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第51話 ラエルの街 後半
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食堂に到着した僕達は中にはいると、腐敗臭が鼻についた。また、この臭いか。この臭いがするところには必ず重症の疫病患者がいる。
この食堂はどうやら宿屋も兼ねており、二階部分が客室になっているようだ。僕は、二階の部屋に入ると、そこには、中年のおばさんがベッドの上で横たわっていた。おばさんは、僕達に気付いたようで、起き上がろうとしたが、力が入らない様子だ。どうやら、このおばさんは疫病に感染しているみたいだ。顔は青く、四肢に力が入らない様子。すると、三人の亜人が部屋に入ってきて、そのおばさんを、ラーナおばちゃんと言っていた。
「ラーナおばさん、私達、街を救ってくれる人を連れてこれたよ。これで、街は救われるよ」
「ああ。ありがとう。よくやってくれたね。あなた達に頼んで、本当に良かった。ありがとうありがとう」
三人のうさぎ系の亜人とラーナおばさんは、抱き合い再会を喜んでいた。この人がラーナさんか。すぐに、この街の代表に会えて良かった。今後の相談もしなけれなならないから、すぐにでも会いたかった人だ。しかし、その人も病気にかかっていたとは。僕は、話しかけてこようとするラーナおばさんを制止して、回復魔法をかけ、ラーナさんを治療した。
「楽になりました。あたしも知らない間に病気になってしまっていたんだね。最近体調が悪いと思っていたんだけどね……回復魔法というのは本当にすごい魔法だね。これなら街の皆を治せるんだね。そういえば、名乗ってなかったね。あたしは、ラーナ。この食堂の主人さ。貴方はどちらさんなんだい? 」
そのとき、マグ姉が姿を現した。ラーナさんはその姿を見て、泣いて、崩れ落ちた。探していたマグ姉が現れたから緊張の糸が切れてしまったのかな。マグ姉は、ラーナさんの背中を擦って、やさしく、大丈夫ですと言っていた。しばらくすると、ラーナさんは落ち着いていった。相当、思い詰めていたんだろうな。
「僕は、イルス辺境伯のロッシュだ。この三人より、この村の窮状を聞いて、助けに来た。色々と聞きたいことはあるだろうが、まずは治療を先にやる。話はそれからだ。いいな」
「辺境伯様……よろしくお願いします」
ラーナさんは憔悴した姿と弱々しい口調で懇願していた。僕は、三人にはラーナさんに付いて看病してもらった。治療したとは言え、今までの疲労があるはず。少ない時間だが休んでもらうことにした。
僕は、最初に、食堂にいる患者を治療することにした。二階の部屋のすべてに患者がいて、それも重症のものばかりであったからだ。ココには食堂に残ってもらい僕のサポートをしてもらった。エリスには、患者の重症度に応じて目印を付けてもらい、マグ姉には軽症の者に薬草を煎じてもらうことにした。ライルと自警団には、患者の運び出しと炊き出しをお願いした。マリーヌにはマグ姉のサポートをお願いした。とにかく、時間との勝負だ。
患者の数は、100人を越えており、重症の者が非常に多かった。僕は治療をしては、魔力の回復のため休息して、また治療しての繰り返しをしていた。今回は魔牛乳のおかげで、魔力の回復が早まったが、お腹がタプンタプンになってしまった。もうちょっと、考えたほうがいいな。
二日かけて、全員の治療が終わった。一歩遅ければ、死んでしまった者もいた。間に合ってよかったと、ほっとしていた。治療が大方終わり、ようやく、ラーナさんと話が出来る状況が出来た。僕がラーナさんのいる部屋に向かうと、既に、マグ姉がラーナさんと話をしていたみたいで、大体の状況は説明していてくれたみたいだ。
「ロッシュ村長。本当にありがとうございました。マーガレットさんから話を伺いました。なんと、お礼を言ったら良いか。治療をしてくれただけでなく、食事まで用意していただいて……皆も喜んでおりました。これほど食べたのは久しぶりだったと」
「気にしなくていい。ラエルの街は、イルス領の民だ。助けて当然なのだ。むしろ、今まで助けが遅くなって申し訳なかった。これからは僕を頼ってくれて構わない。最大限、便宜を図るつもりだ。それよりも……どうだ? 皆で村に来るつもりはないか? 」
ラーナさんはマグ姉からも同じことを言われていたのか、動揺することはなかった。
「そのお言葉がどれほど嬉しいか。本当に、本当にありがとうございます。街の皆はそれで大いに救われることでしょう。どうか、皆をよろしくお願いします」
なにか、変な言い方だな。まるで、自分は行かないみたいじゃないか。
「申し訳ありませんが、あたしは、ロッシュ村長の下にはいけません。この店から離れるわけにはいかないのです。この店は、旦那と作り上げた店。旦那がいない今、あたいにはこの店しかないのです。ずっと前から、あたしはこの店と共に死のうと決めていたんです。だから、あたしを残して、皆を連れて行ってください」
この話を聞いて、三人の亜人が声を上げた。
「ラーナおばさんがこの街を離れないって言うなら、私達も離れないよ。多分、皆も同じ気持ちだよ。今までだって、ラーナおばさんがいなかったら、きっと今まで生きてこれなかった。私達はラーナおばさんといつも一緒だよ」
ラーナさんがジンときている。とても感動的なシーンだ。
しかし、ここは感情的になってはいけない場面だ。この街に現状未来はない。畑は荒れ果て、元に戻すだけでも数年はかかるだろう。街の人を食いつなぐだけの食料は持たないだろう。こっちが支援したとしても、満足な結果は得ないだろう。物資を運ぶ手段が限定されているし、なによりも、村にも余裕がないのだ。街の人を助けるためには、村に移住してもらうしか選択肢がないのだ。しかし、ラーナさんの意向を無視し、無理やり連れ出しても、街の人は僕を信頼してくれないだろう。それでは、ダメなのだ。
「ラーナさん。確認したいが、『この店』が命よりも大切だと認識でいいのかな? 」
ラーナさんは僕が何を言っているかわからない様子だったが、小さく頷いた。
「では、この店をそのまま村に移築してしまおう。それだったら、村に来てくれるか? 」
僕が提案すると、ラーナさんがそんなことが出来るのか? と疑っていたが、マグ姉が説得すると、泣きながら感謝を言っていた。やはり、ラーナさんも街の人と一緒にいたいのだ。ただ、旦那さんとの思い出を天秤にかけて、随分と悩んだだろう。
移築については、レイヤに頼むか……。どんな顔をするだろうか。今回は完全に、僕の独断だ。僕の出来る最大限のことはやろう。
街の人たちの移住が決まった。ラーナさんが移住すると言ってくれたおかげか、不満や反対が出ることもなく、移住を進めることが出来た。移住はすぐにでも行われる予定だ。村の方では、既に受け入れの態勢が出来上がりつつあった。
前に集落の人たちが移住してきた際に、住居の用意が間に合わなかった反省を活かし、移住者が急に現れてもいいように、少しずつ住居を作っていたのだ。今回は、500人の移住となるが、少しの期間、我慢すれば、全員分の住居が用意できるようになっているはずだ。
僕は、一通り、移住の相談を終わらすと、この街を散策することにした。考えてみれば、この世界に来て、初めて村の外に出てきたのだ。村の外というのに、興味を持ってしまうのは仕方がないことだろう。
この街は、商業都市だけあって、街全体が道路で舗装されており、非常に歩きやすい。街もしっかりと設計されており、碁盤の目のように街が広がっている。この街の名物の倉庫街に行ってみた。倉庫は当然ながら、空の建物が多かったが、木材やレンガ、軍用の衣類などが大量に残されていた。重量があり、換金性の乏しいものが残されているんだな。この辺りも、必要な資源だ。持ち帰る段取りが必要だな。
宿場の方にも足を伸ばした。レンガ造りの建物が立ち並び、宿屋、食堂が立ち並び、すこし小道に入ると、売春宿が軒を連ねていた。この建物達も解体すれば、資材として使えるだろう。ラーナさんのではない食堂に立ち寄った。中は、椅子やテーブルが散乱しており、特に真新しい発見はなかった。調味料類があると良かったんだが。
郊外の方にも行ってみた。少し遠いので馬で行ってみた。畑は、川の側にあり、やや低地の場所に広がっていた。水場環境としていいが、洪水の危険性は非常に高い場所だ。今回は不運にも洪水に当たってしまった。低地のみに農地を展開するとこう言う危険性と隣合わせだから、やはり不便でも高台にも畑を作るべきなのだ。
僕は一通り、街を見た後に、ラーナさんの食堂に戻っていった。ラーナさんは、すっかり体調も戻っていたようで、カウンターで料理を作っていた。街の人間も店に集まり、料理を食べている。食材は、村持ちだが、久しぶりに思いっきり料理が出来ると、ラーナさんは張り切っていた。
料理している姿を見ていると、調味料を使用しているのに気付いてしまった。僕は、すぐにラーナさんに聞いてみた。
「その調味料は、一体どうしたんです? 僕はこの街の食堂を回って、探したんですけど見つからなくて」
「そりゃあそうだよ。この街の調味料はすべて、この店に集まっているだから。気になるんだったら、そこの扉が納屋に繋がっているから、見ていっておくれ。調味料は全て、そこにあるから」
僕は居ても立ってもいられずに、納屋に入った。驚いた。そこには山積みにされた調味料があった。塩、砂糖、香辛料、ハーブ類が豊富にあった。これだけの量があれば、しばらく、村で調味料類には困らないだろう。しかし、入手の目処がないものに関しては、使用は控えよう。味を覚えてしまうと、調味料が無くなると不満が溜まるもの。そのような愚は冒すべきではない。
僕達は、一路、村に向かって出発した。人口が一気に倍になった。また、ゴードンと計画を練り直さなければならないな。嬉しい悲鳴だ。
この食堂はどうやら宿屋も兼ねており、二階部分が客室になっているようだ。僕は、二階の部屋に入ると、そこには、中年のおばさんがベッドの上で横たわっていた。おばさんは、僕達に気付いたようで、起き上がろうとしたが、力が入らない様子だ。どうやら、このおばさんは疫病に感染しているみたいだ。顔は青く、四肢に力が入らない様子。すると、三人の亜人が部屋に入ってきて、そのおばさんを、ラーナおばちゃんと言っていた。
「ラーナおばさん、私達、街を救ってくれる人を連れてこれたよ。これで、街は救われるよ」
「ああ。ありがとう。よくやってくれたね。あなた達に頼んで、本当に良かった。ありがとうありがとう」
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「楽になりました。あたしも知らない間に病気になってしまっていたんだね。最近体調が悪いと思っていたんだけどね……回復魔法というのは本当にすごい魔法だね。これなら街の皆を治せるんだね。そういえば、名乗ってなかったね。あたしは、ラーナ。この食堂の主人さ。貴方はどちらさんなんだい? 」
そのとき、マグ姉が姿を現した。ラーナさんはその姿を見て、泣いて、崩れ落ちた。探していたマグ姉が現れたから緊張の糸が切れてしまったのかな。マグ姉は、ラーナさんの背中を擦って、やさしく、大丈夫ですと言っていた。しばらくすると、ラーナさんは落ち着いていった。相当、思い詰めていたんだろうな。
「僕は、イルス辺境伯のロッシュだ。この三人より、この村の窮状を聞いて、助けに来た。色々と聞きたいことはあるだろうが、まずは治療を先にやる。話はそれからだ。いいな」
「辺境伯様……よろしくお願いします」
ラーナさんは憔悴した姿と弱々しい口調で懇願していた。僕は、三人にはラーナさんに付いて看病してもらった。治療したとは言え、今までの疲労があるはず。少ない時間だが休んでもらうことにした。
僕は、最初に、食堂にいる患者を治療することにした。二階の部屋のすべてに患者がいて、それも重症のものばかりであったからだ。ココには食堂に残ってもらい僕のサポートをしてもらった。エリスには、患者の重症度に応じて目印を付けてもらい、マグ姉には軽症の者に薬草を煎じてもらうことにした。ライルと自警団には、患者の運び出しと炊き出しをお願いした。マリーヌにはマグ姉のサポートをお願いした。とにかく、時間との勝負だ。
患者の数は、100人を越えており、重症の者が非常に多かった。僕は治療をしては、魔力の回復のため休息して、また治療しての繰り返しをしていた。今回は魔牛乳のおかげで、魔力の回復が早まったが、お腹がタプンタプンになってしまった。もうちょっと、考えたほうがいいな。
二日かけて、全員の治療が終わった。一歩遅ければ、死んでしまった者もいた。間に合ってよかったと、ほっとしていた。治療が大方終わり、ようやく、ラーナさんと話が出来る状況が出来た。僕がラーナさんのいる部屋に向かうと、既に、マグ姉がラーナさんと話をしていたみたいで、大体の状況は説明していてくれたみたいだ。
「ロッシュ村長。本当にありがとうございました。マーガレットさんから話を伺いました。なんと、お礼を言ったら良いか。治療をしてくれただけでなく、食事まで用意していただいて……皆も喜んでおりました。これほど食べたのは久しぶりだったと」
「気にしなくていい。ラエルの街は、イルス領の民だ。助けて当然なのだ。むしろ、今まで助けが遅くなって申し訳なかった。これからは僕を頼ってくれて構わない。最大限、便宜を図るつもりだ。それよりも……どうだ? 皆で村に来るつもりはないか? 」
ラーナさんはマグ姉からも同じことを言われていたのか、動揺することはなかった。
「そのお言葉がどれほど嬉しいか。本当に、本当にありがとうございます。街の皆はそれで大いに救われることでしょう。どうか、皆をよろしくお願いします」
なにか、変な言い方だな。まるで、自分は行かないみたいじゃないか。
「申し訳ありませんが、あたしは、ロッシュ村長の下にはいけません。この店から離れるわけにはいかないのです。この店は、旦那と作り上げた店。旦那がいない今、あたいにはこの店しかないのです。ずっと前から、あたしはこの店と共に死のうと決めていたんです。だから、あたしを残して、皆を連れて行ってください」
この話を聞いて、三人の亜人が声を上げた。
「ラーナおばさんがこの街を離れないって言うなら、私達も離れないよ。多分、皆も同じ気持ちだよ。今までだって、ラーナおばさんがいなかったら、きっと今まで生きてこれなかった。私達はラーナおばさんといつも一緒だよ」
ラーナさんがジンときている。とても感動的なシーンだ。
しかし、ここは感情的になってはいけない場面だ。この街に現状未来はない。畑は荒れ果て、元に戻すだけでも数年はかかるだろう。街の人を食いつなぐだけの食料は持たないだろう。こっちが支援したとしても、満足な結果は得ないだろう。物資を運ぶ手段が限定されているし、なによりも、村にも余裕がないのだ。街の人を助けるためには、村に移住してもらうしか選択肢がないのだ。しかし、ラーナさんの意向を無視し、無理やり連れ出しても、街の人は僕を信頼してくれないだろう。それでは、ダメなのだ。
「ラーナさん。確認したいが、『この店』が命よりも大切だと認識でいいのかな? 」
ラーナさんは僕が何を言っているかわからない様子だったが、小さく頷いた。
「では、この店をそのまま村に移築してしまおう。それだったら、村に来てくれるか? 」
僕が提案すると、ラーナさんがそんなことが出来るのか? と疑っていたが、マグ姉が説得すると、泣きながら感謝を言っていた。やはり、ラーナさんも街の人と一緒にいたいのだ。ただ、旦那さんとの思い出を天秤にかけて、随分と悩んだだろう。
移築については、レイヤに頼むか……。どんな顔をするだろうか。今回は完全に、僕の独断だ。僕の出来る最大限のことはやろう。
街の人たちの移住が決まった。ラーナさんが移住すると言ってくれたおかげか、不満や反対が出ることもなく、移住を進めることが出来た。移住はすぐにでも行われる予定だ。村の方では、既に受け入れの態勢が出来上がりつつあった。
前に集落の人たちが移住してきた際に、住居の用意が間に合わなかった反省を活かし、移住者が急に現れてもいいように、少しずつ住居を作っていたのだ。今回は、500人の移住となるが、少しの期間、我慢すれば、全員分の住居が用意できるようになっているはずだ。
僕は、一通り、移住の相談を終わらすと、この街を散策することにした。考えてみれば、この世界に来て、初めて村の外に出てきたのだ。村の外というのに、興味を持ってしまうのは仕方がないことだろう。
この街は、商業都市だけあって、街全体が道路で舗装されており、非常に歩きやすい。街もしっかりと設計されており、碁盤の目のように街が広がっている。この街の名物の倉庫街に行ってみた。倉庫は当然ながら、空の建物が多かったが、木材やレンガ、軍用の衣類などが大量に残されていた。重量があり、換金性の乏しいものが残されているんだな。この辺りも、必要な資源だ。持ち帰る段取りが必要だな。
宿場の方にも足を伸ばした。レンガ造りの建物が立ち並び、宿屋、食堂が立ち並び、すこし小道に入ると、売春宿が軒を連ねていた。この建物達も解体すれば、資材として使えるだろう。ラーナさんのではない食堂に立ち寄った。中は、椅子やテーブルが散乱しており、特に真新しい発見はなかった。調味料類があると良かったんだが。
郊外の方にも行ってみた。少し遠いので馬で行ってみた。畑は、川の側にあり、やや低地の場所に広がっていた。水場環境としていいが、洪水の危険性は非常に高い場所だ。今回は不運にも洪水に当たってしまった。低地のみに農地を展開するとこう言う危険性と隣合わせだから、やはり不便でも高台にも畑を作るべきなのだ。
僕は一通り、街を見た後に、ラーナさんの食堂に戻っていった。ラーナさんは、すっかり体調も戻っていたようで、カウンターで料理を作っていた。街の人間も店に集まり、料理を食べている。食材は、村持ちだが、久しぶりに思いっきり料理が出来ると、ラーナさんは張り切っていた。
料理している姿を見ていると、調味料を使用しているのに気付いてしまった。僕は、すぐにラーナさんに聞いてみた。
「その調味料は、一体どうしたんです? 僕はこの街の食堂を回って、探したんですけど見つからなくて」
「そりゃあそうだよ。この街の調味料はすべて、この店に集まっているだから。気になるんだったら、そこの扉が納屋に繋がっているから、見ていっておくれ。調味料は全て、そこにあるから」
僕は居ても立ってもいられずに、納屋に入った。驚いた。そこには山積みにされた調味料があった。塩、砂糖、香辛料、ハーブ類が豊富にあった。これだけの量があれば、しばらく、村で調味料類には困らないだろう。しかし、入手の目処がないものに関しては、使用は控えよう。味を覚えてしまうと、調味料が無くなると不満が溜まるもの。そのような愚は冒すべきではない。
僕達は、一路、村に向かって出発した。人口が一気に倍になった。また、ゴードンと計画を練り直さなければならないな。嬉しい悲鳴だ。
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