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王子のそばには 次の目的地は
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王と王子の一騒動はあったが、じょじょに周りも落ち着き始め、再びにぎやかな雰囲気が戻ってきた。王子もいつの間にか、いなくなっておりさっきの騒動が嘘のようだった。
しかし、王もなかなかやるよ。王子に俺たちの事がバレないように王命まで使って、この後なにを言われるのやら。タイミングを測ったかのように、俺のもとに料理長がやってくる。なんでも、話したいことがあるため再び王のもとへ来るようにと伝言をしろと頼まれたらしい。
この人も、料理長で偉いのに使いパシリにされて可哀想に、とりあえず伝言は、受けたのでタイミングを見て向かおう。
「が~何なんだ、チクショー。俺は次期王だぞ、なぜ俺の言うことをきかないんだ。」
王子は荒れていた。部屋につくなり周りにあるどう見ても高価なものにしか見えない家具などを手当たり次第吹き飛ばし、部屋の中を見るも無惨に変えていく。
「あらっ今日は、いつも以上に荒れてるわね。どうしたの?言ってみなさいよ。私に出来ることならしてあげるから。」
「ふん、お前か。どうもこうもない、俺様が、直々に専属の料理人に選んでやったというのに断りやがるし、その料理とかを教えたやつがいるみたいなんだが、そいつに関わることは、王命で禁止だとよ。どこのどいつか知らんが、王族の俺様に従わないようなやつ死んでしまえばいいんだ」
「まったくその通りね。次期王である、あなたのいうことに従わないやつなんて殺してしまえばいいのよ。いえ、もういっそあなたが王になってしまえばいいのよ。そうしたら逆らうやつはどこにもいなくなるわ。現王も、もう考えが古いのよ。これからは、あなたがこの国を変えていくの」
「あーまったくその通りだ、これからは、この俺様がこの国を導いてやらないとな。王には、とっとと王の座をどいてもらおうじゃないか」
二人だけしかいない部屋に笑い声が木霊していき、女は、高笑いする王子を見ながらその顔をニヤつかせていた。
「すまぬな再び呼んでしまい、それと、我が愚息の情けない姿を見せてしまい申し訳ない、以前はあんな態度を見せることはなかったんだが、あのダークエルフが、来てから性格もまったく違うものに変わってしまったのじゃ」
良かった。流石に元々あんな性格だとしたら国を救っても時間も、経たない内に自然と国は滅んでいただろう。だとしたら、やはり少し前に来たダークエルフが原因だと考えるのが妥当だよな。これは、早めに動かないとやばそうだ
さて祭典も無事終わったし、これからは、観光という名目でこの国を見て回りながら、ダークエルフをなんとかしていかないとな。
とりあえずは、ディスと色々作ってダークエルフ対策しながら、悪党退治やモンスター狩りで、本格的に自分自身の強化をしていこう。
「ディスちょっと聞きたいんだが、これから装備を作ったりするなら欲しい素材とかあったりするか?」
「素材ですか?欲しいのは色々ありますですが、装備の内容によって素材が色々変わるです。でもその中でほしいというのならミスリルはある程度欲しいですね。色々なものに使えますし、軽いし、魔力もよく通すので大変便利な素材です。あとは、色々なモンスターの素材をいただけたら皆さんにあう装備とか作ってみたいです。」
「ミスリルかー、定番ではあるけどやっぱり使える素材なんだな。俺も鍛冶をディスに少しでも教われば色々出来るようになるかなー、スキルはあるし、経験が全然ないけどな。」
「ナイトさん、鍛冶のスキルなんかもってるんですか?すごいですね、ぜひ一緒にやりましょう。協力しないと、出来ないのも色々ありますから、一緒に出来るなら嬉しいです。私にわかることならなんでも教えますので」
「鍛冶を教わることができて、更に二人でないと、出来ないものがあるなら色々経験することが出来そうだ。こちらからも頼むよ。それには、まず素材を集めないと行けないがおすすめの場所とかあるか?」
「採掘でおすすめの場所もあるにはあるんですが、そのですね」
なんだろう?なんか言いよどんでいるな、問題があるんだろうか?問題があるなら解決の手伝いをするが、おすすめの採掘場所みたいだし
「実はですね、そのおすすめの鉱山なんですが、どうやら最近盗賊が巣食っているみたいで、採掘に向かった人が襲われてけが人も出ているみたいなのです」
なるほど、盗賊か。盗賊なら悪党だし、遠慮なく倒せるな。
「ちなみに、盗賊の扱いはどうなってるんだ?」
「盗賊として、認定された時点で生きて捕らえたとして奴隷になります。けが人などだしている場合は生死問わずになることが多いですね」
「なるほど、なら今回の場合なら、生死問わずになるってことでいいんだな。こちらとしては、その方が好都合だから助かるけどな」
「そうですね、この鉱山を使えなくて困っている人はたくさんいるので盗賊をどんな形であれ、片づけてもらえたらみんなが助かります」
よし、なら俺たちの次の目標は決まりだな。みんなのために、そして、俺たちのためにその盗賊を倒しながらスキルをいただいて、ミスリルも採掘させてもらおうじゃないか
しかし、王もなかなかやるよ。王子に俺たちの事がバレないように王命まで使って、この後なにを言われるのやら。タイミングを測ったかのように、俺のもとに料理長がやってくる。なんでも、話したいことがあるため再び王のもとへ来るようにと伝言をしろと頼まれたらしい。
この人も、料理長で偉いのに使いパシリにされて可哀想に、とりあえず伝言は、受けたのでタイミングを見て向かおう。
「が~何なんだ、チクショー。俺は次期王だぞ、なぜ俺の言うことをきかないんだ。」
王子は荒れていた。部屋につくなり周りにあるどう見ても高価なものにしか見えない家具などを手当たり次第吹き飛ばし、部屋の中を見るも無惨に変えていく。
「あらっ今日は、いつも以上に荒れてるわね。どうしたの?言ってみなさいよ。私に出来ることならしてあげるから。」
「ふん、お前か。どうもこうもない、俺様が、直々に専属の料理人に選んでやったというのに断りやがるし、その料理とかを教えたやつがいるみたいなんだが、そいつに関わることは、王命で禁止だとよ。どこのどいつか知らんが、王族の俺様に従わないようなやつ死んでしまえばいいんだ」
「まったくその通りね。次期王である、あなたのいうことに従わないやつなんて殺してしまえばいいのよ。いえ、もういっそあなたが王になってしまえばいいのよ。そうしたら逆らうやつはどこにもいなくなるわ。現王も、もう考えが古いのよ。これからは、あなたがこの国を変えていくの」
「あーまったくその通りだ、これからは、この俺様がこの国を導いてやらないとな。王には、とっとと王の座をどいてもらおうじゃないか」
二人だけしかいない部屋に笑い声が木霊していき、女は、高笑いする王子を見ながらその顔をニヤつかせていた。
「すまぬな再び呼んでしまい、それと、我が愚息の情けない姿を見せてしまい申し訳ない、以前はあんな態度を見せることはなかったんだが、あのダークエルフが、来てから性格もまったく違うものに変わってしまったのじゃ」
良かった。流石に元々あんな性格だとしたら国を救っても時間も、経たない内に自然と国は滅んでいただろう。だとしたら、やはり少し前に来たダークエルフが原因だと考えるのが妥当だよな。これは、早めに動かないとやばそうだ
さて祭典も無事終わったし、これからは、観光という名目でこの国を見て回りながら、ダークエルフをなんとかしていかないとな。
とりあえずは、ディスと色々作ってダークエルフ対策しながら、悪党退治やモンスター狩りで、本格的に自分自身の強化をしていこう。
「ディスちょっと聞きたいんだが、これから装備を作ったりするなら欲しい素材とかあったりするか?」
「素材ですか?欲しいのは色々ありますですが、装備の内容によって素材が色々変わるです。でもその中でほしいというのならミスリルはある程度欲しいですね。色々なものに使えますし、軽いし、魔力もよく通すので大変便利な素材です。あとは、色々なモンスターの素材をいただけたら皆さんにあう装備とか作ってみたいです。」
「ミスリルかー、定番ではあるけどやっぱり使える素材なんだな。俺も鍛冶をディスに少しでも教われば色々出来るようになるかなー、スキルはあるし、経験が全然ないけどな。」
「ナイトさん、鍛冶のスキルなんかもってるんですか?すごいですね、ぜひ一緒にやりましょう。協力しないと、出来ないのも色々ありますから、一緒に出来るなら嬉しいです。私にわかることならなんでも教えますので」
「鍛冶を教わることができて、更に二人でないと、出来ないものがあるなら色々経験することが出来そうだ。こちらからも頼むよ。それには、まず素材を集めないと行けないがおすすめの場所とかあるか?」
「採掘でおすすめの場所もあるにはあるんですが、そのですね」
なんだろう?なんか言いよどんでいるな、問題があるんだろうか?問題があるなら解決の手伝いをするが、おすすめの採掘場所みたいだし
「実はですね、そのおすすめの鉱山なんですが、どうやら最近盗賊が巣食っているみたいで、採掘に向かった人が襲われてけが人も出ているみたいなのです」
なるほど、盗賊か。盗賊なら悪党だし、遠慮なく倒せるな。
「ちなみに、盗賊の扱いはどうなってるんだ?」
「盗賊として、認定された時点で生きて捕らえたとして奴隷になります。けが人などだしている場合は生死問わずになることが多いですね」
「なるほど、なら今回の場合なら、生死問わずになるってことでいいんだな。こちらとしては、その方が好都合だから助かるけどな」
「そうですね、この鉱山を使えなくて困っている人はたくさんいるので盗賊をどんな形であれ、片づけてもらえたらみんなが助かります」
よし、なら俺たちの次の目標は決まりだな。みんなのために、そして、俺たちのためにその盗賊を倒しながらスキルをいただいて、ミスリルも採掘させてもらおうじゃないか
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