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第4章:土の心臓編

094 アラン⑦

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「ばぁ~か」

 そう言って笑うアランの姿が、どんどん遠退いていく。
 私はそれに強く歯ぎしりをして、崖の縁へと手を伸ばす。
 しかし、かなり体勢が崩れてしまっている上に、全身のほとんどが凍り付いた体では上手くいかなかった。
 ヤバい……落ちる……ッ!

「こころちゃんッ!」

 その時、聞き覚えのある声がした。
 直後、落下する体がガクンッと停止した。
 剣を持ったままの手が挙がった状態で止まり、凍った足がブラブラと揺れる。

「はぁッ……はぁッ……」

 呼吸が乱れる。
 ……死ぬかと思った……。
 いや、実際に死ぬことは無いだろうけど……そういう論理的な話ではなく、感覚的な話だ。
 私は荒い呼吸を繰り返しながら、自分を救ってくれた人の顔を見上げた。

「……友子……ちゃん……?」

 そこにいたのは、唯一無二の私の友達だった。
 なんで、友子ちゃんがここに……?
 確か、リアスの作った氷の壁があったはずでは……?
 胸中を占めた私の疑問は、彼女が握り締めている物を見て吹き飛んだ。

「友子ちゃんッ! それ……!」
「絶対、助けるから……!」

 友子ちゃんはそう言いながら私の剣の刃を握り締め、体を持ち上げていく。
 刃を握り締めた手からは真っ赤な血が流れ、剣と凍った私の腕を伝う。
 剣と手の合間に見え隠れする痛々しい傷に、私は言葉を失う。
 しかし、友子ちゃんはそれを気にする素振りを見せず、そのまま私を引き上げようとする。

「友子ちゃん、ダメだって……! 私は大丈夫だから離してッ!」
「嫌だッ! もう絶対、離さないッ!」

 必死な声で叫びながら、友子ちゃんは剣の刃を強く握り締めた。
 その際に、剣の刃が彼女の掌に深く刺さり込む。
 私が剣を離せば良い問題かもしれないが、手が剣を握った状態で凍ってしまっている為にそれは叶わない。
 言葉を失っている間に、友子ちゃんは続けた。

「今度は私がこころちゃんを守るんだッ! 私は、こころちゃんの友達だからッ!」

 友子ちゃんはそう言いながら、私の体を崖の上に引っ張り上げた。
 引き上げられた私を受け止めると、彼女はそのまま、私の体を強く抱きしめた。

「友子……ちゃん……?」
「良かった……生きてて……」

 本当に、良かった……と。
 かき消えそうな声で言いながら、友子ちゃんは抱きしめる力を強くした。
 私はそれに、辛うじて動かせる左腕を彼女の腰に回し、背中を優しく撫で返した。

「……ありがとう、友子ちゃん」
「ッ……」

 私の言葉に、友子ちゃんが私の服を強く握り締めたのが分かった。
 それに小さく笑った時だった。

「最上さん! 猪瀬さん!」

 心配そうな声で名前を呼びながら、山吹さんが氷の壁に出来た穴を潜ってこちらに駆け寄ってくる。
 ……って、当たり前のように氷の壁が壊れてるし……。
 気付けば、友子ちゃん達を守る為に作られた氷の壁の一部が破壊され、人一人通れるくらいの穴が出来ていた。
 もしかして、壊したのか……?
 いや、アランの攻撃にもびくともしなかったんだし、それはないか。
 どちらかと言うと、アランの攻撃を受け続けて自然と壊れたと考えるのが妥当か。
 そんな風に考えつつ、私は友子ちゃんの手を離させ、立ち上がった。

「や、山吹さん……お久しぶりです」
「久しぶり……って、そうじゃなくて! 二人共、怪我とか……って、猪瀬さん凍って……! あぁ、すぐに回復するから……!」
「柚子、落ち着いて」

 慌てた様子で私に回復魔法を掛けようとする山吹さんに、望月真凛が呆れたような表情でそう言った。
 それに、私は「あはは……」と苦笑を零した。

「私は大したことないよ。……それより、友子ちゃんが怪我してるみたいだから、先に彼女を治してあげて?」
「……友子ちゃん……?」

 私の言葉に、山吹さんは呆けた表情でそう聞き返しながら、友子ちゃんに視線を向ける。
 すると、友子ちゃんは「えぇっ!?」と素っ頓狂な声を上げながら、顔の前でブンブンと両手を振った。

「私は大丈夫だよ! それより、こころちゃんの方が……!」
「「……」」

 友子ちゃんの反応に、なぜか山吹さんと望月真凛が静かに顔を見合わせた。
 どうしたんだろうと不思議に思っていると、望月花鈴が友子ちゃんの手を掴んで覗き込んだ。

「でも友子ちゃんの手、血だらけだよ?」
「こ、これくらい、大したことないよ……」
「猪瀬さんの凍結は、先に花鈴が火魔法で溶かしてあげた方が良いかもしれないね。その間に、私が最上さんを治すから」
「そう言うことだから、花鈴は猪瀬さんの氷を溶かしてあげて」
「おー! らじゃー!」

 望月真凛の言葉に、望月花鈴は笑顔でそう答えてビシッと敬礼をすると、私の前までテケテケと駆け寄ってきた。
 それから私の顔を見上げ、ニヒッと笑った。

「それじゃあ猪瀬さん、失礼しますね~」
「あぁ、うん……お願いします……」

 望月花鈴の言葉に、私はそう答えながら手を差し出した。
 すると、彼女は私の手を取り、凍り付いた体の解凍を開始する。
 私は自分の体に付いた氷が溶けていくのを眺めつつ、小さく息をついた。
 友子ちゃん以外と深く関わるのは初めてなので、なんだか変な感じだ。
 それにしても、友子ちゃんは他の三人と上手くいっているみたいで良かった。
 どういうわけか、友子ちゃんの人見知りも治っているみたいだし……馴染めているみたいで何よりだ。

 ……と、そこまで考えて、ふと違和感を抱いた私はハッと顔を上げた。
 しばらく辺りを見渡し、その違和感は確信へと変わる。

「あ、あのさ、望月さん」
「ん?」
「何?」

 私の言葉に、望月花鈴だけでなく、望月真凛までもが振り向く。
 あぁ、そっか……双子だから、同じ苗字なんだ……。

「えっと……望月花鈴、さん……」
「あ~そっか! 苗字一緒だもんね! あはは、堅苦しいし花鈴で良いよ!」
「えっと……花鈴?」

 私がそう名前を呼んだ瞬間、望月か……花鈴以外の三人がバッと顔を上げた。
 え、何……? と困惑したのも束の間、すぐに花鈴は「おぉぉぉ!」と歓声を上げた。

「なんか新鮮~! アレだよね。猪瀬さんが名前で呼んでくれるのって新鮮だね!」
「えっ、そうかな……」
「そうだよ~!」

 花鈴に言われ、私は少し考える。
 けど、言われてみれば、クラスメイトで名前を呼ぶ相手なんて友子ちゃんくらいだな。
 彼女を名前で呼ぶようになったのも、城を出る少し前のことだったし。
 最近リート達とよく一緒にいるから、なんだか感覚が麻痺しているのかもしれない。

「あっ、じゃあさ、私もこころちゃんって呼んでも良い?」

 すると、花鈴が目をキラキラと輝かせながらそう言ってきた。
 それに、私は「えっ?」と聞き返したが、すぐに続けた。

「良い、けど……呼び捨てじゃないんだ……」
「ん~……なんかちゃん付けの方がしっくりくるかな~って。あ、呼び捨てが良かった?」
「いや、どっちでもいいけど……」
「えへへっ、じゃあこころちゃんで!」

 満面の笑みを浮かべながら言う花鈴に、私は苦笑した。
 なんか、凄いグイグイ来る子だなぁ……今まで全く絡みが無かったから知らなかった。
 そんな風に思っていた時だった。

「はい、猪瀬さんを困らせないの」

 望月真凛がそう言いながら花鈴の頭を掴み、私から引っぺがすように距離を取らせた。
 それに、花鈴は「ぐぇッ」と轢き潰されたカエルのような声を上げた。
 すると望月真凛は溜息をつき、私を見た。

「私は望月さんで良いからね。猪瀬さん」
「あ、はい……」

 静かな声で言う望月さんに、私は咄嗟にそう答えた。
 何だろう、距離を取られた感じというか……花鈴のフレンドリーな感じに比べると、なんか冷たく感じるというか……。
 そう考えていた時、花鈴が顔からベリョッと望月さんの手を離してこちらを見た。

「そういえばこころちゃん、さっき何か言いかけてたよね? 何か用?」
「ん? あぁ、いや……リート達どこ行ったのかと思って……」
「……リート……?」

 私の言葉に、友子ちゃんがやや低くなった声でそう聞き返してきた。
 あ、ヤバ……つい癖で、名前で呼んでしまった。

「いや、その……ホラ、私と一緒にいた女の子達! 心臓の守り人の子もいないみたいだし、心臓も無くなってるから……どこ行ったのかなぁと思って」
「……あぁ、彼女達だったら、気付いたらどこかに……」
「……なんか、猪瀬さんが落ちた後で赤い髪の人と青い髪の人がアランを倒して決着はついたみたいだったけど、赤髪の人はアランを担いで行っちゃうし、後の二人もさっさと心臓を回収してダンジョンを出て行っちゃったよ」

 山吹さんの言葉に続けるように、望月さんがそう説明してくれる。
 ……って、皆出て行っちゃったの!?

「うっわ、マジか……ごめん、私行かないと……!」
「ッ……! 待って!」

 リート達を追いかけようとした時、服を強く掴まれた。
 見るとそこでは、友子ちゃんが必死な表情で私を見つめていた。
 それに、私は息を呑む。
 奴隷の契約によって逆らうことが出来ないリートと違い、簡単に振りほどけるか弱い手。
 しかし、なぜかその手を振り解くことが出来ず、固まってしまう。

「……行かないで……」

 かき消えそうな声で言う友子ちゃんに、私は言葉を失う。
 彼女はそれに泣きそうな表情を浮かべ、私の体を抱きしめた。

「お願い。もう、置いて行かないで……ずっと、一緒にいてよ……」
「友子ちゃん……」

 彼女の言葉に、私は答えられない。
 ……私は、どうすれば良いんだ……?
 抱きしめ返せば良いのか? それとも、突き返せば良いのか?
 ずっと一緒にいるよ、と笑い返せば良いのか?
 一緒にはいられないと、冷たく突き返せば良いのか?
 私は……どちらを、選べば……。

「……猪瀬さんと一緒にいた、黒髪青目の人」

 すると、山吹さんがそんな風に切り出した。
 それに顔を上げると、彼女はスッと僅かに目を細め、続けた。

「あの人……魔女だよね? 心臓の持ち主の」
「ッ……」

 山吹さんの言葉に、私は言葉を失う。
 ……気付かれていたのか……!
 ヤバい、どうしよう、誤魔化さないと……!
 そう焦っていた時、山吹さんは私のすぐ傍まで歩み寄り、ポンッと肩に手を置いてきた。

「ちょっと、話を聞かせて貰っても良いかな?」

 その言葉に、私はゆっくりと生唾を飲み込んだ。
 これは……誤魔化せないな、流石に……。
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