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第十二章
第148話 かいじゅ
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驚愕した全員の視線がつばめに集中する。大豪院ですらさすがに眉を顰《ひそ》めてつばめを見つめる。
「えぇっ?! 刑事さんこそ何言ってんですか?! 皆の前でデタラメ言わないで下さいよ!」
慌ててまどかに抗議するつばめ。つばめにはその腹に子供を宿す様な心当たりは皆無であったが、何が起こるか分からないこの世界、何かの間違いで授かってしまった微粒子レベルの可能性も否めない。
例えば先程まで気絶していたつばめに対して、アンドレや大豪院が淫らな真似をしていた可能性もゼロでは無いのだ。
そう気付いたつばめはハッと身を固くしてアンドレや大豪院に警戒した視線を送る。
まぁ微動だにしない大豪院はともかく、この様な事態に慣れているアンドレは瞬時に状況を理解し、困り顔で『無い無い』と顔の前で手を振った。
「だって私は聞いたっスからね。蘭や野々村と、保健室で『つばめママ』とか『名前を考えなきゃね』とか言ってたのを!」
『ドーン!』という効果音が付きそうなドヤ顔で誇らしげに語るまどか。これまた傍から聞けば誤解間違い無しの大ネタである。
「あと、あーしは刑事課の人間じゃないので刑事じゃ無いっス」
「そこはどうでもいいわ。なにつばめ、アンタ本当に妊娠してんの? いつの間に…?」
まどかに割り込んで睦美が発言する。そこに更に割り込んだのは野々村だった。
「あ、違うんですよ近藤先輩。その話は芹沢さんの『プリア』の事だと思います。赤ちゃん… んー、ある意味赤ちゃんなのかな? とにかく妊娠とかそういう話じゃないです。ね? 芹沢さん?」
野々村の話に蘭も心細そうにコクコクと首肯している。蘭と野々村2人の動きに緊張を解いた睦美が改めてつばめに問うた。
「ふーん、まぁそういう事なら良いけど。で、『プリア』って何なの?」
「あ、これです」
口で説明するよりも目で見せた方が早いと、つばめは頭上のプリアを起動する。
外敵に威嚇する蛇の様につばめの頭上でユラユラとした動きを繰り返すプリア。
それだけでは分かりにくいと判断したのか、つばめは先程食べた弁当の包み紙を丸めた物を睦美に向けて無造作に投げる。
するとそれは瞬時に体を伸ばしたプリアによってキャッチされ、包み紙は再びつばめの手に戻ってきた。
「こんな感じです」
我が子を自慢出来た事が嬉しかったのか、つばめにも若干の笑顔が戻ってきた。
恐らくだが、こういった魔法生物がアンコクミナゴロシ魔法王国において、ポピュラーな愛玩動物なのではないかと予想していたつばめだっだが、
「え…? 何それキモっ…」
眼の前の睦美は、かつて無いレベルでドン引きしていた。
☆
「へぇ、つばめちゃんの魔力が変態バンドに『生命』を与えたんだぁ? 凄いですね睦美さま、こんなの初めて見ましたよ」
「アタシだってこんな気味の悪いもの、存在すら知らなかったわよ。それこそつばめが呪われてんじゃないの? そもそも何で不二子には相談してアタシ達に内緒にしてたのよ?」
久子と睦美のこの会話だけで、今の状態の異常さがよく分かると言える。
「いや相談したいな、とは思ってたんですよ? でも野々村さんの件とか色々あってタイミングが無くて…」
つばめの言にも一理あった。つばめ達が保健室で不二子に相談したのは、元はと言えば睦美が野々村の対応を面倒がってつばめに押し付けたせいでもあるのだ。
「つばめちゃん良いなぁ。近藤先輩、私もこういうの欲しいです!」
その後つばめらの話が一段落したのを確認した御影がまた悪い癖を発症したが、まどか達も含む全会一致で否決された事は追加しておく。
☆
「…そんで大豪院の呪いの件はどうなったんだ? 本当に芹沢がどうにか出来るのか?」
御影のおかげで割と和んでいたバス内であったが、鍬形が疑問を口にした事で再び硬い雰囲気に戻ってしまった。
ここでもし大豪院の『呪い』とやらが解ける様であれば、大豪院は沖田救出のための大きな戦力となってくれるはずであるし、本人もその気になっている。
問題はつばめの能力が負傷を治癒するだけでなく『解呪』の様なオカルトじみた現象に通用するのかどうかであるが……。
「あ、うん… とりあえずやってみるよ…」
プリア周りの話題で大豪院の事を忘れかけていたつばめもその場で変態する。
気を取り直し大豪院に両の掌を向け、深呼吸をして精神を集中させる。
「お願い効いて… 『東京特許許可局許可局長』…」
淀みなくつばめの口から漏れる魔法の言葉。つばめの手がぼんやりと輝き、それが大豪院の全体を包む。
魔法使用の疲労感から大きく息をついて座り込んでしまうつばめ。
対する大豪院は己の左右の手を交互に見つめながら、繊細に具合を確かめる様に手を握ったり開いたりしていた。
果たして解呪が成功したのか固唾を飲んで周囲が見守る中、最終的に大豪院が首をひねりながら口にした言葉は「よく分からん」だった。
そもそもの『呪い』からして真偽不明なのであるから、これは致し方のない事ではあるのだが、周囲に一抹の落胆の念が顕れたのは紛れもなく事実であった。
つばめとしても魔法の無駄撃ちになりそうな予感は多分にあったので、特に落胆等はしていない。ただこれで『当面の義理は果たした』のは確かである。つばめには疲労はあっても後悔は無かった。
再び深呼吸して息を整えた後に、変態を解きワンピース姿に戻るつばめ。
しかし落とし穴は別の所に潜んでいた。
疲労感の漂うつばめの顔を見た睦美が、先ほどの違和感の正体を突き止めたのだ。
「そう言えば妊娠の話で思い出したけど、つばめ、アンタの目の色、変態した後から戻って無くない?」
「えっ…?」
「えぇっ?! 刑事さんこそ何言ってんですか?! 皆の前でデタラメ言わないで下さいよ!」
慌ててまどかに抗議するつばめ。つばめにはその腹に子供を宿す様な心当たりは皆無であったが、何が起こるか分からないこの世界、何かの間違いで授かってしまった微粒子レベルの可能性も否めない。
例えば先程まで気絶していたつばめに対して、アンドレや大豪院が淫らな真似をしていた可能性もゼロでは無いのだ。
そう気付いたつばめはハッと身を固くしてアンドレや大豪院に警戒した視線を送る。
まぁ微動だにしない大豪院はともかく、この様な事態に慣れているアンドレは瞬時に状況を理解し、困り顔で『無い無い』と顔の前で手を振った。
「だって私は聞いたっスからね。蘭や野々村と、保健室で『つばめママ』とか『名前を考えなきゃね』とか言ってたのを!」
『ドーン!』という効果音が付きそうなドヤ顔で誇らしげに語るまどか。これまた傍から聞けば誤解間違い無しの大ネタである。
「あと、あーしは刑事課の人間じゃないので刑事じゃ無いっス」
「そこはどうでもいいわ。なにつばめ、アンタ本当に妊娠してんの? いつの間に…?」
まどかに割り込んで睦美が発言する。そこに更に割り込んだのは野々村だった。
「あ、違うんですよ近藤先輩。その話は芹沢さんの『プリア』の事だと思います。赤ちゃん… んー、ある意味赤ちゃんなのかな? とにかく妊娠とかそういう話じゃないです。ね? 芹沢さん?」
野々村の話に蘭も心細そうにコクコクと首肯している。蘭と野々村2人の動きに緊張を解いた睦美が改めてつばめに問うた。
「ふーん、まぁそういう事なら良いけど。で、『プリア』って何なの?」
「あ、これです」
口で説明するよりも目で見せた方が早いと、つばめは頭上のプリアを起動する。
外敵に威嚇する蛇の様につばめの頭上でユラユラとした動きを繰り返すプリア。
それだけでは分かりにくいと判断したのか、つばめは先程食べた弁当の包み紙を丸めた物を睦美に向けて無造作に投げる。
するとそれは瞬時に体を伸ばしたプリアによってキャッチされ、包み紙は再びつばめの手に戻ってきた。
「こんな感じです」
我が子を自慢出来た事が嬉しかったのか、つばめにも若干の笑顔が戻ってきた。
恐らくだが、こういった魔法生物がアンコクミナゴロシ魔法王国において、ポピュラーな愛玩動物なのではないかと予想していたつばめだっだが、
「え…? 何それキモっ…」
眼の前の睦美は、かつて無いレベルでドン引きしていた。
☆
「へぇ、つばめちゃんの魔力が変態バンドに『生命』を与えたんだぁ? 凄いですね睦美さま、こんなの初めて見ましたよ」
「アタシだってこんな気味の悪いもの、存在すら知らなかったわよ。それこそつばめが呪われてんじゃないの? そもそも何で不二子には相談してアタシ達に内緒にしてたのよ?」
久子と睦美のこの会話だけで、今の状態の異常さがよく分かると言える。
「いや相談したいな、とは思ってたんですよ? でも野々村さんの件とか色々あってタイミングが無くて…」
つばめの言にも一理あった。つばめ達が保健室で不二子に相談したのは、元はと言えば睦美が野々村の対応を面倒がってつばめに押し付けたせいでもあるのだ。
「つばめちゃん良いなぁ。近藤先輩、私もこういうの欲しいです!」
その後つばめらの話が一段落したのを確認した御影がまた悪い癖を発症したが、まどか達も含む全会一致で否決された事は追加しておく。
☆
「…そんで大豪院の呪いの件はどうなったんだ? 本当に芹沢がどうにか出来るのか?」
御影のおかげで割と和んでいたバス内であったが、鍬形が疑問を口にした事で再び硬い雰囲気に戻ってしまった。
ここでもし大豪院の『呪い』とやらが解ける様であれば、大豪院は沖田救出のための大きな戦力となってくれるはずであるし、本人もその気になっている。
問題はつばめの能力が負傷を治癒するだけでなく『解呪』の様なオカルトじみた現象に通用するのかどうかであるが……。
「あ、うん… とりあえずやってみるよ…」
プリア周りの話題で大豪院の事を忘れかけていたつばめもその場で変態する。
気を取り直し大豪院に両の掌を向け、深呼吸をして精神を集中させる。
「お願い効いて… 『東京特許許可局許可局長』…」
淀みなくつばめの口から漏れる魔法の言葉。つばめの手がぼんやりと輝き、それが大豪院の全体を包む。
魔法使用の疲労感から大きく息をついて座り込んでしまうつばめ。
対する大豪院は己の左右の手を交互に見つめながら、繊細に具合を確かめる様に手を握ったり開いたりしていた。
果たして解呪が成功したのか固唾を飲んで周囲が見守る中、最終的に大豪院が首をひねりながら口にした言葉は「よく分からん」だった。
そもそもの『呪い』からして真偽不明なのであるから、これは致し方のない事ではあるのだが、周囲に一抹の落胆の念が顕れたのは紛れもなく事実であった。
つばめとしても魔法の無駄撃ちになりそうな予感は多分にあったので、特に落胆等はしていない。ただこれで『当面の義理は果たした』のは確かである。つばめには疲労はあっても後悔は無かった。
再び深呼吸して息を整えた後に、変態を解きワンピース姿に戻るつばめ。
しかし落とし穴は別の所に潜んでいた。
疲労感の漂うつばめの顔を見た睦美が、先ほどの違和感の正体を突き止めたのだ。
「そう言えば妊娠の話で思い出したけど、つばめ、アンタの目の色、変態した後から戻って無くない?」
「えっ…?」
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