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第91話 土壌復活剤アウーディア
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僕は、スタシャの錬金工房に向かうことになった。今朝、ホムンクルスが屋敷に尋ねてきて、スタシャがすぐに来てくれと言ってきたのだ。当然、畑作業があるため、断ったが、緊急だと言うので仕方がないので行くことになった。エリスに、ゴードンには、錬金工房に行くので遅れると伝えてくれるように頼んだ。
僕は錬金工房に向かった。ミヤが暇そうにしていたので、ミヤを連れ出すことにした。新年会以降、甘えることが増えた気がする。こうやって、二人で歩く時は必ず腕を組んでくる。すごく密着してくるもんだから、歩きづらいのだが腕に柔らかい感触があるせいで、引き離すことも出来ない。そのせいで、錬金工房になかなか辿り着けなかった。まぁ、ゴードンには伝えてあるから、ゆっくり歩いていくのもいいだろう。
しかし、こうやって見ると、村も随分と変わった。畑が広がり、村人は農業に励んでいる。村人の笑顔は何物にも代えられないものだな。ミヤもいつも幸せそうな顔をしている。どうやら、魔酒の生産量が増えたことが嬉しいみたいだ。
錬金工房にたどり着くと、ホムンクルスが薪を割っていたり、草むしりをしたりしていた。僕の姿を見て、軽く会釈して、すぐに作業の方に戻っていった。僕が、あまり仰々しくしなくていいといったからだと思うが、ちょっと軽すぎて寂しくなった。でも、彼女らと会話をしようとしても、あまり長続きしないんだよな。
僕は、玄関をノックすると、ホムンクルスが出てきて、中へ案内してくれた。案内された部屋には、スタシャが紅茶を優雅に飲みながら、のんびりとしていた。皆が働いているのに……。
「スタシャ。何の用なんだ? 変な用件だったら、承知しないぞ」
「ロッシュよ。長たるお前が朝から声を荒らげるのはいただけないな。まぁ、今日呼んだのは、他でもない。まずはこれを見てもらおうか」
そう言うと、ホムンクルスのアルビノがいくつから小瓶が入ったガゴを持ってきて、僕の目の前で瓶を並べていった。瓶には蓋がしてあった。
「開けてみて、確かめてみるといい」
僕はスタシャが何を言っているのかわからなかったが、とりあえず、瓶の蓋を開け、中を確認した。中には、液体が入っており、液体は黒っぽいものだった。これは、一体なんだ? すると、アルビノが白い綿布を持ってきて、僕に手渡してきた。僕は、わからないまま、それを受け取った。
「何をしている。その瓶にその布をつけてみるが良い」
スタシャが少し苛立ち始めている。しかし、なんとなく分かったぞ。僕は、布の半分を瓶の中に浸け、するするとゆっくりと引き上げると、きれいに青く色づいた布が現れた。やはり、染料だったか。それにしても、なんてきれいな色なんだろうか。
「これは素晴らしい染料だな。まさに希望通りのものだ。他にも瓶があるが、違うものなのか?」
僕の質問に対して、スタシャは答えるのも面倒なのか、アルビノに数枚の布を持ってくるようにいい、僕に手渡してきた。仕方がなかったので、瓶にそれぞれ布を浸けると、赤、黃、紺、緑の色がついた。どれも見事な色だ。ただ、一つだけ色がついていない。水でも入っていたのか? 僕はその布を触ると、指に白い色が付着した。白い染料だったのか。これはいいな。
「こんな短期間でよく色を揃えることが出来たな。想像以上だ」
「当たり前だ。こんなのは仕事をした内に入らない。まぁ、素材はかなり集められたし、やり方もアルビノが覚えたから量産も出来ると思うぞ。とりあえず、それは持っていくと良い。倉庫にもいくつかあるから、もっていくといい。さて、本題はこれからだ」
そういうと、スタシャは立ち上がり、錬金釜がある部屋に案内された。
「前に言っていたアウーディア石の件だ。結論から言うと、あれを錬金するのにはアダマンタイトでは無理だった。量の問題なのか、触媒の問題なのか、まだ分からいないのだ。まだ、研究をするつもりだが、いつ出来るかは全く分からない」
「そうか。それは残念だったな。時間はあるんだ、ゆっくりと研究と良い。良い結論が出ると良いな」
「まぁ、そうなんだがな。こればかりは、私が生きている間に出来る保証はないのだぞ。まぁ、いい。とりあえず、これを見てもらおう」
スタシャは、一つの鉢を持ってきた。そこには、たわわに実ったトマトがあった。実が多く付き、非常に品質が良いように見える。鉢植えでこれだけのものが作れるとは、やるな!! ん!? 土が……真っ黒だな。炭みたいな色だ。これだけのトマトがなるような土にも思えないが……
「土に目をつけるとは流石だな。その土は、火山地帯の土を採取したもんだ。作物が絶対に育たない条件の土だ」
どういうことだ。話が見えてこないな。
「分からないようだな。そうでなくては困る」
そういって、スタシャが瓶を取り出した。また、瓶か……
「これは、アウーディア石の加工後に出るカスを使って、錬金したものだ。これがどういうものか分からなかったが、アウーディア石の伝承から考えるに一つの推論を導き出した。この液体は、枯れた土地を豊かにするものではないかと。実際、試してみたらこの通りよ。作物が育つはずのない土からもこれだけの作物が作れるのよ。しかも、一滴だ。この瓶だけでも、畑一枚分は出来るだろう」
僕は驚きすぎて、声が出なかった。アウーディア石を渡す時に、屋敷にあったカスも何かに使えるかもと言って持っていったが、こんなものが完成するとは……この村には、枯れた場所というのは少ないから、使いみちはないだろうが、農業の可能性という点では、大変素晴らしいものだ。日本でも枯れた土地を何十年、何百年とかけて豊かにしていったのだ。それが、たった一滴で劇的に土が蘇るのだ。しかし、疑問があるな。
「それが素晴らしいものであることは分かった。それを作るのに、どれくらいのアウーディア石のカスを使うんだ?」
スタシャはニヤリと笑った。
「全部だよ。この一瓶を作るために、ロッシュから貰ったカス全部を使った。ちなみにアダマンタイトも大量に使わせてもらったよ。大変、有意義な錬金だったな」
ものすごいコストのかかるものだな。まぁ、効果を考えたら致し方ないか……宝石を粉末に変えて、液体をつくるのもいいな。今は、使いみちがないから、保留にしておいてもいいだろうが、いつでも使えるように、アウーディア石を探しておいたほうがいいな。また、冬になったら採掘に行くか。
この液体の名前を聞いておこう。スタシャに聞くと、特に決めてないから、ロッシュが決めろと言ってきたので、仕方なく名前を考えた。土壌復活剤アウーディアとした。略して、土復剤。
僕とミヤは、倉庫から染料の瓶を全て持ち出して、屋敷に戻っていった。ミヤは、さりげなくトマトを持ち帰っていた。美味しそうなので、エリスに頼んで今晩はトマト料理を作ってもらおう。染料は、すぐに服飾店に持ち込んで、服の試作をお願いしてみよう。
僕は錬金工房に向かった。ミヤが暇そうにしていたので、ミヤを連れ出すことにした。新年会以降、甘えることが増えた気がする。こうやって、二人で歩く時は必ず腕を組んでくる。すごく密着してくるもんだから、歩きづらいのだが腕に柔らかい感触があるせいで、引き離すことも出来ない。そのせいで、錬金工房になかなか辿り着けなかった。まぁ、ゴードンには伝えてあるから、ゆっくり歩いていくのもいいだろう。
しかし、こうやって見ると、村も随分と変わった。畑が広がり、村人は農業に励んでいる。村人の笑顔は何物にも代えられないものだな。ミヤもいつも幸せそうな顔をしている。どうやら、魔酒の生産量が増えたことが嬉しいみたいだ。
錬金工房にたどり着くと、ホムンクルスが薪を割っていたり、草むしりをしたりしていた。僕の姿を見て、軽く会釈して、すぐに作業の方に戻っていった。僕が、あまり仰々しくしなくていいといったからだと思うが、ちょっと軽すぎて寂しくなった。でも、彼女らと会話をしようとしても、あまり長続きしないんだよな。
僕は、玄関をノックすると、ホムンクルスが出てきて、中へ案内してくれた。案内された部屋には、スタシャが紅茶を優雅に飲みながら、のんびりとしていた。皆が働いているのに……。
「スタシャ。何の用なんだ? 変な用件だったら、承知しないぞ」
「ロッシュよ。長たるお前が朝から声を荒らげるのはいただけないな。まぁ、今日呼んだのは、他でもない。まずはこれを見てもらおうか」
そう言うと、ホムンクルスのアルビノがいくつから小瓶が入ったガゴを持ってきて、僕の目の前で瓶を並べていった。瓶には蓋がしてあった。
「開けてみて、確かめてみるといい」
僕はスタシャが何を言っているのかわからなかったが、とりあえず、瓶の蓋を開け、中を確認した。中には、液体が入っており、液体は黒っぽいものだった。これは、一体なんだ? すると、アルビノが白い綿布を持ってきて、僕に手渡してきた。僕は、わからないまま、それを受け取った。
「何をしている。その瓶にその布をつけてみるが良い」
スタシャが少し苛立ち始めている。しかし、なんとなく分かったぞ。僕は、布の半分を瓶の中に浸け、するするとゆっくりと引き上げると、きれいに青く色づいた布が現れた。やはり、染料だったか。それにしても、なんてきれいな色なんだろうか。
「これは素晴らしい染料だな。まさに希望通りのものだ。他にも瓶があるが、違うものなのか?」
僕の質問に対して、スタシャは答えるのも面倒なのか、アルビノに数枚の布を持ってくるようにいい、僕に手渡してきた。仕方がなかったので、瓶にそれぞれ布を浸けると、赤、黃、紺、緑の色がついた。どれも見事な色だ。ただ、一つだけ色がついていない。水でも入っていたのか? 僕はその布を触ると、指に白い色が付着した。白い染料だったのか。これはいいな。
「こんな短期間でよく色を揃えることが出来たな。想像以上だ」
「当たり前だ。こんなのは仕事をした内に入らない。まぁ、素材はかなり集められたし、やり方もアルビノが覚えたから量産も出来ると思うぞ。とりあえず、それは持っていくと良い。倉庫にもいくつかあるから、もっていくといい。さて、本題はこれからだ」
そういうと、スタシャは立ち上がり、錬金釜がある部屋に案内された。
「前に言っていたアウーディア石の件だ。結論から言うと、あれを錬金するのにはアダマンタイトでは無理だった。量の問題なのか、触媒の問題なのか、まだ分からいないのだ。まだ、研究をするつもりだが、いつ出来るかは全く分からない」
「そうか。それは残念だったな。時間はあるんだ、ゆっくりと研究と良い。良い結論が出ると良いな」
「まぁ、そうなんだがな。こればかりは、私が生きている間に出来る保証はないのだぞ。まぁ、いい。とりあえず、これを見てもらおう」
スタシャは、一つの鉢を持ってきた。そこには、たわわに実ったトマトがあった。実が多く付き、非常に品質が良いように見える。鉢植えでこれだけのものが作れるとは、やるな!! ん!? 土が……真っ黒だな。炭みたいな色だ。これだけのトマトがなるような土にも思えないが……
「土に目をつけるとは流石だな。その土は、火山地帯の土を採取したもんだ。作物が絶対に育たない条件の土だ」
どういうことだ。話が見えてこないな。
「分からないようだな。そうでなくては困る」
そういって、スタシャが瓶を取り出した。また、瓶か……
「これは、アウーディア石の加工後に出るカスを使って、錬金したものだ。これがどういうものか分からなかったが、アウーディア石の伝承から考えるに一つの推論を導き出した。この液体は、枯れた土地を豊かにするものではないかと。実際、試してみたらこの通りよ。作物が育つはずのない土からもこれだけの作物が作れるのよ。しかも、一滴だ。この瓶だけでも、畑一枚分は出来るだろう」
僕は驚きすぎて、声が出なかった。アウーディア石を渡す時に、屋敷にあったカスも何かに使えるかもと言って持っていったが、こんなものが完成するとは……この村には、枯れた場所というのは少ないから、使いみちはないだろうが、農業の可能性という点では、大変素晴らしいものだ。日本でも枯れた土地を何十年、何百年とかけて豊かにしていったのだ。それが、たった一滴で劇的に土が蘇るのだ。しかし、疑問があるな。
「それが素晴らしいものであることは分かった。それを作るのに、どれくらいのアウーディア石のカスを使うんだ?」
スタシャはニヤリと笑った。
「全部だよ。この一瓶を作るために、ロッシュから貰ったカス全部を使った。ちなみにアダマンタイトも大量に使わせてもらったよ。大変、有意義な錬金だったな」
ものすごいコストのかかるものだな。まぁ、効果を考えたら致し方ないか……宝石を粉末に変えて、液体をつくるのもいいな。今は、使いみちがないから、保留にしておいてもいいだろうが、いつでも使えるように、アウーディア石を探しておいたほうがいいな。また、冬になったら採掘に行くか。
この液体の名前を聞いておこう。スタシャに聞くと、特に決めてないから、ロッシュが決めろと言ってきたので、仕方なく名前を考えた。土壌復活剤アウーディアとした。略して、土復剤。
僕とミヤは、倉庫から染料の瓶を全て持ち出して、屋敷に戻っていった。ミヤは、さりげなくトマトを持ち帰っていた。美味しそうなので、エリスに頼んで今晩はトマト料理を作ってもらおう。染料は、すぐに服飾店に持ち込んで、服の試作をお願いしてみよう。
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