上 下
65 / 109
3章

64話:見せしめ

しおりを挟む
 昼食を取り終えると早速出発の準備にかかる。ここで問題だが案内が必要だな……王都ヒムヤーへ向かうにあたって、道を案内できる人材がほしい。途中九兵衛さんが世話になったという集落にも寄りたいので、俺達だけでは時間がかかってしまう。

 「誰か王都まで俺達を案内してくれる奴はいるか?」

 大声でそれを言うと周りがざわつく。

 「俺達はこれから王都に行き、友であるロードリオンを起こしに行く。その為の案内をできる人材を探している」

 この中で果たして立候補に応じるのがいるかどうか……ただ俺達も今は時間が惜しい……誰か立候補してくれれば良いが……

 「僕が行きます!」

 ざわつく中、声を上げたのはダリウスだった。

 「僕はまだまだ幼いけど、道案内ぐらいなら出来ますよ。何しろ王都には長老様と何回か行っていますからね」
 「これダリウス!お前にはまだ……」
 「僕もやられっぱなしは嫌だからね。それにこの人達の道案内をするんだしあの事も話したらどうです?」

 ダリウスの言葉にロモンドの表情は暗くなる。

 「何か問題があるのか?」
 「実は……」

 この集落はそもそもエイムウェルという名前で、初代妖精王でもあるロードリオンから存在を認められた集落の一つらしい。だがロードリオンが罪人としてあげられた時、封印を解いて話を聞くか、解かないかで聞かないかで意見が分かれた。ここは前者を選び初代妖精王の無罪を信じた。その結果ここよりでかい集落からの嫌がらせを受けるようになったという。妖精エルフ同士が他の集落の中で暴れたりするのは禁忌とされているので、さすがに集落の中まで入って嫌がらせ行為をされることはないが、外にでると色々ちょっかいを受けるため単独で出るのを極力控えているらしい。

 「それでその嫌がらせをする奴を返り討ちにしようとしてけど逆にやられて負傷したんです」
 「それでさっき怪我をしていたんだな」
 「はい……」

 ダリウスやこの集落の現状をずっと苦々しく思っていたのだろう。

 「その集落はここから近いのか?」
 「少し離れていますが王都に向かう途中にありますな、名前はリヴァーリッジ……」

 長老であるロモンドはその名前を言う時嫌悪感を表にする。

 「途中にあるのか。まあそこを寄るかどうかは考えておくよ」
 「これは我々の私情故あまり巻き込みたくない……それにあなたがたが初代様を復活させてくれれば全て解決ですし」
 「極論はそうなんだがな……」

 そんな話を聞いたら助けてあげたくなるのが心情だ。この村は俺達に友好的だしこのまま恩を売り付けるのも悪くない。

 「その話は一旦おいておくか。そういえば九兵衛さんの寄りたいとこ聞いといたほうがいいんじゃないか?」

 王都の今の現状をもっと詳しく知りたいし複数の集落の接触は重要だろう。

 「そうだったね~ロモンドさんはシルバーチャームという集落はご存知ですかね?」
 「シルバーチャームはかなり有名ですぞ。しかもそこはただの集落ではなく街というくくりじゃ」
 「俺はそこの長老であるファーディナンドとは知り合いでね。そこへの案内もできるかい?」
 「なんとあの方と知り合いでしたか。ワシもあの人には世話になりましてのう~あそこへの案内でしたら……」
 「もちろん行ったことがありますので案内は大丈夫ですよ」

 ダリウスが話に入ってきて自信ありげに言う。

 「これ調子に……まったくお主は……」

 ロモンドはため息をつく。

 「よかろう……主を案内役に任命する……」
 「いえーい」
 「お主には他の集落にも色々連れて行っているし道案内には問題ないと判断した。責任ある仕事故しっかり頼むぞい」
 「うん、そこは任せてください」

 どうやら案内役は決まりだな。少し不安だが道案内さえできれば問題はない。戦闘面での不安はないからな。

 ダリウスを連れて集落を後にした。そこから数時間ダリウスの案内の下で森を歩き続けた。

 「それでお前達に嫌がらせする集落はいつ頃つく?」
 「そこに行くんだとしたらあともう少しですかね~一応シルバーチャームを寄る前の段階で寄ることができますし」
 「フフッ、それで私達の後ろに貼りついているのね~」

 立花の言う通り一時間前ぐらいから追ってきている感じがあり、どんどん近づいている。

 「おびき寄せてシメますかな」
 「それがいいわね」
 「立花、全員の姿を消してくれ」
 「わかったわ」

 立花の魔法と認識阻害の異能で全員の姿を消す。後は気配が消えて気になった相手が来たら倒せばいい。二人だし余裕のはずだ。

 「来たら捕らえるぞ!」

 案の定、気配が消えたのは不思議に思ったのか二つの気配はこちらに近づいてくる。

 「フフッ、かかったな」

 二人の妖精が着た瞬間を狙い俺と立花で捕らえる。向こうも姿の見えぬ存在に不意に襲われ何が起きているのかわかってなさそうだな。

 「すごいです……」
 「ハハッ、流石周平と立花ね」
 「ご主人様方流石でチュ」

 捕らえた妖精は二人共若い。

 「く、くそ……離せ!」
 「つけられているのを気づかれないと思ったのかしら?」
 「くっ……」
 「ダリウスこいつらの顔を見たことがあるか?」
 「はい、リヴァーリッジの妖精です」

 一人は金髪にもう一人は黒髪だ。まぁビンゴやな、さて尋問だ。

 「貴様らこんなことをしてすむと思うなよ……」
 「ふっ、お前達こそ俺達を敵に回してただで済むと思うのか?」
 「そうね……とりあえず村まで案内してもらおうかしら?」

 立花が言う。

 「誰が……貴様等なんぞに……」
 「そうだ、私達は貴様等なんぞに屈しない!」

 まったく……馬鹿な奴らだ。

 「立花鎖で強く縛ってくれ、別にこいつらに聞く必要などない。こいつらの集落はダリウスに案内してもらえばいいだけだ」
 「了解、この二人は?」

 「集落まで引っ張ろうか」
 「なら俺が片方引っ張るよ~」

 九兵衛さんが陽気な声で言う。当然だが引っ張るというのは言葉のままの意味だ。

 「ま、待て引っ張るとは……」
 「文字通り鎖で縛ったお前等を引っ張るだけだよ。聞き分けのない奴を歩かせるほど俺は優しくないぞ」
 「ま、待てそれはいくらん何でも……」
 「そ、そうだ……我らにも尊厳が……」
 「ふっ、知らんな」

 二人を押し倒し鎖を持ち準備をした。地面をこするし、至る所をぶつけるだろうが、死にはしないだろうからまぁいい。昔ピザの有名な国で、戦争の首謀者の死体が街中引っ張られるというようなことがあったな。あれはさすがにどうかと思ったが、こいつらはあれみたいに偉くはないし問題ない。

 「ま、待ってくれ……」

 二人は顔を青くする、さて少しは吐いてくれるかな。

 「お前らの名前は?何で俺達をつけた?」
 「そ、それは……」

 二人の口が止まる。ふむ、聞き分けのない。

 「あ、いいよ、別に答えなくても。引っ張るだけだし」
 「お、俺はリベロ、そいつはノノアルコだ……」
 「そもそもリベロと俺はそこにいるエイムウェルの奴に嫌がらせの為に襲撃をした」
 「そうだ、そしたらお前らがそいつを助け、集落に入ったので出るまで待っていたんだ」
 「なるほど、それで私達をつけていたわけね」
 「そうだ……」

 さてこいつらをどうするか……とりあえず嫌がらせをしないように見せしめが必要かな。俺達は鎖で縛った二人を歩かせリヴァーリッジの集落へ行った。

 「なんだお前達は?それにリベロにノノアルコ?」
 「長老を呼べ、さもなければこいつの命はないぞ!」
 「ふふっ、周平さんのこの後の展開読めたよ」

 実がクスクスと笑いながらこちらを見る。

 「長い付き合いだからな~」

 一応ロードリオンの国だし、ここでの虐殺行為は後に禍根が残る。つまりこの集落を従わせるには立花さんの出番というわけだ。

 「な、なんだ貴様らは?」

 複数の取り巻きを連れてでてきたのは長老というにはほど遠いが、そこそこ年はいっている髭を生やした金髪の妖精エルフがでてきた。そもそも妖精は長命なのでこのおじさんエルフでも齢三桁はいっているはずだ。

 「あれが長老?随分と若そうだね~」
 「ハハッ、九兵衛さん自体かなりの年寄りだからそれに比べたら若いだろうね」
 「ちょっとみのるん、あんまし私の総長をおじいちゃん扱いしないで~」
 「ごめんごめん」
 「お、おじいちゃん……」

 九兵衛さんはその言葉に少しショックを受けているようだ。まぁ齢四桁だから普通に爺だな。

 「ほら九兵衛さん気にしない気にしない」
 「おじいちゃん……」

 よほどショックだったのか固まってしまったか……あのおじいちゃんはほっといてささっと終わらせるか~

 「さてお前さんがここの長かな?」
 「いかにもだ!うちの者二人にそんなことをしてただで済むと思うなよ!」

 まったく……状況が読めていないな。

 「立花!」
 「エミリウスの宴」

 長らしき人物の横にいる取り巻きを全員石化させた。

 「なっ……」

 長含む周りで見ていた妖精は何が起きたのかわからないと言った感じだ。

 「いまいち状況が読めてないようだが、ただで済むと思うなだぁ?」
 「ひっ……」
 「まずは貴様等へ聞く。なぜエイムウェルを狙う?」
 「あそこはブルーピーター様に従わない反逆者の集落だ。狙って当然だ」
 「ではそれを指示したのは?」
 「き、貴様らにそれを言う必要などない」

 立花はそれを聞くとさらに何人かを石化する。

 「いまいち状況がわからんようだな?石のまま砕けば死だぞ!」
 「こ、国王様の勅命だ……ロードリオンに従う集落をすべて従わせろとのことだ……」 
 「なるほどな、それで貴様の名前は?」
 「エズードだ」
 「そうか、ではエズードこれより貴様の集落へ罰を下す」
 「罰だと?」
 「ここの大半の妖精は今から石化だ。」

 立花はエズードとさっき捕らえた二人と近くで見ている一部を除くすべての妖精エルフを石化させた。

 「これを周りに告げれば全員砕く!」
 「そんな……これでは……」
 「時期ロードリオンをよみがえらせ今の王は失脚する。それまでここの集落はこのままだしそれまでに貴様らがここの集落からでれば全員石になった奴は戻らないと思え!」
 「馬鹿な……そんなことやれるものなら……」
 「やるよ~それでリオンからのキツイ罰も楽しみにしておくんだね~」

 さっきまで戦闘不能になっていたおじいちゃんがいつの間にか復活していた。

 「なぜリオンにそんなことをしたかは知らないけどさ~」

 いつも温厚な九兵衛さんだが今回の件はとても腹を立てていた。ともに大昔の神争を戦い抜いた友がそんな仕打ちをうけているのが許せないのだろう。何しろロードリオンは妖精族始祖だ、一介の妖精ごときがそんな真似をしていい訳がないのだ。

 「友に手を出してただで済むわけないだろ……」

 俺も含めてその場にいたものはみな戦慄しザルカヴァも今の九兵衛を見て恐怖心を感じていた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

いらないスキル買い取ります!スキル「買取」で異世界最強!

町島航太
ファンタジー
 ひょんな事から異世界に召喚された木村哲郎は、救世主として期待されたが、手に入れたスキルはまさかの「買取」。  ハズレと看做され、城を追い出された哲郎だったが、スキル「買取」は他人のスキルを買い取れるという優れ物であった。

かつてダンジョン配信者として成功することを夢見たダンジョン配信者マネージャー、S級ダンジョンで休暇中に人気配信者に凸られた結果バズる

竜頭蛇
ファンタジー
伊藤淳は都内の某所にあるダンジョン配信者事務所のマネージャーをしており、かつて人気配信者を目指していた時の憧憬を抱えつつも、忙しない日々を送っていた。 ある時、ワーカーホリックになりかねていた淳を心配した社長から休暇を取らせられることになり、特に休日に何もすることがなく、暇になった淳は半年先にあるS級ダンジョン『破滅の扉』の配信プロジェクトの下見をすることで時間を潰すことにする. モンスターの攻撃を利用していたウォータースライダーを息抜きで満喫していると、日本発のS級ダンジョン配信という箔に目が眩んだ事務所のNO.1配信者最上ヒカリとそのマネージャーの大口大火と鉢合わせする. その配信で姿を晒すことになった淳は、さまざまな実力者から一目を置かれる様になり、世界に名を轟かす配信者となる.

ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ

雑木林
ファンタジー
 現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。  第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。  この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。  そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。  畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。  斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

異世界召喚されたと思ったら何故か神界にいて神になりました

璃音
ファンタジー
 主人公の音無 優はごく普通の高校生だった。ある日を境に優の人生が大きく変わることになる。なんと、優たちのクラスが異世界召喚されたのだ。だが、何故か優だけか違う場所にいた。その場所はなんと神界だった。優は神界で少しの間修行をすることに決めその後にクラスのみんなと合流することにした。 果たして優は地球ではない世界でどのように生きていくのか!?  これは、主人公の優が人間を辞め召喚された世界で出会う人達と問題を解決しつつ自由気ままに生活して行くお話。  

処理中です...