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異世界
6. 莉沙(リサ)
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「・・・魔術師であるオレは、魔力を使っての調整師でもあるから、相手の魔力調整や循環調整の為に抱くこともあるんだけど」
オウガのその言葉に、私の思考は停止した。
そんな私の脳裏に、悠斗と奴隷ちゃんの浮気画像やビデオチャット、保健室で明希が他の女の子を抱いていた場面が、パタパタとフラッシュバックする・・・・・。
「! ごめん! リサ、ごめん!」
そう言いながらオウガが慌てて抱きしめて来て。
その時になって初めて、自分がぽろぽろと涙を流していることに気がついた。
「キミにとってセックスは、そこまで深く愛と紐づけられてしまっているものなんだね。ごめん。これからもしもそんな患者が現れても、他の調整師に振るか、他の方法でなんとかするから。だから、ごめん、泣かないで」
そのあと私が泣き疲れてその腕の中で眠るまで、涙を拭うようにオウガは私の顔に唇を優しく這わせ続けてくれた。
毎日“森の散策“という名目のリハビリを続けたおかげで、それから2ヶ月ほどして、私はひとりでも普通に歩けるようになった。
とは言っても、隙あらばオウガは私の腰を支えたがったけど。
すっかり回復しても、それまで通り、オウガは朝から晩まで喜んで世話を焼いてくれる。これがツガイ男性の基本らしい。ツガイ女性をダメにするシステムなんじゃないかな、コレ。
その日も浄化魔法を全身に丁寧にかけられ、夜着を着せられ、ふたりでベッドに潜り込んでオウガの腕に抱き締められた。
この辺りは温暖な地域だけど、朝晩の空気はひんやりとするので、オウガの体温が心地良い。
その温もりと肌触りを楽しむべく、すりすりと頬をオウガの首元に擦り付けていると、
「これから、どうする? どうしたい? ずっとここで暮らす?」
とオウガが訊いてきたので、私は少し考えてから、
「この世界をあちこち見て回りたい」
と答えた。
こちらに来てから、まだこの家と森の中にしか行ったことがない。しかも人間に至っては、オウガ以外の人に会ったことがない。
“電気ではなく魔法が基本“で、“フリーセックスが基本“というこの世界を、自分の目で見てみたかったのだ。
「オレとしては、死ぬまでここで、このままリサとふたりだけで暮らしても全く構わないんだけど。まぁ、色々見たいって言うリサの気持ちも分かるよ。
・・・でもその前に、リサの魂が魔法に馴染むのかを確かめなければならないんだ。つまり、オレとセックスすると言うことなんだけど」
「えっ・・・」
「いわゆる、“魔力との親和性の確認“と“魔力循環を促す“為の治療としてのセックスなんだけど・・・。リーサはオレとのセックスを受け入れてくれる??」
思わず顔が赤らんでしまう。
ダイレクトすぎでしょ!! デリカシーと言う言葉は存在しないのか?! ・・・しないのか。
こっちの世界では、これが普通なのかな・・・。この慣習に馴染める気がしないんだけど・・・。
「オ、オウガと出来るか出来ないか、と言えば、・・・出来る、と、思う・・・」
今のところとりあえず私だけに一心に気持ちを向けてくれて、看護から介助から何から何まで懇切丁寧にしてくれて。しかも見ためは“緒川くん“。
・・・あ、私、実は緒川くんのこと、心のどこかで好ましく思ってたのかも・・・。
そんなことをぐるぐると考えていると、オウガは目尻を下げながら嬉しそうに顔を綻ばせ、おもむろに起き上がって私の夜着の裾を捲り上げ始めた。
「えっ、まさか今から?」
「うん」
「え、待って」
「大丈夫。何かあっても、すぐに対処するから。万が一魔力に馴染めなかった時には、すぐにオレの魔力を排出するし」
「や、そうじゃなくて、あ、ちょっ、あっ」
オウガの手が私の身体を這い、唇が首を掠める。
「ち、治療なのに、前戯が、必要、なの?・・・んっ」
絶妙な圧とタイミングで、ざわりざわりとこちらの熱を上げていくのに、オウガ本人は至って真面目な表情を崩さない。あくまでも調整師として、私の身体と様子を視ているようだった。
「治療と言っても、正しく興奮を高めて、互いに互いの絶頂を導くことが大事なんだ。男の側の“単なる排泄“で終わっては、全く意味が無い。互いの絶頂によって、身体の中に複数存在する魔力機関が、最適最善に活性化されて調整されるんだよ」
不意に熱い舌が口に差し込まれ、私の舌に擦り付けられる。途端に下腹部が、きゅんっと疼いた。
「あんっ、や、待って、あっ、オウガぁ」
「怖かったら、オレの腕にしがみついて。爪を立てても、噛みついても構わないから」
入念に私の身体の受け入れ準備を整えてくれたオウガが、少しずつ私のナカへの侵入を開始した。
丹念に準備を施された身体は、もうそれだけでビクビクと跳ねてしまう。それは驚くほど圧倒的な快感だった。
少しずつ押し進めながら、オウガは私のお腹あたりを見つめて、何かを視ている。
中の“大きなカレ“が私のイイところを抉るので、こちらは思わず身体をよじってしまうほど身悶えてしまうと言うのに、オウガは時々「くっ」と歯を食いしばるだけで、腰を不規則に揺らしながら黙々と調整を続けている。
そのうち快感がさざ波のように絶え間なく押し寄せ始めて、私の喘ぎ声が止まらなくなった頃、不意にオウガが激しい抽挿を開始した。
ただでさえ押し寄せる快感のせいで思考が跳びがちだったのが、あまりの刺激の強さに今はもうただその快感を追うばかりで。その上その快感に更なる高みへ、高みへと押し上げられて。
遂に激しく“イった“時に、私の尾骶骨のあたりから背骨を通って脳天まで、熱くてまばゆい光が一気に駆け抜けたのが分かった。
ほぼ同時に、オウガが私のナカに精を放つ。
身体の中で、スミレ色と七色の光の奔流が大きくあふれて拡がるような、不思議なビジョンが見えた。
全力疾走の後のような荒い呼吸を繰り返しながら、私は呆然と自分の身体を両手で抱きしめた。
最後にあふれたあの七色の光が、じんわりと身体の隅々まで拡がっていくのを感じる。それはほわほわと温かくて、優しい光だった。
「大丈夫?」
惚けてる私の顔を、心配そうにオウガが見つめる。
「視た感じ、魔力はきちんと馴染んでるし、魔力機関も調整出来たよ。・・・どこか具合の悪いところとか、変なところとかある?」
「・・・ううん、大丈夫。・・・逆になんだか、ほわほわとして気持ち良いの。
・・・あの、下から突き抜けるような感覚が魔力調整で、最後にハジけた七色の光が魔力なの?」
「うん、そう。七色、はオレの魔力の色だね。オレたちはツガイだから、元々、馴染みやすいんだけど・・・」
不意に頬の上に、ポタッっと水が落ちて来た。見上げると、オウガが静かに泣いていた。
「オウガ」
「うっ・・・、ごめん。嬉しくて。嬉しすぎて。・・・良かった、リサ」
私は思わずオウガの首に抱きついて、頬の涙を唇で吸い取るようにキスした。
「ありがとう、オウガ。これで私、この世界でもちゃんと生きていけるね」
「・・・ふっ。魔力が馴染んだが故に、これからリサにとっては大変なこともあると思うけどね」
そう言うと、オウガは私の唇にそっと唇を重ねながら、こう訊いてきた。
「ね、今度はツガイとして、抱いても良い?」
「えっ・・・」
私のナカに入ったままだったカレが、ムクムクとその存在を主張し始めていた。
最高のタイミングだったと言うべきか、何と言うか。
オウガにとって“ツガイとの初めてのセックス“となったその交わりは、それはもう濃厚なもので。
結果、この身体の“発情期“を誘発してしまった。
当然、オウガは嬉々として私を抱いた。
何度も何度も、繰り返し、ツガイの身体のカタチとその体温、吐き出される熱とハジける魔力を覚えさせられた。
“発情期“は、“強力な媚薬をしこたま飲んだような状態“と言った感じで、恥とかプライドとか理性とかはどこかに形を潜め、オウガから求められる以上に私からオウガを求めてしまい、遂には途中から記憶すら消し飛んだ。
そんな私の意識がようやく浮上したのはそれから11日後のことで、発情期の身体の疼きが治ったのは更にそれから3日後だった。
発情期で2週間が潰れてしまった・・・。発情期コワイ・・・。
と言うわけで、私が“治療“についてオウガと話せたのは、私自身の治療を終えてからだいぶ経ってからだった。
「実際に、セックスが魔力の循環調整になる、って言うのは身をもって分かったけど・・・。でもやっぱり、あんなに凄いセックスを、私以外の人とはしてほしくないよ・・・」
この世界でこんなことを言うのは我儘なんだろうな、とは思ったけど、でも言っておきたかった。
それで元の世界ではひどく傷ついたし。
「うん、大丈夫。リサの気持ちを尊重するよ。そもそも、魔力調整が必要になる場面って、そうそう滅多には無いんだ。発情期にきちんと誰かに抱いてもらえば、それだけで普通に調整出来るから。
ただ、ごくたまに魔力が滞ってしまったり、来るべき発情期がきちんと来なくて何度も調整出来なかった人なんかが陥るものなんだ」
「・・・そうなんだ。ちょっと安心した」
安心したのにっ!
その後すぐに、私のささやかな心の平安をぶち壊すようなセリフが、またもやオウガの口から飛び出した。
「・・・でもね、馴染まなかった魔力を排出せざるを得なかったリサの身体は、今現在標準よりもかなり魔力が少ない状態だから、そのうちオレ以外の誰かにも、抱いてもらう必要が出てくると思うよ」
「えっ」
「前に話したよね。セックスは、魔力容量を増やす為にも行う、って」
「えーーーーーーーーーーー・・・」
この世界、私に対して酷すぎやしませんか・・・。
オウガのその言葉に、私の思考は停止した。
そんな私の脳裏に、悠斗と奴隷ちゃんの浮気画像やビデオチャット、保健室で明希が他の女の子を抱いていた場面が、パタパタとフラッシュバックする・・・・・。
「! ごめん! リサ、ごめん!」
そう言いながらオウガが慌てて抱きしめて来て。
その時になって初めて、自分がぽろぽろと涙を流していることに気がついた。
「キミにとってセックスは、そこまで深く愛と紐づけられてしまっているものなんだね。ごめん。これからもしもそんな患者が現れても、他の調整師に振るか、他の方法でなんとかするから。だから、ごめん、泣かないで」
そのあと私が泣き疲れてその腕の中で眠るまで、涙を拭うようにオウガは私の顔に唇を優しく這わせ続けてくれた。
毎日“森の散策“という名目のリハビリを続けたおかげで、それから2ヶ月ほどして、私はひとりでも普通に歩けるようになった。
とは言っても、隙あらばオウガは私の腰を支えたがったけど。
すっかり回復しても、それまで通り、オウガは朝から晩まで喜んで世話を焼いてくれる。これがツガイ男性の基本らしい。ツガイ女性をダメにするシステムなんじゃないかな、コレ。
その日も浄化魔法を全身に丁寧にかけられ、夜着を着せられ、ふたりでベッドに潜り込んでオウガの腕に抱き締められた。
この辺りは温暖な地域だけど、朝晩の空気はひんやりとするので、オウガの体温が心地良い。
その温もりと肌触りを楽しむべく、すりすりと頬をオウガの首元に擦り付けていると、
「これから、どうする? どうしたい? ずっとここで暮らす?」
とオウガが訊いてきたので、私は少し考えてから、
「この世界をあちこち見て回りたい」
と答えた。
こちらに来てから、まだこの家と森の中にしか行ったことがない。しかも人間に至っては、オウガ以外の人に会ったことがない。
“電気ではなく魔法が基本“で、“フリーセックスが基本“というこの世界を、自分の目で見てみたかったのだ。
「オレとしては、死ぬまでここで、このままリサとふたりだけで暮らしても全く構わないんだけど。まぁ、色々見たいって言うリサの気持ちも分かるよ。
・・・でもその前に、リサの魂が魔法に馴染むのかを確かめなければならないんだ。つまり、オレとセックスすると言うことなんだけど」
「えっ・・・」
「いわゆる、“魔力との親和性の確認“と“魔力循環を促す“為の治療としてのセックスなんだけど・・・。リーサはオレとのセックスを受け入れてくれる??」
思わず顔が赤らんでしまう。
ダイレクトすぎでしょ!! デリカシーと言う言葉は存在しないのか?! ・・・しないのか。
こっちの世界では、これが普通なのかな・・・。この慣習に馴染める気がしないんだけど・・・。
「オ、オウガと出来るか出来ないか、と言えば、・・・出来る、と、思う・・・」
今のところとりあえず私だけに一心に気持ちを向けてくれて、看護から介助から何から何まで懇切丁寧にしてくれて。しかも見ためは“緒川くん“。
・・・あ、私、実は緒川くんのこと、心のどこかで好ましく思ってたのかも・・・。
そんなことをぐるぐると考えていると、オウガは目尻を下げながら嬉しそうに顔を綻ばせ、おもむろに起き上がって私の夜着の裾を捲り上げ始めた。
「えっ、まさか今から?」
「うん」
「え、待って」
「大丈夫。何かあっても、すぐに対処するから。万が一魔力に馴染めなかった時には、すぐにオレの魔力を排出するし」
「や、そうじゃなくて、あ、ちょっ、あっ」
オウガの手が私の身体を這い、唇が首を掠める。
「ち、治療なのに、前戯が、必要、なの?・・・んっ」
絶妙な圧とタイミングで、ざわりざわりとこちらの熱を上げていくのに、オウガ本人は至って真面目な表情を崩さない。あくまでも調整師として、私の身体と様子を視ているようだった。
「治療と言っても、正しく興奮を高めて、互いに互いの絶頂を導くことが大事なんだ。男の側の“単なる排泄“で終わっては、全く意味が無い。互いの絶頂によって、身体の中に複数存在する魔力機関が、最適最善に活性化されて調整されるんだよ」
不意に熱い舌が口に差し込まれ、私の舌に擦り付けられる。途端に下腹部が、きゅんっと疼いた。
「あんっ、や、待って、あっ、オウガぁ」
「怖かったら、オレの腕にしがみついて。爪を立てても、噛みついても構わないから」
入念に私の身体の受け入れ準備を整えてくれたオウガが、少しずつ私のナカへの侵入を開始した。
丹念に準備を施された身体は、もうそれだけでビクビクと跳ねてしまう。それは驚くほど圧倒的な快感だった。
少しずつ押し進めながら、オウガは私のお腹あたりを見つめて、何かを視ている。
中の“大きなカレ“が私のイイところを抉るので、こちらは思わず身体をよじってしまうほど身悶えてしまうと言うのに、オウガは時々「くっ」と歯を食いしばるだけで、腰を不規則に揺らしながら黙々と調整を続けている。
そのうち快感がさざ波のように絶え間なく押し寄せ始めて、私の喘ぎ声が止まらなくなった頃、不意にオウガが激しい抽挿を開始した。
ただでさえ押し寄せる快感のせいで思考が跳びがちだったのが、あまりの刺激の強さに今はもうただその快感を追うばかりで。その上その快感に更なる高みへ、高みへと押し上げられて。
遂に激しく“イった“時に、私の尾骶骨のあたりから背骨を通って脳天まで、熱くてまばゆい光が一気に駆け抜けたのが分かった。
ほぼ同時に、オウガが私のナカに精を放つ。
身体の中で、スミレ色と七色の光の奔流が大きくあふれて拡がるような、不思議なビジョンが見えた。
全力疾走の後のような荒い呼吸を繰り返しながら、私は呆然と自分の身体を両手で抱きしめた。
最後にあふれたあの七色の光が、じんわりと身体の隅々まで拡がっていくのを感じる。それはほわほわと温かくて、優しい光だった。
「大丈夫?」
惚けてる私の顔を、心配そうにオウガが見つめる。
「視た感じ、魔力はきちんと馴染んでるし、魔力機関も調整出来たよ。・・・どこか具合の悪いところとか、変なところとかある?」
「・・・ううん、大丈夫。・・・逆になんだか、ほわほわとして気持ち良いの。
・・・あの、下から突き抜けるような感覚が魔力調整で、最後にハジけた七色の光が魔力なの?」
「うん、そう。七色、はオレの魔力の色だね。オレたちはツガイだから、元々、馴染みやすいんだけど・・・」
不意に頬の上に、ポタッっと水が落ちて来た。見上げると、オウガが静かに泣いていた。
「オウガ」
「うっ・・・、ごめん。嬉しくて。嬉しすぎて。・・・良かった、リサ」
私は思わずオウガの首に抱きついて、頬の涙を唇で吸い取るようにキスした。
「ありがとう、オウガ。これで私、この世界でもちゃんと生きていけるね」
「・・・ふっ。魔力が馴染んだが故に、これからリサにとっては大変なこともあると思うけどね」
そう言うと、オウガは私の唇にそっと唇を重ねながら、こう訊いてきた。
「ね、今度はツガイとして、抱いても良い?」
「えっ・・・」
私のナカに入ったままだったカレが、ムクムクとその存在を主張し始めていた。
最高のタイミングだったと言うべきか、何と言うか。
オウガにとって“ツガイとの初めてのセックス“となったその交わりは、それはもう濃厚なもので。
結果、この身体の“発情期“を誘発してしまった。
当然、オウガは嬉々として私を抱いた。
何度も何度も、繰り返し、ツガイの身体のカタチとその体温、吐き出される熱とハジける魔力を覚えさせられた。
“発情期“は、“強力な媚薬をしこたま飲んだような状態“と言った感じで、恥とかプライドとか理性とかはどこかに形を潜め、オウガから求められる以上に私からオウガを求めてしまい、遂には途中から記憶すら消し飛んだ。
そんな私の意識がようやく浮上したのはそれから11日後のことで、発情期の身体の疼きが治ったのは更にそれから3日後だった。
発情期で2週間が潰れてしまった・・・。発情期コワイ・・・。
と言うわけで、私が“治療“についてオウガと話せたのは、私自身の治療を終えてからだいぶ経ってからだった。
「実際に、セックスが魔力の循環調整になる、って言うのは身をもって分かったけど・・・。でもやっぱり、あんなに凄いセックスを、私以外の人とはしてほしくないよ・・・」
この世界でこんなことを言うのは我儘なんだろうな、とは思ったけど、でも言っておきたかった。
それで元の世界ではひどく傷ついたし。
「うん、大丈夫。リサの気持ちを尊重するよ。そもそも、魔力調整が必要になる場面って、そうそう滅多には無いんだ。発情期にきちんと誰かに抱いてもらえば、それだけで普通に調整出来るから。
ただ、ごくたまに魔力が滞ってしまったり、来るべき発情期がきちんと来なくて何度も調整出来なかった人なんかが陥るものなんだ」
「・・・そうなんだ。ちょっと安心した」
安心したのにっ!
その後すぐに、私のささやかな心の平安をぶち壊すようなセリフが、またもやオウガの口から飛び出した。
「・・・でもね、馴染まなかった魔力を排出せざるを得なかったリサの身体は、今現在標準よりもかなり魔力が少ない状態だから、そのうちオレ以外の誰かにも、抱いてもらう必要が出てくると思うよ」
「えっ」
「前に話したよね。セックスは、魔力容量を増やす為にも行う、って」
「えーーーーーーーーーーー・・・」
この世界、私に対して酷すぎやしませんか・・・。
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