141 / 204
第5章:林の心臓編
137 これからは自分で
しおりを挟む
あれから獣人族長に率いられる形で私達は地下牢を脱出し、豊穣の神が住まう祠とやらに案内されることとなった。
私とリートは幻魔法で姿を隠したままだったので魔法を解いて姿を露わにしたところ、かなり驚かれてしまった。
とはいえ、リートが「いざとなったら姿を隠したまま不意討ちで攻撃する予定だった」と説明すると、戦々恐々とされながらも納得してもらえた。
……いや、これで納得されて良いのか……?
今更だが、大分人族と獣人族の溝も深まったような気がするし……。
「種族の問題については、妾達にどうこうできるような問題でもあるまい。溝が深まったところで、元々の仲がかなり険悪だったではないか」
移動中にリートにその不満を漏らしたところ、そんな回答が返ってきてしまった。
仰る通りだけれども……納得いかないのは、フィクションの異世界モノの小説の読みすぎか?
……まぁ、元々平和な日本で暮らしていた一般人が異世界で種族同士の仲を深めるなんて、小説でしかありえないか。
そんな風に納得しつつも少しモヤモヤした気持ちを抱えつつ、私達は豊穣の神様……もとい、林の心臓が眠る祠に辿り着いた。
「……なぁ、なぁ……!」
獣人族長の指示で、固く閉じられていた祠の扉が開かれていくのを見ていた時、どこからか声を掛けられた。
視線を向けてみると、気付けば私のすぐ近くまで来ていたティナが、こちらを見上げていた。
「……ティナちゃん……?」
「おい、ティナ! そいつから離れろ……!」
私に話しかけているティナを見て、すぐさまティナの兄がそう声を上げながらこちらに駆け寄って来ようとした。
しかし、何かを察したのか、すぐさまアランが「ストーップ」と言いながら私達とティナの兄の間に立った。
「お前……! 邪魔をするな!」
「そんなに怒らなくても大丈夫だって~。変なことはしないから~」
「そんな言葉信じられるわけないだろ……!」
……ごもっとも。
今にも飛び掛からんばかりのティナの兄の様子に、私は内心でそんな風に同意しつつ、ティナの視線に合わせるように屈んだ。
「すっかり愛されちゃって……羨ましい限りだよ」
「……ありがとうニャン」
小声で呟いた私の言葉には答えず、ティナは小さな声でそう言った。
それに私は驚いたが、すぐに首を傾げつつ口を開いた。
「ありがとう、って……何が? 私、何もしてないよ?」
正直、今回は本当に、私は何もしていない。
ティナの兄が実はティナを大切に思っているのを見破ったのも、作戦を考えて実行したのも、全てリアスだ。
まぁ、人の感情に聡く、それに加えて頭の良い彼女だから出来たことだと思う。
作戦に関わったのは彼女に加えてフレアとアランだし、作戦を考える時に姿を隠したりなどの魔法によるサポートをしてくれたのはリートだ。
私はただ同調して、作戦中は裏で隠れていただけだ。
それに実際のところ、作戦が完全に上手くいったわけでも無い。
確かに、ティナの兄がティナを大切に思っていることは分かったが、父である獣人族長のティナへの気持ちは分からない。
リアスも、獣人族長については何も言ってなかったし……もしかしたら、彼はティナに対して愛情など持っていないかもしれない。
このことをオブラートに包んで簡潔にティナに話してみると、彼女は小さく笑って、口を開いた。
「でも……最初にウチの力になりたい、って言ってくれたのは……お前だったニャン」
その言葉に、私は目を見開いた。
彼女は続けた。
「お前がああ言ってくれなかったら、あの青い女は作戦を考えたりしてくれなかったし、他の奴等が協力してくれることも無かったニャン。それに、何より……兄ちゃんの気持ちを知ることも出来なかったニャン」
「……でも……」
「確かにお前の言う通り、父ちゃんはウチのことどう思ってるか分からないし、これから上手くいくとも限らないニャン。でも……お前のおかげで、これからは自分で頑張ろう、って思えたニャン」
笑顔で語るティナに、私は何も言えなかった。
すると、彼女はポリポリと頬を掻き、続けた。
「それで、その……お前、名前、何て言うニャン?」
「名前……あれ、言わなかったっけ?」
「言ったかもしれないけど覚えてないニャン」
あっけらかんとした様子で言うティナに、私は思わず、ずっこけるような素振りをした。
そんな堂々と言わなくても……まぁでも、私自身も言ったかどうかあやふやな部分があるし、出会った時は色々あって彼女自身も混乱していただろうから仕方ないか。
私は小さく息をつき、口を開いた。
「私はい……」
猪瀬こころ、と自分の名前を名乗ろうとしたところで、少し思いとどまる。
……そういえば、普通に名乗ったせいで、リートは私の名前が猪瀬の方だと勘違いしたんだよな……。
わざわざ解説するのも面倒だし、ここは……──
「──……こころ、猪瀬。私の名前は、こころ猪瀬って言うんだ」
私の言葉に、ティナは一瞬キョトンとした表情を浮かべたが、すぐにクシャッと笑って、口を開いた。
「……じゃあ、こころ! ありがとうニャン!」
「……ははっ、どういたし……」
満面の笑みでお礼を言うティナが微笑ましくて、つい小さく笑いつつも返事をしようとした時、その言葉を遮るように肩を掴まれ……──頬に唇が当たった。
柔らかい……というよりは、唇まで毛むくじゃらなので、フワフワしたような独特の感触がした。
突然のことに驚いていると、ティナは私の頬から口を離し、シシッと笑った。
「今日のお礼ニャン!」
「え……っと……?」
「何をしておるのじゃ。祠が開いたぞ」
突然の出来事に呆けていると、リートがどこか不機嫌そうな表情で言いながら私の腕を掴んで立たせた。
見ると、祠の前では他の三人も待機しており、遠巻きにこちらを見ていた。
もしかして見られた……? と驚く間も無く、リートが急かすように私の背中を押してくるので、仕方なく歩を進めた。
「ちょっ、リート……!? なんでそんなに急かすの……!?」
「別に何でもないわ! さっさと妾の心臓を回収するぞ!」
「リート……こころがキスされていたのは頬よ? 頬へのキスは親愛を表していて、別に深い意味なんて……」
「そッ、そんなこと分かっておるわッ!」
呆れたような表情で冷静に解説するリアスに、リートが怒鳴るように言った。
いや、分かってないと思うけど……というか、リートが不機嫌なのって私がティナにキスされたからなのか?
それでリートが怒る理由なんて無いと思うけど……単純に、私がティナと話していて時間を取らせてしまったから怒ってるんだと思うけど……。
しかし、次々と浮かんでくる疑問を口にする間も無く、私は押されるがままにダンジョンの中に足を踏み入れた。
***
壁と天井は太い植物の蔦で覆われ、土で出来た地面には青草が生い茂り、色とりどりの花々が至る所に咲き誇る部屋の中。
壁には太い蔦の隙間から岩が生えてきたかのような少し大きな出っ張りがあり、その上には翠緑色の輝きを放つラグビーボール状の歪な形をした石が乗っており、まるで命を持っているかのように脈打っている。
ドクンッ、ドクンッ……と、まるで人の鼓動のような音だけが鳴り響く部屋の中央で奴は座り込み、地面に生える花を愛でていた。
その時、室内に鳴り響く脈音に重ねるように、幾重もの鼓動の音が聴こえ出した。
「ひゃぁあッ!? な、な何!? 何事!?」
突然聴こえた複数の脈音に、奴は情けない悲鳴を上げながら肩を大きく震わせ、慌てて立ち上がる。
その間も鳴りやまない脈音に、奴は胸の前で両手をキュッと握り合わせた。
「も、もしかして、もう来ちゃったの……!? そんなッ……まだ心の準備なんて出来てないよぉ……!」
怯えたような口調で言いながら、奴はオロオロと辺りを見渡す。
しかし、当然その場所に奴を助けてくれる人間などいるはずも無く、その動作は徒労に終わる。
奴はその場にしゃがみ込み、足元に置いてあった弓を手に取って胸に抱きしめ、目の前に咲く一輪の花を見つめた。
「だ、大丈夫……私には、皆が付いてるもんね……! 絶対……勝てるよね……!」
私とリートは幻魔法で姿を隠したままだったので魔法を解いて姿を露わにしたところ、かなり驚かれてしまった。
とはいえ、リートが「いざとなったら姿を隠したまま不意討ちで攻撃する予定だった」と説明すると、戦々恐々とされながらも納得してもらえた。
……いや、これで納得されて良いのか……?
今更だが、大分人族と獣人族の溝も深まったような気がするし……。
「種族の問題については、妾達にどうこうできるような問題でもあるまい。溝が深まったところで、元々の仲がかなり険悪だったではないか」
移動中にリートにその不満を漏らしたところ、そんな回答が返ってきてしまった。
仰る通りだけれども……納得いかないのは、フィクションの異世界モノの小説の読みすぎか?
……まぁ、元々平和な日本で暮らしていた一般人が異世界で種族同士の仲を深めるなんて、小説でしかありえないか。
そんな風に納得しつつも少しモヤモヤした気持ちを抱えつつ、私達は豊穣の神様……もとい、林の心臓が眠る祠に辿り着いた。
「……なぁ、なぁ……!」
獣人族長の指示で、固く閉じられていた祠の扉が開かれていくのを見ていた時、どこからか声を掛けられた。
視線を向けてみると、気付けば私のすぐ近くまで来ていたティナが、こちらを見上げていた。
「……ティナちゃん……?」
「おい、ティナ! そいつから離れろ……!」
私に話しかけているティナを見て、すぐさまティナの兄がそう声を上げながらこちらに駆け寄って来ようとした。
しかし、何かを察したのか、すぐさまアランが「ストーップ」と言いながら私達とティナの兄の間に立った。
「お前……! 邪魔をするな!」
「そんなに怒らなくても大丈夫だって~。変なことはしないから~」
「そんな言葉信じられるわけないだろ……!」
……ごもっとも。
今にも飛び掛からんばかりのティナの兄の様子に、私は内心でそんな風に同意しつつ、ティナの視線に合わせるように屈んだ。
「すっかり愛されちゃって……羨ましい限りだよ」
「……ありがとうニャン」
小声で呟いた私の言葉には答えず、ティナは小さな声でそう言った。
それに私は驚いたが、すぐに首を傾げつつ口を開いた。
「ありがとう、って……何が? 私、何もしてないよ?」
正直、今回は本当に、私は何もしていない。
ティナの兄が実はティナを大切に思っているのを見破ったのも、作戦を考えて実行したのも、全てリアスだ。
まぁ、人の感情に聡く、それに加えて頭の良い彼女だから出来たことだと思う。
作戦に関わったのは彼女に加えてフレアとアランだし、作戦を考える時に姿を隠したりなどの魔法によるサポートをしてくれたのはリートだ。
私はただ同調して、作戦中は裏で隠れていただけだ。
それに実際のところ、作戦が完全に上手くいったわけでも無い。
確かに、ティナの兄がティナを大切に思っていることは分かったが、父である獣人族長のティナへの気持ちは分からない。
リアスも、獣人族長については何も言ってなかったし……もしかしたら、彼はティナに対して愛情など持っていないかもしれない。
このことをオブラートに包んで簡潔にティナに話してみると、彼女は小さく笑って、口を開いた。
「でも……最初にウチの力になりたい、って言ってくれたのは……お前だったニャン」
その言葉に、私は目を見開いた。
彼女は続けた。
「お前がああ言ってくれなかったら、あの青い女は作戦を考えたりしてくれなかったし、他の奴等が協力してくれることも無かったニャン。それに、何より……兄ちゃんの気持ちを知ることも出来なかったニャン」
「……でも……」
「確かにお前の言う通り、父ちゃんはウチのことどう思ってるか分からないし、これから上手くいくとも限らないニャン。でも……お前のおかげで、これからは自分で頑張ろう、って思えたニャン」
笑顔で語るティナに、私は何も言えなかった。
すると、彼女はポリポリと頬を掻き、続けた。
「それで、その……お前、名前、何て言うニャン?」
「名前……あれ、言わなかったっけ?」
「言ったかもしれないけど覚えてないニャン」
あっけらかんとした様子で言うティナに、私は思わず、ずっこけるような素振りをした。
そんな堂々と言わなくても……まぁでも、私自身も言ったかどうかあやふやな部分があるし、出会った時は色々あって彼女自身も混乱していただろうから仕方ないか。
私は小さく息をつき、口を開いた。
「私はい……」
猪瀬こころ、と自分の名前を名乗ろうとしたところで、少し思いとどまる。
……そういえば、普通に名乗ったせいで、リートは私の名前が猪瀬の方だと勘違いしたんだよな……。
わざわざ解説するのも面倒だし、ここは……──
「──……こころ、猪瀬。私の名前は、こころ猪瀬って言うんだ」
私の言葉に、ティナは一瞬キョトンとした表情を浮かべたが、すぐにクシャッと笑って、口を開いた。
「……じゃあ、こころ! ありがとうニャン!」
「……ははっ、どういたし……」
満面の笑みでお礼を言うティナが微笑ましくて、つい小さく笑いつつも返事をしようとした時、その言葉を遮るように肩を掴まれ……──頬に唇が当たった。
柔らかい……というよりは、唇まで毛むくじゃらなので、フワフワしたような独特の感触がした。
突然のことに驚いていると、ティナは私の頬から口を離し、シシッと笑った。
「今日のお礼ニャン!」
「え……っと……?」
「何をしておるのじゃ。祠が開いたぞ」
突然の出来事に呆けていると、リートがどこか不機嫌そうな表情で言いながら私の腕を掴んで立たせた。
見ると、祠の前では他の三人も待機しており、遠巻きにこちらを見ていた。
もしかして見られた……? と驚く間も無く、リートが急かすように私の背中を押してくるので、仕方なく歩を進めた。
「ちょっ、リート……!? なんでそんなに急かすの……!?」
「別に何でもないわ! さっさと妾の心臓を回収するぞ!」
「リート……こころがキスされていたのは頬よ? 頬へのキスは親愛を表していて、別に深い意味なんて……」
「そッ、そんなこと分かっておるわッ!」
呆れたような表情で冷静に解説するリアスに、リートが怒鳴るように言った。
いや、分かってないと思うけど……というか、リートが不機嫌なのって私がティナにキスされたからなのか?
それでリートが怒る理由なんて無いと思うけど……単純に、私がティナと話していて時間を取らせてしまったから怒ってるんだと思うけど……。
しかし、次々と浮かんでくる疑問を口にする間も無く、私は押されるがままにダンジョンの中に足を踏み入れた。
***
壁と天井は太い植物の蔦で覆われ、土で出来た地面には青草が生い茂り、色とりどりの花々が至る所に咲き誇る部屋の中。
壁には太い蔦の隙間から岩が生えてきたかのような少し大きな出っ張りがあり、その上には翠緑色の輝きを放つラグビーボール状の歪な形をした石が乗っており、まるで命を持っているかのように脈打っている。
ドクンッ、ドクンッ……と、まるで人の鼓動のような音だけが鳴り響く部屋の中央で奴は座り込み、地面に生える花を愛でていた。
その時、室内に鳴り響く脈音に重ねるように、幾重もの鼓動の音が聴こえ出した。
「ひゃぁあッ!? な、な何!? 何事!?」
突然聴こえた複数の脈音に、奴は情けない悲鳴を上げながら肩を大きく震わせ、慌てて立ち上がる。
その間も鳴りやまない脈音に、奴は胸の前で両手をキュッと握り合わせた。
「も、もしかして、もう来ちゃったの……!? そんなッ……まだ心の準備なんて出来てないよぉ……!」
怯えたような口調で言いながら、奴はオロオロと辺りを見渡す。
しかし、当然その場所に奴を助けてくれる人間などいるはずも無く、その動作は徒労に終わる。
奴はその場にしゃがみ込み、足元に置いてあった弓を手に取って胸に抱きしめ、目の前に咲く一輪の花を見つめた。
「だ、大丈夫……私には、皆が付いてるもんね……! 絶対……勝てるよね……!」
0
お気に入りに追加
208
あなたにおすすめの小説
ふざけんな!と最後まで読まずに投げ捨てた小説の世界に転生してしまった〜旦那様、あなたは私の夫ではありません
詩海猫
ファンタジー
こちらはリハビリ兼ねた思いつき短編の予定&完結まで書いてから投稿予定でしたがコ⚪︎ナで書ききれませんでした。
苦手なのですが出来るだけ端折って(?)早々に決着というか完結の予定です。
ヒロ回だけだと煮詰まってしまう事もあるので、気軽に突っ込みつつ楽しんでいただけたら嬉しいですm(_ _)m
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
顔をあげると、目の前にラピスラズリの髪の色と瞳をした白人男性がいた。
周囲を見まわせばここは教会のようで、大勢の人間がこちらに注目している。
見たくなかったけど自分の手にはブーケがあるし、着ているものはウエディングドレスっぽい。
脳内??が多過ぎて固まって動かない私に美形が語りかける。
「マリーローズ?」
そう呼ばれた途端、一気に脳内に情報が拡散した。
目の前の男は王女の護衛騎士、基本既婚者でまとめられている護衛騎士に、なぜ彼が入っていたかと言うと以前王女が誘拐された時、救出したのが彼だったから。
だが、外国の王族との縁談の話が上がった時に独身のしかも若い騎士がついているのはまずいと言う話になり、王命で婚約者となったのが伯爵家のマリーローズである___思い出した。
日本で私は社畜だった。
暗黒な日々の中、私の唯一の楽しみだったのは、ロマンス小説。
あらかた読み尽くしたところで、友達から勧められたのがこの『ロゼの幸福』。
「ふざけんな___!!!」
と最後まで読むことなく投げ出した、私が前世の人生最後に読んだ小説の中に、私は転生してしまった。
私とお母さんとお好み焼き
white love it
経済・企業
義理の母と二人暮らしの垣谷操。貧しいと思っていたが、義母、京子の経営手腕はなかなかのものだった。
シングルマザーの織りなす経営方法とは?
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
彼氏に身体を捧げると言ったけど騙されて人形にされた!
ジャン・幸田
SF
あたし姶良夏海。コスプレが趣味の役者志望のフリーターで、あるとき付き合っていた彼氏の八郎丸匡に頼まれたのよ。十日間連続してコスプレしてくれって。
それで応じたのは良いけど、彼ったらこともあろうにあたしを改造したのよ生きたラブドールに! そりゃムツミゴトの最中にあなたに身体を捧げるなんていったこともあるけど、実行する意味が違うってば! こんな状態で本当に元に戻るのか教えてよ! 匡!
*いわゆる人形化(人体改造)作品です。空想の科学技術による作品ですが、そのような作品は倫理的に問題のある描写と思われる方は閲覧をパスしてください。
【短編集】ゴム服に魅せられラバーフェチになったというの?
ジャン・幸田
大衆娯楽
ゴムで出来た衣服などに関係した人間たちの短編集。ラバーフェチなどの作品集です。フェチな作品ですので18禁とさせていただきます。
【ラバーファーマは幼馴染】 工員の「僕」は毎日仕事の行き帰りに田畑が広がるところを自転車を使っていた。ある日の事、雨が降るなかを農作業する人が異様な姿をしていた。
その人の形をしたなにかは、いわゆるゴム服を着ていた。なんでラバーフェティシズムな奴が、しかも女らしかった。「僕」がそいつと接触したことで・・・トンデモないことが始まった!彼女によって僕はゴムの世界へと引き込まれてしまうのか? それにしてもなんでそんな恰好をしているんだ?
(なろうさんとカクヨムさんなど他のサイトでも掲載しています場合があります。単独の短編としてアップされています)
どうやら悪役令嬢のようですが、興味が無いので錬金術師を目指します(旧:公爵令嬢ですが錬金術師を兼業します)
水神瑠架
ファンタジー
――悪役令嬢だったようですが私は今、自由に楽しく生きています! ――
乙女ゲームに酷似した世界に転生? けど私、このゲームの本筋よりも寄り道のミニゲームにはまっていたんですけど? 基本的に攻略者達の顔もうろ覚えなんですけど?! けど転生してしまったら仕方無いですよね。攻略者を助けるなんて面倒い事するような性格でも無いし好きに生きてもいいですよね? 運が良いのか悪いのか好きな事出来そうな環境に産まれたようですしヒロイン役でも無いようですので。という事で私、顔もうろ覚えのキャラの救済よりも好きな事をして生きて行きます! ……極めろ【錬金術師】! 目指せ【錬金術マスター】!
★★
乙女ゲームの本筋の恋愛じゃない所にはまっていた女性の前世が蘇った公爵令嬢が自分がゲームの中での悪役令嬢だという事も知らず大好きな【錬金術】を極めるため邁進します。流石に途中で気づきますし、相手役も出てきますが、しばらく出てこないと思います。好きに生きた結果攻略者達の悲惨なフラグを折ったりするかも? 基本的に主人公は「攻略者の救済<自分が自由に生きる事」ですので薄情に見える事もあるかもしれません。そんな主人公が生きる世界をとくと御覧あれ!
★★
この話の中での【錬金術】は学問というよりも何かを「創作」する事の出来る手段の意味合いが大きいです。ですので本来の錬金術の学術的な論理は出てきません。この世界での独自の力が【錬金術】となります。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
専属奴隷として生きる
佐藤クッタ
恋愛
M性という病気は治らずにドンドンと深みへ堕ちる。
中学生の頃から年上の女性に憧れていた
好きになるのは
友達のお母さん
文具屋のお母さん
お菓子屋のお母さん
本屋のお母さん
どちらかというとやせ型よりも
グラマラスな女性に憧れを持った
昔は
文具屋にエロ本が置いてあって
雑誌棚に普通の雑誌と一緒にエロ本が置いてあった
ある文具屋のお母さんに憧れて
雑誌を見るふりをしながらお母さんの傍にいたかっただけですが
お母さんに「どれを買っても一緒よ」と言われて買ったエロ本が
SM本だった。
当時は男性がSで女性がMな感じが主流でした
グラビアも小説もそれを見ながら
想像するのはM女性を自分に置き換えての「夢想」
友達のお母さんに、お仕置きをされている自分
そんな毎日が続き私のMが開花したのだと思う
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる