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第3章:水の心臓編
049 前途多難な喧嘩
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「……相変わらず不味いわ」
空も大分暗くなり、唯一の光源とも言える焚火を囲いながらの食事の場で、私の隣に腰かけているリートは不機嫌そうに言った。
それに、私を挟む形で座っていたフレアは「贅沢言うなっての」と言いながら魔物の肉を刺した串を取り、固い肉を噛み千切った。
しかし、リートが文句を言うのも分かる。
魔物の肉なんて初めて食ったが、正直二度と食べたくない味だ。
固いし、焼いてもなんか臭いし、不味いし。
ていうか、この肉はひたすら固い。食ったことは無いが、なんかゴムみたいな歯ごたえだ。
味や匂いも相まって、なんていうか、焼いたゴムを食っている感覚がする。
「……フレアはよくそんなに平然と食べられるよね」
リートのように文句を垂れることもなく、黙々と魔物の肉を食っているフレアに私はそう聞いてみた。
すると、彼女は口の端に付いた肉片を指でグイッと拭いながら、口を開いた。
「そりゃあ、俺はつい最近まではコレが主食だったからな。まー、確かに普通に町で食う料理の方がうめぇけど、これはこれで悪くないだろ?」
「……慣れって凄いなぁ」
悪くないなんて笑顔で言えるフレアに、私はそう素直に呟いた。
しかし、リートと言いフレアと言い、ダンジョンにいた頃はやはり魔物の肉が主食だったのか。
禁忌を犯して封印されていた身であるリートはともかく、心臓を守るという名目で生み出されたフレアまでとは……ブラック過ぎないか?
「……イノセ、顔に肉ついてんぞ」
「えっ?」
フレアの言葉に、私は反射的に空いている左手を口の左端に当てた。
すると、フレアは「逆だっての」と言いながら私の肩を掴み、振り向かせる。
何をするつもりなのかと驚いていた時、フレアが私の右頬に口を当ててきた。
「……っ?」
「取れたぜ」
そう言いながらフレアは舌先に肉片を乗せ、どこか得意げに見せてきた。
……ビックリした。急にキスしてきたのかと思った。
驚きつつもそれを隠し、私は笑いながら口を開いた。
「ちょっと、行儀悪いよ」
「へへっ、わりぃわりぃ」
私の指摘に、フレアはそう言って笑いながら舌を口の中にしまい、肉片を飲み込んだ。
そんな私達のやり取りを見ていたリートが、ムスッと不機嫌そうな表情を浮かべた。
「おい。別に口で取ることは無かったのではないか?」
「手が塞がってたんだからしょうがねぇだろ」
「余裕で片手が空いているではないかッ!」
ヘラヘラと笑いながら言うフレアに、リートは威嚇するように声を上げた。
勘弁して欲しい。食事中まで喧嘩されては困る。
二人きりで長話なんてするくらいだから、仲直りしたのかと思っていたが、そんなことは無かった。
もしかしたら、薪集めの最中も喧嘩をしていたのではないだろうか。
私が近付いた時も、実は喧嘩の真っ最中だったのかもしれない。
……仲良くしてくれないかなぁ。
「……食事中に喧嘩しないで」
一々宥めるのも面倒だったが、流石に私を挟んでの喧嘩は見過ごせなかったので、そう言っておいた。
すると、二人共不満げな表情を浮かべ、プイッと顔を背けた。
二人に似ている箇所は一つもないが、それでもこうしてると、フレアがリートの分身という話はなんとなく分かる。
主に子供っぽいところがソックリだ。
その子供っぽさがぶつかり合って、こうしてギスギスしてるわけなんだけどさ。
「まぁでも、ただでさえ不味い肉だと言うのに、フレアなんかと言い争っていたらさらに不味くなってしまうからのぉ」
一人呆れていた時、リートがさらなる挑発をフレアに当てた。
それに、フレアは「あぁッ!?」と怒声を上げるので、私は溜息をついてしまった。
しかし、リートがわざわざ肉を不味いと言ったせいで、折角必死に殺していた味覚が復活してしまった。
味わわないように必死で意識を逸らしていたのに、リートの言葉でつい口の中に意識を戻してしまい、改めて肉の不味さを実感してしまう。
口に含んでいた肉の味に、私は咄嗟に口に手を当てて「うぅ……」と小さく呻いた。
「おいおい、大丈夫か?」
「……だいじょばない」
心配そうに顔を覗き込んでくるフレアに、私は小さく呟くようにそう答えた。
やはりこの肉は人間が食べるものではないと思う。
もしも今、五感の内のどれかを失えと言われたら、私は迷わず味覚を選ぶ。
「イノセ、あーん」
すると、フレアがそう言いながら肉を刺した串を差し出してくる。
悪魔の所業とも思えるその行為に、私は「はい?」と聞き返す。
それに、彼女は少し悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「人に食わせてもらったら、少しは味の感じ方が変わるかもしれないだろ? だから、あーん」
「いや、変わるわけ……」
断ろうとしていた時、横からリートが顔を出し、フレアの差し出していた肉に齧りついた。
彼女は串から引き抜くように肉片を一つ口に含み、固い肉を何度も噛んで、なんとか飲み込んだ。
不味い肉をほぼ丸飲みのように飲み込んだ彼女は、頬に冷や汗を伝わせながらも笑みを浮かべ、口を開いた。
「ふっ……自分で食うのと、味は変わらんが?」
「テメッ……!」
「あと、何度も言っておるが、イノセは妾の奴隷じゃからな。不必要に触れるでない」
リートはそう言うと、私の肩を掴んで自分の方に引き寄せた。
いや……最早どういう喧嘩?
私の取り合い? 一体、どういう紆余曲折を経れば、この二人の喧嘩が私の取り合いに発展するのだろうか……?
しかし、二人が本当に私を取り合って争っているなら、尚更私がしっかりしなければならないはずだ。
私はすぐに体を起こし、リートの手を離させた。
「は、早く食べないと、肉が冷めてさらに不味くなっちゃうし……喧嘩するなら、ご飯を食べてからにしようよ」
「「……」」
私の言葉に、二人はしばし顔を見合わせてから、無言でまた顔を背けた。
そんなこんなでなんとか食事を終えた私達は、寝床の準備を開始した。
流石に固い地面の上で寝るのは憚られたので、森の中で落ち葉などを拾って来て、それを布団のように敷き詰めて簡易的な寝床を三つ作った。
簡易布団をポフポフと軽く叩きながら、リートは口を開いた。
「ノジュクというのは、こう……テントとかいう物を建てて寝泊りするのではないのか?」
「いや、それはキャンプ。野宿はまた少し違う」
「何じゃ、難しいのぉ」
「そうでもないと思うけど……」
不機嫌そうに呟くリートに、私は苦笑しつつそう答えた。
すると、フレアが焚火に薪を追加しながら口を開いた。
「それより、寝てる間って魔物とかどうすんだ? 俺やイノセはともかく、リートは急に魔物に襲われたりしたらヤベェだろ?」
「確かに……どうしよっか」
私はそう聞きながら、リートに視線を向ける。
フレアの言う通り、私やフレアは防御力が高いから寝てる間に魔物に襲われてもそこまでダメージは無いが、リートは別だ。
彼女が襲われたら、攻撃を受けた箇所によっては一撃が重傷になりかねない。
不老不死だから死なないとはいえ、だからと言って見過ごせる問題では無かった。
それを彼女自身も自覚しているのか、顎に手を当てながら「そうじゃのう」と呟いた。
「イノセがずっと妾を抱きしめて寝てくれれば、問題無いかもしれんのう」
「今は冗談言ってる場合じゃないよ」
真面目な顔で呟くリートに、私はそう答えた。
いや、急に何を言い出すんだ。
元々体力無いのに、ずっと野宿の準備をしたりしていて、疲れているのか?
私の反応に、リートはムッとした表情を浮かべて、立ち上がった。
「ではどうするのじゃ? 妾はそれくらいしか思いつかんぞ」
「いや、普通に三人で順番を決めて、交代で見張りをすれば良いじゃない」
「おっ、良いなそれ」
私の言葉に、フレアがそう肯定してきた。
それから彼女は立ち上がり、私の隣に来て肩を組んできた。
「んじゃあ俺とイノセで一緒に見張ろうぜ。んでその後リートな」
「何じゃそれ! じゃあ、妾がイノセと見張る!」
「見張りは一人ずつだから!」
またよく分からぬ争いを始める二人に、私はそう声を上げた。
ホントに何なんだ、二人の仲の悪さは。
……先が思いやられる……。
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それに、私を挟む形で座っていたフレアは「贅沢言うなっての」と言いながら魔物の肉を刺した串を取り、固い肉を噛み千切った。
しかし、リートが文句を言うのも分かる。
魔物の肉なんて初めて食ったが、正直二度と食べたくない味だ。
固いし、焼いてもなんか臭いし、不味いし。
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味や匂いも相まって、なんていうか、焼いたゴムを食っている感覚がする。
「……フレアはよくそんなに平然と食べられるよね」
リートのように文句を垂れることもなく、黙々と魔物の肉を食っているフレアに私はそう聞いてみた。
すると、彼女は口の端に付いた肉片を指でグイッと拭いながら、口を開いた。
「そりゃあ、俺はつい最近まではコレが主食だったからな。まー、確かに普通に町で食う料理の方がうめぇけど、これはこれで悪くないだろ?」
「……慣れって凄いなぁ」
悪くないなんて笑顔で言えるフレアに、私はそう素直に呟いた。
しかし、リートと言いフレアと言い、ダンジョンにいた頃はやはり魔物の肉が主食だったのか。
禁忌を犯して封印されていた身であるリートはともかく、心臓を守るという名目で生み出されたフレアまでとは……ブラック過ぎないか?
「……イノセ、顔に肉ついてんぞ」
「えっ?」
フレアの言葉に、私は反射的に空いている左手を口の左端に当てた。
すると、フレアは「逆だっての」と言いながら私の肩を掴み、振り向かせる。
何をするつもりなのかと驚いていた時、フレアが私の右頬に口を当ててきた。
「……っ?」
「取れたぜ」
そう言いながらフレアは舌先に肉片を乗せ、どこか得意げに見せてきた。
……ビックリした。急にキスしてきたのかと思った。
驚きつつもそれを隠し、私は笑いながら口を開いた。
「ちょっと、行儀悪いよ」
「へへっ、わりぃわりぃ」
私の指摘に、フレアはそう言って笑いながら舌を口の中にしまい、肉片を飲み込んだ。
そんな私達のやり取りを見ていたリートが、ムスッと不機嫌そうな表情を浮かべた。
「おい。別に口で取ることは無かったのではないか?」
「手が塞がってたんだからしょうがねぇだろ」
「余裕で片手が空いているではないかッ!」
ヘラヘラと笑いながら言うフレアに、リートは威嚇するように声を上げた。
勘弁して欲しい。食事中まで喧嘩されては困る。
二人きりで長話なんてするくらいだから、仲直りしたのかと思っていたが、そんなことは無かった。
もしかしたら、薪集めの最中も喧嘩をしていたのではないだろうか。
私が近付いた時も、実は喧嘩の真っ最中だったのかもしれない。
……仲良くしてくれないかなぁ。
「……食事中に喧嘩しないで」
一々宥めるのも面倒だったが、流石に私を挟んでの喧嘩は見過ごせなかったので、そう言っておいた。
すると、二人共不満げな表情を浮かべ、プイッと顔を背けた。
二人に似ている箇所は一つもないが、それでもこうしてると、フレアがリートの分身という話はなんとなく分かる。
主に子供っぽいところがソックリだ。
その子供っぽさがぶつかり合って、こうしてギスギスしてるわけなんだけどさ。
「まぁでも、ただでさえ不味い肉だと言うのに、フレアなんかと言い争っていたらさらに不味くなってしまうからのぉ」
一人呆れていた時、リートがさらなる挑発をフレアに当てた。
それに、フレアは「あぁッ!?」と怒声を上げるので、私は溜息をついてしまった。
しかし、リートがわざわざ肉を不味いと言ったせいで、折角必死に殺していた味覚が復活してしまった。
味わわないように必死で意識を逸らしていたのに、リートの言葉でつい口の中に意識を戻してしまい、改めて肉の不味さを実感してしまう。
口に含んでいた肉の味に、私は咄嗟に口に手を当てて「うぅ……」と小さく呻いた。
「おいおい、大丈夫か?」
「……だいじょばない」
心配そうに顔を覗き込んでくるフレアに、私は小さく呟くようにそう答えた。
やはりこの肉は人間が食べるものではないと思う。
もしも今、五感の内のどれかを失えと言われたら、私は迷わず味覚を選ぶ。
「イノセ、あーん」
すると、フレアがそう言いながら肉を刺した串を差し出してくる。
悪魔の所業とも思えるその行為に、私は「はい?」と聞き返す。
それに、彼女は少し悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「人に食わせてもらったら、少しは味の感じ方が変わるかもしれないだろ? だから、あーん」
「いや、変わるわけ……」
断ろうとしていた時、横からリートが顔を出し、フレアの差し出していた肉に齧りついた。
彼女は串から引き抜くように肉片を一つ口に含み、固い肉を何度も噛んで、なんとか飲み込んだ。
不味い肉をほぼ丸飲みのように飲み込んだ彼女は、頬に冷や汗を伝わせながらも笑みを浮かべ、口を開いた。
「ふっ……自分で食うのと、味は変わらんが?」
「テメッ……!」
「あと、何度も言っておるが、イノセは妾の奴隷じゃからな。不必要に触れるでない」
リートはそう言うと、私の肩を掴んで自分の方に引き寄せた。
いや……最早どういう喧嘩?
私の取り合い? 一体、どういう紆余曲折を経れば、この二人の喧嘩が私の取り合いに発展するのだろうか……?
しかし、二人が本当に私を取り合って争っているなら、尚更私がしっかりしなければならないはずだ。
私はすぐに体を起こし、リートの手を離させた。
「は、早く食べないと、肉が冷めてさらに不味くなっちゃうし……喧嘩するなら、ご飯を食べてからにしようよ」
「「……」」
私の言葉に、二人はしばし顔を見合わせてから、無言でまた顔を背けた。
そんなこんなでなんとか食事を終えた私達は、寝床の準備を開始した。
流石に固い地面の上で寝るのは憚られたので、森の中で落ち葉などを拾って来て、それを布団のように敷き詰めて簡易的な寝床を三つ作った。
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「ノジュクというのは、こう……テントとかいう物を建てて寝泊りするのではないのか?」
「いや、それはキャンプ。野宿はまた少し違う」
「何じゃ、難しいのぉ」
「そうでもないと思うけど……」
不機嫌そうに呟くリートに、私は苦笑しつつそう答えた。
すると、フレアが焚火に薪を追加しながら口を開いた。
「それより、寝てる間って魔物とかどうすんだ? 俺やイノセはともかく、リートは急に魔物に襲われたりしたらヤベェだろ?」
「確かに……どうしよっか」
私はそう聞きながら、リートに視線を向ける。
フレアの言う通り、私やフレアは防御力が高いから寝てる間に魔物に襲われてもそこまでダメージは無いが、リートは別だ。
彼女が襲われたら、攻撃を受けた箇所によっては一撃が重傷になりかねない。
不老不死だから死なないとはいえ、だからと言って見過ごせる問題では無かった。
それを彼女自身も自覚しているのか、顎に手を当てながら「そうじゃのう」と呟いた。
「イノセがずっと妾を抱きしめて寝てくれれば、問題無いかもしれんのう」
「今は冗談言ってる場合じゃないよ」
真面目な顔で呟くリートに、私はそう答えた。
いや、急に何を言い出すんだ。
元々体力無いのに、ずっと野宿の準備をしたりしていて、疲れているのか?
私の反応に、リートはムッとした表情を浮かべて、立ち上がった。
「ではどうするのじゃ? 妾はそれくらいしか思いつかんぞ」
「いや、普通に三人で順番を決めて、交代で見張りをすれば良いじゃない」
「おっ、良いなそれ」
私の言葉に、フレアがそう肯定してきた。
それから彼女は立ち上がり、私の隣に来て肩を組んできた。
「んじゃあ俺とイノセで一緒に見張ろうぜ。んでその後リートな」
「何じゃそれ! じゃあ、妾がイノセと見張る!」
「見張りは一人ずつだから!」
またよく分からぬ争いを始める二人に、私はそう声を上げた。
ホントに何なんだ、二人の仲の悪さは。
……先が思いやられる……。
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