スキル喰らい（スキルイーター）がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

無血作戦

「いや～今様子を見てきたけどちょっと厄怪な状況になってきたかもしれないな、ドワーフ王の言っていた暗部のものと共同で動き始めるみたいだ。」

「それは本当か？どこのどいつと動くと言っていたかわかるか？」

「騎士隊長のレオナルドって言っていたかな」

「なるほどあやつか、あやつならあのバカ息子の為にならたとえ無謀なことでも、文句無しで従うであろうな」

「なぜ、そこまで王子に従うんだ？部下なら時には、悪いことには悪いといってやらないといけないときだってあるだろう？」

「やつは一度冤罪で犯罪者扱いされ死刑寸前までいったのだが、処刑執行の前日に王子自ら無罪の証拠を集めて、しかも冤罪の原因を作ったものを捕ら引き連れてきおったのだ」

「なるほど、一度救われた生命から忠誠を誓ったというわけか。これは、説得とかは無理そうかな？なるべく戦わない方向でいったほうが良さそうだな」

「そうであるな、あやつは真っ直ぐなやつじゃからな。信じた道を貫こうとするじゃろ。騎士隊長になるだけの実力もあるから強さもあるしの」

　絶対戦いたくないな、信じるものの為ならなんでもやるタイプだよなそれ。真っ直ぐなやつだからこそあの王子について行って欲しくなかったな。王子もその頃は今よりいいヤツだったのかもしれないが

「あやつが本気になれば、ここも安全とは言えないかもしれんな、どうするつもりじゃ？」

「そうだな、揺動が必要になるな。仕方ない試してみるか」

　俺は、最近手に入れた軍勢を使い、俺のコピーを数体作っていく。

「この軍勢で作った俺を城の中を走り回って王子の周りの警備を薄くさせる。そして、王子を捉えてクーデターを終わらせる。これが多分血を流さないで済む一番の方法だと考えるんだがどうだ？」

「もし、王子が抵抗するようならどうするつもりですか？」

　マリアの懸念もわかる、諦め悪そうだもんあいつ、だけどそうなったらヴィオラ特製のあれを、使おうかな。

「抵抗するようならタタナクナールを使って不能にさせてやる。あれから、改良重ねて解毒薬を飲まなければ一生そのままだからな」

　さっここからは時間との勝負だ。絶対に無駄な血は流させない。血を流すのはモンスターだけで充分だ