27 / 109
1章
26話:お仕置き
しおりを挟む
「ん……朝か……」
我は領主の息子であるミックス・ハインツ。全く随分と風が当たるので目が覚めてしまった。ドアを開けたままだったのか……メイド達に愛の制裁を……
「えっ……」
確かに我はベッドの上だがここは外だ。どうなっている。立ち上がり屋敷の方を見ると言葉を失った。
「家が……」
大火災でもあったのか屋敷が燃えているのだ。
「一体どうなって……」
「おう、目が覚めたか~」
「お前は!」
その瞬間強烈な痛みと共に意識を失ったのだ。
◇
「はっ!」
殴って気絶させた三十分後ハインツは目を覚ました。
「やぁ坊ちゃん~お目覚めかな~」
寝ている間に洋服を剥がし、パンツ以外は脱がしてほぼ全裸にした。そして周りにはメイドや使用人、そして縄で縛った父親の姿だ。どうやら母親は死別しているようでいないみたいだ。
「これは一体……ぐっ……体が……動かない……」
「そりゃそうだ~体縛ったからよ~」
「貴様……何という狼藉……こんなことが許されると……ブハッ!」
まずは軽く頬をにビンタを一発だ。こういうボケナスは一度痛い目をみた方がいいやつだ。
「とりあえずお前をこれからお仕置きをする」
「何だと!貴様我を誰だと……」
するとシルキーサリヴァンが目に入ったのかシルキーサリヴァンに呼びかける。
「おいシルキーサリヴァン!ギルドマスターのお前が何故ここに……」
「総長権限を持つこの周平様ご夫妻の命を受けてここで見届けよとの命が下っておりますので」
「何だと!」
「こいつお前と癒着して好き勝手して色々野放しにしてたみたいだから降格させようと思ってさ~」
「何でもするからって言うからこうして見届けさせているの。そうよね?」
「ハハッ!何卒ご慈悲を!」
あらかじめ何をするか伝えておき練習をしたのだ。シルキーサリヴァンは白金ランクだが俺達はブラックランク。あくまでもシルキーサリヴァンは、俺達に逆らえず言う事を聞かざるを得ない状況を見せつけてくれとのことでこの芝居だ。今後この領主との付き合いを考えればそれぐらいはしてやらないと可哀そうだからな。
しかしあんたも役者だな。上手い上手い~
「お前はこいつと癒着してたみたいだけど俺達はこいつよりも上の立場にいる。つまりお前とこいつの間で決めていた取り決めなんざ関係なくお前を裁くからな~」
「父上!こいつらを何とか……」
父親のゴールディッヒも目を逸らす。こいつもさっき散々シメて、グランメテオで館を壊滅させた。使用人の借金を誤魔化したり、非道なことしていたのを盾にさんざん追い詰めて脅してやったから庇うことは出来ない。この事が大っぴらになれば逆に領主を剥奪される可能性が出てきているのはこいつの方だからな。
「フフッそれは無駄よ~」
「借金ごまかしたり、地下で非道なことしてた証拠はしっかり預かってるからこいつ俺達に逆らえないんだよね~」
「何だと……」
「残念な事にあなたのパパは今や私達の犬よ~」
「すまない息子よ……何とか命だけは助けてもらうよう懇願した……それが父親としてお前にしてやることができた」
力のない声でゴールディッヒがミックスに語り掛ける。
「てなわけでまず一つ……使用人から日ごろのお礼をしてもらおうか」
「お礼?」
「まず一人目~」
一人目はあの時レストランでお尻を触られていたメイドだ。
「お前は我の専属の……」
「サリマですわミックス様……」
するとサリマはミックスの股に思いっきり蹴りをいれる。
「グゴッ!な、何を……」
「俺も迷ったんだわな~流石にこのまま使用人達に好きなようにさせたらお前の命が危ないなって思ってさ~」
「うっ……」
「だから話し合って今までのお礼を込めて一人一発丹精込めてやるってことで落ち着いたんだよ。なっ?」
周りに語り掛けるとみなコクンと頷く。
「そうそう反対する人も多くて説得するのも苦労したのよ~」
殺してやるぅなんて言う使用人もなかにはいたからな。俺が説得して納得いくお仕置きをするからということで話がまとまったのだ。
「流石にあそこ連発もはあれだから一回やったら二回は置いてくれな~」
「質問いいかいあんちゃん?」
地下で殺されそうになったいたうちの一人だ。
「俺こいつに唾を吹きかけられたことが多々あったんだが顔面一発の前に唾をふきかけていいかい?」
「そうだな~許可するよ。但しさっきも言ったけど鈍器を使うのは禁止で頼むな~」
「ヘヘッ、了解~」
男はそのまま唾を顔に吹きかけ、渾身のストレートが顔面いヒットする。
「グハッ!」
「うしっ!皆もしっかりお願いな!折角あんちゃんが作ってくれた仕返しの場を無駄にしないようにしようぜ~」
おっさんも周りもみんなノリノリやな~
「うんじゃ次は僕で……このお屋敷にて料理人をしていましたがよくお前の料理は気に入らないなどと言って、生傷が絶えない日々でした……」
料理人の男はポケットから何かを出し口の中に押し込む。
「それを食べて今まで受けた痛みを味わいなさい!」
「グハァァァァァ!」
飲み込んだ瞬間燃えるような声をあげた。一体何を食わしたんだ。
「それは?」
「これは激辛のカラカラの実です。それを数個飲み込ましたのです~」
料理人の男は目をギラギラと輝かせている。しかしこいつ評判最悪だな。仕返し希望の使用人めっちゃ多かったし。
「次は私ね……二回置いたしここを狙ってもオッケーね~」
股に向かって気合のこもった蹴りが炸裂する。間近で見ると凄いシュールだ。見ているとい自分もつい抑えたくなってしまう。
「後も使えてるしどんどん続いてくれ~」
みんな色々なお仕置きをするが、男は唾吹きかけて顔面殴るのが一番多く、女は股を容赦なく狙うのが圧倒的に多いな。やっぱりメイド陣はみんな同じような目にあっているからだろう。
「カゲロウお前はいいのか?」
「いや……見ているだけで十分気持ちがすっきりだよ。俺は唾かけられたことないからな~」
カゲロウに関しては少し特殊だったらしく領主からも労働以外で何かされていたわけではなかったそうだ。
「バニラは?」
「私も見てるだけで十分かな~ほら私って行為を強要される前に逃げ出したし~」
「そういえばそうだったな~」
そういやこいつ十五歳だったな~その割にはいい体つきだしこの世界の人間はみんな発育が早いがいいんかな。
◇
しばらくすると使用人達が全員一発を終えた。いや~見てたけど女性陣容赦ないね。本当女性って怖いわ~
「皆さんお疲れ様~」
「こ……れで………おわ……りか……」
顔面膨れ上がって折角の顔が台無しだなこれ。下半身の方は悲鳴をあげているけど死んではなさそうだ。いっそこのまま切ってもいい気がするがそれは同じ男として……正直人殺すよりやりたくない。
「少し声は出せるようにしてやるか……」
魔法で一時的に痛覚をなくしてやる。一時的になくしているだけなので解けばまた痛みがはしる。
「さて次だな……」
「まだあるのか……」
「今度はお前に精神的苦痛を味わってもらう」
「精神的苦痛だと……」
俺は折りたたんだ髪を三枚手の上にのせて見せる。
「このどれかを選べ。紙の中にそれぞれ別のお仕置きが書いてあり選んだやつを施行する」
どれも可哀そうだけど大外れは一つだ。さてどれを選ぶか……
「ならお前の右手側のやつだ……」
「オーケー」
選んだ紙を開く。
「ツルッツルの刑……よし!」
昔とある漫画で見た、頭を擦り付けて河童ハゲにする人間マッチ棒の刑と、モヒカン頭に眉毛全剃りの世紀末カットの刑もいれていたんだが、まさか一番大当たりのツルッツルの刑を引くとはこいつもってやがるな。
「何をするつもりだ……」
「お前等全員目に焼きつけておくんだな!」
物質具現を使い大きな鏡を作り出す。
「立花……バリアを」
「ええ!」
ミックスの皮膚の周りにのみ炎熱耐性のバリアを貼る。
「浄化炎!」
ミックスに火あぶりの刑だ。だがミックスの体は毛を除いてバリアで守られているので、毛以外燃えることはない。
「これは……」
毛が全て燃え終えると、素っ裸で全身の毛がなくなった、ツルツルのミックスがそこにいた。そう体中の毛という毛を全てなくすのがツルッツルの刑だ。
「喜べ、お前の毛を痛みなく消滅させてやったぞ!みんなこれが全身の毛がなくなったミックスだ!みんな見てやれ!」
周りはクスクスと笑い馬鹿にしたような目でミックスを見る。しかも目の前にある鏡で自分の姿を見ているのだ。恥ずかしい事この上ないだろう。
「み、見るな……」
「ふっ……フハハハハ!」
後ろで見ていたカゲロウも笑い出す。こいつ無口な方だと思ってたがこんな風に大声だせんのな~
「あんたおもしれぇな~これは傑作だ!」
すると今度はみんな噴き出すように笑いだす。
「み、見るな……やめてくれぇぇぇぇぇ!」
ミックスの叫びが庭中に響き渡ったのだ。
我は領主の息子であるミックス・ハインツ。全く随分と風が当たるので目が覚めてしまった。ドアを開けたままだったのか……メイド達に愛の制裁を……
「えっ……」
確かに我はベッドの上だがここは外だ。どうなっている。立ち上がり屋敷の方を見ると言葉を失った。
「家が……」
大火災でもあったのか屋敷が燃えているのだ。
「一体どうなって……」
「おう、目が覚めたか~」
「お前は!」
その瞬間強烈な痛みと共に意識を失ったのだ。
◇
「はっ!」
殴って気絶させた三十分後ハインツは目を覚ました。
「やぁ坊ちゃん~お目覚めかな~」
寝ている間に洋服を剥がし、パンツ以外は脱がしてほぼ全裸にした。そして周りにはメイドや使用人、そして縄で縛った父親の姿だ。どうやら母親は死別しているようでいないみたいだ。
「これは一体……ぐっ……体が……動かない……」
「そりゃそうだ~体縛ったからよ~」
「貴様……何という狼藉……こんなことが許されると……ブハッ!」
まずは軽く頬をにビンタを一発だ。こういうボケナスは一度痛い目をみた方がいいやつだ。
「とりあえずお前をこれからお仕置きをする」
「何だと!貴様我を誰だと……」
するとシルキーサリヴァンが目に入ったのかシルキーサリヴァンに呼びかける。
「おいシルキーサリヴァン!ギルドマスターのお前が何故ここに……」
「総長権限を持つこの周平様ご夫妻の命を受けてここで見届けよとの命が下っておりますので」
「何だと!」
「こいつお前と癒着して好き勝手して色々野放しにしてたみたいだから降格させようと思ってさ~」
「何でもするからって言うからこうして見届けさせているの。そうよね?」
「ハハッ!何卒ご慈悲を!」
あらかじめ何をするか伝えておき練習をしたのだ。シルキーサリヴァンは白金ランクだが俺達はブラックランク。あくまでもシルキーサリヴァンは、俺達に逆らえず言う事を聞かざるを得ない状況を見せつけてくれとのことでこの芝居だ。今後この領主との付き合いを考えればそれぐらいはしてやらないと可哀そうだからな。
しかしあんたも役者だな。上手い上手い~
「お前はこいつと癒着してたみたいだけど俺達はこいつよりも上の立場にいる。つまりお前とこいつの間で決めていた取り決めなんざ関係なくお前を裁くからな~」
「父上!こいつらを何とか……」
父親のゴールディッヒも目を逸らす。こいつもさっき散々シメて、グランメテオで館を壊滅させた。使用人の借金を誤魔化したり、非道なことしていたのを盾にさんざん追い詰めて脅してやったから庇うことは出来ない。この事が大っぴらになれば逆に領主を剥奪される可能性が出てきているのはこいつの方だからな。
「フフッそれは無駄よ~」
「借金ごまかしたり、地下で非道なことしてた証拠はしっかり預かってるからこいつ俺達に逆らえないんだよね~」
「何だと……」
「残念な事にあなたのパパは今や私達の犬よ~」
「すまない息子よ……何とか命だけは助けてもらうよう懇願した……それが父親としてお前にしてやることができた」
力のない声でゴールディッヒがミックスに語り掛ける。
「てなわけでまず一つ……使用人から日ごろのお礼をしてもらおうか」
「お礼?」
「まず一人目~」
一人目はあの時レストランでお尻を触られていたメイドだ。
「お前は我の専属の……」
「サリマですわミックス様……」
するとサリマはミックスの股に思いっきり蹴りをいれる。
「グゴッ!な、何を……」
「俺も迷ったんだわな~流石にこのまま使用人達に好きなようにさせたらお前の命が危ないなって思ってさ~」
「うっ……」
「だから話し合って今までのお礼を込めて一人一発丹精込めてやるってことで落ち着いたんだよ。なっ?」
周りに語り掛けるとみなコクンと頷く。
「そうそう反対する人も多くて説得するのも苦労したのよ~」
殺してやるぅなんて言う使用人もなかにはいたからな。俺が説得して納得いくお仕置きをするからということで話がまとまったのだ。
「流石にあそこ連発もはあれだから一回やったら二回は置いてくれな~」
「質問いいかいあんちゃん?」
地下で殺されそうになったいたうちの一人だ。
「俺こいつに唾を吹きかけられたことが多々あったんだが顔面一発の前に唾をふきかけていいかい?」
「そうだな~許可するよ。但しさっきも言ったけど鈍器を使うのは禁止で頼むな~」
「ヘヘッ、了解~」
男はそのまま唾を顔に吹きかけ、渾身のストレートが顔面いヒットする。
「グハッ!」
「うしっ!皆もしっかりお願いな!折角あんちゃんが作ってくれた仕返しの場を無駄にしないようにしようぜ~」
おっさんも周りもみんなノリノリやな~
「うんじゃ次は僕で……このお屋敷にて料理人をしていましたがよくお前の料理は気に入らないなどと言って、生傷が絶えない日々でした……」
料理人の男はポケットから何かを出し口の中に押し込む。
「それを食べて今まで受けた痛みを味わいなさい!」
「グハァァァァァ!」
飲み込んだ瞬間燃えるような声をあげた。一体何を食わしたんだ。
「それは?」
「これは激辛のカラカラの実です。それを数個飲み込ましたのです~」
料理人の男は目をギラギラと輝かせている。しかしこいつ評判最悪だな。仕返し希望の使用人めっちゃ多かったし。
「次は私ね……二回置いたしここを狙ってもオッケーね~」
股に向かって気合のこもった蹴りが炸裂する。間近で見ると凄いシュールだ。見ているとい自分もつい抑えたくなってしまう。
「後も使えてるしどんどん続いてくれ~」
みんな色々なお仕置きをするが、男は唾吹きかけて顔面殴るのが一番多く、女は股を容赦なく狙うのが圧倒的に多いな。やっぱりメイド陣はみんな同じような目にあっているからだろう。
「カゲロウお前はいいのか?」
「いや……見ているだけで十分気持ちがすっきりだよ。俺は唾かけられたことないからな~」
カゲロウに関しては少し特殊だったらしく領主からも労働以外で何かされていたわけではなかったそうだ。
「バニラは?」
「私も見てるだけで十分かな~ほら私って行為を強要される前に逃げ出したし~」
「そういえばそうだったな~」
そういやこいつ十五歳だったな~その割にはいい体つきだしこの世界の人間はみんな発育が早いがいいんかな。
◇
しばらくすると使用人達が全員一発を終えた。いや~見てたけど女性陣容赦ないね。本当女性って怖いわ~
「皆さんお疲れ様~」
「こ……れで………おわ……りか……」
顔面膨れ上がって折角の顔が台無しだなこれ。下半身の方は悲鳴をあげているけど死んではなさそうだ。いっそこのまま切ってもいい気がするがそれは同じ男として……正直人殺すよりやりたくない。
「少し声は出せるようにしてやるか……」
魔法で一時的に痛覚をなくしてやる。一時的になくしているだけなので解けばまた痛みがはしる。
「さて次だな……」
「まだあるのか……」
「今度はお前に精神的苦痛を味わってもらう」
「精神的苦痛だと……」
俺は折りたたんだ髪を三枚手の上にのせて見せる。
「このどれかを選べ。紙の中にそれぞれ別のお仕置きが書いてあり選んだやつを施行する」
どれも可哀そうだけど大外れは一つだ。さてどれを選ぶか……
「ならお前の右手側のやつだ……」
「オーケー」
選んだ紙を開く。
「ツルッツルの刑……よし!」
昔とある漫画で見た、頭を擦り付けて河童ハゲにする人間マッチ棒の刑と、モヒカン頭に眉毛全剃りの世紀末カットの刑もいれていたんだが、まさか一番大当たりのツルッツルの刑を引くとはこいつもってやがるな。
「何をするつもりだ……」
「お前等全員目に焼きつけておくんだな!」
物質具現を使い大きな鏡を作り出す。
「立花……バリアを」
「ええ!」
ミックスの皮膚の周りにのみ炎熱耐性のバリアを貼る。
「浄化炎!」
ミックスに火あぶりの刑だ。だがミックスの体は毛を除いてバリアで守られているので、毛以外燃えることはない。
「これは……」
毛が全て燃え終えると、素っ裸で全身の毛がなくなった、ツルツルのミックスがそこにいた。そう体中の毛という毛を全てなくすのがツルッツルの刑だ。
「喜べ、お前の毛を痛みなく消滅させてやったぞ!みんなこれが全身の毛がなくなったミックスだ!みんな見てやれ!」
周りはクスクスと笑い馬鹿にしたような目でミックスを見る。しかも目の前にある鏡で自分の姿を見ているのだ。恥ずかしい事この上ないだろう。
「み、見るな……」
「ふっ……フハハハハ!」
後ろで見ていたカゲロウも笑い出す。こいつ無口な方だと思ってたがこんな風に大声だせんのな~
「あんたおもしれぇな~これは傑作だ!」
すると今度はみんな噴き出すように笑いだす。
「み、見るな……やめてくれぇぇぇぇぇ!」
ミックスの叫びが庭中に響き渡ったのだ。
0
お気に入りに追加
3,020
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
転生調理令嬢は諦めることを知らない
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
主人公が酷く虐げられる描写が苦手な方は、回避をお薦めします。そういう意味もあって、R15指定をしています。
追放令嬢ものに分類されるのでしょうが、追放後の展開はあまり類を見ないものになっていると思います。
2章立てになりますが、1章終盤から2章にかけては、「令嬢」のイメージがぶち壊されるかもしれません。不快に思われる方にはご容赦いただければと存じます。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる