119 / 189
ifもしかしたらあったかもしれない世界のクリスマス
しおりを挟む
「ねーナイト今日は暇かな?家のお母さんがたまには、ご飯に来なさいってしつこくてさ」
ご飯を、誘ってくれるこの子は幼馴染のマリアだ。家は、両親と仲が悪く一人暮らしをしている。
幼馴染ということもあり、マリアとその母のシルキーさんとは、昔から仲良くさせてもらっている。一人暮らしが、始まってからも実の両親より心配してもらい色々お世話になっている。
「うーんいいのかな?確かに最近行ってなかったけどお世話になりっぱなしで申し訳なくて」
「もう気にしなくていいんだよ。家だってお父さんいないからお母さんとふたりきりだから、勇斗が来てくれると賑やかになって嬉しいんだから」
「それなら、久しぶりにお世話になろうかな、シルキーさんのご飯久しぶりに食べたいし」
「わっ私だってお母さんに料理習って上達してるんだからね、もう昔の、私じゃないんだから」
昔、マリアの料理の練習ってことで、試食を手伝ったことがあるんだが、何故か3割くらいの確率だが炭化したものが出来上がってしまうので、若干ロシアンルーレットになっていて怖かった時期がある。
「今日は、お母さんが全部やってくれてるから大丈夫だからね」
俺は、マリアの招待を受けて今日は、マリア宅でご飯をいただくことが決まった。
「あらあら久しぶりねーナイト君寒かったでしょう、もうご飯も用意してあるから食べましょ。今日はナイト君の好きなビーフシチューを用意してあるから」
「お久しぶりです。最近はなかなか来れなくてすいません、久しぶりにシルキーさん特製のビーフシチューだと聞いたら一気にお腹が空いてきちゃいました」ぐ~と恥ずかしい音が部屋に響き渡る
「すっすいませんお腹なっ鳴っちゃって」
「いいのよ、それだけ楽しみにしてくれるなら作った甲斐があるというものだわ」
「はい、シルキーさんの料理はいつも美味しくて最高です」
「だったら、これからはもう少し食べに来てくれたら嬉しいわ。マリアと二人だけだと寂しいのよ」
「はい、よければまた食べにこさせてください」
「ナイト君が来るならまたマリアに料理教えてあげないと行けないわね。あの子大丈夫かしら?」
「もうお母さん大丈夫だよ、ナイトにも言ったけどもう昔の、私じゃないんだからね」
「あらあら、そのセリフが本当かどうか今度確かめてあげるわ」
「ところで、二人はクリスマスはどうするの?私はもしかしたら、仕事になるかもしれないから出来たら二人一緒にいると助かるわ、ご飯代ももちろん出すし。どうかしら?」
クリスマスか、確かに予定もないし、ご飯が食べれるなら助かるな
(くっクリスマス勇斗と二人きりなんて、お母さん何考えてるのよ、まったく。わっ私と勇斗はまだそんな仲じゃないんだし)
「もし、他に呼びたい人が、いるなら呼んでみんなでクリスマスパーティーしてもいいわよ」お母さんがこっちをちらっと見てニヤける
(絶対お母さんわざとだー、もう許さないんだから、後で問い詰めなきゃ)
いつも、二人だけの静かな食卓が今日は3人で賑わっていた
「勇斗兄ちゃんはっけ~~ん、どーん」
いきなりの衝撃に耐えきれず倒れてしまう。なんだなんだ一体誰が飛んできたんだ。
俺の腰にしがみつきお腹に頭をスリスリしてくるのは、近所に住んでいるやんちゃ気味な女の子のディスちゃんだ。首根っこを掴み猫みたいに持ち上げると手足をバタバタさせながら慌てる姿があった。
「こらディス、いつも言ってるだろ。いきなり飛んできたら危ないって、これで怪我なんかしたらリザさんやヴィオラさんになんて謝ればいいか」
「だってお兄ちゃん見かけたら体が反応しちゃうんだもん。ディス悪くないよ」
「まったく今度リザさん達に会ったら説教してもらわないとな」
「リザねーちゃんとかに言わないで~ねーちゃん達怒るともっすごい怒って怖いんだから」
涙目で訴えながら頭をグリグリしてくる
「わかったわかった言わないでやるから、もうやるなよ」
「ありがとうお兄ちゃん、お兄ちゃん優しいから大好き」
似たようなやり取りを何回も繰り返しているからもう慣れたもんだ
「ね~お兄ちゃんはクリスマスどうしてるの?リザねーちゃんにヴィオラねーちゃんが勇斗兄ちゃんをさらって遊ぼうかッて言ってたよ。さらうって何?」
さらうって何するつもりなんだ?あの二人は、ちょっと怖い頑張って確認しないとやばいことになりかねないからな。ディスちゃんを送るついでに聞きに行くか
「リザさーん、ディスちゃん連れて帰ってきましたよ。それで、ディスちゃんから聞いたんですけどちょっとご確認したいことが」
リザさんは、僕が半分怒っていることに気がついたのか、顔を伺いながら返事を、する。
「や~ナイト君いつもディスを、ありがとう。ところど聞きたいこととは、なにかな?」
「いやーディスがいうには、クリスマスにリザさん達が僕を、さらうとかなんかふざけたことを話していると聞きまして」
「いやーなんというかその~ねっ ほらナイト君基本ボッチじゃん だから私達がせっかくのクリスマスだし、一緒に過ごしてあげようかなと思ってね。どうだい?ディスも喜ぶし」
「なるほど、確かに基本ボッチは否定しません。ですが、今回のクリスマスはすでに先約が入ってるんでご安心を、今回はボッチマスにならなくてすみましたから」
「ナイト君にもそんな相手が出来たのかい?いやーお姉さんは嬉しいよ、そうかそうか。ちなみに聞くがその相手はマリアちゃんとか言わないよね?ほら、あそこはある意味家族ぐるみの付き合いに近いでしょ」
「んっいや、そのですね、シルキーさんに仕事があるし、クリスマスの記念日にお互い一人じゃ寂しいだろから、知らない仲じゃないしってことでご飯でも食べたらってことになって」
「なるほどなるほど、シルキーさんがお仕事でねー 分かった。ならシルキーさんに話して私達も入れてもらおうかな。ほら、クリスマスはみんなで楽しまないとね」
どうやら今年のクリスマスは賑やかになるのが決定したらしい
「はい、はい、そうです。はい、ありがとうございます。では当日はよろしくお願い致します」
リザさんの行動は早かった。クリスマスパーティーに参加するためにすぐに、シルキーさんに連絡をとり参加の許可を獲得していた。
「シルキーさんは話が、分かる人で良かったよ。お陰で参加を快く許可してもらえたよ。これでクリスマスはみんなでパーティーだね。ナイト君もボッチマスにならなくて良かったね。ほれほれー」
「ひょれひょれー」
リザさんにつられてディスちゃんも煽ってくる。
「もとから、ボッチマスじゃなかったよ。全く、でもシルキーさんから許可をもらったんなら楽しまないと損だよね。」
「そうだよ~ 世の中は楽しんだもの勝ちなんだから、クリスマスはみんなで楽しもうね。詳しい話はまた今度しようね」
リザさんと別れ家に戻りクリスマスパーティーのことを考える。今までクリスマスパーティーなんてほとんどしてきたことなんて無かったから何したらいいんだろうな?
僕とマリアだけならご飯食べてケーキの流れでいいかもしれないけど今回はディスちゃんもいるからご飯だけってわけにはいかないよな。仕方ない、マリアに相談してみるか。リザさん達が参加するのは聞いているだろうし。
「ナ~イ~ト聞いたわよ。どうすればリザさん達がクリスマスパーティーに参加するってことになるのよ。」
「いや、あの、昨日帰るときにディスちゃん達と会って」僕はディスちゃん達と会ってからの話の流れをマリアに話した。
「リザさんめ~ 全くあの人も油断も隙もないな、しかもディスちゃんの手前断るわけにもいかないときた。これは、諦めるしかないか。しかし、お母さんもこうなるの分かってていったんじゃないでしょうね」
どうやらマリアの中で思うとこもあるみたいだが、クリスマスパーティーをすること自体は嫌ではないみたいだな。
「それで、もうクリスマスパーティーをやるのは決定みたいだからどんなクリスマスパーティーにしようかと思って。
二人だけならご飯食べてケーキでいいかと思ったけどディスちゃんがいるならそれだけだと物足りないんじゃないかとおもってさ」
「そうだね。パーティーだしね、それならディスちゃんと飾りつけとかも作って一緒に準備からやるのはどうかな?ほら、昔折り紙で色々作ったりして部屋を飾ったことあるでしょ?あれは、準備から楽しかったからきっとディスちゃんも楽しめると思うんだ。どうかな?」
うん、準備から一緒にやるのはいいかもしれないな。それなら、僕はどうしようかな。僕も、普段やらないことをちょっとやってみようかな
クリスマス当日朝から僕はマリアの家にいた。もちろん今日のクリスマスパーティーの準備をするための準備のさらに準備に来ている。
ディスちゃんが楽しく作業出来るように下準備を、まず整えておこうと朝からきたのだ。
「全く朝早くから来て、本当にお優しいことね。まっそれがあんたのいいとこだってみんな知っているから好きになってるんだろうけど」
「んっごめんなんか言った?最後の方が聞き取れなかったんだけど」
「なんでもないわよ、ほらさっさとやるわよ。もう少ししたら、ディスちゃんも来るだろうしあんたもなんかやるつもりなんでしょ?こっちの準備は私とディスとヴィオラさんでやるからあんたはリザさんとやることやってきなさい」
それからまもなくして、ピンポーンと呼び鈴がなる。おっ来たかな
「マリアちゃん今日はお願いします。」
「はい、よく出来ました。今日は一緒に頑張ろうね、頑張ったら夜はパーティーだからね」
ディスちゃんは、元気よく張り切っている。下準備もしておいたし、あとは二人に任せても大丈夫だろう。僕も、やることやらないとね
「じゃー僕もちょっと準備があるからこっちは任せるね、ディスちゃんの飾りつけ楽しみにしてるからね」
「うん、ナイトちゃん任せて、帰ってきたときにびっくりさせるからね。ナイトちゃんも頑張ってね」
ディスちゃんから応援をもらい僕とリザさんは僕の家に向かって外に出た。
「さーナイト君は、今回手作りケーキに挑戦だね。スポンジはさすがに難しいから買ってきたし、今回はクリームを塗ると飾りつけね。クリスマスだし、ショートケーキをちょっと豪華に飾り付けようか」
「はい、お願いします。リザさんが料理できる人で良かったです。マリアに正直料理を習うのはきびしいものがあったので」
「そうだったわね、シルキーさんに聞いたことあるけどマリアちゃんの料理はたまにカーボンを作ることがあるって、ぷふっ、まさか本当に料理でそんなものを作り上げる子がいるなんて聞いて笑っちゃったわ。マリアちゃんには笑ったことは内緒ね。頑張っているのはわかっているから」
「はい、上手に出来るときもちゃんとあるんですよ、最近は食べる機会は無いんであれなんですけど。なんで、今回は僕が作って食べさせてあげたいなとおもって」
「そうだったのね、だったら頑張って作ってみようか。生クリームだし、カーボンになることは無いから安心して大丈夫だね」
リザさんの協力の元上手く出来たと思う。店のものと比べたら生クリームの塗りも荒いしデコレーションも雑だけど、手作り感があって悪くはないだろう。
ただいま、うわ~すごいな飾りつけが家の中のいたるところにされている。これだけの数作るのも大変だし、飾るのも大変だったろうな。
「ナイトちゃーんおかえりー、どうどう驚いた?ディスね~と~っても頑張ったんだよ。ハサミたくさんチョキチョキして折り紙丸めてくっつけたりしたんだよ」
ディスちゃんは、褒めて欲しそうに頭を出しながら迫ってくる。
「うん 凄いびっくりしたよ。とっても頑張ったんだね、偉いね」
僕は、ディスちゃんの頭を撫でてあげた。ディスちゃんは撫でてあげると気持ち良さそうな顔をして、スリスリしてきた。
「さて、私達はしっかり頑張ったわよ。ナイトが何してきたかはあとの楽しみにしてあげるから」
僕の方もなんとかなったし、大丈夫だろう。さーあとは料理を色々頼んでパーティーの始まりだ。
僕らはさっそくUber Eatsでパーティーで食べるようなピザやケンタッキーなどを頼み普段食べない料理を賑わいながら食べた。
「みんなで食べるご飯美味しいね。またこうやって食べれたら良いな」
ディスちゃんは、口の周りを油でべとべとにしながら言ってきた。
「そうだね、みんなで食べるご飯は美味しいね、またこうやって集まってたべるのもいいかもね、それじゃそろそろ僕からみんなに今日の努力を見てもらおうかな。」
僕は、今日作ったケーキを、皿に盛り付けてみんなの前に持ってきた。
「うわ~ケーキだ~イチゴたくさんだね。これナイトちゃんが作ってくれたの?凄いね、お店のよりイチゴたっくさんで美味しそう。早く食べたい食べたい」
ディスちゃんがめちゃくちゃはしゃいでいる。これだけ喜んでくれるなら作って良かったな。マリアも作ったケーキをじっと見てなんか悔しそうにしている。べつにマリアに対して当てつけで作ったわけじゃないから悔しがったりしないでほしいんだけど
「味は、リザさんにも確認してもらってるから大丈夫だよ。」
みんなでケーキを分けて食べる。形は雑だけどイチゴはたくさんだし、生クリームの甘さはリザさんにしっかり見てもらったから、イチゴの酸味と生クリームの甘さがお互いを、引き立てて口の中で幸せを噛みしめる。
「上手く出来て良かった。このケーキをみんなで食べることが出来て良かった。」
「ふっふんなかなか上手く出来てるじゃない、次は私だってつくってあげるんだから。楽しみにしてなさい」
「その時が、来たらまた私が一緒に味を見てあげるから呼びなさいね。」
「なら、次はナイトちゃんは、私と飾りつけをしましょうね。」
「うん、今度は飾りつけやるよ。その時は教えてね。」
「ナイトちゃんにはディスが教えてあげるからね、一緒に作ろうね」
今日のクリスマスパーティーはとっても楽しい時間だったな。こんなパーティーならまたやりたいな。
パーティーは夜遅くまで賑わった
ご飯を、誘ってくれるこの子は幼馴染のマリアだ。家は、両親と仲が悪く一人暮らしをしている。
幼馴染ということもあり、マリアとその母のシルキーさんとは、昔から仲良くさせてもらっている。一人暮らしが、始まってからも実の両親より心配してもらい色々お世話になっている。
「うーんいいのかな?確かに最近行ってなかったけどお世話になりっぱなしで申し訳なくて」
「もう気にしなくていいんだよ。家だってお父さんいないからお母さんとふたりきりだから、勇斗が来てくれると賑やかになって嬉しいんだから」
「それなら、久しぶりにお世話になろうかな、シルキーさんのご飯久しぶりに食べたいし」
「わっ私だってお母さんに料理習って上達してるんだからね、もう昔の、私じゃないんだから」
昔、マリアの料理の練習ってことで、試食を手伝ったことがあるんだが、何故か3割くらいの確率だが炭化したものが出来上がってしまうので、若干ロシアンルーレットになっていて怖かった時期がある。
「今日は、お母さんが全部やってくれてるから大丈夫だからね」
俺は、マリアの招待を受けて今日は、マリア宅でご飯をいただくことが決まった。
「あらあら久しぶりねーナイト君寒かったでしょう、もうご飯も用意してあるから食べましょ。今日はナイト君の好きなビーフシチューを用意してあるから」
「お久しぶりです。最近はなかなか来れなくてすいません、久しぶりにシルキーさん特製のビーフシチューだと聞いたら一気にお腹が空いてきちゃいました」ぐ~と恥ずかしい音が部屋に響き渡る
「すっすいませんお腹なっ鳴っちゃって」
「いいのよ、それだけ楽しみにしてくれるなら作った甲斐があるというものだわ」
「はい、シルキーさんの料理はいつも美味しくて最高です」
「だったら、これからはもう少し食べに来てくれたら嬉しいわ。マリアと二人だけだと寂しいのよ」
「はい、よければまた食べにこさせてください」
「ナイト君が来るならまたマリアに料理教えてあげないと行けないわね。あの子大丈夫かしら?」
「もうお母さん大丈夫だよ、ナイトにも言ったけどもう昔の、私じゃないんだからね」
「あらあら、そのセリフが本当かどうか今度確かめてあげるわ」
「ところで、二人はクリスマスはどうするの?私はもしかしたら、仕事になるかもしれないから出来たら二人一緒にいると助かるわ、ご飯代ももちろん出すし。どうかしら?」
クリスマスか、確かに予定もないし、ご飯が食べれるなら助かるな
(くっクリスマス勇斗と二人きりなんて、お母さん何考えてるのよ、まったく。わっ私と勇斗はまだそんな仲じゃないんだし)
「もし、他に呼びたい人が、いるなら呼んでみんなでクリスマスパーティーしてもいいわよ」お母さんがこっちをちらっと見てニヤける
(絶対お母さんわざとだー、もう許さないんだから、後で問い詰めなきゃ)
いつも、二人だけの静かな食卓が今日は3人で賑わっていた
「勇斗兄ちゃんはっけ~~ん、どーん」
いきなりの衝撃に耐えきれず倒れてしまう。なんだなんだ一体誰が飛んできたんだ。
俺の腰にしがみつきお腹に頭をスリスリしてくるのは、近所に住んでいるやんちゃ気味な女の子のディスちゃんだ。首根っこを掴み猫みたいに持ち上げると手足をバタバタさせながら慌てる姿があった。
「こらディス、いつも言ってるだろ。いきなり飛んできたら危ないって、これで怪我なんかしたらリザさんやヴィオラさんになんて謝ればいいか」
「だってお兄ちゃん見かけたら体が反応しちゃうんだもん。ディス悪くないよ」
「まったく今度リザさん達に会ったら説教してもらわないとな」
「リザねーちゃんとかに言わないで~ねーちゃん達怒るともっすごい怒って怖いんだから」
涙目で訴えながら頭をグリグリしてくる
「わかったわかった言わないでやるから、もうやるなよ」
「ありがとうお兄ちゃん、お兄ちゃん優しいから大好き」
似たようなやり取りを何回も繰り返しているからもう慣れたもんだ
「ね~お兄ちゃんはクリスマスどうしてるの?リザねーちゃんにヴィオラねーちゃんが勇斗兄ちゃんをさらって遊ぼうかッて言ってたよ。さらうって何?」
さらうって何するつもりなんだ?あの二人は、ちょっと怖い頑張って確認しないとやばいことになりかねないからな。ディスちゃんを送るついでに聞きに行くか
「リザさーん、ディスちゃん連れて帰ってきましたよ。それで、ディスちゃんから聞いたんですけどちょっとご確認したいことが」
リザさんは、僕が半分怒っていることに気がついたのか、顔を伺いながら返事を、する。
「や~ナイト君いつもディスを、ありがとう。ところど聞きたいこととは、なにかな?」
「いやーディスがいうには、クリスマスにリザさん達が僕を、さらうとかなんかふざけたことを話していると聞きまして」
「いやーなんというかその~ねっ ほらナイト君基本ボッチじゃん だから私達がせっかくのクリスマスだし、一緒に過ごしてあげようかなと思ってね。どうだい?ディスも喜ぶし」
「なるほど、確かに基本ボッチは否定しません。ですが、今回のクリスマスはすでに先約が入ってるんでご安心を、今回はボッチマスにならなくてすみましたから」
「ナイト君にもそんな相手が出来たのかい?いやーお姉さんは嬉しいよ、そうかそうか。ちなみに聞くがその相手はマリアちゃんとか言わないよね?ほら、あそこはある意味家族ぐるみの付き合いに近いでしょ」
「んっいや、そのですね、シルキーさんに仕事があるし、クリスマスの記念日にお互い一人じゃ寂しいだろから、知らない仲じゃないしってことでご飯でも食べたらってことになって」
「なるほどなるほど、シルキーさんがお仕事でねー 分かった。ならシルキーさんに話して私達も入れてもらおうかな。ほら、クリスマスはみんなで楽しまないとね」
どうやら今年のクリスマスは賑やかになるのが決定したらしい
「はい、はい、そうです。はい、ありがとうございます。では当日はよろしくお願い致します」
リザさんの行動は早かった。クリスマスパーティーに参加するためにすぐに、シルキーさんに連絡をとり参加の許可を獲得していた。
「シルキーさんは話が、分かる人で良かったよ。お陰で参加を快く許可してもらえたよ。これでクリスマスはみんなでパーティーだね。ナイト君もボッチマスにならなくて良かったね。ほれほれー」
「ひょれひょれー」
リザさんにつられてディスちゃんも煽ってくる。
「もとから、ボッチマスじゃなかったよ。全く、でもシルキーさんから許可をもらったんなら楽しまないと損だよね。」
「そうだよ~ 世の中は楽しんだもの勝ちなんだから、クリスマスはみんなで楽しもうね。詳しい話はまた今度しようね」
リザさんと別れ家に戻りクリスマスパーティーのことを考える。今までクリスマスパーティーなんてほとんどしてきたことなんて無かったから何したらいいんだろうな?
僕とマリアだけならご飯食べてケーキの流れでいいかもしれないけど今回はディスちゃんもいるからご飯だけってわけにはいかないよな。仕方ない、マリアに相談してみるか。リザさん達が参加するのは聞いているだろうし。
「ナ~イ~ト聞いたわよ。どうすればリザさん達がクリスマスパーティーに参加するってことになるのよ。」
「いや、あの、昨日帰るときにディスちゃん達と会って」僕はディスちゃん達と会ってからの話の流れをマリアに話した。
「リザさんめ~ 全くあの人も油断も隙もないな、しかもディスちゃんの手前断るわけにもいかないときた。これは、諦めるしかないか。しかし、お母さんもこうなるの分かってていったんじゃないでしょうね」
どうやらマリアの中で思うとこもあるみたいだが、クリスマスパーティーをすること自体は嫌ではないみたいだな。
「それで、もうクリスマスパーティーをやるのは決定みたいだからどんなクリスマスパーティーにしようかと思って。
二人だけならご飯食べてケーキでいいかと思ったけどディスちゃんがいるならそれだけだと物足りないんじゃないかとおもってさ」
「そうだね。パーティーだしね、それならディスちゃんと飾りつけとかも作って一緒に準備からやるのはどうかな?ほら、昔折り紙で色々作ったりして部屋を飾ったことあるでしょ?あれは、準備から楽しかったからきっとディスちゃんも楽しめると思うんだ。どうかな?」
うん、準備から一緒にやるのはいいかもしれないな。それなら、僕はどうしようかな。僕も、普段やらないことをちょっとやってみようかな
クリスマス当日朝から僕はマリアの家にいた。もちろん今日のクリスマスパーティーの準備をするための準備のさらに準備に来ている。
ディスちゃんが楽しく作業出来るように下準備を、まず整えておこうと朝からきたのだ。
「全く朝早くから来て、本当にお優しいことね。まっそれがあんたのいいとこだってみんな知っているから好きになってるんだろうけど」
「んっごめんなんか言った?最後の方が聞き取れなかったんだけど」
「なんでもないわよ、ほらさっさとやるわよ。もう少ししたら、ディスちゃんも来るだろうしあんたもなんかやるつもりなんでしょ?こっちの準備は私とディスとヴィオラさんでやるからあんたはリザさんとやることやってきなさい」
それからまもなくして、ピンポーンと呼び鈴がなる。おっ来たかな
「マリアちゃん今日はお願いします。」
「はい、よく出来ました。今日は一緒に頑張ろうね、頑張ったら夜はパーティーだからね」
ディスちゃんは、元気よく張り切っている。下準備もしておいたし、あとは二人に任せても大丈夫だろう。僕も、やることやらないとね
「じゃー僕もちょっと準備があるからこっちは任せるね、ディスちゃんの飾りつけ楽しみにしてるからね」
「うん、ナイトちゃん任せて、帰ってきたときにびっくりさせるからね。ナイトちゃんも頑張ってね」
ディスちゃんから応援をもらい僕とリザさんは僕の家に向かって外に出た。
「さーナイト君は、今回手作りケーキに挑戦だね。スポンジはさすがに難しいから買ってきたし、今回はクリームを塗ると飾りつけね。クリスマスだし、ショートケーキをちょっと豪華に飾り付けようか」
「はい、お願いします。リザさんが料理できる人で良かったです。マリアに正直料理を習うのはきびしいものがあったので」
「そうだったわね、シルキーさんに聞いたことあるけどマリアちゃんの料理はたまにカーボンを作ることがあるって、ぷふっ、まさか本当に料理でそんなものを作り上げる子がいるなんて聞いて笑っちゃったわ。マリアちゃんには笑ったことは内緒ね。頑張っているのはわかっているから」
「はい、上手に出来るときもちゃんとあるんですよ、最近は食べる機会は無いんであれなんですけど。なんで、今回は僕が作って食べさせてあげたいなとおもって」
「そうだったのね、だったら頑張って作ってみようか。生クリームだし、カーボンになることは無いから安心して大丈夫だね」
リザさんの協力の元上手く出来たと思う。店のものと比べたら生クリームの塗りも荒いしデコレーションも雑だけど、手作り感があって悪くはないだろう。
ただいま、うわ~すごいな飾りつけが家の中のいたるところにされている。これだけの数作るのも大変だし、飾るのも大変だったろうな。
「ナイトちゃーんおかえりー、どうどう驚いた?ディスね~と~っても頑張ったんだよ。ハサミたくさんチョキチョキして折り紙丸めてくっつけたりしたんだよ」
ディスちゃんは、褒めて欲しそうに頭を出しながら迫ってくる。
「うん 凄いびっくりしたよ。とっても頑張ったんだね、偉いね」
僕は、ディスちゃんの頭を撫でてあげた。ディスちゃんは撫でてあげると気持ち良さそうな顔をして、スリスリしてきた。
「さて、私達はしっかり頑張ったわよ。ナイトが何してきたかはあとの楽しみにしてあげるから」
僕の方もなんとかなったし、大丈夫だろう。さーあとは料理を色々頼んでパーティーの始まりだ。
僕らはさっそくUber Eatsでパーティーで食べるようなピザやケンタッキーなどを頼み普段食べない料理を賑わいながら食べた。
「みんなで食べるご飯美味しいね。またこうやって食べれたら良いな」
ディスちゃんは、口の周りを油でべとべとにしながら言ってきた。
「そうだね、みんなで食べるご飯は美味しいね、またこうやって集まってたべるのもいいかもね、それじゃそろそろ僕からみんなに今日の努力を見てもらおうかな。」
僕は、今日作ったケーキを、皿に盛り付けてみんなの前に持ってきた。
「うわ~ケーキだ~イチゴたくさんだね。これナイトちゃんが作ってくれたの?凄いね、お店のよりイチゴたっくさんで美味しそう。早く食べたい食べたい」
ディスちゃんがめちゃくちゃはしゃいでいる。これだけ喜んでくれるなら作って良かったな。マリアも作ったケーキをじっと見てなんか悔しそうにしている。べつにマリアに対して当てつけで作ったわけじゃないから悔しがったりしないでほしいんだけど
「味は、リザさんにも確認してもらってるから大丈夫だよ。」
みんなでケーキを分けて食べる。形は雑だけどイチゴはたくさんだし、生クリームの甘さはリザさんにしっかり見てもらったから、イチゴの酸味と生クリームの甘さがお互いを、引き立てて口の中で幸せを噛みしめる。
「上手く出来て良かった。このケーキをみんなで食べることが出来て良かった。」
「ふっふんなかなか上手く出来てるじゃない、次は私だってつくってあげるんだから。楽しみにしてなさい」
「その時が、来たらまた私が一緒に味を見てあげるから呼びなさいね。」
「なら、次はナイトちゃんは、私と飾りつけをしましょうね。」
「うん、今度は飾りつけやるよ。その時は教えてね。」
「ナイトちゃんにはディスが教えてあげるからね、一緒に作ろうね」
今日のクリスマスパーティーはとっても楽しい時間だったな。こんなパーティーならまたやりたいな。
パーティーは夜遅くまで賑わった
75
お気に入りに追加
1,457
あなたにおすすめの小説
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる