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女子の本音

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 皆に話した日の夜に今日は女子だけで話したいということで俺は一人の夜を過ごすことになった。いつもだれかかしらが部屋に来ていたので少し寂しい気持ちになる。

「さー今日は腹を割って話しますよ。今は仲間としての話し合いなので私が王女とか気にしないでください」

「わかりました。では私から言わせてもらっていいでしょうか?」

 マリアの方からティナに向けての言葉を発する

「まずご婚約おめでとうございますティナ様。この度のご婚約心からお祝い申し上げます。出会いは私の方が先ですし、想いのつよさを言われたらティナ様にも負けないとはっきり言えますが、私は今回ティナ様が正妻となることを心から応援します。好きの強さがいくら強くても世の中やはり身分が物をいいます、そんな中でティナ様がナイト様を支えてくれることは必ず心強い力になることでしょう。私はどうあがいても平民の出です。ナイト様の正妻にはふさわしくありません。ですが、どうか二人のそばで支えることを許してください。お二人のそばで必ずお二人の力になってみせます」

 ティナは静かにマリアの言葉に耳を傾け一言一句逃さないように聞いていた。

「確かにこの世の中、身分も大事な力です。私は王女の立場にあるのでその力は充分過ぎるほどあります。ですが身分だけでは全てを解決することは出来ません。だからどうか私のいえナイト様に関わるみんなの為にぜひマリアの力も私に貸してください。二人でナイト様を、一緒に守っていきましょう。」

 二人は互いに手を出し握り合うと抱き合い笑いあった。

 そこからは女子特有の話し合いになり恋バナになり盛り上がっていく。

「わっ私はですね、妾にされそうになった時にナイト様が怒ってくれて言ってきた愚かな貴族を殴り飛ばしたと母から聞いた時にもう止めることが出来なくなるくらいナイト様を好きにいえ愛してしまいました。」顔を赤くしながら手で押さえながらモジモジし始める。

「私はやはり最初の出会いです、エアーグリズリーの群れに襲われ死を覚悟したのですが、ナイト様のお力でお救いいただいた時ですね。後から聞いたのですが助けてもらった時に馬車から落ちてしまった時にとても残念な声を出してしまったり他にも残念だと思われるところが多々あって残念王女とかしばらく思われていたそうです。」

 あー私もそれはナイト様から聞いたことがありますね。キリッとしてる時もあるから余計に残念なとこが目立ってしまうんですよね。

 そこからも話が盛り上がり朝まで女子だけで語り合ったそうだ
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