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第一章 異世界に来たみたいです

第3・5話 ここらで・・・

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《 ここらで皆さんに、この物語りにちょこちょこ、
出てきている僕の事を自己紹介を兼ねながら、
少し前に起きた出来事を話させてもらいますね。》



「あーあ・・・ なんかないかなぁー。
ん? また開いてる・・・ 急いで閉めないと。」

《 ここは人間界とは違う世界で、
通称 〝時空じくう狭間はざま〟 なんてやつですわ!》

時空の狭間で退屈そうに人間界地球を見ている僕がいる。

「こーら、ロキ!!
またイタズラしようとしてるでしょ!」

ビクッ!

金髪に青色の瞳。
胸は大きめですらっとした女性が現れた。

「フレイヤかよ・・・ びっくりしたじゃんか!
べ、別にイタズラなんてしてないよ・・・
てかフレイヤは、何をしにきたんだよー!」

「ロキの事だからイタズラしてるかと思ったよ。
私は、あんたの様子を見に来ただけだよ!
昔みたいに人間を勝手にら困るからね!」

「あ、あれは事故だよ、事故~!
まさか時空が歪むとは思わなかったのー。
それよりフレイヤは相変わらず
卑猥ひわいな格好しかしないよねー。」

「ローキーくんっ!! あんまりふざけてると
ぶっ飛ばしちゃうよ?
最近のあんたは大人しいから
何か企んでると思って、
私は毎日毎日、気が気じゃないんですけど!」

バタバタンッ!!

!?  !?  !?  !? ・・・・・・

フレイヤが振り向いた先には
赤髪短髪で体格のいい青年がいた。

「イッテッ・・・」

「きゃっ!! 何!? あなた誰っ?
・・・・・・・・・・・・ !! 
まさか・・・ ロキッ!!」

「えっ?! ちょっと待って待って!
こんな奴、知らないよ!!
おい!君誰だよっ!急に現れて・・・
まず、どうやって来たんだよ!」

青年が怒った顔で言った。

「はぁ?お前こそ誰だよ!
てかここどこだよ!」

ロキとフレイヤが口を揃えて言った。

「神だよ!! そしてここは時空の狭間だよ!!」

青年もロキもフレイヤも
困り顔でキョロキョロしている。

ロキがなにかを思い出したように喋りだした。

「てか、ひょっとして・・・・・・・・・ 」

ロキがさっきまで人間界を覗いていた
紙みたいなモニターを出してきて、
何かを探し始めた。

「んーと、どこだっけかなー。」

「ロキ何を探してんの?」
フレイヤがロキの持ってるモニターを覗いた。

「あっ!あったあった! 歪み!
さっき時空の歪みを見つけて
閉じようとしてたらフレイヤが・・・」

「私のせいにしないでよ!あんたが昔に
歪みを作ったからいけないんでしょーが!
このお兄さん、歪みに落ちて
ここに来たとしか考えられないでしょ!」

口喧嘩を始めた2人に、青年が喋りかけた。

「あーもー・・・ どっちが悪いかなんて
どうでもいいから、元の場所に帰りたいんですけど。」

「ごめんな青年よ。
君は時空の歪みに落ちたみたいだ。
なんせ、歪みは人間には見えないからなぁ。
とりあえず君に言わなければならない事がある!
ここに来てしまったら元の世界には戻れない。
ざんねんだ。諦めてくれたまえ!」

「戻れないってどうゆう事だよ・・・
神様ならどうにかしてくれよ・・・」

フレイヤが呆れた顔でロキに言った。

「あんた急に変な喋り方になってるし・・・
ねぇロキ、あんたがしっかり責任とりなさい!
お兄さんの人生はここで変わっちゃったのよ。」

「じゃあ転移させればいいの?」

「あんたの能力をこのお兄さんに分けなさいよ!
それで不自由なく異世界で暮らせるように
してあげればいいじゃない!」

「ちぇっ・・・ わかったよ。
じゃあ能力付与して転移させるから、
フレイヤはどっかに行ってて!」

「ちゃんと転移させるのよ!いい?
お兄さんごめんね?急な展開だけど、
そんな話しだから・・・ ロキの能力あれば
なんとかなるから大丈夫よ!きっと!
じゃあ元気でね!ばいばい!」

そお言うとフレイヤは姿を消した。

「お兄さん名前は? それと年齢は?」

「俺の名前は高井たかいりょう 21歳だけど・・・
そんな話しはいいから転移ってなんなんだよ!
しかも能力付与って何すんだよ。」

ロキがニッコリと笑みを浮かべる。

「亮って名前だね?オーケー!じゃあ説明するよ!
さっきも言ったけど、君は元の世界に戻れない!
だから、違う世界に飛ばさせてもらう。だけど
いきなりに異世界に転移ってのは困ると思うし、
フレイヤにも言われちゃったから、
僕の〝創造主クリエイター〟って能力を付与するよ!
その代わりといってはなんだけど、
君の記憶の一部と交換になっちゃうけどね!
ちなみになんの記憶が消えるか
僕もわかんないから! よろしく♪」

「もうわけわかんねえーよ。勝手にしてくれや!」

「了解!勝手に飛ばすね!
あ、一応言語対応能力も付けとくよ。
じゃあ2回目の人生を楽しんでー!」

ガガガガガガガガッ

地面が開き始めた。

「チッ・・・! なんなんだよ本当に・・・。
ここに入ればいいんだな!
じゃあな!チビ神さん。」

亮は開いた穴に飛び込んで行った。

「なんだよ、せっかく僕の能力分けたのに、
説明も聞かず、悪口言って消えるなんて。
まっ!いいか!服だけ違う場所に
転移させたから。フフッ・・・。」

「ロキ!また余分な事して!」

いつの間にか後ろにフレイヤがいた。

「だってあの人間なんかムカついたんだもん。」

「あんた、たまに様子を見に行きなさいよ!」

「はいはい、わかりましたー。」

 
《 てな、事があった訳ですよ!
まあ、引き続きアイツアルムを見守ってやりますか。》

《 ちなみに物語の冒頭で人らしき者をみたって、
主人公アルムが言ってたけど、あれは、
僕がフレイヤに様子を見ろって言われたから、
渋々見てたらバレちゃっただけだからね!
アイツは僕を覚えてなかったみたいだけど。》
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