31 / 72
本編(ノーマルエンド)
31、そして今度は男子生徒に絡まれました。
しおりを挟む
保健室で休み、だいぶ回復したリディアは午後からの授業には出ることにした。教室に戻って来たリディアをロイドは嫌味混じりに心配したが、リディアはスッキリした顔で大丈夫だと言った。
(まあ、これくらい嫌なことは今までにも散々あったし、それでもわたしは無事生きているし、今回もなんとかなるでしょ!)
あと数時間の我慢だ。放課後になれば一目散に家へと帰ればいい。リディアは前向きに考えることにした。
「午前中、何をしていたんだろう?」
「もしかして、さっそく他の男と?」
だが周囲の状況は変わらぬままだった。むしろ保健室で休んでいた時間を男と過ごしていた、などととんでもない話になって広まっていた。おかげですべての授業が終わった時には、回復した疲労はすっかり逆戻りしていた。
(早く帰りたい……)
ぐったりとしていると、ねぇ、とロイドが声をかけてきた。
「今日はもうホームルーム休みなよ」
「え」
なぜ。やっとここまで気合と根性で頑張ったのに。そんなリディアの困惑がありありと顔に出ていたのか、ロイドが呆れたように言った。
「グレン・グラシアと鉢合わせしてもいいの?」
「はっ。そうでした……!」
やつのことをすっかり忘れていた。
「あの人、今日の昼休みもリディアのこと見に来てたらしいから。放課後まで付き合いたくないでしょ」
こくこくとリディアは何度も首を縦に振った。
「だったら今日はもう帰りなよ。先生には俺が話しとくから」
「うう……ロイド。この御恩は一生忘れません!」
「はいはい。いつか倍にして返してね」
いいから早く帰れとロイドは涙ぐむリディアの背中を押したのだった。
(ロイドの恩に報いるためにも、今日は真っ直ぐ帰ろう)
そしてぐっすり寝れば、また明日も頑張れるだろう。そう思っていたのに……
「――リディア・ヴァウルだな」
どうしてこうなるのだろうか。
見たこともない上級生二人に捕まり、リディアは通せんぼをさせられていた。ほとほと自分はついていない。がっくりと地面に膝をつきたくなる自分を抑え、とりあえず現実と向き合うことにした。
「あの、先輩方。どうかそこをどいてもらえないでしょうか」
「それはできない」
「ああ。リディア・ヴァウル。きみの罪を明らかにするまではな」
罪。罪とは何だ。状況が今一つ飲み込めていないリディアを二人の男子生徒は苛立たし気な様子で言い返した。
「僕たちの顔に見覚えは?」
「いえ……初対面ですよね?」
しばし言葉を失う二人。なんとなく気まずいリディア。
「……まったく。ここまで言って心当たりもないとは」
「本当に度し難い」
まるでできの悪い教え子を見るような目で彼らはリディアに言った。
「はぁ……それは申しわけないのですが……」
(だって本当に知らないんだもん……)
じっと先輩方の顔を見るが、なかなか整った顔立ちをしているなあ……ということくらいだ。他には何も思いつかない。
「きみにはたっぷりと時間をかけて教え直さなくてはいけないみたいだな」
「そうだな。それがいい」
ついてきたまえ、と当たり前のように自分の腕を掴んだ先輩たちの手をリディアは容赦なく振り払った。
「いや。申し訳ないんですが、それ、後日でもよろしいでしょうか」
今は帰りたい。午前中の授業までさぼったんだ。おまけにホームルームまで。それはこんな所で時間を消費するためじゃない。もう本当に疲れているのだ。帰りたい。とにかく横になりたい。一人になりたい。静寂に包まれたい。
だから帰る。
「後日必ずその罪とやらについてお詫び申し上げますので」
それは嘘偽りない本音であった。約束を破るつもりなんてこれっぽっちもなかった。だからどうか――
「ふざけるな! そんなことが許されるわけないだろ!」
(ですよねー……)
わかっていた。怒っている相手に、今忙しいからまた今度怒って! などの言葉は通じない。
(こうなったらもう走って逃げよう)
相手は貴族の坊ちゃん。そして日頃からグレンたちに逃げ回っている自分としては、こんな相手逃げ切れる自信があった。
(よし!)
走りの姿勢をいざリディアがとろうとしたとき――
「お、リディアじゃーん」
どんなに逃げても必ず最後には追いついてくるグレン・グラシアの声が聞こえた。なんというタイミングの悪さ。グレンの登場にリディアは改めて己の不運を呪った。
「ちょうど今からお前の教室に行くところだったんだよ。ナイスタイミングだよ。ほんと」
(ああ……せっかくロイドが稼いでくれた時間が……)
リディアの肩に馴れ馴れしく寄りかかり、グレンはペラペラと話し始めた。その様子に残された上級生二人はポカーンとしている。だがすぐにはっとした様子でグレンに噛みついた。
「きみ! 僕たちが先に話しているだろう!」
「そうだ! 無礼だぞ!」
「あ? きゃんきゃんうるせえなあ……てか、誰、こいつら」
なんという言い草だろうか。同じ貴族の学園に通う生徒とは思えない。
「なっ、僕たちのことを知らないだと!?」
「ああ、知らない。他人の顔なんていちいち覚えてられるか」
面倒くさそうにグレンが言うと、目の前の彼らは怒りで顔を真っ赤にさせた。横で見ていたリディアはなんだか可哀想になってくる。
「いくらこの人たちのことを欠片も見覚えがないからといって、そんな言い方はあんまりですよ。せめて思い出す振りくらいしないと」
「お前の言い草もなかなか酷いからな」
んー……とグレンが怒りで声も出ない二人の顔を見る。
「あ、もしかしてお前ら、あのマリアンに引っ付いていた取り巻き?」
そういえば、とリディアも二人の顔をまじまじと見つめる。
(どことなく漂う高貴さと、いまいち記憶に残らない顔立ち。そっか。いつもマリアン様についていた人たちだ!)
なるほど、とリディアはすっきりした。
「言い方に気をつけろ!」
「そうだ。僕たちはマリアン様の騎士だ!」
恥じらいもなく言い切った彼らにリディアは心の中で称賛した。グレンもうわぁ、という顔をしている。彼に引かれるのは地味にやばいと思う。
「んで、あの女の取り巻きであるお前たちは、女王様に命じられてこいつをどこか人気のない所に連れて行って、無理矢理襲うつもりだったのか?」
グレンの言葉にリディアはぎょっとする。反射的に男子生徒たちを見ると、彼らは慌てた様子で首を振った。
「そんなことするもんか! ……ただちょっと、今までのことを詫びてもらおうと」
「そ、そうだ。ほんの少し、泣いてもらうだけで……」
「そうか。そうか。ほんの少し、泣いてもらう。こいつに」
次の瞬間、グレンが男子生徒の頭を掴み、思いきり頭突きをかました。ゴン、という鈍い音が鳴り、その場に彼は崩れ落ちた。
「っ~~~~」
声も出ない様子で額を押さえており、指の隙間からは赤い色が見えた。
「ひいっ。血が出てる!」
「な、なにやってるんですか!?」
リディアはぎょっとしてグレンの腕を掴んだ。彼の額からもたらーっと血が流れており、おまけに目はギラギラと輝いて、ひゅっとリディアは息を呑んだ。まるで地獄の番犬のような迫力だ。怖い。殺す気満々だ。
「なにって、こいつらがお前にしようとしたことを俺が代わりに今ここで教えてやろうと思っただけだよ」
「ず、頭突きをするつもりはなかった!」
「そうか。じゃあ、何をするつもりだったんだ?」
言ってみろよ、とリディアの手を振り払って近づくグレンに、ひいっと彼らは尻餅をついたまま後退った。グレンはその一人の髪の毛を鷲掴み、容赦なく引っ張り上げた。
「力の弱い人間がさらに弱いやついじめて、楽しむつもりだったんだろう? 俺にもそれを味わせてくれよ?」
「ひいい。やめてくれえええ」
完全に腰を抜かしたようで、逃げることもままならない二人を確実にグレンは追いつめてく。
「そこ! 何をしている!!」
はっ、とリディアが振り返れば、厳つい男性教師が校舎の方から駆け寄ってくる。
「やばっ……」
リディアは教師の声など耳に入っていないグレンの腕を掴むと、走り出した。
「こらっ! 待ちなさい!」
(ごめんなさいっ、明日たくさん叱られますからっ!)
どうか今は見逃してくれと、怒号を背に、リディアたちは逃げ出したのだった。
(まあ、これくらい嫌なことは今までにも散々あったし、それでもわたしは無事生きているし、今回もなんとかなるでしょ!)
あと数時間の我慢だ。放課後になれば一目散に家へと帰ればいい。リディアは前向きに考えることにした。
「午前中、何をしていたんだろう?」
「もしかして、さっそく他の男と?」
だが周囲の状況は変わらぬままだった。むしろ保健室で休んでいた時間を男と過ごしていた、などととんでもない話になって広まっていた。おかげですべての授業が終わった時には、回復した疲労はすっかり逆戻りしていた。
(早く帰りたい……)
ぐったりとしていると、ねぇ、とロイドが声をかけてきた。
「今日はもうホームルーム休みなよ」
「え」
なぜ。やっとここまで気合と根性で頑張ったのに。そんなリディアの困惑がありありと顔に出ていたのか、ロイドが呆れたように言った。
「グレン・グラシアと鉢合わせしてもいいの?」
「はっ。そうでした……!」
やつのことをすっかり忘れていた。
「あの人、今日の昼休みもリディアのこと見に来てたらしいから。放課後まで付き合いたくないでしょ」
こくこくとリディアは何度も首を縦に振った。
「だったら今日はもう帰りなよ。先生には俺が話しとくから」
「うう……ロイド。この御恩は一生忘れません!」
「はいはい。いつか倍にして返してね」
いいから早く帰れとロイドは涙ぐむリディアの背中を押したのだった。
(ロイドの恩に報いるためにも、今日は真っ直ぐ帰ろう)
そしてぐっすり寝れば、また明日も頑張れるだろう。そう思っていたのに……
「――リディア・ヴァウルだな」
どうしてこうなるのだろうか。
見たこともない上級生二人に捕まり、リディアは通せんぼをさせられていた。ほとほと自分はついていない。がっくりと地面に膝をつきたくなる自分を抑え、とりあえず現実と向き合うことにした。
「あの、先輩方。どうかそこをどいてもらえないでしょうか」
「それはできない」
「ああ。リディア・ヴァウル。きみの罪を明らかにするまではな」
罪。罪とは何だ。状況が今一つ飲み込めていないリディアを二人の男子生徒は苛立たし気な様子で言い返した。
「僕たちの顔に見覚えは?」
「いえ……初対面ですよね?」
しばし言葉を失う二人。なんとなく気まずいリディア。
「……まったく。ここまで言って心当たりもないとは」
「本当に度し難い」
まるでできの悪い教え子を見るような目で彼らはリディアに言った。
「はぁ……それは申しわけないのですが……」
(だって本当に知らないんだもん……)
じっと先輩方の顔を見るが、なかなか整った顔立ちをしているなあ……ということくらいだ。他には何も思いつかない。
「きみにはたっぷりと時間をかけて教え直さなくてはいけないみたいだな」
「そうだな。それがいい」
ついてきたまえ、と当たり前のように自分の腕を掴んだ先輩たちの手をリディアは容赦なく振り払った。
「いや。申し訳ないんですが、それ、後日でもよろしいでしょうか」
今は帰りたい。午前中の授業までさぼったんだ。おまけにホームルームまで。それはこんな所で時間を消費するためじゃない。もう本当に疲れているのだ。帰りたい。とにかく横になりたい。一人になりたい。静寂に包まれたい。
だから帰る。
「後日必ずその罪とやらについてお詫び申し上げますので」
それは嘘偽りない本音であった。約束を破るつもりなんてこれっぽっちもなかった。だからどうか――
「ふざけるな! そんなことが許されるわけないだろ!」
(ですよねー……)
わかっていた。怒っている相手に、今忙しいからまた今度怒って! などの言葉は通じない。
(こうなったらもう走って逃げよう)
相手は貴族の坊ちゃん。そして日頃からグレンたちに逃げ回っている自分としては、こんな相手逃げ切れる自信があった。
(よし!)
走りの姿勢をいざリディアがとろうとしたとき――
「お、リディアじゃーん」
どんなに逃げても必ず最後には追いついてくるグレン・グラシアの声が聞こえた。なんというタイミングの悪さ。グレンの登場にリディアは改めて己の不運を呪った。
「ちょうど今からお前の教室に行くところだったんだよ。ナイスタイミングだよ。ほんと」
(ああ……せっかくロイドが稼いでくれた時間が……)
リディアの肩に馴れ馴れしく寄りかかり、グレンはペラペラと話し始めた。その様子に残された上級生二人はポカーンとしている。だがすぐにはっとした様子でグレンに噛みついた。
「きみ! 僕たちが先に話しているだろう!」
「そうだ! 無礼だぞ!」
「あ? きゃんきゃんうるせえなあ……てか、誰、こいつら」
なんという言い草だろうか。同じ貴族の学園に通う生徒とは思えない。
「なっ、僕たちのことを知らないだと!?」
「ああ、知らない。他人の顔なんていちいち覚えてられるか」
面倒くさそうにグレンが言うと、目の前の彼らは怒りで顔を真っ赤にさせた。横で見ていたリディアはなんだか可哀想になってくる。
「いくらこの人たちのことを欠片も見覚えがないからといって、そんな言い方はあんまりですよ。せめて思い出す振りくらいしないと」
「お前の言い草もなかなか酷いからな」
んー……とグレンが怒りで声も出ない二人の顔を見る。
「あ、もしかしてお前ら、あのマリアンに引っ付いていた取り巻き?」
そういえば、とリディアも二人の顔をまじまじと見つめる。
(どことなく漂う高貴さと、いまいち記憶に残らない顔立ち。そっか。いつもマリアン様についていた人たちだ!)
なるほど、とリディアはすっきりした。
「言い方に気をつけろ!」
「そうだ。僕たちはマリアン様の騎士だ!」
恥じらいもなく言い切った彼らにリディアは心の中で称賛した。グレンもうわぁ、という顔をしている。彼に引かれるのは地味にやばいと思う。
「んで、あの女の取り巻きであるお前たちは、女王様に命じられてこいつをどこか人気のない所に連れて行って、無理矢理襲うつもりだったのか?」
グレンの言葉にリディアはぎょっとする。反射的に男子生徒たちを見ると、彼らは慌てた様子で首を振った。
「そんなことするもんか! ……ただちょっと、今までのことを詫びてもらおうと」
「そ、そうだ。ほんの少し、泣いてもらうだけで……」
「そうか。そうか。ほんの少し、泣いてもらう。こいつに」
次の瞬間、グレンが男子生徒の頭を掴み、思いきり頭突きをかました。ゴン、という鈍い音が鳴り、その場に彼は崩れ落ちた。
「っ~~~~」
声も出ない様子で額を押さえており、指の隙間からは赤い色が見えた。
「ひいっ。血が出てる!」
「な、なにやってるんですか!?」
リディアはぎょっとしてグレンの腕を掴んだ。彼の額からもたらーっと血が流れており、おまけに目はギラギラと輝いて、ひゅっとリディアは息を呑んだ。まるで地獄の番犬のような迫力だ。怖い。殺す気満々だ。
「なにって、こいつらがお前にしようとしたことを俺が代わりに今ここで教えてやろうと思っただけだよ」
「ず、頭突きをするつもりはなかった!」
「そうか。じゃあ、何をするつもりだったんだ?」
言ってみろよ、とリディアの手を振り払って近づくグレンに、ひいっと彼らは尻餅をついたまま後退った。グレンはその一人の髪の毛を鷲掴み、容赦なく引っ張り上げた。
「力の弱い人間がさらに弱いやついじめて、楽しむつもりだったんだろう? 俺にもそれを味わせてくれよ?」
「ひいい。やめてくれえええ」
完全に腰を抜かしたようで、逃げることもままならない二人を確実にグレンは追いつめてく。
「そこ! 何をしている!!」
はっ、とリディアが振り返れば、厳つい男性教師が校舎の方から駆け寄ってくる。
「やばっ……」
リディアは教師の声など耳に入っていないグレンの腕を掴むと、走り出した。
「こらっ! 待ちなさい!」
(ごめんなさいっ、明日たくさん叱られますからっ!)
どうか今は見逃してくれと、怒号を背に、リディアたちは逃げ出したのだった。
10
お気に入りに追加
204
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
逆ハーレムを完成させた男爵令嬢は死ぬまで皆に可愛がられる(※ただし本人が幸せかは不明である)
ラララキヲ
恋愛
平民生まれだが父が男爵だったので母親が死んでから男爵家に迎え入れられたメロディーは、男爵令嬢として貴族の通う学園へと入学した。
そこでメロディーは第一王子とその側近候補の令息三人と出会う。4人には婚約者が居たが、4人全員がメロディーを可愛がってくれて、メロディーもそれを喜んだ。
メロディーは4人の男性を同時に愛した。そしてその4人の男性からも同じ様に愛された。
しかし相手には婚約者が居る。この関係は卒業までだと悲しむメロディーに男たちは寄り添い「大丈夫だ」と言ってくれる。
そして学園の卒業式。
第一王子たちは自分の婚約者に婚約破棄を突き付ける。
そしてメロディーは愛する4人の男たちに愛されて……──
※話全体通して『ざまぁ』の話です(笑)
※乙女ゲームの様な世界観ですが転生者はいません。
※性行為を仄めかす表現があります(が、行為そのものの表現はありません)
※バイセクシャルが居るので醸(カモ)されるのも嫌な方は注意。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
いじめられて、婚約者には見捨てられました。
りつ
恋愛
ドーラはクラスメイトからいじめられていた。それでも誰にも助けてもらえず、ただ必死に我慢して毎日を過ごしていた。それもすべて婚約者と良好な関係を保つためだったが──
※いじめ描写など気分の悪くなる表現や展開があります。ご注意下さい。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい
ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。
だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。
気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。
だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?!
平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
女官になるはずだった妃
夜空 筒
恋愛
女官になる。
そう聞いていたはずなのに。
あれよあれよという間に、着飾られた私は自国の皇帝の妃の一人になっていた。
しかし、皇帝のお迎えもなく
「忙しいから、もう後宮に入っていいよ」
そんなノリの言葉を彼の側近から賜って後宮入りした私。
秘書省監のならびに本の虫である父を持つ、そんな私も無類の読書好き。
朝議が始まる早朝に、私は父が働く文徳楼に通っている。
そこで好きな著者の本を借りては、殿舎に籠る毎日。
皇帝のお渡りもないし、既に皇后に一番近い妃もいる。
縁付くには程遠い私が、ある日を境に平穏だった日常を壊される羽目になる。
誰とも褥を共にしない皇帝と、女官になるつもりで入ってきた本の虫妃の話。
更新はまばらですが、完結させたいとは思っています。
多分…
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる