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異世界
14. イルザ(テローク郊外)
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オウガに腰を抱かれながら連れて行かれたのは、テロークの街の西のはずれ。
色々な種類の花がたくさん咲いている敷地の中に、大きな3階建ての一軒家建っていて、そこがオウガの“師匠“の家だった。
重い木戸を開けて広いエントランスを抜けて奥に進み、広いダイニングスペースへと導かれる。
その部屋には大きなダイニングテーブルとソファがあり、そのソファに、生粋のオーク男性とその膝に抱かれたヒト族女性が座っていた。
「師匠」
「オウガ、遅かったわね」
オウガの『師匠』と言う呼びかけに応じたのは、驚いたことに男性ではなく、非常にグラマスなボディをお持ちの女性の方だった。
え、魔術師の師匠って言うから、白いお髭のおじいちゃんを勝手に想像してたわ。・・・って、えっ、まさか
「・・・オウガに魔力調整の手解きをしたのって、師匠?・・・」
思わずつぶやいていたみたいで、私の言葉にふたりが敏感に反応する。
「げっ。違うから」
「あはは、止めてよ。くくく、笑える・・・。オウガ、説明してないの?」
「ぐぅっ。・・・してなかった。・・・リサ! この人たちは、オレの父方の祖父の祖父母だから」
「・・・は?」
「なんて言うんだっけ?高祖父母? ひいジイちゃんの両親、って言ったら分かる?」
「・・・え? でも、どう見てもふたりとも、私たちとそれほど年が変わらないように見えるけど?」
「あぁ、それはあのふたり、幻術魔法を使って見た目を詐称してる上に、筋肉強化魔法を使って身体を強化してるからね」
「・・・ってことは、オウガの目にはあのふたりは年相応に見えてるの?」
「リサ・・・。想像してみて? あのふたりの、年相応の130歳ぐらいの姿を・・・」
ふたりとも、例によって露出度多めの服装で。師匠はオーク男性の膝に抱かれながら、腕や脚をすりすりと撫でられてる。師匠も師匠で、男性の胸に頬を擦り寄せている。それを130歳の姿で・・・
「・・・ちょっと、・・・露出度がアレだけど。でもまぁ、仲が良いのは、良いことよね」
「良いけどね。でもオレもそんなの見たくはないから、幻惑魔法を解除しない状態で見てるよ。だから、見えてる姿はリサと同じ」
「ちょっと、散々待たせた挙句に、ふたりでこそこそといつまで喋ってんのよ。とにかくそこに、座りなさい」
師匠に怒られて、指定されたソファにふたりで並んで座る。
「はぁ。ところで・・・、初めまして、リサ。話はオウガから聞いてるわ。私はオウガの師匠のイルザよ」
「は、初めまして。私はリサです。オウガには、何から何までお世話になってます」
イルザは、握手の手を差し出さなかった。同性同士では、握手しないのかな?
「ツガイなんだから、そんなの気にしなくて良いのよ。で、こっちは私のパートナーのロッカ」
「初めまして」
「初めまして」
ロッカは手を差し出して来たので、握手する。でも、親指で肌を撫でられたので慌てて手を引く。
緊張しながらロッカの顔を見上げると、ちょっぴり残念そうな顔をした後に微笑んだ。
いや、あなた130歳なんですよね? ・・・現役なの??
戸惑いつつイルザの顔を伺うと、彼女は遠くを見るような目で私の身体を視ていた。多分、スキャンされてる。
「・・・なるほど、魂はしっかり定着してるみたいね。魔力量が、まだ一人前にも満たされてないけど」
「うん、彼女は奥手だからね」
「でも、ここでなら、簡単に容量を上げられるわよね?」
「それは、リサの意思次第だと思ってる」
「そう・・・」
私を抜きにして、私についてのなんだか重要なことが語られているみたいなのに、何を話しているのかさっぱり分からない。
「ところでオウガ。あなたこのコの魂を交換する為に、異世界の幾つものタイムラインにサーチをかけたって言ってたわよね」
「うん」
「まぁ、なんともトンデモナイことをやらかすわね、あなたも。でも、そのことは人に言わない方が良いわよ? やり方を教えてくれって頼まれたら面倒でしょ?」
「そうだね。まずツガイの魂じゃないと視えないし、割と行き当たりばったりの呪文を重ねて一発勝負で成し遂げたから、同じことをもう一回して、って例えリサから頼まれたとしても、オレだってもう2度と出来ないだろうね」
「でね、話は、その“異世界のタイムラインを視る魔力の目“のことなのよ。そんなの私だって視たことないのよ」
「へぇ、そうなの?」
「あなた、この前、ゴーストを封印した魔石を送って来たでしょ? あれと同じゴーストが、大陸のあちこちに出現してるって」
「うん、ファルエストのギルドで、原因は“封印の地“なんじゃないかってそこに居た奴らと話した」
「そう、その“封印の地“にね、何度か各地のギルドから調査が入ったんだけど、封印が壊れてて」
「やっぱりか」
「だけど再封印の仕方が分からなくて。・・・オウガのその特殊な“魔力の目“で視たら、何か分かるかもしれないなって思ったのよ」
「なるほど」
「テロークのギルドからも何人かで調査に行くことになったから、オウガも一緒に行って調査して来てくれる? 今すぐ出発よ?
あ、リサちゃんはここで私たちとお留守番ね。“封印の地“は、あなたには危険だから」
「え?」
「・・・分かった」
戸惑う私をよそに、どんどん話が進む。アセってオウガの顔を見ると、
「やっぱり、バタバタしてゆっくり出来なかったな。じゃぁ、サクッと調査してくるよ。まずはギルドだね。
・・・リサ、覚えてるよね? “リサがどうしたいか“が一番大事だって。オレはいつだって、リサの意思を尊重してるからね」
そう言って私を強く抱き寄せ、深くキスしてくる。
「・・・はぁ。リサを抱いてから出発しても良い?」
「バカ言ってないで、とっとと行きな!」
イルザに叱り飛ばされて、仕方なくオウガが立ち上がる。縋るようにオウガのシャツを掴んでいた私の手をそっと放すと、そのまま指に口付けを落として
「じゃぁ、行ってくるから、この家で待っててね」
そう言って、出かけて行ってしまった。
「さて、・・・リサ?」
名残惜しげにオウガの背を見送っていた私に、不意にイルザが声を掛けてきたのでビクッとしてしまう。
「ふふ。取って食いやしないから、そう緊張しないで」
そう言って彼女が指を振ると、テーブルの上にティーセットが出てきた。
「お茶でも頂きながら、ゆっくり話しましょ?」
この世界に来てから飲んだのはコーヒーばかりだったので、これは初めての紅茶だ。
紅茶のことは詳しくないけど、多分ダージリン?の味に近いんじゃなかと思う。結構美味しい。
お皿の上に盛られているのは、クッキーやフィナンシェ。これもいろんな味があって、美味しいし飽きない。
そんなふうに紅茶とお菓子を楽しみながらイルザと話したのは、魔法のこと。
イルザは、私が今の魔力保有量でどれだけの魔法が使えるのかを知りたがった。
「今、私が使えるのは・・・、“鑑定“、“浄化”、“簡易結界”、“水を出す“、“排泄物浄化“、“気配隠し“」
言いながらやって見せていたら、そこまで来たところで軽い目まいを覚えた。
「後は“回復“が少し・・・」
「良いわ、“回復“は発動しなくて。やったら倒れちゃうでしょ?」
「はい・・・」
イルザには、私の魔力の減少が視えているみたいだ。
「ちょっと舌を出して?」
「? はい」
言われて素直に舌を出すと、そこにイルザが人差し指を乗せた。えっ?
「噛まないでよ? 今から魔力量をちょっぴり回復する魔法を流すから」
そう言い終わった途端に、舌にじんわりとした熱が拡がる。すぐに目まいの症状が消えた。
「簡易的に少し魔力量を足してあげた状態だから。楽にはなったと思うけど、全回復はしてないの。この後新しい魔法をいくつか教えてあげるけど、発動はしないでね」
そう言って、イルザは新たに“防御”と”結界“、“膣内浄化(排泄物浄化の応用だった)“、“足止め”、“拘束”の魔法を教えてくれた。
一体何をさせるつもりなのか。
「うん、良いわね。・・・ところで。オークとのセックスでは、一度で人間2人分の魔力容量が増えるって知ってる?」
「は?」
いきなりの話題転換とその内容に、イヤな予感がして背中に冷たい汗が流れた。
色々な種類の花がたくさん咲いている敷地の中に、大きな3階建ての一軒家建っていて、そこがオウガの“師匠“の家だった。
重い木戸を開けて広いエントランスを抜けて奥に進み、広いダイニングスペースへと導かれる。
その部屋には大きなダイニングテーブルとソファがあり、そのソファに、生粋のオーク男性とその膝に抱かれたヒト族女性が座っていた。
「師匠」
「オウガ、遅かったわね」
オウガの『師匠』と言う呼びかけに応じたのは、驚いたことに男性ではなく、非常にグラマスなボディをお持ちの女性の方だった。
え、魔術師の師匠って言うから、白いお髭のおじいちゃんを勝手に想像してたわ。・・・って、えっ、まさか
「・・・オウガに魔力調整の手解きをしたのって、師匠?・・・」
思わずつぶやいていたみたいで、私の言葉にふたりが敏感に反応する。
「げっ。違うから」
「あはは、止めてよ。くくく、笑える・・・。オウガ、説明してないの?」
「ぐぅっ。・・・してなかった。・・・リサ! この人たちは、オレの父方の祖父の祖父母だから」
「・・・は?」
「なんて言うんだっけ?高祖父母? ひいジイちゃんの両親、って言ったら分かる?」
「・・・え? でも、どう見てもふたりとも、私たちとそれほど年が変わらないように見えるけど?」
「あぁ、それはあのふたり、幻術魔法を使って見た目を詐称してる上に、筋肉強化魔法を使って身体を強化してるからね」
「・・・ってことは、オウガの目にはあのふたりは年相応に見えてるの?」
「リサ・・・。想像してみて? あのふたりの、年相応の130歳ぐらいの姿を・・・」
ふたりとも、例によって露出度多めの服装で。師匠はオーク男性の膝に抱かれながら、腕や脚をすりすりと撫でられてる。師匠も師匠で、男性の胸に頬を擦り寄せている。それを130歳の姿で・・・
「・・・ちょっと、・・・露出度がアレだけど。でもまぁ、仲が良いのは、良いことよね」
「良いけどね。でもオレもそんなの見たくはないから、幻惑魔法を解除しない状態で見てるよ。だから、見えてる姿はリサと同じ」
「ちょっと、散々待たせた挙句に、ふたりでこそこそといつまで喋ってんのよ。とにかくそこに、座りなさい」
師匠に怒られて、指定されたソファにふたりで並んで座る。
「はぁ。ところで・・・、初めまして、リサ。話はオウガから聞いてるわ。私はオウガの師匠のイルザよ」
「は、初めまして。私はリサです。オウガには、何から何までお世話になってます」
イルザは、握手の手を差し出さなかった。同性同士では、握手しないのかな?
「ツガイなんだから、そんなの気にしなくて良いのよ。で、こっちは私のパートナーのロッカ」
「初めまして」
「初めまして」
ロッカは手を差し出して来たので、握手する。でも、親指で肌を撫でられたので慌てて手を引く。
緊張しながらロッカの顔を見上げると、ちょっぴり残念そうな顔をした後に微笑んだ。
いや、あなた130歳なんですよね? ・・・現役なの??
戸惑いつつイルザの顔を伺うと、彼女は遠くを見るような目で私の身体を視ていた。多分、スキャンされてる。
「・・・なるほど、魂はしっかり定着してるみたいね。魔力量が、まだ一人前にも満たされてないけど」
「うん、彼女は奥手だからね」
「でも、ここでなら、簡単に容量を上げられるわよね?」
「それは、リサの意思次第だと思ってる」
「そう・・・」
私を抜きにして、私についてのなんだか重要なことが語られているみたいなのに、何を話しているのかさっぱり分からない。
「ところでオウガ。あなたこのコの魂を交換する為に、異世界の幾つものタイムラインにサーチをかけたって言ってたわよね」
「うん」
「まぁ、なんともトンデモナイことをやらかすわね、あなたも。でも、そのことは人に言わない方が良いわよ? やり方を教えてくれって頼まれたら面倒でしょ?」
「そうだね。まずツガイの魂じゃないと視えないし、割と行き当たりばったりの呪文を重ねて一発勝負で成し遂げたから、同じことをもう一回して、って例えリサから頼まれたとしても、オレだってもう2度と出来ないだろうね」
「でね、話は、その“異世界のタイムラインを視る魔力の目“のことなのよ。そんなの私だって視たことないのよ」
「へぇ、そうなの?」
「あなた、この前、ゴーストを封印した魔石を送って来たでしょ? あれと同じゴーストが、大陸のあちこちに出現してるって」
「うん、ファルエストのギルドで、原因は“封印の地“なんじゃないかってそこに居た奴らと話した」
「そう、その“封印の地“にね、何度か各地のギルドから調査が入ったんだけど、封印が壊れてて」
「やっぱりか」
「だけど再封印の仕方が分からなくて。・・・オウガのその特殊な“魔力の目“で視たら、何か分かるかもしれないなって思ったのよ」
「なるほど」
「テロークのギルドからも何人かで調査に行くことになったから、オウガも一緒に行って調査して来てくれる? 今すぐ出発よ?
あ、リサちゃんはここで私たちとお留守番ね。“封印の地“は、あなたには危険だから」
「え?」
「・・・分かった」
戸惑う私をよそに、どんどん話が進む。アセってオウガの顔を見ると、
「やっぱり、バタバタしてゆっくり出来なかったな。じゃぁ、サクッと調査してくるよ。まずはギルドだね。
・・・リサ、覚えてるよね? “リサがどうしたいか“が一番大事だって。オレはいつだって、リサの意思を尊重してるからね」
そう言って私を強く抱き寄せ、深くキスしてくる。
「・・・はぁ。リサを抱いてから出発しても良い?」
「バカ言ってないで、とっとと行きな!」
イルザに叱り飛ばされて、仕方なくオウガが立ち上がる。縋るようにオウガのシャツを掴んでいた私の手をそっと放すと、そのまま指に口付けを落として
「じゃぁ、行ってくるから、この家で待っててね」
そう言って、出かけて行ってしまった。
「さて、・・・リサ?」
名残惜しげにオウガの背を見送っていた私に、不意にイルザが声を掛けてきたのでビクッとしてしまう。
「ふふ。取って食いやしないから、そう緊張しないで」
そう言って彼女が指を振ると、テーブルの上にティーセットが出てきた。
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この世界に来てから飲んだのはコーヒーばかりだったので、これは初めての紅茶だ。
紅茶のことは詳しくないけど、多分ダージリン?の味に近いんじゃなかと思う。結構美味しい。
お皿の上に盛られているのは、クッキーやフィナンシェ。これもいろんな味があって、美味しいし飽きない。
そんなふうに紅茶とお菓子を楽しみながらイルザと話したのは、魔法のこと。
イルザは、私が今の魔力保有量でどれだけの魔法が使えるのかを知りたがった。
「今、私が使えるのは・・・、“鑑定“、“浄化”、“簡易結界”、“水を出す“、“排泄物浄化“、“気配隠し“」
言いながらやって見せていたら、そこまで来たところで軽い目まいを覚えた。
「後は“回復“が少し・・・」
「良いわ、“回復“は発動しなくて。やったら倒れちゃうでしょ?」
「はい・・・」
イルザには、私の魔力の減少が視えているみたいだ。
「ちょっと舌を出して?」
「? はい」
言われて素直に舌を出すと、そこにイルザが人差し指を乗せた。えっ?
「噛まないでよ? 今から魔力量をちょっぴり回復する魔法を流すから」
そう言い終わった途端に、舌にじんわりとした熱が拡がる。すぐに目まいの症状が消えた。
「簡易的に少し魔力量を足してあげた状態だから。楽にはなったと思うけど、全回復はしてないの。この後新しい魔法をいくつか教えてあげるけど、発動はしないでね」
そう言って、イルザは新たに“防御”と”結界“、“膣内浄化(排泄物浄化の応用だった)“、“足止め”、“拘束”の魔法を教えてくれた。
一体何をさせるつもりなのか。
「うん、良いわね。・・・ところで。オークとのセックスでは、一度で人間2人分の魔力容量が増えるって知ってる?」
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