スキル喰らい（スキルイーター）がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

三人組油断ならず

「ユリウスさんあんたがなんでこんなとこに」

　さすがに三人組も闘技場の支配人であるユリウスのことを知っているらしく少し逃げ腰だ。

「俺がどこにいようがいまいがお前らになにか関係あるのか？それにこれだけの騒ぎだ、状況を確認しにきてなにか都合がわるいのか？」

　少し怒気が混じった声に何も言えず三人組は黙ってしまう。

「この騒ぎで被害がいくらかでてしまったみたいだがそれもそこにいるナイトが治療すると言っているそうじゃないか、治療されてなおかつサービスまでしてもらって文句あるのか？確かに被害を出したことは許されることではないがちゃんと反省してしっかり対応しているんだ。お前らはそれでも騒ぐ情けないやつらなのか？もし文句があるなら言ってみろ、改めて決闘でケリをつけるよう俺が話を通してやる」

　治療を終えて喜んでいるもの、まだ治療が終えてない者達もユリウスの話を聞いて治療して治るなら、俺たちもちょっとやりすぎたかもしれないしなと改めて文句を言うやつはいなかった。

「よしっ文句はないようだな、それなら残りの治療も早く終わらせて闘技場でコイツラの結末を見ようじゃないか、今回は闘技場への入場もタダで入れてやる。見たいやつは闘技場へ向かえ」

　ユリウスの言葉を聞き集まっていた者は闘技場へ向かって足を進めていく。

「すまないユリウス助かった。三人組を見つけたのは良かったがどうやってケリをつけようか悩んでいたんだ」

「ふんっ別に構いやしない、これだけの騒ぎだ何かしら発散させてやった方が後々が楽になるから決闘の場を作ってやっただけだ」

「ふんっこの場はユリウスさんの顔に免じてお前と決闘場でしっかりケリをつけてやるよ。いいか逃げんじゃねーぞ、俺ら三人がしっかりかわいがってやるぜ」

「あー大丈夫だ逃げるなんてことはしないから安心しろ、俺もお前らにはしっかりと体に話してやりたいことがあるからな」

「ふん、俺らの実力を知らないバカが後で後悔しても知らねーからな、素直にあの三人を渡しておけば良かったと思い知らせてやるよハハハ」

　三人組も闘技場へ向かって歩き出していく

「おいっナイト一応警告しておくがあの三人組はこの闘技場でも一度は名の通った連中共だ、まー最近じゃ落ちぶれて今みたいなバカをやっていると報告も上がっていたからどうにかしようと思っていた所にお前の騒動があったからついでにと思って決闘の場を設けたが、あの三人が集まった時のコンビネーションは今でも健在だと聞く。決して油断だけはするな、お前がアイツラごときに負けるとは思っていないがな」

　なるほど、バカなことをするやつだからどうかと思ったがここで名を上げるだけの実力があるなら油断はしないで全力で臨もう。俺も二人の修行に付き合いながら新技を開発していたから試すのにいい機会だ。

　俺も気合いを入れて闘技場に向かって足を進める。



　闘技場に着くとすでに観客席は先程の連中を含めた様々な獣人がいまかいまかと決闘開始の合図を待っていた。

「よーよく逃げずに来たな、来たことだけは褒めてやるよ、ま～これからは俺達のサービスタイムでしかないからな。俺達三人のコンビネーションはこの闘技場一だからな、もう逃げることは出来ないんだ死なないことを願って少しでも俺達三人を楽しませられるように頑張るんだな。そうしたら少しは手加減してやる」

　さて、ここでしっかりと今の俺の実力を確かめないとな、この三人位楽に倒せるようでないとこの闘技場で名を上げることなんて出来ないだろうな。しかし、三人のコンビネーションがどんな形で来るのかわからんが獣人の種類から予想を立てるしかないか、まずこの三人組は狐と猫と狼のトリオだ。

　狐の性格上狡猾なとこがありそうだし、油断を誘ってからの一撃を警戒は必要だろう。猫に関しては小柄な体型にトリッキーな動きでこちらを混乱させることが予想されるから動きに惑わされないように気をつけなくてはいけない。狼はスペック全体が高いので一番警戒を必要なのはこいつだろう。ふーとりあえずこういう場合は先手必勝だろう、一気に新技で攻めていってやる。