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本編(ノーマルエンド)
34、迷い?
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目が覚めると、部屋の中は真っ暗だった。額の上に何か乗っかっているなと手を伸ばすと、生温くなった布が当てられていた。おそらくキャスパーがしてくれたのだろう。むくりと起き上がり、リディアは机の時計へと目をやった。針はちょうど真夜中にさしかかったところだった。
(――喉乾いたな)
ベッドから下りてリディアは台所へと向かった。綺麗に片づけられた戸棚からコップを手に取り、水を一杯飲んだ。
(師匠、ちゃんと夕飯食べたかな……)
肉がどうのと言っていた気がするが、簡単なもので済ましたかもしれない。
「――リディア。大丈夫ですか」
「あ、師匠」
物音で気づいたのか、キャスパーが台所の入り口から顔を出した。彼はいつも寝るのが遅く、この時間帯はまだ起きているのが常であった。
「体調はもう大丈夫ですか?」
「はい。なんか寝ている間に汗かいて、ぐっすり寝れたのでもう大丈夫だと思います」
寝起きの怠さは感じられたが、頭痛はもうしなかった。妙にすっきりとした感じがあった。あともう数時間寝て休めば、学校にも問題なく行けるだろう。
「薬を持っていったんですが、すでにぐっすり寝ていましたので、起こすのもあれかと思いまして……熱がひいたのならば、大丈夫そうですね」
ほっとしたようにキャスパーが肩をなで下ろした。
「あなたが無事でよかったです」
たかが風邪くらいで少し大げさすぎる気もしたが、自分のことを心配してくれたかと思うと悪い気はしなかった。こういう時、自分は一人じゃないのだなと実感する。
「師匠、心配かけてごめんなさい」
リディアがそう言えば、キャスパーは苦笑いして言った。
「いいんですよ。普段はぼくの方があなたに迷惑ばかりかけて心配させていますから。たまにはあなたのことで、ぼくに心配させて下さい」
「……それもそうですね」
リディアは何だか照れ臭くなってそっぽを向きながら答えた。
「何か、軽いものでも食べますか? 帰って来てから何も口にしていないでしょう?」
「えっと……」
「ふふ。ぼくのお手製スープ、食べてみますか」
返事をするようにリディアの腹の虫が鳴ったので、キャスパーはにっこりと笑って皿によそってくれた。
「ささ、遠慮せずどうぞ。一度食べたら忘れられない味ですよ」
「……ただの野菜スープじゃないですか」
リディアが作るのとたいして変わらぬ味であった。
「ぼくにとってはあなたが作る料理が、忘れられない味なんですよ」
「師匠は口もお上手なんですね」
(でも、誰かに作ってもらう食事は久しぶりだ……)
キャスパーに任せていたらとんでもない味になってしまうので、いつもリディアが食事を作ってきた。自分で作って、自分で食べる。誰かに食べさせる。そのことをどこか誇らしくも思っていたが、時々無性に誰かの手料理を食べたくもなった。
「……というか、師匠もちゃんと料理できるじゃないですか」
「あはは。いや、大変でしたよ。野菜切って煮込むだけって思っていましたが、それだけですごく疲れちゃいました」
たしかに人参の切り方はどれもばらばらで、じゃがいもはよく見ると皮がついているものもあった。
(包丁の持ち方、すっごく危なかったもんな……)
「怪我とかしませんでしたか?」
「はい。指はちゃんとくっついています」
「……そうですか」
いろいろ思うところはあったが、とりあえず今食べている野菜スープが多大な苦労の末に作られた料理だということがわかり、リディアは一口、一口、噛みしめるように味わった。
「――ごちそうさまでした。とても美味しかったです」
「はい。お粗末様です」
テーブルの向かいに座っていたキャスパーは、綺麗に平らげられた皿を見ながら立ち上がった。
「後の片付けはぼくがやっておきますので、あなたはもう寝て下さい」
「はい。ありがとうございます」
お休みなさい、と部屋を出て行こうとしたが、リディア、とキャスパーに呼び止められる。振り返るとキャスパーがいつになく真剣な表情をしていたので、リディアは首をかしげた。
「師匠?」
「……いえ、何でもありません。お休みなさい」
「いや、そんな顔されたら逆に気になって眠れませんよ。言いたいことがあるならはっきり言って下さい」
リディアがわざと強く言っても、キャスパーはどこか迷うように視線を彷徨わせた。
「……もしかして、グレン・グラシアに何か言われましたか」
え、と動揺した態度が答えのように思えた。
「わたし、あの後すぐに眠ってしまったので……もしかしたら帰り際に彼が何か言ったんじゃないかなと思って……」
グレンはたとえ相手が目上の人間であろうが気にしない。レナードにすら自分の言いたいことは躊躇なく伝える男だ。キャスパーにも何か気に障るようなことを言ったのかもしれない。
「何を言われたかは知りませんけど、あの男が言ったことなんか気にしないで下さい」
「酷い言われようですね」
事実だから仕方がない。悪いのはグレンの性格の方だ。
「だから気にするだけ負けですよ。むしろあの野郎! っていつもの感じで怒っちゃえばいいんですよ」
リディアがキャスパーの態度を真似して言えば、彼はようやくいつもの明るい表情に戻った。
「心配せずとも、若い子にはぼくもまだ負けません。あんな若造、ちょちょいのちょいです」
(そのわりには言い負かされていた気もするけど……)
「ぼくが不安になったのは、あなたのことでですよ」
「わたしですか?」
「はい。その、学園で色々と言われたのでしょう?」
「グラシアが話したんですか?」
「いえ、お二人がお話されているのを偶然聞いてしまって……」
――お前の過去についてべらべら書かれまくった新聞のことだよ。お前、それでこんなふうになっちまったんだろ。
どうやらグレンが別れ際に言った言葉を聞いていたようだ。
「あなたはどうしても他の生徒とは事情が違います。身分の高い彼らからすれば、どうしても傷つける標的になりやすい……それをわかっていながら、ぼくはあなたをあの学園に入学させた。それは将来のことを考えた時に、あなたのためになると思ったからです」
けれど、とキャスパーは目を伏せるようにして続けた。
「彼の話を聞いて、本当に正しい選択だったのかと、少し、考えてしまって……」
「師匠……」
リディアは最初、学園に入学することを渋った。自分なんかが行くべきところではないという思いもあったが、何より高額な授業料をキャスパーに出してもらうのが申し訳なかった。そこまでしてもらう価値が自分にあるのか自信もなかった。
(でも……)
リディアは俯いているキャスパーに近づき、彼の手を取った。顔を上げた青紫の瞳を、じっと見つめた。
「わたし……昔、師匠が他人なんか気にせず、あなたがやりたいことを大切にしなさい、って言ってくれたことがとても嬉しかったんです」
迷っているリディアに、キャスパーは自信たっぷりに、笑うように言ったのだ。
「身分とか、自分にその資格があるのかとか、そんなのぼくなら気にしない。ぼくがやりたいからやるだけです。ぼくの人生なんだから、ぼくの好き勝手に生きて、何が悪いんですか、って。覚えていますか?」
「ええっと……そんなことも、言いましたような……」
あはは、と恥ずかしいのか明後日の方向を見るキャスパー。リディアはふふっとその時の彼を思い出して笑った。
「その時思ったんです。ああ、この人は常日頃からこういう考えをしているから、あれだけ自由気ままに生きていられるんだろうなって、妙に納得しました」
「あれ、なんかぼく、遠回りに貶されています?」
「褒めているんですよ」
だからこそ自分も学園に入学しようと思ったのだから。
「わたしは自分の意志であの学園に行こうって決めたんです。師匠はそんなわたしに手を貸してくれた。それだけです。学園でのことは、全部わたしの責任です」
「ですが……」
「貴族から嫌味を言われようと、上へと這い上がってやる。そしていつか偉くなって、わたしを見下していた彼らを全員跪かせてやるからな! って何か言われるたびにわたしは思っています」
「あなた、そんな過激なこと考えていたんですか……」
呆れた表情をするキャスパーに、リディアはふんぞり返ったようにして言ってやった。
「当たり前ですよ! わたしは一生根に持つ性格ですから。気弱な振りをさせて、後でぎゃふんと言わせてやりますよ!」
だから、とキャスパーにビシッと人差し指を向けた。
「師匠の心配はまったくの杞憂です。何の問題もありません。間違っていません。悩むだけ無駄です!」
だいたい、とリディアは目を細める。
「わたしの心配をしてくれるくらいなら、師匠はもっと女性との付き合い方について改善するべきです! あとお金の使い方も! その方がずっと、わたしは嬉しいですし、悩まされる必要もなくなります!」
「うっ、そ、それは、そうですが……」
なぜいつの間にかぼくの話に? と身を引くキャスパーに、リディアは怒っていた顔をふっと崩した。
「なんて。まあ、そういうことですから。本当に大丈夫です」
キャスパーがリディアを学園に入学させたことで後悔することは何もない。リディアが言いたいことはそれだけだ。
「というわけで、明日も学校行きますから、わたしはもう寝ますね。師匠もあんまり夜更かししちゃだめですよ」
お休みなさい、と今度こそリディアは就寝の挨拶をして台所を出て行った。キャスパーは呆然としていたが、すぐにお休みなさい、と優しくつぶやいた。
(――喉乾いたな)
ベッドから下りてリディアは台所へと向かった。綺麗に片づけられた戸棚からコップを手に取り、水を一杯飲んだ。
(師匠、ちゃんと夕飯食べたかな……)
肉がどうのと言っていた気がするが、簡単なもので済ましたかもしれない。
「――リディア。大丈夫ですか」
「あ、師匠」
物音で気づいたのか、キャスパーが台所の入り口から顔を出した。彼はいつも寝るのが遅く、この時間帯はまだ起きているのが常であった。
「体調はもう大丈夫ですか?」
「はい。なんか寝ている間に汗かいて、ぐっすり寝れたのでもう大丈夫だと思います」
寝起きの怠さは感じられたが、頭痛はもうしなかった。妙にすっきりとした感じがあった。あともう数時間寝て休めば、学校にも問題なく行けるだろう。
「薬を持っていったんですが、すでにぐっすり寝ていましたので、起こすのもあれかと思いまして……熱がひいたのならば、大丈夫そうですね」
ほっとしたようにキャスパーが肩をなで下ろした。
「あなたが無事でよかったです」
たかが風邪くらいで少し大げさすぎる気もしたが、自分のことを心配してくれたかと思うと悪い気はしなかった。こういう時、自分は一人じゃないのだなと実感する。
「師匠、心配かけてごめんなさい」
リディアがそう言えば、キャスパーは苦笑いして言った。
「いいんですよ。普段はぼくの方があなたに迷惑ばかりかけて心配させていますから。たまにはあなたのことで、ぼくに心配させて下さい」
「……それもそうですね」
リディアは何だか照れ臭くなってそっぽを向きながら答えた。
「何か、軽いものでも食べますか? 帰って来てから何も口にしていないでしょう?」
「えっと……」
「ふふ。ぼくのお手製スープ、食べてみますか」
返事をするようにリディアの腹の虫が鳴ったので、キャスパーはにっこりと笑って皿によそってくれた。
「ささ、遠慮せずどうぞ。一度食べたら忘れられない味ですよ」
「……ただの野菜スープじゃないですか」
リディアが作るのとたいして変わらぬ味であった。
「ぼくにとってはあなたが作る料理が、忘れられない味なんですよ」
「師匠は口もお上手なんですね」
(でも、誰かに作ってもらう食事は久しぶりだ……)
キャスパーに任せていたらとんでもない味になってしまうので、いつもリディアが食事を作ってきた。自分で作って、自分で食べる。誰かに食べさせる。そのことをどこか誇らしくも思っていたが、時々無性に誰かの手料理を食べたくもなった。
「……というか、師匠もちゃんと料理できるじゃないですか」
「あはは。いや、大変でしたよ。野菜切って煮込むだけって思っていましたが、それだけですごく疲れちゃいました」
たしかに人参の切り方はどれもばらばらで、じゃがいもはよく見ると皮がついているものもあった。
(包丁の持ち方、すっごく危なかったもんな……)
「怪我とかしませんでしたか?」
「はい。指はちゃんとくっついています」
「……そうですか」
いろいろ思うところはあったが、とりあえず今食べている野菜スープが多大な苦労の末に作られた料理だということがわかり、リディアは一口、一口、噛みしめるように味わった。
「――ごちそうさまでした。とても美味しかったです」
「はい。お粗末様です」
テーブルの向かいに座っていたキャスパーは、綺麗に平らげられた皿を見ながら立ち上がった。
「後の片付けはぼくがやっておきますので、あなたはもう寝て下さい」
「はい。ありがとうございます」
お休みなさい、と部屋を出て行こうとしたが、リディア、とキャスパーに呼び止められる。振り返るとキャスパーがいつになく真剣な表情をしていたので、リディアは首をかしげた。
「師匠?」
「……いえ、何でもありません。お休みなさい」
「いや、そんな顔されたら逆に気になって眠れませんよ。言いたいことがあるならはっきり言って下さい」
リディアがわざと強く言っても、キャスパーはどこか迷うように視線を彷徨わせた。
「……もしかして、グレン・グラシアに何か言われましたか」
え、と動揺した態度が答えのように思えた。
「わたし、あの後すぐに眠ってしまったので……もしかしたら帰り際に彼が何か言ったんじゃないかなと思って……」
グレンはたとえ相手が目上の人間であろうが気にしない。レナードにすら自分の言いたいことは躊躇なく伝える男だ。キャスパーにも何か気に障るようなことを言ったのかもしれない。
「何を言われたかは知りませんけど、あの男が言ったことなんか気にしないで下さい」
「酷い言われようですね」
事実だから仕方がない。悪いのはグレンの性格の方だ。
「だから気にするだけ負けですよ。むしろあの野郎! っていつもの感じで怒っちゃえばいいんですよ」
リディアがキャスパーの態度を真似して言えば、彼はようやくいつもの明るい表情に戻った。
「心配せずとも、若い子にはぼくもまだ負けません。あんな若造、ちょちょいのちょいです」
(そのわりには言い負かされていた気もするけど……)
「ぼくが不安になったのは、あなたのことでですよ」
「わたしですか?」
「はい。その、学園で色々と言われたのでしょう?」
「グラシアが話したんですか?」
「いえ、お二人がお話されているのを偶然聞いてしまって……」
――お前の過去についてべらべら書かれまくった新聞のことだよ。お前、それでこんなふうになっちまったんだろ。
どうやらグレンが別れ際に言った言葉を聞いていたようだ。
「あなたはどうしても他の生徒とは事情が違います。身分の高い彼らからすれば、どうしても傷つける標的になりやすい……それをわかっていながら、ぼくはあなたをあの学園に入学させた。それは将来のことを考えた時に、あなたのためになると思ったからです」
けれど、とキャスパーは目を伏せるようにして続けた。
「彼の話を聞いて、本当に正しい選択だったのかと、少し、考えてしまって……」
「師匠……」
リディアは最初、学園に入学することを渋った。自分なんかが行くべきところではないという思いもあったが、何より高額な授業料をキャスパーに出してもらうのが申し訳なかった。そこまでしてもらう価値が自分にあるのか自信もなかった。
(でも……)
リディアは俯いているキャスパーに近づき、彼の手を取った。顔を上げた青紫の瞳を、じっと見つめた。
「わたし……昔、師匠が他人なんか気にせず、あなたがやりたいことを大切にしなさい、って言ってくれたことがとても嬉しかったんです」
迷っているリディアに、キャスパーは自信たっぷりに、笑うように言ったのだ。
「身分とか、自分にその資格があるのかとか、そんなのぼくなら気にしない。ぼくがやりたいからやるだけです。ぼくの人生なんだから、ぼくの好き勝手に生きて、何が悪いんですか、って。覚えていますか?」
「ええっと……そんなことも、言いましたような……」
あはは、と恥ずかしいのか明後日の方向を見るキャスパー。リディアはふふっとその時の彼を思い出して笑った。
「その時思ったんです。ああ、この人は常日頃からこういう考えをしているから、あれだけ自由気ままに生きていられるんだろうなって、妙に納得しました」
「あれ、なんかぼく、遠回りに貶されています?」
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だからこそ自分も学園に入学しようと思ったのだから。
「わたしは自分の意志であの学園に行こうって決めたんです。師匠はそんなわたしに手を貸してくれた。それだけです。学園でのことは、全部わたしの責任です」
「ですが……」
「貴族から嫌味を言われようと、上へと這い上がってやる。そしていつか偉くなって、わたしを見下していた彼らを全員跪かせてやるからな! って何か言われるたびにわたしは思っています」
「あなた、そんな過激なこと考えていたんですか……」
呆れた表情をするキャスパーに、リディアはふんぞり返ったようにして言ってやった。
「当たり前ですよ! わたしは一生根に持つ性格ですから。気弱な振りをさせて、後でぎゃふんと言わせてやりますよ!」
だから、とキャスパーにビシッと人差し指を向けた。
「師匠の心配はまったくの杞憂です。何の問題もありません。間違っていません。悩むだけ無駄です!」
だいたい、とリディアは目を細める。
「わたしの心配をしてくれるくらいなら、師匠はもっと女性との付き合い方について改善するべきです! あとお金の使い方も! その方がずっと、わたしは嬉しいですし、悩まされる必要もなくなります!」
「うっ、そ、それは、そうですが……」
なぜいつの間にかぼくの話に? と身を引くキャスパーに、リディアは怒っていた顔をふっと崩した。
「なんて。まあ、そういうことですから。本当に大丈夫です」
キャスパーがリディアを学園に入学させたことで後悔することは何もない。リディアが言いたいことはそれだけだ。
「というわけで、明日も学校行きますから、わたしはもう寝ますね。師匠もあんまり夜更かししちゃだめですよ」
お休みなさい、と今度こそリディアは就寝の挨拶をして台所を出て行った。キャスパーは呆然としていたが、すぐにお休みなさい、と優しくつぶやいた。
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