バッドエンドはお断り～夢でハッピーエンドに変換されてます～

【行事と友達。そして学園へ】

⑪

      
    ～やはりキャンプはカレーです～

 湖畔に到着しました。本当にお天気に恵まれました。太陽の光で、湖面がキラキラ輝いてます。少し湿った感じの風が、爽やかで何だか心地よいのです。

 先ずは本館に行き、荷物の整理整頓です。本館をベースにし、キャンプ場やログハウス棟へ荷物を持って移動するのです。数校の学校と合同なので、入り口が結構込み合って居ます。本館には先生達や警備する方々が宿泊しています。夜間交代で見回りをしてくれるそうで安心です。

 今日はこれから夕食作り。皆で飯盒炊飯を体験します。自分達だけで飯盒炊飯をするのでは無いのです。生徒達だけでは夕食に間に合わないとの事で、ボランティアさんが作ってくれます。生徒達はお手伝いになのです。私は知らなかったんです。少し残念です。体験って何だか微妙ですよね。

メニューはカレーを作ります。先ずは野菜を洗って皮むきをします。お野菜洗いは、湖畔の近くの湧水でします。私はじゃが芋の担当です。

 タライにじゃが芋と湧水を入れます。タライに右手を入れ、水の中で風を回すイメージを頭に描きます。じゃが芋も一緒にくるくる回ります。綺麗になったかな？

 お水を捨てて、今度は両手をタライに入れ、お水と風が混じりあいくるくると回るイメージをします。更にお水を出しながら、風でお水を回します。両方の手から水と風がでました。勢い良くくるくると回ります。お洗濯のすすぎ洗いみたいな感じで、お水を貯めて洗うより綺麗になりました。大きいタライなので、全部一気に終了です。時間短縮位しかメリット無いけど、練習してたのが出来て嬉しかったです。

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 皮むきは私の腕の見せどころです。お家で練習して来ました。人参だったので、ピューラーで上手く剥けました。じゃが芋はボランティアさんが、包丁で殆どを剥いてくれちゃいました。おジャガがクルクル、めちゃ早くて綺麗にむけてました。一部男子は林の方にマキになる木を拾いに行きました。ご飯を炊くのにマキが少し足りないそうです。

 トントン玉ねぎにお肉。人参にじゃが芋加えて、大きな大きなお鍋で炒めます。お水加えてグツグツ。お野菜の良い臭いが漂って来ました。浮いてくる泡みたいのを、お玉ですくって捨てます。これは灰汁って言うそう。丁寧に取り除くと、美味しいカレーになるそうです。

　お野菜に火が通ったら、皆で火傷に気をつけながら、お鍋を火からずらします。ここで巨大なカレールゥの箱が登場！皆びっくり！兎に角でかい！普通のルゥの１０倍位有りそう。皆で割って入れました。普通には市販されて無い業務用の箱だそうです。びっくりサイズですね。

　また火にかけて、トロリとするまでかき混ぜグツグツ。無事に美味しそうに出来あがりました。ご飯も私達はお米洗いをお手伝いしたのみでした。ご飯は火の加減が難しそうです。やはり大人は凄いですね。

 お隣の学校は、パエリアを作っていました。私たちがカレーを作った鍋で、黄色いご飯を炊いて居ました。具材にシーフードとお野菜が入って居ます。此方も美味しそうですね。でもやはりキャンプはカレーですよ。

 食べる場所は合同の学校で同じ場所になります。配膳して貰い、自分で席を探して運んで食べま す。知らない方とも相席になるので、皆で和気あいあい。楽しく食べました。一部の生徒が、カレーとパエリアを半分こしてトレードしてたとか、食べさせあいっこしてたとか、色んな噂が広まって来ました。

 でもスプーンであ～んの食べさせあいっこは、先生にデコピンされちゃってました。皆の前でらぶらぶはダメです。学生だしね。

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 既に食べ終わったあいりちゃんとえりちゃんが、他校の男の子とお喋りしてます。私も呼ばれてますが、まだ食べ終わりません。前に座ってる男の子に、肝だめし一緒になると良いね。何て言われちゃいました。社交辞令でも嬉しいです。その子のお友達らしいお隣の子に、食べるの遅い～！とか言われ、ぷんすかしちゃいました。あいりちゃんとえりちゃんに言ったら、怒るとフラグ立っちゃうよ？だって。立ったら折っちゃいましょう。

 夜には肝だめしをするそうです。ペアはくじ引きで決めてお墓に行くみたい。う～ん夜のお墓はこわいです。

 肝だめしの集合まで暫し皆で、お話タイムなのでした。

 もう夜だけど、ぱんだちん何してるかな？

 肝だめしドキドキです。

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