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人助け 出会いは大切に

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朝から一騒動あったが、二人には嫌われないですんでよかった しかし、アリアはどんどんきれいになっていくな。


スタイルもちっぱいとは言えないくらいに出てきたな いけない、いけないこんなこと考えてるのがバレたらなにを言われるか。


さて身支度もすんだし 中を整理したら、壊すのももったいないし、もともと入っていたんだから出来ると思うんだけど、アイテムボックス収納 よし!

出来た、これで毎回作る必要無くなったぞ。


ん?なんか視線を感じるな 振り向けば、メルヴィスとアリアが似た顔でなんか呆れてた やっぱり親子なんだな。そっくりだ、でもそんな驚くことか?


組み立ててデカくはなったが元々収納されていたものを使ったんだから量とか増えてないし。


まー収納できたんだし、気にしないことにしよう。さて、今日も頑張って歩こう。


歩きはじめ、しばらくしてからモンスターの気配を、感じる しかもこれは複数で、結構な数がいるな。


おれは、二人に説明をしてから先行する。新しいモンスターならスキルも手に入れたいしな 急ごう。


走った先には五匹のモンスターがいた。あれは、たしかエアーグリズリー 見るのは初めてだが、モンスター図鑑で見たことがある。


注意点は指から伸びる不可視の風の爪と直線で飛ばす風刃だったな。風の爪はスキルみたいだから複数とってレベル上げときたいな。さっそく行きますか、それにあいつらが襲っているのは、どうやら馬車らしい まだ助かる人がいるかもしれない。


「だれか助けて、いや死にたくない」


よかった まだ生きてる人はいるな、何人かは残念だが今は、助かる命を優先しよ。


まずは、眼の前の襲うのに夢中でこっちな気づいていないやつに、いつもより魔力多めで風刃、あれ?魔力やりすぎたかな?明らかにデカさがやばい まるで気◯斬みたいになってるぞ。


気◯斬は無事エアーグリズリーに当たり首を跳ねるが、それで終わらずさらに後ろにいた2匹の胴体も切り裂いて、木を数本切り倒して消えた。


明らかにオーバーキルだな 威力とかちゃんと考えないと巻き添え出しちゃうな。とりあえずあと2匹 死んだやつからはスキル奪えないから、接近戦で確実に奪ってから倒そう。


残りの二匹はこちらを危険と感じたのか、共闘するみたいだ。俺を挟み込み、徐々に距離を詰める。俺は、マトモな武器を、持ってないから肉弾戦でいくしかない。念の為に金剛で防御力を高めて備える。


くるっ 二匹が同時に腕を振り下ろしてくる。おれは両手で構えるとガキンと普通とは違う音が響く。 コイツラ完全に俺の腕を、風の爪で切り落とそうとしやがったな 金剛を使っておいてよかったー。


俺は体を半身ずらして相手のバランスを崩すと、思い切り地面を蹴り上げ一匹の顎に蹴りを入れる。この蹴りで一匹が朦朧としている間に(スキルイーター)よし、風の爪ゲット もう一匹も、後ろに回り込み膝を蹴り倒す 後ろに倒れたところで首を抑えもう一回発動、よし二匹分の風の爪ゲット ついでにこのまま風刃で首切り達成。あと残るは一匹


残る一匹は、ちょっと練習に付き合ってもらうか。 


俺は、持っているスキルから影繰りを、繰り出す。このスキルは対象の影に干渉することにより、動きを止めたり体を操ったりすることが出来る。

影縛りというスキルがあるが、これは相手の動きを止めるのに特化したスキルと言えるだろう。なので影繰りは、影縛りの上位互換と言える。


倒れていたエアーグリズリーも復活して、こちらに殺気を向けるエアーグリズリーに意識を向けて影繰りで動きを止める。エアーグリズリーは動けなくなった体に驚きながらも必死に動こうともがいている。

そうだよな、モンスターのお前だって生きてるんだから死にたくないよな。だけど、おまえは同じく死にたくない人間を殺したんだ。死ぬ覚悟がないやつが殺しをするな。せめてもの救いにお前も楽に死なせてやるよ。影繰りの練習台ありがとな 風刃


最後のモンスターも首が飛び、戦闘は終了した。さて生き残った人は、どんな人かな?髭の生えたおっさんとかは勘弁してくれよ。さっき聞こえたのはかわいい声だったし


人助けにいいも悪いもないが、せっかくなら美人な人や、カワイイ子を助けたいもんだ。


「周りのモンスターは、倒した 動けるものや生きてる人は出てきてくれ。動けない人は、声だけでも頼む」


「あっあの助けてください、馬車の中で動けなくて」やっぱりいたか 確認してよかった。


「怪我とかはないか?まーあっても応急処置くらいしか出来ないが」


「私は、大丈夫ですが もう一人が足を痛めて動けません」けが人有りね でも死ぬような怪我では無いみたいでよかった。助かった命が無駄になるのは悲しすぎるからな。


「ちょっと待ってくれよ それと、これから起きることは秘密で頼む」おれは、それを伝えると一息ついて『収納』と唱える。


 俺のアイテムボックスは、死んだものや、道具などは入るが生きたものは入らない。それを、今回は利用させてもらった。

二人は、収納によって消えた馬車の高さから落ちてしまう。プギャ あっ落ちるの伝えとけば良かったかな?まっ馬車から出れたんだし 良しとしよう


「助けていただきありがとうございます。私はこの国の第三王女であるユーディストラティナ 共に助けて頂いたのは、私の侍女であるユミルでございます。

 今回は、内密の視察の帰りに襲われてしまい護衛もいたのですが、内密であるがゆえに目立つことは出来ず、少数だったのが仇になりました。」


助けたのは、王女様か~ なんかトラブルの匂いしかしないよな。しばらくは、静かに冒険したいんだけどな。


「あの、あなたが先程助け出してくれたスキルはアイテムボックスではありませんか?これでも王族ですので、珍しいスキルではありますが何度か目にしたことがあるのです。ここまで強力な力をみたのは初めてですが」


やっぱり俺のアイテムボックスは普通じゃないのか、合成で作ったスキルだから普通ではないとはおもったが


「なるほど だから秘密にと申したのですね。分かりました。 第三王女の名において命じます。

私の命を守りし英雄の、秘密は命を賭して守りなさい これは、王命と等しいと思いなさい。」


おー 流石姫だけあるな 貫禄あるわー だが、残念だなー話を聞いてるのは俺と侍女の二人だけだ。あそこまで言い切るなら、あと数人は観客欲しかったな いわゆる残念王女の類なんだろうな

「英雄様秘密を守るだけでは命の対価には程遠いです ぜひ王城にて見合う報酬はもらっていただきたいのですが、そのですね、えーと申し訳悪いのですが、護衛もこの度の件で失ってしまい」

あ~察したわ つまりあれだろ 王城までの護衛を頼みたいんだろ だけど申し訳無くてお願い出来ないと  ま~王都には元々行く予定だったし、見捨てるのは簡単だが、こんな出会いはもう無いだろう

「ここで、出会ったのもなにかの縁だ 姫様達二人には護衛なしではキツイ旅になるだろう?良ければ護衛に俺を雇やといませんか?連れが二人いてもいいなら」
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