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2章
30話:怪しい影
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キャロネロを介抱し馬車へと乗せ、アルマンゾールへ向かうことにした。
「本当にすみません……」
深々と頭を下げる。
「気にすんな。流石にあの状況で放ってねぇからな~」
「すまねぇ……それであんた達は?」
「俺は神山周平、それでこっちが嫁の立花に、おじさんのカゲロウと妹分のバニラにペットのネズ子だ」
「ムキッ!私はネズ子等という名前を承認した覚えは……ブホッ!」
「とまぁ世にも珍しい喋る大きなネズミだが気にすんな~」
「あ、ああ……」
こいつもか……まぁ初めてこんな魔物もとい神獣見たらびっくりしない訳がないわな。
「それであなたは?」
「ああ、改めて俺はキャロネロってもんで商人をやっているんだが、盗賊団に襲われて身ぐるみを剥がされちまった……俺も死を覚悟したが、こんだけ貰えば命を取る必要もないだろうとかいい出して命だけは助かったんだ」
「なるほどね~」
確か盗賊行為は重罪だが人を殺すともっと重罪だったな。死体は処理が面倒だし、道端に放置すれば盗賊団の行為と見なされ、罪が大きくなる。
「確かエステイツ盗賊団とかいうのがここいらにいるんだっけか?」
「ああ、最近ここいらの盗賊団が複数合併して、大きくなったらしくてな……それがエステイツ盗賊団だ」
シルキーサリヴァンが行く前に襲われたら殺さないで捕まえて届けるように指示を受けていたな。一応立花が一度行った街には転移魔法陣を作っているのでアスタルテとコジーンはいつでも戻ることが出来る。立花は大賢者のみが使うことができる創生魔法というのがあり、それらは本来の魔法よりもユニークかつ強力な物が多い。
「でもお前運がよかったな……というか護衛はいなかったのか?」
カゲロウが怪訝な顔でキョロネロを見る。確かに護衛がいないのは不自然だ。こいつは殺されなかったわけだし、まさか護衛を連れてないということはないだろう。
「いたよ……でも盗賊団が出てきた瞬間、みんな逃げだしたよ……あの時の絶望ときたら……」
キョロネロが悲しそうな顔で言うと、カゲロウも一瞬怪しんだことを反省したのか、表情が彼を同情するそれに変わる。
「そうか……それはついていなかったな。まぁ護衛は当たりはずれがある……」
「こんなことならもっとたくさん雇うべきだと後悔だよ……」
「ハハッ、命があっただけでも良しとしないといかんな~」
「というか今日はどうする?またテントを貼るの?」
この一週間は外でテントを貼り、野営をしていた。きっとそろそろベッドが恋しくなっていることだろう。
「いやたぶん今日はその必要はなさそうだな~」
アルマンゾールに行く前に小さな村を通ると地図には書いてあったが、そろそろそこにつくはずだからだ。
「ほらあれを見ろ?」
バニラに外の景色を見てもらい村が見えてきたのを確認させる。
「今日は久しぶりにベッドで寝れるわね!」
「フフッ、そろそろ恋しくなってきたものね~」
「はいっ!」
◇
小さな村に入り、宿に入った。二人部屋は立花とバニラ、俺とカゲロウ、キャロネロは一人部屋となり、ネズ子は立花達の部屋になった。
お風呂がないので立花はバリアを展開して、その中で魔法でお湯を出して浴びている。バニラも公爵邸で働いていた頃は水浴びだったので、立花と共にお湯を浴びた時は感動し、今でそんなことが出来る立花をお姉さまと呼んでいる。
「なぁ周平?」
「なんだ?」
「俺はどうにも違和感が拭えなくてな……」
「どういう事だ?」
「あいつのことだ?」
カゲロウはキャロネロがあの場所で倒れていたことに、どこか違和感を感じていたのだ。
「それは考えすぎだと思うんだがね~」
「まぁそうだといんだがあいつどうも胡散臭くてな……」
確かに商人というのには少し胡散臭さを感じていら。あの体からして実戦経験がある程度あるのは間違いない。本人にそれを聞いたら襲われた時の為に最低限は鍛えていると言っていたが……
「まぁどっちにしてもアルマンゾールまで言ったらおさらばだからな~」
「それもそうか……ところでお前はどこの県出身だったんだ?」
「俺は都内だよ。カゲロウは?」
「都民か、俺はハマッコだ」
俺が東京でカゲロウは神奈川の横浜出身ということになる。こいつが今向こうに戻ったら色々変わっててショックがデカいだろうな。
「そうか、召喚されたのが二十年前っていうと二千年に入ってない時だよな~」
「そうだ、あれから何かニュースはあるか?」
「二十年だからな~たくさんあると思うけど、大きいとことでぱっとでるのは、平成が終わるのと東京でオリンピックが開かれるぐらいかな~」
そういえば二年後オリンピックだったんだよな~生で見てみたかったけどそれは果たして叶うだろうか。
「マジか!まぁ二十年のここにいるし無理もないか……そういや長野のオリンピックってどうなったんだ?開催を楽しみにしてたところでこっち来ちまってさ~」
そうかカゲロウがこっちに来た年はオリンピックの年だったな。確か長野はジャンプとモーグルあたりは金を取っていたはずだ。
「ジャンプとか女子のモーグルは金を取っていたはずだ。自国開催だけあって気合が入ったのかメダルも一番多かったはず」
「そうか~流石は日の丸だな~でもその瞬間見てみたかったな……こっち来た時も結果がどうだったかななんてよく言ってたからよ~」
無口なカゲロウも普段より口数が多い。きっと本当はもっと喋る人だったのだろう。懐かしそうに饒舌に語るのが、本来の彼の姿なのかもしれないな。
「きっと、向こう帰ったらビックリすること間違いないな!」
「ハハッ、帰れたとしても帰らねぇから大丈夫だ」
長い間こちらの世界にいたら帰った時に世界に対応できなくなってしまうだろうな。それぐらい世界観も水準も違うのだ。
「むっ……誰だ!」
声と同時に俺はすぐさまドアの前に行きドアを開く。
「誰だ!」
ドアを開けるとフードを被った人影はそのまま煙幕を発生させ窓から飛び降りる。
「なんだ!」
煙が部屋に入ってきそうになり慌てて扉を閉める。
「クソっ……」
もう追えないか……最初はわからなかったところを見るとただの覗き魔ってわけじゃなさそうだ。
「一体何がどうなってやがる……」
「悪質な除き魔がいたんだよ……」
「除き魔だと!」
「ああ……」
どうやら何か一悶着あるかもしれないな。女ならまだしも俺達を覗くぐらいだ。
◇
次の日の朝、立花とバニラにこのことを伝える。それを聞いた立花は、何故か笑っていたがそれを聞くと……
「カモがネギをしょって来てくれると思うわ~」
なんて言うもんだから一体何のことだって感じだ。確かに何かありそうな感じではあるがな。
「よっ、昨日の騒ぎは大丈夫だったか?」
「昨日?何かあったのか?」
キャロネロは何の話だって感じで首を傾げている。
「昨日俺達の部屋を覗いている奴がいて、それに気づいてドアを開けたらフードを被った奴が、煙幕を出してドアの外から逃げやがっんだよ~」
「そうだったのか~俺は部屋で寝てたから全然気づかなかったけど、物騒だな……早く出るか?」
「ああ、朝食を済ませたらすぐにでも出発だ」
朝食を済ませ、村を出た。
「ここからアルマンゾールまではもう一週間ってとこか?」
「このペースならそれぐらいだろうな~この整備された道に沿っていけば迷うことなくつくはずさ~」
村を出て、ホック大平原を横断すること数時間、たくさんの人の気配が近づいているのがわかった。
「フフッ来たわね……」
立花はこれを予期していたのか喜んでいる。そうたくさんの盗賊達が馬車を囲んだのだ。
「本当にすみません……」
深々と頭を下げる。
「気にすんな。流石にあの状況で放ってねぇからな~」
「すまねぇ……それであんた達は?」
「俺は神山周平、それでこっちが嫁の立花に、おじさんのカゲロウと妹分のバニラにペットのネズ子だ」
「ムキッ!私はネズ子等という名前を承認した覚えは……ブホッ!」
「とまぁ世にも珍しい喋る大きなネズミだが気にすんな~」
「あ、ああ……」
こいつもか……まぁ初めてこんな魔物もとい神獣見たらびっくりしない訳がないわな。
「それであなたは?」
「ああ、改めて俺はキャロネロってもんで商人をやっているんだが、盗賊団に襲われて身ぐるみを剥がされちまった……俺も死を覚悟したが、こんだけ貰えば命を取る必要もないだろうとかいい出して命だけは助かったんだ」
「なるほどね~」
確か盗賊行為は重罪だが人を殺すともっと重罪だったな。死体は処理が面倒だし、道端に放置すれば盗賊団の行為と見なされ、罪が大きくなる。
「確かエステイツ盗賊団とかいうのがここいらにいるんだっけか?」
「ああ、最近ここいらの盗賊団が複数合併して、大きくなったらしくてな……それがエステイツ盗賊団だ」
シルキーサリヴァンが行く前に襲われたら殺さないで捕まえて届けるように指示を受けていたな。一応立花が一度行った街には転移魔法陣を作っているのでアスタルテとコジーンはいつでも戻ることが出来る。立花は大賢者のみが使うことができる創生魔法というのがあり、それらは本来の魔法よりもユニークかつ強力な物が多い。
「でもお前運がよかったな……というか護衛はいなかったのか?」
カゲロウが怪訝な顔でキョロネロを見る。確かに護衛がいないのは不自然だ。こいつは殺されなかったわけだし、まさか護衛を連れてないということはないだろう。
「いたよ……でも盗賊団が出てきた瞬間、みんな逃げだしたよ……あの時の絶望ときたら……」
キョロネロが悲しそうな顔で言うと、カゲロウも一瞬怪しんだことを反省したのか、表情が彼を同情するそれに変わる。
「そうか……それはついていなかったな。まぁ護衛は当たりはずれがある……」
「こんなことならもっとたくさん雇うべきだと後悔だよ……」
「ハハッ、命があっただけでも良しとしないといかんな~」
「というか今日はどうする?またテントを貼るの?」
この一週間は外でテントを貼り、野営をしていた。きっとそろそろベッドが恋しくなっていることだろう。
「いやたぶん今日はその必要はなさそうだな~」
アルマンゾールに行く前に小さな村を通ると地図には書いてあったが、そろそろそこにつくはずだからだ。
「ほらあれを見ろ?」
バニラに外の景色を見てもらい村が見えてきたのを確認させる。
「今日は久しぶりにベッドで寝れるわね!」
「フフッ、そろそろ恋しくなってきたものね~」
「はいっ!」
◇
小さな村に入り、宿に入った。二人部屋は立花とバニラ、俺とカゲロウ、キャロネロは一人部屋となり、ネズ子は立花達の部屋になった。
お風呂がないので立花はバリアを展開して、その中で魔法でお湯を出して浴びている。バニラも公爵邸で働いていた頃は水浴びだったので、立花と共にお湯を浴びた時は感動し、今でそんなことが出来る立花をお姉さまと呼んでいる。
「なぁ周平?」
「なんだ?」
「俺はどうにも違和感が拭えなくてな……」
「どういう事だ?」
「あいつのことだ?」
カゲロウはキャロネロがあの場所で倒れていたことに、どこか違和感を感じていたのだ。
「それは考えすぎだと思うんだがね~」
「まぁそうだといんだがあいつどうも胡散臭くてな……」
確かに商人というのには少し胡散臭さを感じていら。あの体からして実戦経験がある程度あるのは間違いない。本人にそれを聞いたら襲われた時の為に最低限は鍛えていると言っていたが……
「まぁどっちにしてもアルマンゾールまで言ったらおさらばだからな~」
「それもそうか……ところでお前はどこの県出身だったんだ?」
「俺は都内だよ。カゲロウは?」
「都民か、俺はハマッコだ」
俺が東京でカゲロウは神奈川の横浜出身ということになる。こいつが今向こうに戻ったら色々変わっててショックがデカいだろうな。
「そうか、召喚されたのが二十年前っていうと二千年に入ってない時だよな~」
「そうだ、あれから何かニュースはあるか?」
「二十年だからな~たくさんあると思うけど、大きいとことでぱっとでるのは、平成が終わるのと東京でオリンピックが開かれるぐらいかな~」
そういえば二年後オリンピックだったんだよな~生で見てみたかったけどそれは果たして叶うだろうか。
「マジか!まぁ二十年のここにいるし無理もないか……そういや長野のオリンピックってどうなったんだ?開催を楽しみにしてたところでこっち来ちまってさ~」
そうかカゲロウがこっちに来た年はオリンピックの年だったな。確か長野はジャンプとモーグルあたりは金を取っていたはずだ。
「ジャンプとか女子のモーグルは金を取っていたはずだ。自国開催だけあって気合が入ったのかメダルも一番多かったはず」
「そうか~流石は日の丸だな~でもその瞬間見てみたかったな……こっち来た時も結果がどうだったかななんてよく言ってたからよ~」
無口なカゲロウも普段より口数が多い。きっと本当はもっと喋る人だったのだろう。懐かしそうに饒舌に語るのが、本来の彼の姿なのかもしれないな。
「きっと、向こう帰ったらビックリすること間違いないな!」
「ハハッ、帰れたとしても帰らねぇから大丈夫だ」
長い間こちらの世界にいたら帰った時に世界に対応できなくなってしまうだろうな。それぐらい世界観も水準も違うのだ。
「むっ……誰だ!」
声と同時に俺はすぐさまドアの前に行きドアを開く。
「誰だ!」
ドアを開けるとフードを被った人影はそのまま煙幕を発生させ窓から飛び降りる。
「なんだ!」
煙が部屋に入ってきそうになり慌てて扉を閉める。
「クソっ……」
もう追えないか……最初はわからなかったところを見るとただの覗き魔ってわけじゃなさそうだ。
「一体何がどうなってやがる……」
「悪質な除き魔がいたんだよ……」
「除き魔だと!」
「ああ……」
どうやら何か一悶着あるかもしれないな。女ならまだしも俺達を覗くぐらいだ。
◇
次の日の朝、立花とバニラにこのことを伝える。それを聞いた立花は、何故か笑っていたがそれを聞くと……
「カモがネギをしょって来てくれると思うわ~」
なんて言うもんだから一体何のことだって感じだ。確かに何かありそうな感じではあるがな。
「よっ、昨日の騒ぎは大丈夫だったか?」
「昨日?何かあったのか?」
キャロネロは何の話だって感じで首を傾げている。
「昨日俺達の部屋を覗いている奴がいて、それに気づいてドアを開けたらフードを被った奴が、煙幕を出してドアの外から逃げやがっんだよ~」
「そうだったのか~俺は部屋で寝てたから全然気づかなかったけど、物騒だな……早く出るか?」
「ああ、朝食を済ませたらすぐにでも出発だ」
朝食を済ませ、村を出た。
「ここからアルマンゾールまではもう一週間ってとこか?」
「このペースならそれぐらいだろうな~この整備された道に沿っていけば迷うことなくつくはずさ~」
村を出て、ホック大平原を横断すること数時間、たくさんの人の気配が近づいているのがわかった。
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立花はこれを予期していたのか喜んでいる。そうたくさんの盗賊達が馬車を囲んだのだ。
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