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裏話 ①
しおりを挟む「ああ、僕は……久曽神陽斗だよ……」
誰?いつもの陽斗じゃないのは判る、殺気が立ってる……
「嘘……私の陽斗でないもの……」
「いつ刹那のモノになったんだよ?」
「!?私の事知ってるの?本当さ陽斗?」
「だからそう言っとるだろ、陽斗だって。まあ?お前の知っとる陽斗とはちょっと違うかも知れんけどな。」
「どういうこと……?」
2年前、陽斗が日本海で見つかって記憶を無くした、その時の陽斗が今の陽斗……
今私と話している陽斗は元々居た陽斗、100%信じる事はマズイだろうけど辻褄は合ってる……
「その他にも幾つかの人格が陽斗の中にあるってこと?陽斗は多重人格者なの?」
「恐らくな、何人分いるかは分からないが今出てきてるだけで僕を含めて四人いる。昔、小さいときはもっといたみたいなんだけど……
いつもの陽斗……千景と名付けられた今の基本人格。
で僕が久曽神陽斗本人で後は眠ると出てくる晴夏っていうロリコン系なやつ、四人目は名前は分からないが姉タイプなやつ。
今のところはこの四人だけど正直何人いるのかは僕にも分からない……」
「分からないことばかりでないかい?四人で話し合えないの?」
「それが出来たら苦労せんわ、記憶は共有出来るけど話し合いは無理だわ。大体話してどうすんだて?」
「それは……四人で大きな敵に立ち向かう!とか?」
「たわけか……?どんな敵に立ち向かうんだよ?あ……でもそれも有りかも……」
「??」
「僕を殺した犯人……誰だか覚えてないんだ、僕ですら……さっき記憶を共有してるって言ったけどそれぞれが各々の記憶を持っててそこだけは除けない、断片的に犯人の特徴を掴んでるかも知れない。共有してるのは友達の名前とかくらいかな……」
「なら一人ずつ犯人さついて覚えてる事を書いておいておけばいいんでないかい?何か判るかも知れないし…」
「でもそれを誰かに見られたら困らん?それに全員協力的って訳じゃないからな……」
「じゃあどうすればいいの?あんまり人格がのっこり(いっぱい)出てこられても私達も戸惑うし陽斗だって困るんでないの?」
「千景が……基本人格が全て思い出せばいいんだけどまだ思い出せないからなあ……本人も言ってるけどえっちすれば思い出すって、だから僕達が少しずつ出てこられた。」
「やんや、聞いたことあるべ。だからえっちをわんさ(たくさん)すればってぬかした(言った)けど。」
「でもまだ足らん、だから刹那に頼みがあるんだけど聞いてくれる?」
「何さ?」
陽斗はそういってまた元の人格、基本人格のいつもの陽斗……千景だっけ?に戻った、だけど本人が意識してえっちするのは思い出せないらしい。そこでインパクトのあるえっちをさせればいいんでないかい?ってことらしい。
じゃああれを実現させれば相当インパクトがあると思うんだけど陽斗女だしなあ……
色々考えてると陽斗に何か怪しまれたけど、ヤバイ……気づかれないようにしよ……
陽斗が男子寮に移動した次の月曜日、鈴城先輩に話しかけた。
「佐奈さん、この前はお疲れ様でした。」
「あ、さ……歳桃さん。お疲れ様……陽斗様何か私の事言ってなかった?」
「?いえ?ちょっと陽斗…久曽神君の事でお願いがあるんですけど……」
「陽斗様の!?い、い、いいわよ!何でも聞いて!!」
「あ、はい……実は……」
これが実現出来ればビックリして記憶も取り戻すと思うんだけど……あっちの方も早いとこ実現させようかしら……忙しくなるわ、ふふっ♪
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