上 下
69 / 204
第3章:水の心臓編

067 明日に向けて

しおりを挟む
「ふふっ……中々大漁じゃったな」

 夜。宿屋の一室にて、金貨が大量に詰まった小袋を両手で持ちながら、リートは上機嫌に言った。
 あの後、そういえば金が心配だから壁の石を持ち帰って売ろうという話をしていたのを思い出し、戦いの中で出来た瓦礫を持ち帰って質屋で売ったのだ。
 フレアの言っていたことは間違っていなかったようで、壁の石はそれなりに高額で売れた。
 と言うのも、どうやらダンジョンの壁にはリートの心臓から出た魔力が籠っているようで、その破片などは魔道具を作る為の魔石として使うことが出来るらしい。
 特に、私達が売った石は一番リートの心臓に近い部屋のものだった為に、籠っている魔力もかなり濃厚だった為、相場よりも高い値で売れた。

 そういえばこれは余談だが、私やリート達がダンジョンに入れたのは、リアスに操られていた時の私がダンジョンに入る為に地面を切り裂いて作った亀裂のおかげらしい。
 リートとフレアはその修復作業中に強引に侵入してきたらしく、脱出した後で町の人に注意されていた。
 ちなみに、ダンジョンの出口は封鎖されておらず、町から出てすぐの場所にあった。
 私とリアスがリート達と共に町の人達の前に出ると色々と厄介だと判断し、二人が注意を受けている間は影に隠れていた。
 人騒がせな……と呆れたいところだが、そもそも先に迷惑を掛けたのは私だったので、ここは何も言わないことにしておいた。

 本当なら、金を手に入れ次第すぐにでも次の町に向かいたいところではあったのだが、質屋を出るとすでに辺りが暗くなってしまっていた為に、一晩休んで明日の朝に出発することにした。
 手近な宿屋に入ったところ、四人部屋というものが無かったため、二人部屋を二部屋借りて眠ることにした。
 少し話し合って、私とリート、フレアとリアスに分かれて泊まることとなった。

「それだけあったら、しばらくはお金の心配はいらなそうだね」
「そうじゃのう……じゃが、リアスが増えたことを考えると、これからどうなるか分からぬ。油断禁物じゃ」
「まぁ、そうだね。お金が足りなくなったら困るし」
「それにお主のことじゃから、これからまた同行者が増えるかもしれんしのう」
「……否めない」

 どこか呆れた様子で言うリートに、私はそう答えながら目を逸らした。
 流石に二人もの心臓の守り人の同行を認めてしまっていると、今更否定することなんて出来ない。
 実際、今後も他の心臓の守り人に会った時に、同じような流れで同行を認めてしまうのが目に見えてるし。
 リートもそれを感じているのか、呆れたように溜息をつきながら、道具袋に金の入った小袋をしまった。

「まぁ良い。……あやつらのことを放っておけないという気持ちは、分からなくもないからのう」
「……リートがそんなこと言うなんて、なんか意
外」

 どこかしんみりした様子で言うリートに、私はついそう答えてしまった。
 すると、彼女はムッとした表情を浮かべ、「妾を何だと思っておる」と言った。
 何って……ワガママな女王様?
 って、正直に答えても怒らせるだけだろうし、何と答えるのが正解なのだろうか。

「……まぁ、あやつらが──たのは、妾のせいじゃからな」

 すると、リートは俯きながら、どこか暗い感じの声でそう呟いたのが聴こえた。
 小さな声だったので、途中がよく聴こえなかったな。
 私はすぐにパッと顔を上げて、「何?」と聞き返してみる。
 すると、彼女も同じように顔を上げ、不思議そうな表情をして私を見て来た。

「何、とは……何じゃ?」
「いや、さっき何か呟いたみたいだったから……何て言ったのかと思って」
「……別に大したことではない。気にするな」

 リートはそう言うと、静かに目を背けた。
 気にするな、って……気にするでしょう。
 中途半端に言葉が聴こえてしまったから、余計に何を言ったのか気になって仕方が無い。
 もやもやした気持ちを抱えていると、リートはハッとした表情を浮かべ、「そういえば」と言う。

「何かを忘れているような気がするが……何じゃったかのう」
「……?」

 一人呟くリートに、私はひとまず首を傾げて見せた。
 夕食は食べたし、風呂も入ったし、後はもう寝るだけだ。
 何かやっていないことなんてあったっけ……? と不思議に思っていると、リートがパッと私に視線を向けて来た。
 彼女はしばし私の顔を見つめた後で「そうじゃ」と言ってベッドから立ち上がり、こちらに向かって歩いて来た。

「えっ、ちょっ……!?」

 突然の接近に、私は驚きの声を上げながら、咄嗟に仰け反る。
 しかし、彼女はそんな私の反応などお構いなしに近付いてきて、肩を掴んで顔を近付け──「んんッ……!?」──唇を奪ってくる。
 突然の接吻に驚いたのも束の間、仰け反った体勢から立て直すことが出来ず、私はそのままバフッと仰向けの体勢でベッドに沈みこんだ。

『レベルUP!
 猪瀬こころはレベル95になった!』

 直後、そんな文字が目の前に表示される。
 私はそれに一瞬驚くが、すぐにステータスを表示させて、確認してみる。

 名前:猪瀬こころ Lv.95
 武器:奴隷の剣スレイヴソード
  願い:リートの奴隷になりたい。
  発動条件:リートを守っている間のみ力を発揮できる。
 HP:9500/9500
 MP:9010/9010
 SP:7700/7700
 攻撃力:9500/500
 防御力:9500/500
 俊敏性:9500/500
 魔法適性:0/0
 適合属性:火、水、土、林、風、光、闇
 スキル:ソードシールド(消費SP5)
     ファイアソード(消費SP7)
     ウォーターソード(消費SP7)
     ダークソード(消費SP7)
     ファイアボール(消費SP9)
     ウォーターボール(消費SP9)
     コンフューズソード(消費SP9)
     バーンスラッシュ(消費SP15)
     フローズンソード(消費SP15)
     ファントムソード(消費SP15)
     フレイムソード(消費SP20)
     アイスブレード(消費SP20)
     バニシングソード(消費SP20)
     ボルケイノソード(消費SP25)
     アクアウィップ(消費SP25)
     シャドウタック(消費SP25)
     グレネードスラッシュ(消費SP25)
     ブリザードウィンド(消費SP25)
     ダークネスリマイン(消費SP25)
     インプションキャノン(消費SP30)
     ウォーターロック(消費SP30)
     ディスピアーブレイク(消費SP30)
     サンシャインブラスター(消費SP40)
     アイスロックボム(消費SP40)
     スピリットディストラクション(消費SP40)

「……なるほど……」

 ステータス画面を見つめながら、私はそう小さく呟いた。
 フレアを倒した時にもやった、魔力を送ってくるやつだろう。
 伸びたステータスや増えたスキルなどをある程度確認した私は、ステータス画面を閉じ、目の前に立つリートを見つめた。
 彼女はそれに、どこか不敵な笑みを浮かべて口を開いた。

「妾を心配させた罰じゃ」

 ……罰になってないんだよなぁ。
 すんでのところまで出かけたその言葉を、私は口に出す直前で飲み込み、目を逸らした。
 そんな私の反応に気付いているのか否か、リートはクルリと踵を返し、部屋の電気を消しに行く。
 私はベッドの上に倒れたまま、電気が暗くなるのをぼんやりと眺めつつ小さく息をつき、額に手を当てた。

 キスが罰になってない、と考えるのは……おかしいことなのだろうか?
 前にされた時も、特段嫌な感情は湧かなかった。
 あの時も罰だと言っていたが、罰にしては別に嫌な気分にはなっていないし、ステータスやスキルが増えている分を踏まえると、むしろご褒美だ……って、この言い方だと、なんか変態みたいだな。
 しかし、前回のキスが嫌でなかったのは事実だし、今回はむしろ……──。

「イ~ノセっ」
「ん……? ……うぐぇぁッ」

 私の思考を遮るような声に反応した時、突然体の上に何かが覆い被さってきた。
 突然の出来事に私は驚き、変な声を上げてしまう。
 その間に、覆い被さって来た何かはモゾモゾと動き、暗い中で私の顔を覗き込んで来た。
 ……いや、何か、というか……誰か、か……。

「何をボサッとしておるのじゃ? 寝ないのか?」
「いや……あのさ……」

 あの、キスで魔力を送ってくるシステムって何とかならないの?
 そう聞こうとして、やはり寸前で飲み込んでしまう。
 なんで言えなかったのかは分からないが、なんとなく、言いたくないと思ったのだ。
 私は少し考えて目を逸らし、「何でも無い」と続けた。
 すると、リートは少し間を置いてから「ほう……」と溜息のように呟いた。

「それは、何かある奴の言うことではないのか?」
「揚げ足取らないでよ……本当に何でも無いから」

 私はそう言いながら、リートの体を軽く押し返すようにした。
 すると、彼女は私の手を掴み、「たまには良いではないか」と言ってきた。

「これも罰の続きだと思え。折角の二人きりなのじゃからな」
「いや、これのどこが罰に……ていうか、ダブルベッドじゃないから狭いし……」
「一々うるさいのう。奴隷に拒否権は無いぞ?」
「うわ、久々に聞いたそれ」

 文句のように言いつつも、リートのその言葉に私はめっぽう弱いのと今日の疲れがあり、すぐに抵抗する気力を失ってしまった。
 私は諦めたように溜息をつき、リートの体を抱き、二人で枕の上に頭を置くように体勢を整えた。
 一人分のベッドの上に二人で乗ると、重さのせいか、少し動くだけでギシギシと軋むような音がした。
 私はともかく、リートは華奢だから大丈夫かと思ったけど……そうでもないか。

「ふふ、明日からは次の心臓がある町までの長距離移動じゃからな。充電じゃ」

 しかし、当の本人は特に気にしていないみたいで、私の体を抱き枕のように抱きしめながらどこか上機嫌な口調でそう言った。
 ……まぁ、彼女が楽しそうで何よりです。
 そんな風に考えつつ、ふと気になったことがあり、私は口を開いた。

「そういえば、次の心臓はどこにあるの? ……また海を渡るの?」
「うん? いや、同じ大陸の中にあるから、今回は海を渡る必要は無いぞ」
「そうなんだ」
「次は、ここから東に行った所にある、ラシルスという国じゃ。そこに……三つ目の、心臓がある」

 リートはそう言って大きく欠伸をして、目を瞑った。
 それからすぐに、寝息を立て始めた。
 ……疲れすぎてしまったみたいだ。
 私は彼女の頭に手を置き、ポンポンと軽く撫でてやる。
 すると、リートは「んんッ……」と小さく呻き、私の服をキュッと強く握り締めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ふざけんな!と最後まで読まずに投げ捨てた小説の世界に転生してしまった〜旦那様、あなたは私の夫ではありません

詩海猫
ファンタジー
こちらはリハビリ兼ねた思いつき短編の予定&完結まで書いてから投稿予定でしたがコ⚪︎ナで書ききれませんでした。 苦手なのですが出来るだけ端折って(?)早々に決着というか完結の予定です。 ヒロ回だけだと煮詰まってしまう事もあるので、気軽に突っ込みつつ楽しんでいただけたら嬉しいですm(_ _)m *・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・* 顔をあげると、目の前にラピスラズリの髪の色と瞳をした白人男性がいた。 周囲を見まわせばここは教会のようで、大勢の人間がこちらに注目している。 見たくなかったけど自分の手にはブーケがあるし、着ているものはウエディングドレスっぽい。 脳内??が多過ぎて固まって動かない私に美形が語りかける。 「マリーローズ?」 そう呼ばれた途端、一気に脳内に情報が拡散した。 目の前の男は王女の護衛騎士、基本既婚者でまとめられている護衛騎士に、なぜ彼が入っていたかと言うと以前王女が誘拐された時、救出したのが彼だったから。 だが、外国の王族との縁談の話が上がった時に独身のしかも若い騎士がついているのはまずいと言う話になり、王命で婚約者となったのが伯爵家のマリーローズである___思い出した。 日本で私は社畜だった。 暗黒な日々の中、私の唯一の楽しみだったのは、ロマンス小説。 あらかた読み尽くしたところで、友達から勧められたのがこの『ロゼの幸福』。 「ふざけんな___!!!」 と最後まで読むことなく投げ出した、私が前世の人生最後に読んだ小説の中に、私は転生してしまった。

私とお母さんとお好み焼き

white love it
経済・企業
義理の母と二人暮らしの垣谷操。貧しいと思っていたが、義母、京子の経営手腕はなかなかのものだった。 シングルマザーの織りなす経営方法とは?

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

彼氏に身体を捧げると言ったけど騙されて人形にされた!

ジャン・幸田
SF
 あたし姶良夏海。コスプレが趣味の役者志望のフリーターで、あるとき付き合っていた彼氏の八郎丸匡に頼まれたのよ。十日間連続してコスプレしてくれって。    それで応じたのは良いけど、彼ったらこともあろうにあたしを改造したのよ生きたラブドールに! そりゃムツミゴトの最中にあなたに身体を捧げるなんていったこともあるけど、実行する意味が違うってば! こんな状態で本当に元に戻るのか教えてよ! 匡! *いわゆる人形化(人体改造)作品です。空想の科学技術による作品ですが、そのような作品は倫理的に問題のある描写と思われる方は閲覧をパスしてください。

【短編集】ゴム服に魅せられラバーフェチになったというの?

ジャン・幸田
大衆娯楽
ゴムで出来た衣服などに関係した人間たちの短編集。ラバーフェチなどの作品集です。フェチな作品ですので18禁とさせていただきます。 【ラバーファーマは幼馴染】 工員の「僕」は毎日仕事の行き帰りに田畑が広がるところを自転車を使っていた。ある日の事、雨が降るなかを農作業する人が異様な姿をしていた。 その人の形をしたなにかは、いわゆるゴム服を着ていた。なんでラバーフェティシズムな奴が、しかも女らしかった。「僕」がそいつと接触したことで・・・トンデモないことが始まった!彼女によって僕はゴムの世界へと引き込まれてしまうのか? それにしてもなんでそんな恰好をしているんだ? (なろうさんとカクヨムさんなど他のサイトでも掲載しています場合があります。単独の短編としてアップされています)

どうやら悪役令嬢のようですが、興味が無いので錬金術師を目指します(旧:公爵令嬢ですが錬金術師を兼業します)

水神瑠架
ファンタジー
――悪役令嬢だったようですが私は今、自由に楽しく生きています! ――  乙女ゲームに酷似した世界に転生? けど私、このゲームの本筋よりも寄り道のミニゲームにはまっていたんですけど? 基本的に攻略者達の顔もうろ覚えなんですけど?! けど転生してしまったら仕方無いですよね。攻略者を助けるなんて面倒い事するような性格でも無いし好きに生きてもいいですよね? 運が良いのか悪いのか好きな事出来そうな環境に産まれたようですしヒロイン役でも無いようですので。という事で私、顔もうろ覚えのキャラの救済よりも好きな事をして生きて行きます! ……極めろ【錬金術師】! 目指せ【錬金術マスター】! ★★  乙女ゲームの本筋の恋愛じゃない所にはまっていた女性の前世が蘇った公爵令嬢が自分がゲームの中での悪役令嬢だという事も知らず大好きな【錬金術】を極めるため邁進します。流石に途中で気づきますし、相手役も出てきますが、しばらく出てこないと思います。好きに生きた結果攻略者達の悲惨なフラグを折ったりするかも? 基本的に主人公は「攻略者の救済<自分が自由に生きる事」ですので薄情に見える事もあるかもしれません。そんな主人公が生きる世界をとくと御覧あれ! ★★  この話の中での【錬金術】は学問というよりも何かを「創作」する事の出来る手段の意味合いが大きいです。ですので本来の錬金術の学術的な論理は出てきません。この世界での独自の力が【錬金術】となります。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

専属奴隷として生きる

佐藤クッタ
恋愛
M性という病気は治らずにドンドンと深みへ堕ちる。 中学生の頃から年上の女性に憧れていた 好きになるのは 友達のお母さん 文具屋のお母さん お菓子屋のお母さん 本屋のお母さん どちらかというとやせ型よりも グラマラスな女性に憧れを持った 昔は 文具屋にエロ本が置いてあって 雑誌棚に普通の雑誌と一緒にエロ本が置いてあった ある文具屋のお母さんに憧れて 雑誌を見るふりをしながらお母さんの傍にいたかっただけですが お母さんに「どれを買っても一緒よ」と言われて買ったエロ本が SM本だった。 当時は男性がSで女性がMな感じが主流でした グラビアも小説もそれを見ながら 想像するのはM女性を自分に置き換えての「夢想」 友達のお母さんに、お仕置きをされている自分 そんな毎日が続き私のMが開花したのだと思う

処理中です...