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2話 目覚め
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ふかふかして暖かい、何だこのモフモフは…気持ちが良すぎる。俺の家の布団は、こんなにも上質な布団ではないはずだ…、ってかそもそも寝に帰るだけの家でベッドですらないのにー
ーーーーパチリ
おかしいと思い目を覚ますと、天井には煌びやかなシャンデリアが飾られている。
「…何だこれ…天国…?」
「やっとお目覚めになりましたか。全くもって貴方!!いくら泥棒とはいえ、こんな寒い時に軽装できてアレン様の前で倒れるとは、一体どういうおつもりですか!?アレン様は冷酷と噂されていますが、本当は心の優しい方ですから貴方のような方を助けましたが、余計な気苦労を掛けるのは止めて頂きたい!!特に今は仕事がお忙しいのですからー」
俺は全く何の事だか解らない。ってかそれよりもー目の前にいる白髪の美少年の頭からは、真っ白のモフモフの耳が生えている。そして、お尻からは尻尾も。
「…な、何で尻尾と、耳が生えてんの?」
「はあ!?貴方だって小さくて見えないけで、生えているでしょうが!!!まだ寝ぼけているんですか!?全く人の話聞いてましたか!?もうご無事なようなら帰しますから、アレン様に2度と近づかないで下さいよ!!高貴なお方なんですから!!」
美少年からは似つかわしくない言葉を浴びせられる。
しかしそれよりもー
「…なあアレンって誰?」
俺は本当に何が何だか訳が分からない。思い切って美少年に問うと、美少年は信じられないという風に口をパクパクさせー
「な!!!貴方、自分の国の国王をお忘れになったのですか!!全く早くお帰りなさいアレン様はー「ロレイン」
低めの良い声がしてデカい部屋の扉を見ると、身長は180cmはあるだろうか…とにかくスラッとしたスタイルの良いイケメンが居た。髪は金髪で、黒色の上質そうなスーツを見事に着こなしている。そして彼にも猫の様な耳と立派なモフモフとした尻尾がついている。まるで前にネットで見たペルシャ猫の様だー…
「アレン様!!今日は大事な公務がおありだったのでは!?」
「思ったよりかは早く終わった。ロレイン疲れただろうし、もう下がって良いよ。」
「しかしー」
「大丈夫だから」
「……かしこまりました。」
美少年はギロリと俺の方を一睨みすると、静かに部屋を出た。
アレンと呼ばれるイケメンは俺がいるベッドに腰掛ける。
遠目では分からなかったが、近くで見ると青い目が宝石の様にキラキラと輝いている。
草原の香りがするーこの香りはー…
意識を飛ばして考えていると、彼は呟いた。
「……君はモフモフ猫族の民ではないね?」
ーーーーパチリ
おかしいと思い目を覚ますと、天井には煌びやかなシャンデリアが飾られている。
「…何だこれ…天国…?」
「やっとお目覚めになりましたか。全くもって貴方!!いくら泥棒とはいえ、こんな寒い時に軽装できてアレン様の前で倒れるとは、一体どういうおつもりですか!?アレン様は冷酷と噂されていますが、本当は心の優しい方ですから貴方のような方を助けましたが、余計な気苦労を掛けるのは止めて頂きたい!!特に今は仕事がお忙しいのですからー」
俺は全く何の事だか解らない。ってかそれよりもー目の前にいる白髪の美少年の頭からは、真っ白のモフモフの耳が生えている。そして、お尻からは尻尾も。
「…な、何で尻尾と、耳が生えてんの?」
「はあ!?貴方だって小さくて見えないけで、生えているでしょうが!!!まだ寝ぼけているんですか!?全く人の話聞いてましたか!?もうご無事なようなら帰しますから、アレン様に2度と近づかないで下さいよ!!高貴なお方なんですから!!」
美少年からは似つかわしくない言葉を浴びせられる。
しかしそれよりもー
「…なあアレンって誰?」
俺は本当に何が何だか訳が分からない。思い切って美少年に問うと、美少年は信じられないという風に口をパクパクさせー
「な!!!貴方、自分の国の国王をお忘れになったのですか!!全く早くお帰りなさいアレン様はー「ロレイン」
低めの良い声がしてデカい部屋の扉を見ると、身長は180cmはあるだろうか…とにかくスラッとしたスタイルの良いイケメンが居た。髪は金髪で、黒色の上質そうなスーツを見事に着こなしている。そして彼にも猫の様な耳と立派なモフモフとした尻尾がついている。まるで前にネットで見たペルシャ猫の様だー…
「アレン様!!今日は大事な公務がおありだったのでは!?」
「思ったよりかは早く終わった。ロレイン疲れただろうし、もう下がって良いよ。」
「しかしー」
「大丈夫だから」
「……かしこまりました。」
美少年はギロリと俺の方を一睨みすると、静かに部屋を出た。
アレンと呼ばれるイケメンは俺がいるベッドに腰掛ける。
遠目では分からなかったが、近くで見ると青い目が宝石の様にキラキラと輝いている。
草原の香りがするーこの香りはー…
意識を飛ばして考えていると、彼は呟いた。
「……君はモフモフ猫族の民ではないね?」
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