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第二章
第22話 たたかい
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「あぁ?!」
「なによ?!」
睦美と悪の女幹部(?)の睨み合いが続く。お互いに相手に対して『変な人』というスタンスで臨んでいる為に、穏便な話し合いで解決できそうな気がまるでしない。
「アタシ達はこの町を守る『マジックボランティアクラブ』、略してマジボラよ!」
『あ、一応町を守るつもりはあったんだ…?』
睦美の啖呵の意外な内容に密かに感心するつばめ。
そして相手方の女幹部も黙ってはいない。
「ふふ、私は『シン悪川興業』のウマナミレイ?よ。ちゃんと末尾の『?』までが正式名称だから間違えないでね。んで、オバサンがそんなフリフリの格好して何の冗談? コスプレパーティー会場はここじゃないわよ」
睦美が奥歯をギリと噛み締める。
そんなはずは無いのだが、近くに居るつばめ達にもその音がハッキリと聴こえたような気がした。
「…吐かしてくれるじゃないのさ小娘が! アンタこそ名前が下ネタな上に服に着られてるわよ? ガキンチョにはその『コスプレ』は10年早いんじゃないの?」
「いいんですぅ~! あと1、2年でピッタリのセクシーボディーになるんだから良いんですぅ~! オバサンなんて『垂れる』一方でしょ? 邪魔だから帰って帰って!」
つばめがちらと覗いた睦美の顔には、今にもはち切れんばかりに青筋が顳顬にピクピクと走っていた。
睦美の怒りの矛先はつばめでは無いのだが、つい反射的に土下座してしまいそうになる。
「アンタには1年後どころか明日すら無いわよ。この『乱世丸』の錆になるんだからね!」
睦美は手にしたキャンディスティックから刀身を抜き放つ。
『アレそんな名前だったんだ…』
と、意外に和風な名前だった事に驚きを隠せないつばめ。
「ふ、ふん! そんな魔法少女モドキに何ができるって言うのさ? クモ怪人!」
「ギーッ!」
クモ怪人は真面目に律儀にウマナミレイ?女史のすぐ真横で待機していたのだが、それが原因でウマナミレイ?は悲鳴を上げる。
「キャーッ! キモいから近くに来るなって言ったでしょ?! ほら、さっさとアイツらをやっつけて恐怖のエナジーを集めなさい!」
ウマナミレイ?の言葉にマジボラ陣営に緊張が走る。『恐怖のエナジー』だと…?
「あの女、何としてでも捕まえて情報を吐かせたいわね… ヒザ子、蜘蛛は頼んだわ。つばめは安全な場所に隠れてて… もし捕まっている人を助けられるなら助けてあげて」
「ハイですぅ~」
「は、はいっ!」
睦美とウマナミレイ?、久子とクモ怪人がそれぞれ対峙する。
始めに動いたのはクモ怪人。久子に向けて例のトリモチ状にまとめた蜘蛛の糸を撃ち出してきた。あの弾に当たると即座に蜘蛛の糸に絡めとられて、周りの犠牲者の様に身動きが取れなくなってしまうだろう。
肉弾戦が主体の久子にとっては相性の良くない相手と思われたが、久子は撃ちだされた糸弾の初撃を半身になって躱し、2弾目は蹴り上げた足元の石を盾にして糸弾にぶつける事でやり過ごした。
そのまま一気に距離を詰めると思い切り右手を振りかぶる。
「✭●❂✷✾」
呟く様に久子が呪文を唱えると、久子の右拳が赤い光を放ち出す。
「悪い子にはお仕置きだよぉ。爆熱ゴッド乾パーンチッ!!」
射撃攻撃の隙を突かれたクモ怪人は、久子の渾身のストレートパンチを避ける事能わずに、遥か空の彼方に飛ばされて星となって消えた。
一方睦美はウマナミレイ?との死闘を繰り広げて… は居なかった。
ウマナミレイ?は睦美のキャンディスティック、いや『乱世丸』の怪しい輝きを前に既に戦意を失っていた。
『あんなんで切られたら怪我じゃ済まないじゃない。何考えてんのよ、あのオバサン…』
殺気溢れる睦美が剣を手にしたまま一歩を踏み出した時、
「きょ、今日の所は引き分けにしておいて上げるわ! 帰るわよ、クモ怪、人…?」
引き上げようとしたウマナミレイ?が見た物は星になって飛び去って行くクモ怪人だった。
睦美も睦美で別の事で焦りを感じていた。とりあえず挨拶代わりにとウマナミレイ?の瞼を『固定』してやろうとしたのだが、驚くべき事に彼女には睦美の魔法が効かなかったのだ。
こんな事は初めてだし、理由も分からない。魔法の発動に失敗する事はあり得ないし、内的な要因は考えられない。
であるならば『外的』な要因だが、これも幾つも思い当たる物では無いし、仮にその候補の中の1つでも該当するならば事態は予想以上に深刻な物となる。
「この女、まさか『王国』所縁の人物…? あるいは…?」
「ふ、ふんだ! あんた達なんて魔王ギル様に言いつけてコテンパンに熨して貰うんだからね!!」
『魔王ギルですって…? それって…?』
何やら最悪の予想に呑まれて一瞬動きを止めた睦美の隙を突いて、ウマナミレイ?は捨て台詞を残し、翼竜の翼を大きくはためかせて大空に姿を消した。
「睦美さまぁ…」
心細げな顔をして睦美に近づく久子。睦美はとても険しい顔をしている。
「ヒザ子も聞いたでしょ? あの女の最後の言葉…」
「はい、魔王ギルって言ってましたよね。あれってまさか…」
「ええ、アタシ達の仇敵、魔王ギルドラバキゴツデムスが恐らくこの世界に侵攻を開始したんだわ…」
その頃、パトカーより鳴り響くサイレンの音が戦場となった広場を囲み始めていた。
「なによ?!」
睦美と悪の女幹部(?)の睨み合いが続く。お互いに相手に対して『変な人』というスタンスで臨んでいる為に、穏便な話し合いで解決できそうな気がまるでしない。
「アタシ達はこの町を守る『マジックボランティアクラブ』、略してマジボラよ!」
『あ、一応町を守るつもりはあったんだ…?』
睦美の啖呵の意外な内容に密かに感心するつばめ。
そして相手方の女幹部も黙ってはいない。
「ふふ、私は『シン悪川興業』のウマナミレイ?よ。ちゃんと末尾の『?』までが正式名称だから間違えないでね。んで、オバサンがそんなフリフリの格好して何の冗談? コスプレパーティー会場はここじゃないわよ」
睦美が奥歯をギリと噛み締める。
そんなはずは無いのだが、近くに居るつばめ達にもその音がハッキリと聴こえたような気がした。
「…吐かしてくれるじゃないのさ小娘が! アンタこそ名前が下ネタな上に服に着られてるわよ? ガキンチョにはその『コスプレ』は10年早いんじゃないの?」
「いいんですぅ~! あと1、2年でピッタリのセクシーボディーになるんだから良いんですぅ~! オバサンなんて『垂れる』一方でしょ? 邪魔だから帰って帰って!」
つばめがちらと覗いた睦美の顔には、今にもはち切れんばかりに青筋が顳顬にピクピクと走っていた。
睦美の怒りの矛先はつばめでは無いのだが、つい反射的に土下座してしまいそうになる。
「アンタには1年後どころか明日すら無いわよ。この『乱世丸』の錆になるんだからね!」
睦美は手にしたキャンディスティックから刀身を抜き放つ。
『アレそんな名前だったんだ…』
と、意外に和風な名前だった事に驚きを隠せないつばめ。
「ふ、ふん! そんな魔法少女モドキに何ができるって言うのさ? クモ怪人!」
「ギーッ!」
クモ怪人は真面目に律儀にウマナミレイ?女史のすぐ真横で待機していたのだが、それが原因でウマナミレイ?は悲鳴を上げる。
「キャーッ! キモいから近くに来るなって言ったでしょ?! ほら、さっさとアイツらをやっつけて恐怖のエナジーを集めなさい!」
ウマナミレイ?の言葉にマジボラ陣営に緊張が走る。『恐怖のエナジー』だと…?
「あの女、何としてでも捕まえて情報を吐かせたいわね… ヒザ子、蜘蛛は頼んだわ。つばめは安全な場所に隠れてて… もし捕まっている人を助けられるなら助けてあげて」
「ハイですぅ~」
「は、はいっ!」
睦美とウマナミレイ?、久子とクモ怪人がそれぞれ対峙する。
始めに動いたのはクモ怪人。久子に向けて例のトリモチ状にまとめた蜘蛛の糸を撃ち出してきた。あの弾に当たると即座に蜘蛛の糸に絡めとられて、周りの犠牲者の様に身動きが取れなくなってしまうだろう。
肉弾戦が主体の久子にとっては相性の良くない相手と思われたが、久子は撃ちだされた糸弾の初撃を半身になって躱し、2弾目は蹴り上げた足元の石を盾にして糸弾にぶつける事でやり過ごした。
そのまま一気に距離を詰めると思い切り右手を振りかぶる。
「✭●❂✷✾」
呟く様に久子が呪文を唱えると、久子の右拳が赤い光を放ち出す。
「悪い子にはお仕置きだよぉ。爆熱ゴッド乾パーンチッ!!」
射撃攻撃の隙を突かれたクモ怪人は、久子の渾身のストレートパンチを避ける事能わずに、遥か空の彼方に飛ばされて星となって消えた。
一方睦美はウマナミレイ?との死闘を繰り広げて… は居なかった。
ウマナミレイ?は睦美のキャンディスティック、いや『乱世丸』の怪しい輝きを前に既に戦意を失っていた。
『あんなんで切られたら怪我じゃ済まないじゃない。何考えてんのよ、あのオバサン…』
殺気溢れる睦美が剣を手にしたまま一歩を踏み出した時、
「きょ、今日の所は引き分けにしておいて上げるわ! 帰るわよ、クモ怪、人…?」
引き上げようとしたウマナミレイ?が見た物は星になって飛び去って行くクモ怪人だった。
睦美も睦美で別の事で焦りを感じていた。とりあえず挨拶代わりにとウマナミレイ?の瞼を『固定』してやろうとしたのだが、驚くべき事に彼女には睦美の魔法が効かなかったのだ。
こんな事は初めてだし、理由も分からない。魔法の発動に失敗する事はあり得ないし、内的な要因は考えられない。
であるならば『外的』な要因だが、これも幾つも思い当たる物では無いし、仮にその候補の中の1つでも該当するならば事態は予想以上に深刻な物となる。
「この女、まさか『王国』所縁の人物…? あるいは…?」
「ふ、ふんだ! あんた達なんて魔王ギル様に言いつけてコテンパンに熨して貰うんだからね!!」
『魔王ギルですって…? それって…?』
何やら最悪の予想に呑まれて一瞬動きを止めた睦美の隙を突いて、ウマナミレイ?は捨て台詞を残し、翼竜の翼を大きくはためかせて大空に姿を消した。
「睦美さまぁ…」
心細げな顔をして睦美に近づく久子。睦美はとても険しい顔をしている。
「ヒザ子も聞いたでしょ? あの女の最後の言葉…」
「はい、魔王ギルって言ってましたよね。あれってまさか…」
「ええ、アタシ達の仇敵、魔王ギルドラバキゴツデムスが恐らくこの世界に侵攻を開始したんだわ…」
その頃、パトカーより鳴り響くサイレンの音が戦場となった広場を囲み始めていた。
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