36 / 51
あやかしと"友達"
あやかしと"友達"④
しおりを挟む
私はよしと気合を入れて、甘えてねだるようなとっておきの上目遣いで雅弥を見る。
「……ねえ、雅弥」
「俺に話をさせたいのならまずその顔をやめろ。気分が悪い」
「うそ! これ、小さい時から男女問わずの必殺技なのに」
「アンタの周囲は総じて趣味が悪いな」
鼻の頭に皺を寄せ、口直しとでも言いたげに雅弥はコーヒーを口にする。
おっかしいな……。
頭をひねっていると、陶器のティーカップをソーサーに戻し置いた雅弥が、わかりやすく渋々と口を開いた。
「……あののっぺらぼうがアンタをどう捉えているかはさておき、あやかしとヒトが友好関係を結んではならないといった掟はない」
「あ、なんだよかった」
「だが、何処まで行ってもあやかしはあやかし、ヒトはヒトだ。本質が違う。故に"本当の意味での"友好関係を築くのは不可能だというのが、隠世での通説だ」
「……つまり一見、友好関係にあるように思えても、実際は利害関係が一致しているとか、そういう別の意図の上で成り立っているってこと?」
「そういうことだ」
「なるほどねえ……」
おざなりに差し込んだスプーンが、器の壁を叩いてコツリと鳴った。
あ、と視線を落とした先には、溶けかけたアイスに埋まる、カットされたくろいちご。
――利害関係の上に成り立つ、友好関係。
それを言うのなら、人間同士の"友達"だって、大半はそんなもんだろうに。
「……自分で言っておいてなんだけど、"友達"の定義って難しいものよねえ」
思い当たる過去のあれこれが、ぽつりぽつりと浮かんでは消えていく。と、
「……ごめんなさい。僕のせいで、混乱させちゃって」
「あ、ううん。そういうワケじゃないんだけど……」
「……だから、くだらないと言ったんだ」
「雅弥?」
「いちいち型にはめる必要がどこにある。その関係性にどんな名をつけようと、その身で経験し、思考したことが全てだ。その裏にどんな意図があったとて、共に在った事実は変わらない」
雅弥はふと、過去へと思いを馳せるように瞼を伏せ、
「……その時間を"苦"ではなく愛おしく思えるのなら、それが自身にとっての"答え"だ」
どこか寂し気にも見える色がよぎったのは一瞬。
いつもの深い光を瞳に宿して、雅弥が視線を上げた。
「"友"という言葉にこだわりたいのなら、別だがな」
終いだと嘆息交じりにティーカップを持ちあげる仕草に漂う、妙な頼もしさ。
私は思わず、
「なんか……ちょっとキュンとしたかも」
「……アンタは冷淡にされるのが趣味なのか」
「え、もしかして今のって小馬鹿にされてた感じ? 私にはフォローしてくれたっていうか、気遣ってくれたように聞こえたんだけど」
「! アンタは……いや、好きにしろ」
雅弥はどこかぶっきらぼう言って、コーヒーを口にする。
心なしか、瞳はどうにも忙しないような。
「……もしかして、照れてる?」
「なっ……! 違う。断じて、違う」
「ふうーん、そお。まあ、雅弥の言葉を借りるのなら、私が思ったことが全てだものねえ」
確信を得たと言わんばかりに口角を上げると、雅弥はなんだか悔しそうに、じとりと睨んで、
「……金輪際、アンタの話には付き合わない」
「あ、それはヤダ! ごめんね雅弥、ちょっとかわいく見えたからって調子に乗りすぎました……っ!」
「かわ……!? アンタのそういうのが一言余計だと言っているんだ……っ!」
「……ふ」
ん? と。
小さく噴き出す気配に首をひねると、隣の郭くんがくつくつと笑って、
「……二人は、"特別"なんだね。……僕も、あの人のこと、それでいいかなって、思う」
郭くんはそっと大切な記憶を抱きしめるようにして、自身の胸前で両手を合わせた。
「"友達"じゃなくても、あの人と一緒にいて、温かったことは、変わらない」
ありがとう、と。笑む郭くんに、雅弥は「……そうか」とだけ返した。
淡泊な返答だけど、その瞳はいつもよりもほんのり優しい。
でもそれを指摘してしまえば、またさっきのように拗ねてしまいそうで、私の胸中だけに留めた。
私はパフェをすくい取りながら、
「郭くんは、どうやってお爺さん出会ったの?」
郭くんもまた、スプーンを手にして、
「……はじまりは、本当に、偶然だったんだ」
そうして郭くんは、愛おしい思い出をひとつひとつ包んでいくように、あの家での日々を話してくれた。
隠世での生活に侘しさを感じていた岳くんは、七年ほど前に逃げるようにして、現世にやってきたらしい。
あてもなく、その日暮らしでふらふらしていた、夏の夜。
ひっそりと明かりをともす、あの家を見つけた。
「二階の窓が、開いていたんだ。その部屋は人もいなくて、僕はこっそり、そこで寝た」
心地よい夜風に、見上げた窓から見えた夏の星。
周囲に木が多いからか、ヒトの気配よりも虫たちの声が近くて、郭くんはその日からその部屋を寝床にしてのだと言う。
そうして日が暮れてから部屋に忍び込む密かな日々が一変したのは、とある大雨の日。
「閉まってるだろうなって思ったけど、いつもの窓を、見に行った。……そしたら、開いてた」
郭くんはその時を懐かしむように目元を緩め、
「戸締り、忘れちゃったのかなって。入ってみたら、少し離れた窓下に、タオルが置いてあった。上に、小さいメモが乗ってた」
メモには『これから台風がくるよ』と書かれていた。
それと、『嫌でなければ、一度姿を見せてほしい』とも。
「すごく、驚いた。だって、気づかれているなんて、思ってもなかったから。……あの家には、ヒトとは違う気配なんて、ひとつもなかったのに」
とはいえ、知られてしまったのは事実。
悩みに悩んだ郭くんは、窓を締め、タオルで雨水を拭ってから一階に降りることにした。
怒られるだけなら、まだいい。
もしかしたら相手は自分を疎んでいて、捕らえられてしまうかもしれない。
そんな葛藤をかかえながらも、郭くんは、自身の願望に賭けた。
雨水に湿った絨毯。柔らかなタオル。丁寧に書かれたメモ。
自分のためにここまでしてくれたヒトなのだから、きっと、優しいヒトに違いないと。
「お礼が、言いたかったんだ。……気づいていて、それでもずっと黙って、部屋を貸し続けてくれてたってことだから」
「……確認なのだけど、お爺さんって"普通"の人だったのよね?」
「……うん。あの人は、二人と違って、僕たちが見えないヒトだったよ」
「なのに郭くんに気が付いたのって……私みたいに、突然能力が目覚めた系ってこと?」
私の疑問を受けた雅弥は、「また妙な言い回しを……」と額を抑えてから、
「ソイツの言った通りだ。あの家からは、そういった類の気配は感じなかった。……最期まで、間違いなくただのヒトだったんだろう」
「でも、それじゃあどうして……?」
「……ねえ、雅弥」
「俺に話をさせたいのならまずその顔をやめろ。気分が悪い」
「うそ! これ、小さい時から男女問わずの必殺技なのに」
「アンタの周囲は総じて趣味が悪いな」
鼻の頭に皺を寄せ、口直しとでも言いたげに雅弥はコーヒーを口にする。
おっかしいな……。
頭をひねっていると、陶器のティーカップをソーサーに戻し置いた雅弥が、わかりやすく渋々と口を開いた。
「……あののっぺらぼうがアンタをどう捉えているかはさておき、あやかしとヒトが友好関係を結んではならないといった掟はない」
「あ、なんだよかった」
「だが、何処まで行ってもあやかしはあやかし、ヒトはヒトだ。本質が違う。故に"本当の意味での"友好関係を築くのは不可能だというのが、隠世での通説だ」
「……つまり一見、友好関係にあるように思えても、実際は利害関係が一致しているとか、そういう別の意図の上で成り立っているってこと?」
「そういうことだ」
「なるほどねえ……」
おざなりに差し込んだスプーンが、器の壁を叩いてコツリと鳴った。
あ、と視線を落とした先には、溶けかけたアイスに埋まる、カットされたくろいちご。
――利害関係の上に成り立つ、友好関係。
それを言うのなら、人間同士の"友達"だって、大半はそんなもんだろうに。
「……自分で言っておいてなんだけど、"友達"の定義って難しいものよねえ」
思い当たる過去のあれこれが、ぽつりぽつりと浮かんでは消えていく。と、
「……ごめんなさい。僕のせいで、混乱させちゃって」
「あ、ううん。そういうワケじゃないんだけど……」
「……だから、くだらないと言ったんだ」
「雅弥?」
「いちいち型にはめる必要がどこにある。その関係性にどんな名をつけようと、その身で経験し、思考したことが全てだ。その裏にどんな意図があったとて、共に在った事実は変わらない」
雅弥はふと、過去へと思いを馳せるように瞼を伏せ、
「……その時間を"苦"ではなく愛おしく思えるのなら、それが自身にとっての"答え"だ」
どこか寂し気にも見える色がよぎったのは一瞬。
いつもの深い光を瞳に宿して、雅弥が視線を上げた。
「"友"という言葉にこだわりたいのなら、別だがな」
終いだと嘆息交じりにティーカップを持ちあげる仕草に漂う、妙な頼もしさ。
私は思わず、
「なんか……ちょっとキュンとしたかも」
「……アンタは冷淡にされるのが趣味なのか」
「え、もしかして今のって小馬鹿にされてた感じ? 私にはフォローしてくれたっていうか、気遣ってくれたように聞こえたんだけど」
「! アンタは……いや、好きにしろ」
雅弥はどこかぶっきらぼう言って、コーヒーを口にする。
心なしか、瞳はどうにも忙しないような。
「……もしかして、照れてる?」
「なっ……! 違う。断じて、違う」
「ふうーん、そお。まあ、雅弥の言葉を借りるのなら、私が思ったことが全てだものねえ」
確信を得たと言わんばかりに口角を上げると、雅弥はなんだか悔しそうに、じとりと睨んで、
「……金輪際、アンタの話には付き合わない」
「あ、それはヤダ! ごめんね雅弥、ちょっとかわいく見えたからって調子に乗りすぎました……っ!」
「かわ……!? アンタのそういうのが一言余計だと言っているんだ……っ!」
「……ふ」
ん? と。
小さく噴き出す気配に首をひねると、隣の郭くんがくつくつと笑って、
「……二人は、"特別"なんだね。……僕も、あの人のこと、それでいいかなって、思う」
郭くんはそっと大切な記憶を抱きしめるようにして、自身の胸前で両手を合わせた。
「"友達"じゃなくても、あの人と一緒にいて、温かったことは、変わらない」
ありがとう、と。笑む郭くんに、雅弥は「……そうか」とだけ返した。
淡泊な返答だけど、その瞳はいつもよりもほんのり優しい。
でもそれを指摘してしまえば、またさっきのように拗ねてしまいそうで、私の胸中だけに留めた。
私はパフェをすくい取りながら、
「郭くんは、どうやってお爺さん出会ったの?」
郭くんもまた、スプーンを手にして、
「……はじまりは、本当に、偶然だったんだ」
そうして郭くんは、愛おしい思い出をひとつひとつ包んでいくように、あの家での日々を話してくれた。
隠世での生活に侘しさを感じていた岳くんは、七年ほど前に逃げるようにして、現世にやってきたらしい。
あてもなく、その日暮らしでふらふらしていた、夏の夜。
ひっそりと明かりをともす、あの家を見つけた。
「二階の窓が、開いていたんだ。その部屋は人もいなくて、僕はこっそり、そこで寝た」
心地よい夜風に、見上げた窓から見えた夏の星。
周囲に木が多いからか、ヒトの気配よりも虫たちの声が近くて、郭くんはその日からその部屋を寝床にしてのだと言う。
そうして日が暮れてから部屋に忍び込む密かな日々が一変したのは、とある大雨の日。
「閉まってるだろうなって思ったけど、いつもの窓を、見に行った。……そしたら、開いてた」
郭くんはその時を懐かしむように目元を緩め、
「戸締り、忘れちゃったのかなって。入ってみたら、少し離れた窓下に、タオルが置いてあった。上に、小さいメモが乗ってた」
メモには『これから台風がくるよ』と書かれていた。
それと、『嫌でなければ、一度姿を見せてほしい』とも。
「すごく、驚いた。だって、気づかれているなんて、思ってもなかったから。……あの家には、ヒトとは違う気配なんて、ひとつもなかったのに」
とはいえ、知られてしまったのは事実。
悩みに悩んだ郭くんは、窓を締め、タオルで雨水を拭ってから一階に降りることにした。
怒られるだけなら、まだいい。
もしかしたら相手は自分を疎んでいて、捕らえられてしまうかもしれない。
そんな葛藤をかかえながらも、郭くんは、自身の願望に賭けた。
雨水に湿った絨毯。柔らかなタオル。丁寧に書かれたメモ。
自分のためにここまでしてくれたヒトなのだから、きっと、優しいヒトに違いないと。
「お礼が、言いたかったんだ。……気づいていて、それでもずっと黙って、部屋を貸し続けてくれてたってことだから」
「……確認なのだけど、お爺さんって"普通"の人だったのよね?」
「……うん。あの人は、二人と違って、僕たちが見えないヒトだったよ」
「なのに郭くんに気が付いたのって……私みたいに、突然能力が目覚めた系ってこと?」
私の疑問を受けた雅弥は、「また妙な言い回しを……」と額を抑えてから、
「ソイツの言った通りだ。あの家からは、そういった類の気配は感じなかった。……最期まで、間違いなくただのヒトだったんだろう」
「でも、それじゃあどうして……?」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
運命の番?棄てたのは貴方です
ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。
番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。
※自己設定満載ですので気を付けてください。
※性描写はないですが、一線を越える個所もあります
※多少の残酷表現あります。
以上2点からセルフレイティング
【NL】花姫様を司る。※R-15
コウサカチヅル
キャラ文芸
神社の跡取りとして生まれた美しい青年と、その地を護る愛らしい女神の、許されざる物語。
✿✿✿✿✿
シリアスときどきギャグの現代ファンタジー短編作品です。基本的に愛が重すぎる男性主人公の視点でお話は展開してゆきます。少しでもお楽しみいただけましたら幸いです(*´ω`)💖
✿✿✿✿✿
※こちらの作品は『カクヨム』様にも投稿させていただいております。
お狐様とひと月ごはん 〜屋敷神のあやかしさんにお嫁入り?〜
織部ソマリ
キャラ文芸
『美詞(みこと)、あんた失業中だから暇でしょう? しばらく田舎のおばあちゃん家に行ってくれない?』
◆突然の母からの連絡は、亡き祖母のお願い事を果たす為だった。その願いとは『庭の祠のお狐様を、ひと月ご所望のごはんでもてなしてほしい』というもの。そして早速、山奥のお屋敷へ向かった美詞の前に現れたのは、真っ白い平安時代のような装束を着た――銀髪狐耳の男!?
◆彼の名は銀(しろがね)『家護りの妖狐』である彼は、十年に一度『世話人』から食事をいただき力を回復・補充させるのだという。今回の『世話人』は美詞。
しかし世話人は、百年に一度だけ『お狐様の嫁』となる習わしで、美詞はその百年目の世話人だった。嫁は望まないと言う銀だったが、どれだけ美味しい食事を作っても力が回復しない。逆に衰えるばかり。
そして美詞は決意する。ひと月の間だけの、期間限定の嫁入りを――。
◆三百年生きたお狐様と、妖狐見習いの子狐たち。それに竈神や台所用品の付喪神たちと、美味しいごはんを作って過ごす、賑やかで優しいひと月のお話。
◆『第3回キャラ文芸大賞』奨励賞をいただきました!ありがとうございました!
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
癒しのあやかしBAR~あなたのお悩み解決します~
じゅん
キャラ文芸
【第6回「ほっこり・じんわり大賞」奨励賞 受賞👑】
ある日、半妖だと判明した女子大生の毬瑠子が、父親である美貌の吸血鬼が経営するバーでアルバイトをすることになり、困っているあやかしを助ける、ハートフルな連作短編。
人として生きてきた主人公が突如、吸血鬼として生きねばならなくなって戸惑うも、あやかしたちと過ごすうちに運命を受け入れる。そして、気づかなかった親との絆も知ることに――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる