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第1章:奴隷契約編
009 裏切りと過信
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「……ここは……」
光が消え、視界が戻ったところで、私は顏を上げる。
近くには東雲達がいて、この状況に困惑している様子だった。
ひとまず私はゆっくりと立ち上がり、辺りを見渡した。
壁の色自体は変わってはいないが、先程まで私達がいた所に比べ、天井からの光が大分少なくなったように感じる。
と言っても全く光が無いわけではないし、目が慣れてくればある程度は辺りを見渡すことが出来る。
問題は、ここがどこかということだ。
ダンジョンと言うからには、やはり下に向かって何層かに分かれたフロアのようなものがあるものと仮定しても良いだろう。
そして、さっきのアレは恐らく、転移トラップのようなものだ。
ここが先程までいた上層(仮)なら良いが、それより下の層となると……正直、かなりキツい。
「ちょっと……これどういう状況?」
すると、東雲がそう不満そうに呟く声が聴こえた。
葛西や寺島も、かなり困惑しているらしい。
ひとまず私の仮説を少し話してみると、東雲はギョッとした表情を浮かべた。
「それって……もしもその上層よりも下の層だとしたら、私達がいた所の魔物よりも強い魔物がいるかもしれないってこと!?」
「それもあるし、単純に、ダンジョンから出るのも骨が折れるよ。上に行く階段とか探さないといけないんだから」
私の言葉に、途端に重苦しい空気が流れる。
まだ上層にいたままなら良いのだが、なんとなく、それは無いように感じる。
わざわざ転移トラップなんてものがあるのだ。同じ層内で転移した程度で、トラップと呼ぶには些かダメージが少ない。
何より、天井からの光が少なくなっていることが気になる。
同じ層内なら同じ天井のはずなので、光の量が変わるとも思えない。
……もう確定で良いか。
私達は、上層よりも下の層に転移させられた。
「とにかく落ち着いて……魔物に見つからないように、隠れながら慎重に出口を探そう。とにかく私達がいた層まで戻れば……」
そこまで説明していた時、東雲達が何かを見て顔を青ざめさせているのが分かった。
彼女等の目は、私よりさらに後ろを見ている。
一体何が……と振り返った私は、そのまま息を呑んだ。
私の後ろに続く通路の奥の方に、ソイツはいた。
薄暗い中に、ぼんやりと浮かび上がるように現れるソイツの影。
それは……巨大なカマキリだった。
ギョロッとした大きな目に、鞭のようにしなやかな長い触覚。
名前の由来になっているであろう鎌のような前足は、微弱な光を反射して怪しく光る。
ていうかあれ……ガチの鎌じゃないか?
そう思いつつ、私はすぐに剣の柄に手を当てた。
「これ……もう見つかってるよね?」
「……逃げたら何とかならないかな……」
寺島の弱気な呟きに、私は剣の柄を握り締めたまま唇を噛みしめる。
どうなのだろう……確実に見つかっているだろうし、まだ目が完全に慣れきっているわけではない私達が、まだ見知らぬこの層を無策に走り回って、逃げきれるとも思えない。
向こうはこの層の暗さの中で生きている魔物だ。目はもちろんだし、地の利もある。
……戦うしかないのでは……。
そう思っていた時、カマキリが動き出す。
奴は前足の鎌を振りかぶり、こちらに向かってカサカサと走り出した。
「うわぁッ!?」
叫びながら、咄嗟に私は横に向かって跳ぶ。
それに、他の三人も同様にして跳んだ。
葛西と寺島は左に、東雲は私と同じ右側に。
数瞬後、カマキリは私達がいた場所に向かって鎌を振り下ろした。
すると、鎌は固い岩の地面に突き刺さる。
「……ヤバッ……」
「とにかく、戦うしかないってわけね」
そう言いながら、東雲は棍棒を振りかぶる。
彼女の言葉に頷きつつ、私も剣を抜いた。
こうなったらやるしかない。連携も崩れかなり劣勢ではあるが、だからといって他に手があるわけでもない。
「マッハヒットッ!」
「ファイアウィップッ!」
その時、東雲と葛西の攻撃が入った。
東雲は目にも止まらぬ速さで棍棒を振るい、葛西の炎を纏った鞭がカマキリを襲う。
とにかく攻撃をするしかないと判断した私は、剣を構えてカマキリに向かって振り上げた。
「ロックソードッ!」
そう叫びながら、剣を振るう。
すると、剣の刃に岩が纏い、石の刃となってカマキリを襲う。
しかし、ガキィンッ! と鈍い金属音を響かせながら、私の剣はカマキリの皮膚によって止められる。
それだけでなく、東雲や葛西の攻撃を受けても尚、カマキリの体には傷一つ付いていなかった。
私はすぐにロックソードを解除し、バックステップで後ろに下がった。
何て固さだ……。
先程の攻撃は、私達にとって一番の攻撃だった。
これですらダメなら、他に打つ手はない。
……クソッ……。
「逃げようッ! もう逃げるしか……!」
そう言いながら振り返った時、腹に衝撃が走った。
ドッ……と鈍い音を立てて、私の体は後ろに吹き飛ぶ。
逃げる気満々だった私はそれにまともに対応することも出来ず、ただ後ろに向かって飛ばされることしか出来ない。
腹が、蹴られたんだ。
目の前にいた……ソイツに……。
彼女は迷いなく、全く躊躇もせずに私をカマキリに向かって蹴り飛ばした。
逃げるために駆け出そうとしていた私の体は、身構える間も無く後ろに蹴り飛ばされ、カマキリのすぐ目の前まで転がる。
それでも何とか起き上がり、振り下ろされる鎌を避けながら、私は自分を蹴り飛ばしたソイツの名を呼んだ。
「……東雲ぇぇぇぇぇッ!」
「逃げるよッ!」
私の叫びを無視して、東雲は葛西の手首を掴み、薄暗い道に向かって駆け出す。
葛西は「ちょっと!」と東雲に言いながら、私に視線を向けてくる。
目が合うと、彼女は何とも言えない表情を浮かべたが、すぐに視線を逸らして東雲に続いて通路の奥に消えていった。
そして、それに続いて寺島も駆けていく。
裏切られた。
というよりは、過信していたのかもしれない。
一ヶ月間一緒に戦い、今まで何事も無かったからこそ、油断していた。
よく考えろ? アイツ等は、友子ちゃんを苛めていた連中だぞ?
オマケに東雲に至っては、この世界に来たばかりの混乱している最中でも平然と友子ちゃんを苛めるような、いかれた頭の持ち主だったことを忘れたか!?
あぁ、忘れていた。一緒に戦っていく中で、無意識の内に信用してしまっていたのだろう。
「……クソッ……!」
小さく吐き捨てながら、私は身を捩って鎌を躱す。
とにかく、今は裏切られたことを嘆いている場合ではない。
私はすぐさま地面を蹴り、カマキリの攻撃から逃げる動作の中で、落ちていた剣を拾う。
東雲に蹴り飛ばされた際に、落としてしまったものだ。
数瞬後、私がいた場所に鎌が突き刺さる。
私はその様子を視界の隅に収めながら、何とか体勢を立て直す。
逃げるという案もあるが、きっと無理だ。
東雲のように誰かを囮にすれば可能性はあるが、一対一の現状で、走力だけでカマキリから逃げるというのは流石に無理がある。
先程のカマキリの攻撃を見る限り、奴はかなり足が速い。
だが、諦めて殺されるという案はない。
昨日までの私ならいざ知らず、今の私には、帰らないといけない場所があるんだ。
「……やってやる……!」
小さく呟きながら、私は剣を構えた。
すると、カマキリも私が臨戦態勢に入ったことを察したのか、鎌を構えて私に対面する。
やるしかない。例え負け戦だとしても、絶対に生きてあの城に帰ってやる。
私は剣の柄を強く握り締め、足に力を込めた。
「……うおおおおおおおおおおおッ!」
自分を鼓舞するように叫びながら、私はカマキリに向かって駆け出した。
光が消え、視界が戻ったところで、私は顏を上げる。
近くには東雲達がいて、この状況に困惑している様子だった。
ひとまず私はゆっくりと立ち上がり、辺りを見渡した。
壁の色自体は変わってはいないが、先程まで私達がいた所に比べ、天井からの光が大分少なくなったように感じる。
と言っても全く光が無いわけではないし、目が慣れてくればある程度は辺りを見渡すことが出来る。
問題は、ここがどこかということだ。
ダンジョンと言うからには、やはり下に向かって何層かに分かれたフロアのようなものがあるものと仮定しても良いだろう。
そして、さっきのアレは恐らく、転移トラップのようなものだ。
ここが先程までいた上層(仮)なら良いが、それより下の層となると……正直、かなりキツい。
「ちょっと……これどういう状況?」
すると、東雲がそう不満そうに呟く声が聴こえた。
葛西や寺島も、かなり困惑しているらしい。
ひとまず私の仮説を少し話してみると、東雲はギョッとした表情を浮かべた。
「それって……もしもその上層よりも下の層だとしたら、私達がいた所の魔物よりも強い魔物がいるかもしれないってこと!?」
「それもあるし、単純に、ダンジョンから出るのも骨が折れるよ。上に行く階段とか探さないといけないんだから」
私の言葉に、途端に重苦しい空気が流れる。
まだ上層にいたままなら良いのだが、なんとなく、それは無いように感じる。
わざわざ転移トラップなんてものがあるのだ。同じ層内で転移した程度で、トラップと呼ぶには些かダメージが少ない。
何より、天井からの光が少なくなっていることが気になる。
同じ層内なら同じ天井のはずなので、光の量が変わるとも思えない。
……もう確定で良いか。
私達は、上層よりも下の層に転移させられた。
「とにかく落ち着いて……魔物に見つからないように、隠れながら慎重に出口を探そう。とにかく私達がいた層まで戻れば……」
そこまで説明していた時、東雲達が何かを見て顔を青ざめさせているのが分かった。
彼女等の目は、私よりさらに後ろを見ている。
一体何が……と振り返った私は、そのまま息を呑んだ。
私の後ろに続く通路の奥の方に、ソイツはいた。
薄暗い中に、ぼんやりと浮かび上がるように現れるソイツの影。
それは……巨大なカマキリだった。
ギョロッとした大きな目に、鞭のようにしなやかな長い触覚。
名前の由来になっているであろう鎌のような前足は、微弱な光を反射して怪しく光る。
ていうかあれ……ガチの鎌じゃないか?
そう思いつつ、私はすぐに剣の柄に手を当てた。
「これ……もう見つかってるよね?」
「……逃げたら何とかならないかな……」
寺島の弱気な呟きに、私は剣の柄を握り締めたまま唇を噛みしめる。
どうなのだろう……確実に見つかっているだろうし、まだ目が完全に慣れきっているわけではない私達が、まだ見知らぬこの層を無策に走り回って、逃げきれるとも思えない。
向こうはこの層の暗さの中で生きている魔物だ。目はもちろんだし、地の利もある。
……戦うしかないのでは……。
そう思っていた時、カマキリが動き出す。
奴は前足の鎌を振りかぶり、こちらに向かってカサカサと走り出した。
「うわぁッ!?」
叫びながら、咄嗟に私は横に向かって跳ぶ。
それに、他の三人も同様にして跳んだ。
葛西と寺島は左に、東雲は私と同じ右側に。
数瞬後、カマキリは私達がいた場所に向かって鎌を振り下ろした。
すると、鎌は固い岩の地面に突き刺さる。
「……ヤバッ……」
「とにかく、戦うしかないってわけね」
そう言いながら、東雲は棍棒を振りかぶる。
彼女の言葉に頷きつつ、私も剣を抜いた。
こうなったらやるしかない。連携も崩れかなり劣勢ではあるが、だからといって他に手があるわけでもない。
「マッハヒットッ!」
「ファイアウィップッ!」
その時、東雲と葛西の攻撃が入った。
東雲は目にも止まらぬ速さで棍棒を振るい、葛西の炎を纏った鞭がカマキリを襲う。
とにかく攻撃をするしかないと判断した私は、剣を構えてカマキリに向かって振り上げた。
「ロックソードッ!」
そう叫びながら、剣を振るう。
すると、剣の刃に岩が纏い、石の刃となってカマキリを襲う。
しかし、ガキィンッ! と鈍い金属音を響かせながら、私の剣はカマキリの皮膚によって止められる。
それだけでなく、東雲や葛西の攻撃を受けても尚、カマキリの体には傷一つ付いていなかった。
私はすぐにロックソードを解除し、バックステップで後ろに下がった。
何て固さだ……。
先程の攻撃は、私達にとって一番の攻撃だった。
これですらダメなら、他に打つ手はない。
……クソッ……。
「逃げようッ! もう逃げるしか……!」
そう言いながら振り返った時、腹に衝撃が走った。
ドッ……と鈍い音を立てて、私の体は後ろに吹き飛ぶ。
逃げる気満々だった私はそれにまともに対応することも出来ず、ただ後ろに向かって飛ばされることしか出来ない。
腹が、蹴られたんだ。
目の前にいた……ソイツに……。
彼女は迷いなく、全く躊躇もせずに私をカマキリに向かって蹴り飛ばした。
逃げるために駆け出そうとしていた私の体は、身構える間も無く後ろに蹴り飛ばされ、カマキリのすぐ目の前まで転がる。
それでも何とか起き上がり、振り下ろされる鎌を避けながら、私は自分を蹴り飛ばしたソイツの名を呼んだ。
「……東雲ぇぇぇぇぇッ!」
「逃げるよッ!」
私の叫びを無視して、東雲は葛西の手首を掴み、薄暗い道に向かって駆け出す。
葛西は「ちょっと!」と東雲に言いながら、私に視線を向けてくる。
目が合うと、彼女は何とも言えない表情を浮かべたが、すぐに視線を逸らして東雲に続いて通路の奥に消えていった。
そして、それに続いて寺島も駆けていく。
裏切られた。
というよりは、過信していたのかもしれない。
一ヶ月間一緒に戦い、今まで何事も無かったからこそ、油断していた。
よく考えろ? アイツ等は、友子ちゃんを苛めていた連中だぞ?
オマケに東雲に至っては、この世界に来たばかりの混乱している最中でも平然と友子ちゃんを苛めるような、いかれた頭の持ち主だったことを忘れたか!?
あぁ、忘れていた。一緒に戦っていく中で、無意識の内に信用してしまっていたのだろう。
「……クソッ……!」
小さく吐き捨てながら、私は身を捩って鎌を躱す。
とにかく、今は裏切られたことを嘆いている場合ではない。
私はすぐさま地面を蹴り、カマキリの攻撃から逃げる動作の中で、落ちていた剣を拾う。
東雲に蹴り飛ばされた際に、落としてしまったものだ。
数瞬後、私がいた場所に鎌が突き刺さる。
私はその様子を視界の隅に収めながら、何とか体勢を立て直す。
逃げるという案もあるが、きっと無理だ。
東雲のように誰かを囮にすれば可能性はあるが、一対一の現状で、走力だけでカマキリから逃げるというのは流石に無理がある。
先程のカマキリの攻撃を見る限り、奴はかなり足が速い。
だが、諦めて殺されるという案はない。
昨日までの私ならいざ知らず、今の私には、帰らないといけない場所があるんだ。
「……やってやる……!」
小さく呟きながら、私は剣を構えた。
すると、カマキリも私が臨戦態勢に入ったことを察したのか、鎌を構えて私に対面する。
やるしかない。例え負け戦だとしても、絶対に生きてあの城に帰ってやる。
私は剣の柄を強く握り締め、足に力を込めた。
「……うおおおおおおおおおおおッ!」
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