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動き出す
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兵士の方はまとめて無力化出来て良かった。路地裏に壁を作ったから、見慣れてる人が違和感を感じて周りを探らない限りはすぐにバレることはないだろう。
あとは、城にいる残りの兵士とレオナルドと暗部の連中だが、暗部らしきものの動きとかなにも感じられない。それだけ優秀なやつらなのか、なにかしらの思惑で動かないのかどちらにしてもまだまだ警戒はしないといけないな。
せっかく兵士が減ったのに簡単に動けないのはむず痒いな、力で解決出来るモンスターがどれだけ楽か。
「どうした?なぜ、奴等と連絡が取れないのだ?こんな時の為に王子が選抜した闇の道に長けたものたちであろう?選んで頂いた王子のために今こそ動くときであろう」
本来、暗部の人間達は一般の兵として紛れ込んでおり普段は目立たな生活をしている。連絡を取るためにも2つほど連絡を経由して取る形を取っており拠点などは複数用意してあり、なにかあってもすぐ対応出来るようにしている。
その一つの拠点に2つの影があった。
「姫様、どうやらレオナルドのやつがあまりに事態が進まず、我らに助成を求めているようですがいかがなさいますか?」
「ふん、この程度のことも解決出来ない木偶に力を貸す必要はありません。そもそもあなた達は、王子が選抜したと思われているようですが、私が寄りすぐった選ばれし者です。それに、気づかず自分の見る目が優れていると勘違いするあの能天気は、もともと見るのも嫌でしたが、その権力だけは利用価値あったので今まで使っていましたが、あなた達が充分育ったのでここは、捨てます。
あなた達も、出ていく用意をしなさい。これからあなた達には、活躍してもらいますから」
誰も知らない拠点から、一人の影が出ていくとそれに連なるようにどこからか影が集まり一気に散らばっていく。
「ここから、私があなたを破滅に導いてあげるからその時まで今を楽しんでなさい。ユーディストラティナいえまだ覚醒せぬ光の聖女よ」
「まったくなぜこうも使えぬ奴等ばかりが増えたのだ。闇のやつらも連絡が取れぬし、こうなれば私直々に相手してやる。おい、人族の男よどんな手段かは知らぬが聞いているのだろう?でなければここまで手出し出来ないとかありえぬはずだ。
ここは、一対一で正々堂々と勝負しようではないか、我が負ければもはや王子には力はなく自然に崩壊するであろう。」
さて、どうしたものだろうか?どうやらあっちはこっちが自分たちの情報をなにかしらの手段で知っているとわかったみたいだな。情報戦において、こちらは負けることないだろうと実感できた。リルには感謝しないとな。
こちらとしても、事態が解決するのは望むところだし、手っ取り早く戦ったほうが楽だしな。よしっここはあっちに乗ってやろう。
俺は、リルと共にレオナルドの前に影から姿を表す。影から出てきたことに驚いていたがすぐに気を持ち直していた。
「ふん、ようやく出てきたか。なるほど、その影の中からこちらの話を盗み聞いて兵士達を分断させたのか。こちらの兵士は無事なんだろうな?もし、一人でも手にかけたのならばこちらも容赦はすることはできぬぞ」
「あー大丈夫だ、今回の件どうやらそちらの王子の暴走が一番の原因みたいだから、事情をあまり知らない兵士には邪魔されたくないから痺れてもらって閉じ込めさせてもらった。命に別状はないから、安心してくれ。
ちなみに今回、王子の暴走を止めるよう求めたのは現国王からだ、決して愚王なんかと言われるような人ではないぞ。あんたにも事情はあるだろうが間違っている王子を止めるのも家臣の仕事のひとつなんじゃないか?」
「そうであろうな、普通なら止めるのが正しい家臣の姿であるんだろうな。だが我は、戦いしか知らぬ。戦うことでしか役に立つことが出来ぬのだ。この世の中下剋上は仕方なきこと理解してくれとは言わぬ。だがここまで来たら我に勝ってなにが正しいか示してみよ」
あーこの人はある意味で純粋なんだろうな。力が無ければ世の中上手くはいかないのは確かだし、それならお言葉通り力で通させてもらおうじゃないか
あとは、城にいる残りの兵士とレオナルドと暗部の連中だが、暗部らしきものの動きとかなにも感じられない。それだけ優秀なやつらなのか、なにかしらの思惑で動かないのかどちらにしてもまだまだ警戒はしないといけないな。
せっかく兵士が減ったのに簡単に動けないのはむず痒いな、力で解決出来るモンスターがどれだけ楽か。
「どうした?なぜ、奴等と連絡が取れないのだ?こんな時の為に王子が選抜した闇の道に長けたものたちであろう?選んで頂いた王子のために今こそ動くときであろう」
本来、暗部の人間達は一般の兵として紛れ込んでおり普段は目立たな生活をしている。連絡を取るためにも2つほど連絡を経由して取る形を取っており拠点などは複数用意してあり、なにかあってもすぐ対応出来るようにしている。
その一つの拠点に2つの影があった。
「姫様、どうやらレオナルドのやつがあまりに事態が進まず、我らに助成を求めているようですがいかがなさいますか?」
「ふん、この程度のことも解決出来ない木偶に力を貸す必要はありません。そもそもあなた達は、王子が選抜したと思われているようですが、私が寄りすぐった選ばれし者です。それに、気づかず自分の見る目が優れていると勘違いするあの能天気は、もともと見るのも嫌でしたが、その権力だけは利用価値あったので今まで使っていましたが、あなた達が充分育ったのでここは、捨てます。
あなた達も、出ていく用意をしなさい。これからあなた達には、活躍してもらいますから」
誰も知らない拠点から、一人の影が出ていくとそれに連なるようにどこからか影が集まり一気に散らばっていく。
「ここから、私があなたを破滅に導いてあげるからその時まで今を楽しんでなさい。ユーディストラティナいえまだ覚醒せぬ光の聖女よ」
「まったくなぜこうも使えぬ奴等ばかりが増えたのだ。闇のやつらも連絡が取れぬし、こうなれば私直々に相手してやる。おい、人族の男よどんな手段かは知らぬが聞いているのだろう?でなければここまで手出し出来ないとかありえぬはずだ。
ここは、一対一で正々堂々と勝負しようではないか、我が負ければもはや王子には力はなく自然に崩壊するであろう。」
さて、どうしたものだろうか?どうやらあっちはこっちが自分たちの情報をなにかしらの手段で知っているとわかったみたいだな。情報戦において、こちらは負けることないだろうと実感できた。リルには感謝しないとな。
こちらとしても、事態が解決するのは望むところだし、手っ取り早く戦ったほうが楽だしな。よしっここはあっちに乗ってやろう。
俺は、リルと共にレオナルドの前に影から姿を表す。影から出てきたことに驚いていたがすぐに気を持ち直していた。
「ふん、ようやく出てきたか。なるほど、その影の中からこちらの話を盗み聞いて兵士達を分断させたのか。こちらの兵士は無事なんだろうな?もし、一人でも手にかけたのならばこちらも容赦はすることはできぬぞ」
「あー大丈夫だ、今回の件どうやらそちらの王子の暴走が一番の原因みたいだから、事情をあまり知らない兵士には邪魔されたくないから痺れてもらって閉じ込めさせてもらった。命に別状はないから、安心してくれ。
ちなみに今回、王子の暴走を止めるよう求めたのは現国王からだ、決して愚王なんかと言われるような人ではないぞ。あんたにも事情はあるだろうが間違っている王子を止めるのも家臣の仕事のひとつなんじゃないか?」
「そうであろうな、普通なら止めるのが正しい家臣の姿であるんだろうな。だが我は、戦いしか知らぬ。戦うことでしか役に立つことが出来ぬのだ。この世の中下剋上は仕方なきこと理解してくれとは言わぬ。だがここまで来たら我に勝ってなにが正しいか示してみよ」
あーこの人はある意味で純粋なんだろうな。力が無ければ世の中上手くはいかないのは確かだし、それならお言葉通り力で通させてもらおうじゃないか
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