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最終戦2

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「おいこら、お前やり過ぎなんだよ。これじゃこっちからも相手が見えねえじゃないか。たまたま近くに相手がいたから当てること出来たけど、あとはこっちからも下手な動きが出来なくなっちまって本当に脳筋だな。合わせる方のことも少しは考えて行動しろ」

「すっすまん、力を込めすぎてしまった。吹き飛ばしたやつも多分遠くに飛んだだけで無事だと思う。殴った時の感触がちょっと違う感じがしたから」

「そうか、それならそいつも必ずまた戻って来るな。戻って来る前にと言いたいがまだ砂ぼこりがきついから諦めて仕切り直しでやるつもりで考えないとな。次はやり過ぎんなよ」

「分かった。力は強くでも確実に当てるやり方で」

「そうだ、お前のは当たれば一撃必殺になる威力がある。それだけでも相手は警戒を強める理由になるんだ。期待しているからな」


「ふーどーにか合流出来たな。いきなり吹き飛ばされた時は焦ったぜ。しかし、あの威力はやばいな。魔力を、腕に集めて威力を徹底的に上げてやがる。あれは普段からやりなれてる証拠だ」

「よくあの攻撃を受けて吹き飛ばされただけですんだな。吹き飛ばされたと気づいた時は正直焦ったよ」

「たまたまだよ なんか砂ぼこりが舞った時にやばいと思ってたらいきなり攻撃を受けたから対処が遅れて」

「とっさの判断で生き残れたなら上々だろ?最後に立っていたやつが勝者なんだから。さてそろそろ砂ぼこりも晴れてきたし、気を取り直していこうか。あっちもやる気みたいだし」

あちらも既に戦闘態勢を、整えておりこちらを倒す気が見ただけで分かる視線がこちらに突き刺さるようだった。

砂ぼこりが完全に晴れて、お互い魔力を全身に纏い本格的に戦いがはじまる。

俺達3人は予定通り別々の魔力を纏って一気に距離を詰めた。

「なるほど、属性強化か、確かあのおっさんが工夫がどうのこうの言っていたな。さっきみたいに魔力を一箇所に集めての強化じゃなく属性強化も確かに工夫だな。だがいいのか?それは通常より魔力を消費するだろ?」

「そうだな、だがこちらとしても別に長時間戦うつもりはないからな。短期決戦でいかせてもらうよ」



「うが~ ちょこまかちょこまかうざったいやつだな、いくら素早くてもお前程度の攻撃痛くも痒くもねーんだよ」

「その割にはずいぶんとイライラしているな、戦いの最中イライラするのはミスを引き起こす原因になるってしらないのか?」

「ふん、一発まともに当たれば終わりなんだ、このイライラもすぐに解消してやる。」

「そうだな、一発当たればな。だけどいいのか?お前の攻撃に、巻き込まれないようもう一人がなかなか動けずにいるぞ。そして、こちら側にももう一人いるってことお忘れなくな。」

「そういうことだ。オラッテメエにさっきもらった一発変えさせてもらうぜ。」

「グハッテメエなにしやがった?テメエにそこまでの力はないはずだろ?」

「そうだな、普通ならそこまでの力はおれにないかもしれないが、今は状況が色々重なってるからな。まずはテメエが腕に魔力を一箇所に集める分全体的に纏っている魔力が薄くなった。2つ俺は今土属性の魔力で肉体強化して防御力を上げて肉体を固くしている。肉体が固くなることで攻撃面でも威力を上げているんだ。これがテメエが普段よりダメージ食らう理由だ。そしてもう一つ魔力を一箇所に集めるのは属性強化と同じで消費が早いんだ。戦闘が始まってからお前は、常に魔力消費を普段よりしていて疲労が既に見えてきているんだ。」

「は~は~なるほどな、確かに、言われると納得だな。だが言われてそうですかって引き下がったらそれこそ俺は、戦いが終わったあと後悔する。後悔するくらいなら、更に威力を上げて一発で終わらせてやる 覚悟しやがれ」



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