、やってみたいことのために頑張りたいと出ていってしまいその後の消息はわからないらしい。
この世界は日本と違い、別れは生涯の別れになることが多いみたいだ。
いつか俺にも別れがくるのだろうか?
こないといいな~。
この後、俺はグローバにこき使われながらポーション作りと毒消しポーション作りを教えてもらった。
そしてお駄賃にポーションと毒消しポーションを5本ずつもらい、「また顔を出しな」と言われグローバの家を後にした。
今度はミミ達も連れて行くかと思いながら家へと帰った。
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