28 / 50
28、女同士の会話
しおりを挟む
マティルダは本宅の方ではなく、離れに客を招待した。なにせシェイラは体調を崩しているのだ。だから少人数の、内輪向けの集まりにしよう。そう決めて初めて自分で何から何まで決めて、大変だけど、充実していて、楽しくて、良い経験をしていると思った。
「きみから招待されるなんて嬉しいよ」
薔薇の花束を手渡しながらキースがそう言った。
「あなたのことだから、彼は呼ばないと思っていたわ」
パメラにこっそりと耳打ちされ、マティルダは悪戯っぽく笑った。
「誘わなかったら、押しかけて来そうなんだもの」
「……それもそうね」
他の客人と話していたキースはちょうどこちらを向いて、優しく微笑んだ。パメラがまるで付き合い立ての恋人ねと少し嫌悪感を滲ませた声で呟く。
「こういう時は普通、夫が守るべきなのに。あなたのご亭主は今どこにいらっしゃるのかしら」
「お仕事をなさっているのよ」
「こんな時間まで?」
マティルダもわかっている。本当はもう仕事なんてしていない。彼はシェイラの看病をしている。看病じゃなくても、いろいろと傷心している彼女を慰めている。
「気が向いたら顔を見せてくれるよう言っておいたから、もしかしたら後で来てくださるかもしれないわ」
「たぶんその時が、この夜会を終える時ね」
パメラは悪いことを聞いてしまったと、話を変えた。
「それにしても、こういうこぢんまりとした催し物もいいわね」
「本当?」
「ええ。騒がしすぎず、かといって格式ばってもいない」
ふふ、とマティルダはそこでちょっと笑った。
「そう言ってもらえて安心したわ。あなたはうんと華やかなものがお好きだと思っていたから」
「いつもの感じも好きよ。ぎらぎらして、非日常の、夢みたいな世界。みんな狂っていくなかで、どれだけ自分を保っていられるか、そういう駆け引きに生きてるって感じがするのよね」
そういうのを生真面目な人は厭うのだろうけれど、パメラは違うらしい。
「あなたってわたしのお父様に似ているわ」
「あら、男爵も生きるか死ぬかを喜びとしていらっしゃるの?」
「ええ」
父が与えられた爵位は一番低い男爵だった。鉄道建設や世界中の技術を披露するための催し物でこれ以上なく力を貸してやったわりには、割り合わないのではないかと父に好意的な人間は不満を覚えた。
でもこの国には陞爵と言って、功績次第では爵位が上がる制度がある。それを目指せばいいだけのことだと、父は愉快そうに言ってのけた。
「周りが敵ばかりだと、余計に燃えるんですって」
パメラは今日一番面白いことを知ったというように笑った。
「あなたのお父様、いいわね。一度二人きりでお話してみたいわ。恋人はいらっしゃるのかしら」
急な距離の詰め方にマティルダは少し驚く。
「いないけれど……恋人はいいの?」
パメラには何人かの若いつばめがいた。
「そろそろ巣立ちの時よ」
「悪い人ね……」
「愛の手解きよ。あなたにもいつかそういう役割が来るんじゃないかしら」
「わたしは愛する人は一人だけだと決めているの」
「まぁ立派なこと」
つまらないこと、と聞こえたので少しムッとする。
「我が家はみんなそうなの」
「じゃあ男爵も?」
「ええ。お父様はお母様のこと、ずっと愛していらっしゃるわ」
昔、再婚をしないのか父に尋ねたことがあった。父はしないよと優しい口調できっぱりと答えた。それが娘ながら疑問に思ったので、どうしてとさらに聞いたのだ。
父はマティルダを抱き上げ、膝の上に座らせると、おまえの母親を愛しているからだよと教えてくれた。商人だった父は、遠い異国の地で母を見初め、口説き落として、自分の国へと連れて帰ってきたそうだ。
言葉も文化も違う異国での生活はさぞ大変だったろうが、母は父と生きる道を選んだ。
『彼女は多くの男性を虜にしながらも、決して私のそばを離れなかった。すべてを捨てて私を選んでくれた。だから私も一生を懸けて、彼女の想いに応えなければならない』
そういつになく真面目な口調で語ってくれたので、今でもよく覚えている。
どこまで本気かはわからないが、母が亡くなった今でも浮ついた話一つ聞こえてこないので、案外守り続けているのかもしれない。
たとえこっそり遊んでいたとしても、すぐに話題になるような相手を父は決して選びはしないだろう。
マティルダがそういったことを伝えれば、パメラががっかりした顔をしつつ、でもそれはそれで興味深いといった表情をする。
「案外情熱的な方なのね」
「そうね。わたしも、何だか意外だわ」
「それだけ素敵な奥方だったんでしょうね。あなたを見ていると、わかる気がするわ」
パメラはそう言うと、マティルダの頬を指先でくすぐった。
「わたくしはね、あなたでもいいのよ」
「相手が女性でも、愛していいの?」
「いいに決まっているじゃない。愛に性別は関係ないわ」
(世の中にはわたしの知らないことがまだたくさんあるのね)
マティルダが感慨深く思っているのを迷っていると受け取ったのか、パメラが身体を寄せて誘惑するように囁いてくる。
「女のことは女が一番よく知っているわ。怖いことは何もないのよ。あなたが身を委ねてさえくれれば、殿方には決して与えられない悦びを贈ってあげるわ」
マティルダとパメラは顔がくっつきそうなほど近い距離で見つめ合い、マティルダが手を伸ばして――パメラの形のよい耳朶を軽く引っ張った。褐色の瞳を真ん丸とさせる彼女にマティルダはだめよと甘い声で返す。
「あなたはとても魅力的な人だもの。ただの戯れで誰かに愛を捧げてはいけないわ」
「あら。お断りと称して説教するつもり?」
そういうわけではない。ただ――
「もし本当にお付き合いするつもりなら、わたしはすべてを捨ててあなたを愛するわ。あなたはそれくらいの人なのよ」
パメラにとっては特に思い入れのない相手と愛し合うこともできるのだろうが、マティルダは彼女のような人間は、自分の命まで投げ打って構わないような、そんな情熱的な人間に愛されてほしいと思うのだった。
「大げさね。あなたが思うほど、私はできた人間はないのよ?」
「相手がどんな性格かなんて、愛するのに関係ないわ。たとえあなたがどんな悪い女性だとしても、この世すべての財貨を積んでも得られない価値があなたにはあるのよ」
柔らかな口調でどこまでも真面目に語るマティルダにパメラの方が気恥ずかしくなったようだった。珍しく視線を逸らせて、零れた髪を耳にかけたりする。
「そう。ありがとう」
そっけなく答えるのも照れているように見え、可愛いとマティルダは頬を緩ませた。気づいたパメラがやや恨みがましい目で見てくる。
「どうやらあなたに対しての認識を改めなくてはいけないようね」
「ふふ。性格の悪い子?」
「男女問わず虜にする魔性の女よ」
マティルダは鈴を鳴らすように笑った。
「あら。わたくしは本気で言っているのよ」
「ありがとう。でも本当にそうなら、今こうしてあなたとお喋りもできていないわ」
「今はわたくしがあなたを独り占めしているの。――それにほら、もうそろそろ我慢の限界だって、あなたを攫いに来た人間がいるわ」
パメラの視線の先にはキースがいる。彼はパメラに断り、マティルダを踊りへと誘う。
「彼女と何を楽しそうに話していたんだい?」
「内緒ですわ」
彼女はゆったりとした音楽に身を任せて初恋の人に微笑んだ。お酒も飲んで、上気した頬。潤んだ黒い瞳。魅入られたようにキースは顔を寄せ、人前であることも気にせず、ただ二人だけの世界だというようにマティルダに口づけしようとする。
パメラは自分を攫いに来た人間がいると言った。キースに――あと、もう一人。
「マティルダ」
閉じていた扉を開けたのは、マティルダの夫、オズワルドであった。
「きみから招待されるなんて嬉しいよ」
薔薇の花束を手渡しながらキースがそう言った。
「あなたのことだから、彼は呼ばないと思っていたわ」
パメラにこっそりと耳打ちされ、マティルダは悪戯っぽく笑った。
「誘わなかったら、押しかけて来そうなんだもの」
「……それもそうね」
他の客人と話していたキースはちょうどこちらを向いて、優しく微笑んだ。パメラがまるで付き合い立ての恋人ねと少し嫌悪感を滲ませた声で呟く。
「こういう時は普通、夫が守るべきなのに。あなたのご亭主は今どこにいらっしゃるのかしら」
「お仕事をなさっているのよ」
「こんな時間まで?」
マティルダもわかっている。本当はもう仕事なんてしていない。彼はシェイラの看病をしている。看病じゃなくても、いろいろと傷心している彼女を慰めている。
「気が向いたら顔を見せてくれるよう言っておいたから、もしかしたら後で来てくださるかもしれないわ」
「たぶんその時が、この夜会を終える時ね」
パメラは悪いことを聞いてしまったと、話を変えた。
「それにしても、こういうこぢんまりとした催し物もいいわね」
「本当?」
「ええ。騒がしすぎず、かといって格式ばってもいない」
ふふ、とマティルダはそこでちょっと笑った。
「そう言ってもらえて安心したわ。あなたはうんと華やかなものがお好きだと思っていたから」
「いつもの感じも好きよ。ぎらぎらして、非日常の、夢みたいな世界。みんな狂っていくなかで、どれだけ自分を保っていられるか、そういう駆け引きに生きてるって感じがするのよね」
そういうのを生真面目な人は厭うのだろうけれど、パメラは違うらしい。
「あなたってわたしのお父様に似ているわ」
「あら、男爵も生きるか死ぬかを喜びとしていらっしゃるの?」
「ええ」
父が与えられた爵位は一番低い男爵だった。鉄道建設や世界中の技術を披露するための催し物でこれ以上なく力を貸してやったわりには、割り合わないのではないかと父に好意的な人間は不満を覚えた。
でもこの国には陞爵と言って、功績次第では爵位が上がる制度がある。それを目指せばいいだけのことだと、父は愉快そうに言ってのけた。
「周りが敵ばかりだと、余計に燃えるんですって」
パメラは今日一番面白いことを知ったというように笑った。
「あなたのお父様、いいわね。一度二人きりでお話してみたいわ。恋人はいらっしゃるのかしら」
急な距離の詰め方にマティルダは少し驚く。
「いないけれど……恋人はいいの?」
パメラには何人かの若いつばめがいた。
「そろそろ巣立ちの時よ」
「悪い人ね……」
「愛の手解きよ。あなたにもいつかそういう役割が来るんじゃないかしら」
「わたしは愛する人は一人だけだと決めているの」
「まぁ立派なこと」
つまらないこと、と聞こえたので少しムッとする。
「我が家はみんなそうなの」
「じゃあ男爵も?」
「ええ。お父様はお母様のこと、ずっと愛していらっしゃるわ」
昔、再婚をしないのか父に尋ねたことがあった。父はしないよと優しい口調できっぱりと答えた。それが娘ながら疑問に思ったので、どうしてとさらに聞いたのだ。
父はマティルダを抱き上げ、膝の上に座らせると、おまえの母親を愛しているからだよと教えてくれた。商人だった父は、遠い異国の地で母を見初め、口説き落として、自分の国へと連れて帰ってきたそうだ。
言葉も文化も違う異国での生活はさぞ大変だったろうが、母は父と生きる道を選んだ。
『彼女は多くの男性を虜にしながらも、決して私のそばを離れなかった。すべてを捨てて私を選んでくれた。だから私も一生を懸けて、彼女の想いに応えなければならない』
そういつになく真面目な口調で語ってくれたので、今でもよく覚えている。
どこまで本気かはわからないが、母が亡くなった今でも浮ついた話一つ聞こえてこないので、案外守り続けているのかもしれない。
たとえこっそり遊んでいたとしても、すぐに話題になるような相手を父は決して選びはしないだろう。
マティルダがそういったことを伝えれば、パメラががっかりした顔をしつつ、でもそれはそれで興味深いといった表情をする。
「案外情熱的な方なのね」
「そうね。わたしも、何だか意外だわ」
「それだけ素敵な奥方だったんでしょうね。あなたを見ていると、わかる気がするわ」
パメラはそう言うと、マティルダの頬を指先でくすぐった。
「わたくしはね、あなたでもいいのよ」
「相手が女性でも、愛していいの?」
「いいに決まっているじゃない。愛に性別は関係ないわ」
(世の中にはわたしの知らないことがまだたくさんあるのね)
マティルダが感慨深く思っているのを迷っていると受け取ったのか、パメラが身体を寄せて誘惑するように囁いてくる。
「女のことは女が一番よく知っているわ。怖いことは何もないのよ。あなたが身を委ねてさえくれれば、殿方には決して与えられない悦びを贈ってあげるわ」
マティルダとパメラは顔がくっつきそうなほど近い距離で見つめ合い、マティルダが手を伸ばして――パメラの形のよい耳朶を軽く引っ張った。褐色の瞳を真ん丸とさせる彼女にマティルダはだめよと甘い声で返す。
「あなたはとても魅力的な人だもの。ただの戯れで誰かに愛を捧げてはいけないわ」
「あら。お断りと称して説教するつもり?」
そういうわけではない。ただ――
「もし本当にお付き合いするつもりなら、わたしはすべてを捨ててあなたを愛するわ。あなたはそれくらいの人なのよ」
パメラにとっては特に思い入れのない相手と愛し合うこともできるのだろうが、マティルダは彼女のような人間は、自分の命まで投げ打って構わないような、そんな情熱的な人間に愛されてほしいと思うのだった。
「大げさね。あなたが思うほど、私はできた人間はないのよ?」
「相手がどんな性格かなんて、愛するのに関係ないわ。たとえあなたがどんな悪い女性だとしても、この世すべての財貨を積んでも得られない価値があなたにはあるのよ」
柔らかな口調でどこまでも真面目に語るマティルダにパメラの方が気恥ずかしくなったようだった。珍しく視線を逸らせて、零れた髪を耳にかけたりする。
「そう。ありがとう」
そっけなく答えるのも照れているように見え、可愛いとマティルダは頬を緩ませた。気づいたパメラがやや恨みがましい目で見てくる。
「どうやらあなたに対しての認識を改めなくてはいけないようね」
「ふふ。性格の悪い子?」
「男女問わず虜にする魔性の女よ」
マティルダは鈴を鳴らすように笑った。
「あら。わたくしは本気で言っているのよ」
「ありがとう。でも本当にそうなら、今こうしてあなたとお喋りもできていないわ」
「今はわたくしがあなたを独り占めしているの。――それにほら、もうそろそろ我慢の限界だって、あなたを攫いに来た人間がいるわ」
パメラの視線の先にはキースがいる。彼はパメラに断り、マティルダを踊りへと誘う。
「彼女と何を楽しそうに話していたんだい?」
「内緒ですわ」
彼女はゆったりとした音楽に身を任せて初恋の人に微笑んだ。お酒も飲んで、上気した頬。潤んだ黒い瞳。魅入られたようにキースは顔を寄せ、人前であることも気にせず、ただ二人だけの世界だというようにマティルダに口づけしようとする。
パメラは自分を攫いに来た人間がいると言った。キースに――あと、もう一人。
「マティルダ」
閉じていた扉を開けたのは、マティルダの夫、オズワルドであった。
66
お気に入りに追加
2,087
あなたにおすすめの小説
(完結)2度目の浮気は許しません。
ちゃむふー
恋愛
「すまなかった…!!俺が悪かった…!!もう2度としないから…!!許してくれっ…!!」
貴方が泣きながらそう言ったので、私は許して差し上げたのに…。
2度目は…容赦しませんよ??
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
かわいそうな旦那様‥
みるみる
恋愛
侯爵令嬢リリアのもとに、公爵家の長男テオから婚約の申し込みがありました。ですが、テオはある未亡人に惚れ込んでいて、まだ若くて性的魅力のかけらもないリリアには、本当は全く異性として興味を持っていなかったのです。
そんなテオに、リリアはある提案をしました。
「‥白い結婚のまま、三年後に私と離縁して下さい。」
テオはその提案を承諾しました。
そんな二人の結婚生活は‥‥。
※題名の「かわいそうな旦那様」については、客観的に見ていると、この旦那のどこが?となると思いますが、主人公の旦那に対する皮肉的な意味も込めて、あえてこの題名にしました。
※小説家になろうにも投稿中
※本編完結しましたが、補足したい話がある為番外編を少しだけ投稿しますm(_ _)m
(完結)戦死したはずの愛しい婚約者が妻子を連れて戻って来ました。
青空一夏
恋愛
私は侯爵家の嫡男と婚約していた。でもこれは私が望んだことではなく、彼の方からの猛アタックだった。それでも私は彼と一緒にいるうちに彼を深く愛するようになった。
彼は戦地に赴きそこで戦死の通知が届き・・・・・・
これは死んだはずの婚約者が妻子を連れて戻って来たというお話。記憶喪失もの。ざまぁ、異世界中世ヨーロッパ風、ところどころ現代的表現ありのゆるふわ設定物語です。
おそらく5話程度のショートショートになる予定です。→すみません、短編に変更。5話で終われなさそうです。
【完結】「心に決めた人がいる」と旦那様は言った
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
「俺にはずっと心に決めた人がいる。俺が貴方を愛することはない。貴女はその人を迎え入れることさえ許してくれればそれで良いのです。」
そう言われて愛のない結婚をしたスーザン。
彼女にはかつて愛した人との思い出があった・・・
産業革命後のイギリスをモデルにした架空の国が舞台です。貴族制度など独自の設定があります。
----
初めて書いた小説で初めての投稿で沢山の方に読んでいただき驚いています。
終わり方が納得できない!という方が多かったのでエピローグを追加します。
お読みいただきありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる