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第4章:土の心臓編
072 ヴォルノの町にて-クラスメイトside
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ギリスール王国から南下して行き、一行はグランル国のヴォルノという町に辿り着いた。
グランル国には巨大なグランル火山というものがあり、それは国の象徴として大事にされてきている。
火山の麓にあるヴォルノという町では、グランル火山をモチーフにした激辛料理を中心に、観光地として町を盛り上げている。
「……あっつ……」
スタルト車を下りた真凛は、そう呟きながら胸の辺りを軽く扇ぐ。
それに、次に下りて来た花鈴も「あつーい!」と文句を言いながら、真凛の腕に抱きついた。
先に下りていた柚子はそれに苦笑しつつ、その暑さの中でも平然とフード付きのローブを身に纏っているクラインに視線を向けた。
「クラインさんは暑くないんですか? そんな厚着して」
「慣れてるので平気ですよ。それより、早く目的地に向かいましょう。時間が惜しいですから」
クラインは平然とした様子で笑いながら言うと、スタスタと歩き出してしまう。
柚子はそれに驚きつつも、少し早足で歩いてそれに追いついた。
それから、パッと後ろを振り向いて、他の三人が追いついてきているのを確認する。
このヴォルノに調査に来た理由は、この町で魔女の目撃情報が多数あり、その中で幾つか気になるものがあったので現地にて確認するとのことだった。
どうやらとある店にて魔女らしき人物の映った写真があるという情報があり、しかしプライバシーの問題で持ち出すことが出来なかった為に、クラインの目で直接確認することになった。
その店の店主にも魔女らしき人物の目撃情報があるらしいので、ついでに詳しく話を聞くことにした。
柚子達まで付いて来る必要は無かったのだが、魔女の可能性があるならば見ておきたいとのことだったので、一緒に来ることにしたのだ。
町の中を少し歩いて辿り着いたのは、町の大通りにあるレストランのような店だった。
店内は冷房が効いているようで、中々涼しかった。
肌に滲んだ汗が冷えていくような感覚の中で、柚子はキョロキョロと軽く辺りを見渡した。
昼食時でも無いにも関わらず、食事に来ている客は疎らにおり、それなりに人気のある店であることが伺えた。
しばらく辺りを見渡していた柚子は、店の奥の壁に何枚か写真のようなものが貼ってあるのを見て、不思議そうな表情を浮かべて壁に近付いた。
「……山吹さん?」
それに、友子がキョトンとした表情を浮かべて、柚子の名を呼んだ。
クラインもその声に反応し、柚子の方に軽く視線を向ける。
しかし、その時店の店主が出て来たために、すぐに顔を前方に戻した。
「お待たせしました。この店の店主をしている、ティオ・イフェスです」
「……初めまして、イフェスさん。ギリスール王国の宮廷魔術師をしている、クラインと申します。本日はお忙しい中、お時間を頂き誠にありがとうございます」
「いえ、それは構いませんよ。……良ければ、その少女とやらを探している理由を教えて頂きたいという気持ちはありますが」
「それは……すみません。ギリスール王国での重要機密事項ですので、お話しすることは出来かねます」
クラインの言葉に、ティオは「それなら仕方が無いですね」と笑いつつ、辺りを見渡した。
それから少し小声で続けた。
「それにしても、本当に裏でなくて良かったのですか? こんな、お客様がいる場所で……」
「裏に回る時間が惜しいので……それに、例の写真はこちらに飾ってあるのですよね? この度はそれを確認させて頂くことがメインですから」
「なるほどそういうことですか。了解しました。案内しますね」
クラインの言葉に、ティオはそう言って笑うと、壁際の写真が飾ってある場所に一行を促した。
すでにそこでは、壁に飾ってある写真をジッと見つめている柚子の姿があった。
彼女は近付いて来たクライン達にパッと顔を上げ、慌てた様子でその場から離れた。
それから、頭を下げた。
「申し訳ございません。つい気になってしまって……」
「あはは、構いませんよ」
深々と頭を下げて謝る柚子に、ティオはそう言って笑った。
それからクラインに視線を向けて微笑む。
「礼儀の良い娘さんですね。教育の賜物ですか?」
その言葉に、クラインと柚子の表情が同時に固まった。
二人の内、最初に口を開いたのはクラインだった。
彼はすぐにクシャッと表情を崩し、「ははは」と乾いた笑い声を上げた。
「いえ、娘ではないですよ。……こんなに大きな年齢の娘がいる年齢ではないです」
「えっ、大きな……?」
「彼女達は皆十七歳ですから」
クラインの言葉に、ティオは少し間を置いてからハッとした表情を浮かべて「申し訳ございませんッ!」と言いながら頭を下げた。
それに、柚子は「いえいえ……!」と慌てた様子で宥めた。
「よくあることなので……! 気にしなくても大丈夫ですよ!」
「で、ですが……」
「ところで、この写真は一体……?」
話題を逸らすように言うクラインに、ティオはこれ幸いと視線をそちらに向け、口を開いた。
「あぁ、こちらは当店の自慢メニュー、グランル火山をモチーフにした激辛コリースを完食した方々の写真を記念に撮って飾っているのですよ。それで、つい先日、皆様が探しておられる黒髪に青い目をした少女が来店しまして……そのお連れの方が激辛コリースを完食したので、二人の写真を撮ったのですよ」
「……連れ……?」
「えぇ。……あぁ、この写真です」
ティオはそう言うと一枚の写真を取り、クライン達に見せた。
そこには、黒髪に青い目をした少女の他に、白い髪に赤い目をした少女が写っていた。
手に取ってマジマジと観察するクラインに、ティオは続けた。
「忘れもしないですよ。今まで完食出来た人ですらヒィヒィ言いながら完食していたのに、彼女は弱音一つ吐かずに平然と平らげてしまったのですから。嫌でも記憶に残りますよ」
ティオの言葉を聞きながら、クラインはジッと写真を見つめていた。
それに対し、柚子達は皆口には出さないものの、少なからず衝撃を受けていた。
なぜなら、魔女に連れの者……仲間がいるなど、初めて聞いたのだから。
自分達が最終的に倒すのは魔女だけだと思っていたので、敵が増えるかもしれないという事実に、危機感を持っていた。
他のメンバーが驚いている中で、友子は一人、焦燥感に駆られていた。
──魔女に仲間がいる……? 魔女に協力している人がいるの?
──ただでさえ強いはずの魔女に仲間なんているとしたら……魔女を捕まえるのに苦戦してしまう。
──そうしたら……こころちゃんを生き返らせることが遅れてしまう……?
「み、見せて下さい……!」
友子は込み上げて来る焦燥感に任せてそう言うと、ひったくるようにクラインから写真を奪った。
少しでも魔女の仲間について知っておこうと、彼女はその写真を両手で摘まみ、見開いた目で睨むように見つめた。
魔女らしき黒髪の少女の隣に立っている、白髪の少女。
背が高く、どこかぎこちない笑みを浮かべて写真に写る、人形のように整った顔立ちをした一人の少女。
髪色と目の色は違うが、その少女の姿が、脳裏に色濃く残っている一人の少女の面影に重なった。
「……最上さん……?」
写真を見つめたまま固まる友子に、柚子は不思議そうに名前を呼ぶ。
それに、友子は答えない。
瞳孔の開いた目で、目の前にある写真をジッと見つめ続ける。
グシャリと強く握り締められた写真には皴が入り、黒髪の少女の顔が歪む。
鼓動の音が激しくなり、その脈動に合わせて手が震える。
冷や汗が頬を伝うのを感じながら、友子は静かに口を開いた。
「……こころ……ちゃん……?」
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ギリスール王国から南下して行き、一行はグランル国のヴォルノという町に辿り着いた。
グランル国には巨大なグランル火山というものがあり、それは国の象徴として大事にされてきている。
火山の麓にあるヴォルノという町では、グランル火山をモチーフにした激辛料理を中心に、観光地として町を盛り上げている。
「……あっつ……」
スタルト車を下りた真凛は、そう呟きながら胸の辺りを軽く扇ぐ。
それに、次に下りて来た花鈴も「あつーい!」と文句を言いながら、真凛の腕に抱きついた。
先に下りていた柚子はそれに苦笑しつつ、その暑さの中でも平然とフード付きのローブを身に纏っているクラインに視線を向けた。
「クラインさんは暑くないんですか? そんな厚着して」
「慣れてるので平気ですよ。それより、早く目的地に向かいましょう。時間が惜しいですから」
クラインは平然とした様子で笑いながら言うと、スタスタと歩き出してしまう。
柚子はそれに驚きつつも、少し早足で歩いてそれに追いついた。
それから、パッと後ろを振り向いて、他の三人が追いついてきているのを確認する。
このヴォルノに調査に来た理由は、この町で魔女の目撃情報が多数あり、その中で幾つか気になるものがあったので現地にて確認するとのことだった。
どうやらとある店にて魔女らしき人物の映った写真があるという情報があり、しかしプライバシーの問題で持ち出すことが出来なかった為に、クラインの目で直接確認することになった。
その店の店主にも魔女らしき人物の目撃情報があるらしいので、ついでに詳しく話を聞くことにした。
柚子達まで付いて来る必要は無かったのだが、魔女の可能性があるならば見ておきたいとのことだったので、一緒に来ることにしたのだ。
町の中を少し歩いて辿り着いたのは、町の大通りにあるレストランのような店だった。
店内は冷房が効いているようで、中々涼しかった。
肌に滲んだ汗が冷えていくような感覚の中で、柚子はキョロキョロと軽く辺りを見渡した。
昼食時でも無いにも関わらず、食事に来ている客は疎らにおり、それなりに人気のある店であることが伺えた。
しばらく辺りを見渡していた柚子は、店の奥の壁に何枚か写真のようなものが貼ってあるのを見て、不思議そうな表情を浮かべて壁に近付いた。
「……山吹さん?」
それに、友子がキョトンとした表情を浮かべて、柚子の名を呼んだ。
クラインもその声に反応し、柚子の方に軽く視線を向ける。
しかし、その時店の店主が出て来たために、すぐに顔を前方に戻した。
「お待たせしました。この店の店主をしている、ティオ・イフェスです」
「……初めまして、イフェスさん。ギリスール王国の宮廷魔術師をしている、クラインと申します。本日はお忙しい中、お時間を頂き誠にありがとうございます」
「いえ、それは構いませんよ。……良ければ、その少女とやらを探している理由を教えて頂きたいという気持ちはありますが」
「それは……すみません。ギリスール王国での重要機密事項ですので、お話しすることは出来かねます」
クラインの言葉に、ティオは「それなら仕方が無いですね」と笑いつつ、辺りを見渡した。
それから少し小声で続けた。
「それにしても、本当に裏でなくて良かったのですか? こんな、お客様がいる場所で……」
「裏に回る時間が惜しいので……それに、例の写真はこちらに飾ってあるのですよね? この度はそれを確認させて頂くことがメインですから」
「なるほどそういうことですか。了解しました。案内しますね」
クラインの言葉に、ティオはそう言って笑うと、壁際の写真が飾ってある場所に一行を促した。
すでにそこでは、壁に飾ってある写真をジッと見つめている柚子の姿があった。
彼女は近付いて来たクライン達にパッと顔を上げ、慌てた様子でその場から離れた。
それから、頭を下げた。
「申し訳ございません。つい気になってしまって……」
「あはは、構いませんよ」
深々と頭を下げて謝る柚子に、ティオはそう言って笑った。
それからクラインに視線を向けて微笑む。
「礼儀の良い娘さんですね。教育の賜物ですか?」
その言葉に、クラインと柚子の表情が同時に固まった。
二人の内、最初に口を開いたのはクラインだった。
彼はすぐにクシャッと表情を崩し、「ははは」と乾いた笑い声を上げた。
「いえ、娘ではないですよ。……こんなに大きな年齢の娘がいる年齢ではないです」
「えっ、大きな……?」
「彼女達は皆十七歳ですから」
クラインの言葉に、ティオは少し間を置いてからハッとした表情を浮かべて「申し訳ございませんッ!」と言いながら頭を下げた。
それに、柚子は「いえいえ……!」と慌てた様子で宥めた。
「よくあることなので……! 気にしなくても大丈夫ですよ!」
「で、ですが……」
「ところで、この写真は一体……?」
話題を逸らすように言うクラインに、ティオはこれ幸いと視線をそちらに向け、口を開いた。
「あぁ、こちらは当店の自慢メニュー、グランル火山をモチーフにした激辛コリースを完食した方々の写真を記念に撮って飾っているのですよ。それで、つい先日、皆様が探しておられる黒髪に青い目をした少女が来店しまして……そのお連れの方が激辛コリースを完食したので、二人の写真を撮ったのですよ」
「……連れ……?」
「えぇ。……あぁ、この写真です」
ティオはそう言うと一枚の写真を取り、クライン達に見せた。
そこには、黒髪に青い目をした少女の他に、白い髪に赤い目をした少女が写っていた。
手に取ってマジマジと観察するクラインに、ティオは続けた。
「忘れもしないですよ。今まで完食出来た人ですらヒィヒィ言いながら完食していたのに、彼女は弱音一つ吐かずに平然と平らげてしまったのですから。嫌でも記憶に残りますよ」
ティオの言葉を聞きながら、クラインはジッと写真を見つめていた。
それに対し、柚子達は皆口には出さないものの、少なからず衝撃を受けていた。
なぜなら、魔女に連れの者……仲間がいるなど、初めて聞いたのだから。
自分達が最終的に倒すのは魔女だけだと思っていたので、敵が増えるかもしれないという事実に、危機感を持っていた。
他のメンバーが驚いている中で、友子は一人、焦燥感に駆られていた。
──魔女に仲間がいる……? 魔女に協力している人がいるの?
──ただでさえ強いはずの魔女に仲間なんているとしたら……魔女を捕まえるのに苦戦してしまう。
──そうしたら……こころちゃんを生き返らせることが遅れてしまう……?
「み、見せて下さい……!」
友子は込み上げて来る焦燥感に任せてそう言うと、ひったくるようにクラインから写真を奪った。
少しでも魔女の仲間について知っておこうと、彼女はその写真を両手で摘まみ、見開いた目で睨むように見つめた。
魔女らしき黒髪の少女の隣に立っている、白髪の少女。
背が高く、どこかぎこちない笑みを浮かべて写真に写る、人形のように整った顔立ちをした一人の少女。
髪色と目の色は違うが、その少女の姿が、脳裏に色濃く残っている一人の少女の面影に重なった。
「……最上さん……?」
写真を見つめたまま固まる友子に、柚子は不思議そうに名前を呼ぶ。
それに、友子は答えない。
瞳孔の開いた目で、目の前にある写真をジッと見つめ続ける。
グシャリと強く握り締められた写真には皴が入り、黒髪の少女の顔が歪む。
鼓動の音が激しくなり、その脈動に合わせて手が震える。
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