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褒美と実家

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「よくぞ帰ってきてくれたティナよ、大名としての任をいまここで解く。長旅で疲れたであろうから今日はゆっくり休むがいい、後日帰還を祝ってのパーティーをやるゆえ楽しみにしとくがいい」

「はい、国の代表として責務無事果たしてまいりました。またこのような機会があればぜひその任を全うしてみせます。」

「そなたの忠誠聞き入れた、下がるがよい。それとティナの護衛の任ご苦労であった。ナイトには話があるゆえ後で我がもとに尋ねるがよい。」

 俺は王に礼をしティナと共に下がった。

「今回の裏側はあの場にいたやつのみしか知らないってことか」

「そうですね。周りの反応からして本当に一部の者しか知らないのではないかと思います。ナイト様をお呼びしたのはそこが関係しているのかと」

「今度こそ文句としっかり褒美をもらうからな、騙し討ちで今回の事態に巻き込まれたんだからな」

「はい、今回はお父様にはしっかり話を聞いてもらいましょう。私も思うとこはありますので、ですがあちらでの出会いは良いものでしたがね。ディスちゃんはかわいいし、有能ですしリズさん達と仲良くしてるのはよく見ますから」

「そうだな、あの3人は本当に仲がいいからな、その分暴走しないか見ておかなきゃいけないけどな」

「そこはナイト様にお任せしますね、あの3人は簡単に止まらなそうですから」

「そこは仕方ないな、しっかり見るようにするよ。よし、王の所に行ってくる」俺は意気込んで王のもとに向かった

「よく来てくれた。他の者には席を外させたので楽にして欲しい。そして、まず今回の件に巻き込んで申し訳なかった。国王としてティナの父として謝罪と感謝をする。ドワーフ王から預かった書からも大体の事情は把握した。なのでそなたには国王権限により誰にも文句を言わせぬゆえ褒美を与えようと思う。」

 二人だけの話にして更に自ら謝罪してきた王に少なからず驚きつつどのような褒美を貰えるのか期待してしまっている自分がいた

「今回は、国一つを救ったと言っても過言ではない成果にドワーフ王からも色々言付かっておるゆえ内々的にだがティナとの婚約をまず褒美の一つとして与える。ティナの方もお主に命を救われた出会いもあり思うとこがあるように見えると同時にお主を我が国から離したくないと考えている。そなたには正直に話したほうが今後もよき関係を気づいていけると思ったゆえに話した。それに、お主の元実家だが不正が分かり調べていくと出るわ出るわの不正のオンパレードで貴族としてもはや不適切として取り潰しの処分をした。だが殺したわけではなく僻地にて開拓奴隷として送ったゆえ機会があれば見に行くことも出来よう」

 まさか実家がそんな事態になっているとは驚きだ。あの親だから不正はしているだろうなと思っていたが取り潰しになっているとはおもわなかった

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