刻の匣庭

嘉新凜は内臓が気に入らない。
生き物の中に蠢く気持ちの悪い組織群が気に入らない。
だから、彼女は生き物を殺す。
いずれ、必ず人も殺すと決意して、無聊の慰めを求めて冬の山をさまよう。
そこで彼女は、一体の死体と出会い、自分の中の本当の欲望を知る。
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