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本編(ノーマルエンド)
19、理解不能!
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「マ、マリアン様? 何をおっしゃっているんですか?」
嘘だ。冗談だ。
「わたしとお友達になりたいって、あなたの方からおっしゃったじゃありませんか」
「あんなの、嘘に決まっていますわ」
震える声で訴えるリディアにも、マリアンは冷たく笑った。
「グレン様やメルヴィン様があなたの名前を出したので、どんな人かと気になって近づいただけです。貴族でもないあなたがわたくしと友人になれるなんて、ありえませんわ。汚らわしい」
「っ……」
リディアは目の前が真っ暗になるのを感じた。今までグレンやメルヴィンに皮肉や嫌味を言われてきたが、彼らに対してリディアは最初から好意がなかった。だから何を言われようが気にしなかった。
けれどマリアンは違う。彼女はリディアが仲良くなりたいと思う大切な人だった。嫌われたくない人間だった。
その彼女に――
「化けの皮が剥がれたみたいだね」
メルヴィンが愉快そうにつぶやいた。――化けの皮。彼女の本当の姿は、自分を汚らわしいと思う姿だったのか。友人だと言ってくれたことも、話を熱心に聞いてくれたことも、あなたは強い人だと認めてくれたことも、微笑んでくれたことも、ぜんぶ自分を欺くための偽りの姿だったというのか。
(あ、だめだ。なんか久しぶりに泣きそう……)
心から信頼していた友人の裏切りに、さすがのリディアも心が折れそうだった。
「ねえ、グレン様、メルヴィン様。こんな人放っておいて、今日こそはわたくしと一緒に昼食をとって下さい」
リディアなど眼中にない様子で、マリアンは二人にすり寄った。涙で潤んだ目は吸い込まれそうで、蜂蜜のように甘い声は、男をおびき寄せる極上の餌だった。普通の男なら、断るなどという選択肢はあり得ないだろう。
普通なら。
「だからぁ、俺たちはあんたとは食事しないって何度も言ってるだろ」
「あんまりしつこいと、さすがの僕たちも困るよ」
相手が侯爵令嬢でも、二人は容赦しなかった。マリアンの顔が悲痛に歪み、止まっていた涙があふれ出す。
「おい、その言い方はあんまりじゃないか」
何も言えなかったマリアンの代わりに、後ろにいた男子生徒がグレンたちに詰め寄った。
「マリアン嬢の誘いを断るなんて、何様のつもりだ?」
「俺様のつもりだけど?」
顔色一つ変えず言い切ったグレンに、メルヴィンがくすりと笑い、周囲は頬をひきつらせた。リディアも通常ならばドン引きしていただろうが、マリアンに裏切られたショックで半ばどうでもいいと思ってしまった。
「貴様っ、いい加減にしろよ」
生意気な態度をとられたら、当然相手は怒るに決まっている。口で言っても聞かないのならば、実力でわからせるしかない。勇気ある男子生徒の一人がグレンの胸倉を乱暴に掴み、鋭い眼光で相手の否を認めさせようとした。普通なら、ここで言い過ぎたなとか、これ以上はやばいなとか引く場面だ。だが相手はグレン・グラシアだ。
「何? か弱い女の子ために代わりに殴ってやるって? かっこいいねぇ」
ギラギラと目を輝かせ、グレンは笑っていた。むしろかかってこいと言わんばかりの挑発態度だ。
「言っとくけど、俺は強いぜ? お前たち品の良いお坊ちゃんと違って、喧嘩ばっかしてきたからな」
それでもお前は俺を殴るのか。殴れる度胸があるのか。つくづくグレンは最悪な性格をしていた。
「なあ。今ならまだ間に合うぜ。この掴んだ手を放して、俺にすみませんでしたって誠心誠意謝ってくれるならな」
「くっ……」
そこまで言われて、今さら引っ込めないのだろう。男子生徒は右腕大きく後ろに引いて、憎い男へ渾身の拳を振りかざそうとした。
「くだらない争いはそこまでにしてもらおう」
けれど響くような声がその動きを止めさせた。どよめきと共に波が引くように人が端へと道を開ける。ぼんやりと事の成り行きを見守っていたリディアも目を見開いた。
「で、殿下……!」
この学園の生徒会長であり、我が国の第二王子でもあるレナード・ヴィネアが厳格な面持ちでリディアたちの所までやってきた。他の男子生徒たちと同じ制服を着ているというのに、リディアには彼が王冠を載せ、重厚なマントを羽織った偉大な王に見えた。それだけ彼は他と違う雰囲気を放っていた。
「一体何の騒ぎだ。これは」
「で、殿下申し訳ありません」
グレンを殴ろうとした男子生徒は、いまや顔を真っ青にさせて首を垂れている。生徒会長でもありこの国の王子様。彼の態度は至極当然であった。
「何だよ。せっかく喧嘩できるチャンスだったのに」
ただ一人。レナードの前でも、グレンの横柄な態度は変わらなかった。彼にとって貴族だろうか王子だろうか関係なかった。ただ自分の思うがまま振る舞うだけだ。グレンの態度にレナードが呆れたようにため息をついた。
「グレン・グラシア。お前の身勝手な行動でどれだけお父上が心を痛めたか、まだわかっていないようだな」
「いいや、わかっているさ。わかっていても、これっばかりはどうしようもないんだ」
レナードがもう一度、深くため息をついた。
「殿下。どうかグレンばかりを責めないでやって下さい。これには深い事情があるのです」
メルヴィンが頭を下げながら一歩前へ進み出た。
「どんな事情があるんだ? メルヴィン・シトリー」
「言うなれば、一人の美しい女性のために彼らは戦ったのです」
そうだろう? とメルヴィンの視線がマリアン・レライエへと向けられた。彼女はレナードを前にして、呆然とした様子で彼を見つめていた。
「貴女がレライエ侯爵家の一人娘であるマリアン嬢だな?」
はっと我に返り、マリアンが恭しくスカートの裾を持ち上げて挨拶した。
「はい。マリアン・レライエと申しますわ」
「病気で寝込んで、一年の時はあまり学校に来られなかったそうだな。もう身体の方は大丈夫なのか?」
「はい。この通り大丈夫です。心配していただき、ありがとうございます」
マリアンがそっと顔を上げ、レナードの顔を伺った。その表情はどこか不安で、何かを期待するように頬が紅潮していた。
「殿下。わたくし、今日ここでお会いできてとても嬉しいです。幼い時に一度殿下の姿を見た時から――」
「そうか。それはよかった。だがあまり羽目を外し過ぎないことだ。貴女のせいで迷惑している人間も少なからずいるようだからな」
レナードはマリアンの言葉をばっさりと切り捨てた。あまりの露骨さにうわあ、とロイドがひいていた。リディアも同じだ。
(なにもそんなに強く言わなくても……)
ちらりとマリアンの方を見る。彼女も思いっきり動揺し、忙しなく瞬きを繰り返した。泣くのを必死に我慢しているようにリディアには見えた。
「ど、どういうことでしょうか。わたくしは精いっぱい慎ましく学園生活を送っているつもりですわ」
はっ、とグレンがせせら笑った。
「よく言うぜ。こんだけ取り巻きを引き連れてよ」
「こ、これは違います! 彼らの方から勝手についてきただけですわ。本当はとっても迷惑しているんです!」
迷惑、という言葉に背後に控えていた男性生徒がどよめく。そんな、とかマリアン様だって嬉しいって喜んでくれたじゃないか、とか。
「でも、その割に荷物持ってもらったり、高価なアクセサリーとかもらったりしてるよね」
「そうそ。それでその男の婚約者に責められても、他の取り巻き連中に庇ってもらってよ」
「そ、それは……」
グレンとメルヴィンの指摘がびしばし飛んできて、マリアンの顔に焦りが浮かんだ。
「ち、違います。わたくしは、わたくしは……」
何か上手い言い訳はないか、と泳いでいた視線がとある人物でピタリと止まった。
「そう。本当は困っていたんです」
「困っていた?」
訝るグレンたちに、先ほどとは打って変わって、ひどく落ち着きを払った態度でマリアンは話し出す。
「ええ。みなさん、復学したばかりのわたくしにとても親切でしたわ。かつて病気で休んでいたわたくしのことを慮って、あれこれと親身になって話を聞いてくれました。いつも寄り添って力になろうとしてくれました。……でも、そんなことがずっと続けば、わたくしも相手をするのに疲れてしまいましたの。もちろん、みなさんはわたくしのことを心配してやって下さっている。その厚意が重荷になっているだなんて、口が避けても言えませんわ」
「さっき思いっきり迷惑だって言ってたじゃねえか」
グレンの指摘を無視して、マリアンは苦しそうに胸に手を当てた。
「追いつめられたわたくしは、苦肉の策として、わざと彼らの嫌がるようなことをしようと思いました。面倒な頼みごとをしたり、高価なアクセサリーをそれとなくねだったり……ねぇ、そうでしょう、セエレ?」
嘘だ。冗談だ。
「わたしとお友達になりたいって、あなたの方からおっしゃったじゃありませんか」
「あんなの、嘘に決まっていますわ」
震える声で訴えるリディアにも、マリアンは冷たく笑った。
「グレン様やメルヴィン様があなたの名前を出したので、どんな人かと気になって近づいただけです。貴族でもないあなたがわたくしと友人になれるなんて、ありえませんわ。汚らわしい」
「っ……」
リディアは目の前が真っ暗になるのを感じた。今までグレンやメルヴィンに皮肉や嫌味を言われてきたが、彼らに対してリディアは最初から好意がなかった。だから何を言われようが気にしなかった。
けれどマリアンは違う。彼女はリディアが仲良くなりたいと思う大切な人だった。嫌われたくない人間だった。
その彼女に――
「化けの皮が剥がれたみたいだね」
メルヴィンが愉快そうにつぶやいた。――化けの皮。彼女の本当の姿は、自分を汚らわしいと思う姿だったのか。友人だと言ってくれたことも、話を熱心に聞いてくれたことも、あなたは強い人だと認めてくれたことも、微笑んでくれたことも、ぜんぶ自分を欺くための偽りの姿だったというのか。
(あ、だめだ。なんか久しぶりに泣きそう……)
心から信頼していた友人の裏切りに、さすがのリディアも心が折れそうだった。
「ねえ、グレン様、メルヴィン様。こんな人放っておいて、今日こそはわたくしと一緒に昼食をとって下さい」
リディアなど眼中にない様子で、マリアンは二人にすり寄った。涙で潤んだ目は吸い込まれそうで、蜂蜜のように甘い声は、男をおびき寄せる極上の餌だった。普通の男なら、断るなどという選択肢はあり得ないだろう。
普通なら。
「だからぁ、俺たちはあんたとは食事しないって何度も言ってるだろ」
「あんまりしつこいと、さすがの僕たちも困るよ」
相手が侯爵令嬢でも、二人は容赦しなかった。マリアンの顔が悲痛に歪み、止まっていた涙があふれ出す。
「おい、その言い方はあんまりじゃないか」
何も言えなかったマリアンの代わりに、後ろにいた男子生徒がグレンたちに詰め寄った。
「マリアン嬢の誘いを断るなんて、何様のつもりだ?」
「俺様のつもりだけど?」
顔色一つ変えず言い切ったグレンに、メルヴィンがくすりと笑い、周囲は頬をひきつらせた。リディアも通常ならばドン引きしていただろうが、マリアンに裏切られたショックで半ばどうでもいいと思ってしまった。
「貴様っ、いい加減にしろよ」
生意気な態度をとられたら、当然相手は怒るに決まっている。口で言っても聞かないのならば、実力でわからせるしかない。勇気ある男子生徒の一人がグレンの胸倉を乱暴に掴み、鋭い眼光で相手の否を認めさせようとした。普通なら、ここで言い過ぎたなとか、これ以上はやばいなとか引く場面だ。だが相手はグレン・グラシアだ。
「何? か弱い女の子ために代わりに殴ってやるって? かっこいいねぇ」
ギラギラと目を輝かせ、グレンは笑っていた。むしろかかってこいと言わんばかりの挑発態度だ。
「言っとくけど、俺は強いぜ? お前たち品の良いお坊ちゃんと違って、喧嘩ばっかしてきたからな」
それでもお前は俺を殴るのか。殴れる度胸があるのか。つくづくグレンは最悪な性格をしていた。
「なあ。今ならまだ間に合うぜ。この掴んだ手を放して、俺にすみませんでしたって誠心誠意謝ってくれるならな」
「くっ……」
そこまで言われて、今さら引っ込めないのだろう。男子生徒は右腕大きく後ろに引いて、憎い男へ渾身の拳を振りかざそうとした。
「くだらない争いはそこまでにしてもらおう」
けれど響くような声がその動きを止めさせた。どよめきと共に波が引くように人が端へと道を開ける。ぼんやりと事の成り行きを見守っていたリディアも目を見開いた。
「で、殿下……!」
この学園の生徒会長であり、我が国の第二王子でもあるレナード・ヴィネアが厳格な面持ちでリディアたちの所までやってきた。他の男子生徒たちと同じ制服を着ているというのに、リディアには彼が王冠を載せ、重厚なマントを羽織った偉大な王に見えた。それだけ彼は他と違う雰囲気を放っていた。
「一体何の騒ぎだ。これは」
「で、殿下申し訳ありません」
グレンを殴ろうとした男子生徒は、いまや顔を真っ青にさせて首を垂れている。生徒会長でもありこの国の王子様。彼の態度は至極当然であった。
「何だよ。せっかく喧嘩できるチャンスだったのに」
ただ一人。レナードの前でも、グレンの横柄な態度は変わらなかった。彼にとって貴族だろうか王子だろうか関係なかった。ただ自分の思うがまま振る舞うだけだ。グレンの態度にレナードが呆れたようにため息をついた。
「グレン・グラシア。お前の身勝手な行動でどれだけお父上が心を痛めたか、まだわかっていないようだな」
「いいや、わかっているさ。わかっていても、これっばかりはどうしようもないんだ」
レナードがもう一度、深くため息をついた。
「殿下。どうかグレンばかりを責めないでやって下さい。これには深い事情があるのです」
メルヴィンが頭を下げながら一歩前へ進み出た。
「どんな事情があるんだ? メルヴィン・シトリー」
「言うなれば、一人の美しい女性のために彼らは戦ったのです」
そうだろう? とメルヴィンの視線がマリアン・レライエへと向けられた。彼女はレナードを前にして、呆然とした様子で彼を見つめていた。
「貴女がレライエ侯爵家の一人娘であるマリアン嬢だな?」
はっと我に返り、マリアンが恭しくスカートの裾を持ち上げて挨拶した。
「はい。マリアン・レライエと申しますわ」
「病気で寝込んで、一年の時はあまり学校に来られなかったそうだな。もう身体の方は大丈夫なのか?」
「はい。この通り大丈夫です。心配していただき、ありがとうございます」
マリアンがそっと顔を上げ、レナードの顔を伺った。その表情はどこか不安で、何かを期待するように頬が紅潮していた。
「殿下。わたくし、今日ここでお会いできてとても嬉しいです。幼い時に一度殿下の姿を見た時から――」
「そうか。それはよかった。だがあまり羽目を外し過ぎないことだ。貴女のせいで迷惑している人間も少なからずいるようだからな」
レナードはマリアンの言葉をばっさりと切り捨てた。あまりの露骨さにうわあ、とロイドがひいていた。リディアも同じだ。
(なにもそんなに強く言わなくても……)
ちらりとマリアンの方を見る。彼女も思いっきり動揺し、忙しなく瞬きを繰り返した。泣くのを必死に我慢しているようにリディアには見えた。
「ど、どういうことでしょうか。わたくしは精いっぱい慎ましく学園生活を送っているつもりですわ」
はっ、とグレンがせせら笑った。
「よく言うぜ。こんだけ取り巻きを引き連れてよ」
「こ、これは違います! 彼らの方から勝手についてきただけですわ。本当はとっても迷惑しているんです!」
迷惑、という言葉に背後に控えていた男性生徒がどよめく。そんな、とかマリアン様だって嬉しいって喜んでくれたじゃないか、とか。
「でも、その割に荷物持ってもらったり、高価なアクセサリーとかもらったりしてるよね」
「そうそ。それでその男の婚約者に責められても、他の取り巻き連中に庇ってもらってよ」
「そ、それは……」
グレンとメルヴィンの指摘がびしばし飛んできて、マリアンの顔に焦りが浮かんだ。
「ち、違います。わたくしは、わたくしは……」
何か上手い言い訳はないか、と泳いでいた視線がとある人物でピタリと止まった。
「そう。本当は困っていたんです」
「困っていた?」
訝るグレンたちに、先ほどとは打って変わって、ひどく落ち着きを払った態度でマリアンは話し出す。
「ええ。みなさん、復学したばかりのわたくしにとても親切でしたわ。かつて病気で休んでいたわたくしのことを慮って、あれこれと親身になって話を聞いてくれました。いつも寄り添って力になろうとしてくれました。……でも、そんなことがずっと続けば、わたくしも相手をするのに疲れてしまいましたの。もちろん、みなさんはわたくしのことを心配してやって下さっている。その厚意が重荷になっているだなんて、口が避けても言えませんわ」
「さっき思いっきり迷惑だって言ってたじゃねえか」
グレンの指摘を無視して、マリアンは苦しそうに胸に手を当てた。
「追いつめられたわたくしは、苦肉の策として、わざと彼らの嫌がるようなことをしようと思いました。面倒な頼みごとをしたり、高価なアクセサリーをそれとなくねだったり……ねぇ、そうでしょう、セエレ?」
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