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~轟雷の降る島②~
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ー雷の降る島 エレカゲの部屋ー
扉を開けるとそこは外の様に自然あふれる、世界が広がっていた。
ヤマト「ココは外なのか?」
太陽が照りつける。
エレカゲ「外じゃないよ、ココは私が作ったもう1つの世界です。」
コトミ「もう1つの世界...」
エレカゲ「私1人のチカラでは出来ないので、雷を動力にこの世界の全てをまかなっているのです!」
エレカゲは誇らしげに胸を張る。
レイナ「雷を使ってねぇ」
さすがにコレにはレイナも感心せざるを得ない。
エレカゲ「そんなことより、ガブくん、キミの雷を見せていただけないだろうか?」
ガブ「でもアレは進化の時に偶然...」
エレカゲ「偶然...なんです?」
エレカゲは興味津々な様子である。
ガブ「偶然ノイズが混ざっていつもと違う進化をしたみたいな...」
エレカゲ「ノイズ...ですか?」
ガブ「オイラ最近なんかおかしいんだ...戦ってる時も記憶がなくなったり...」
ガブも旧友の前では隠し事をせずにありのままを伝えた。
エレカゲ「ふむ、ふむふむふむ...私の記憶によりますと昔のガブくんにはそんな事はなかったような...うーん1度私が調べてみましょうか?」
ガブ「...。」
ヤマト「ぜひ頼むよ!」
ガブとエレカゲの話を聞いていたヤマトがエレカゲに頼む。
ガブ「ヤマト...」
ヤマト「ガブがこれ以上苦しむのは見たくないんだ!それにもうナカマを失いたくない!」
ガブ「ヤマトがそう言うなら...」
エレカゲ「それなら、決まりですね!ではガブくんこちらへ、あとの皆さまはそちらでおくつろぎ下さい。」
ガブはエレカゲの科学実験室へと向かい、ヤマト達はエレカゲの作った、休養施設へと案内された。
ヤマト「ガブ大丈夫かなぁ...」
レイナ「昔のナカマなんでしょ?大丈夫大丈夫、それにアタシ達に聞かれたくない話もあるだろうし。」
ヤマト達は休養施設内の足湯へと来ていた。
足湯には色とりどりの花が浮かべられ、心も身体も癒される様な空間になっていた。
リュウグウ「足湯じゃオレには浅すぎる、向こうのプールにでも行ってるよ。」
コトミ「リュウグウも疲れを癒しておいで!」
向こうのとは言ってもすぐ側の目の届く距離であった。
レイナ「足湯って気持ちいいのねーそれにこのアロマの香り、落ち着くわー」
アロマの香りを嗅ぐと3人とも急に眠くなり、そのまま寝てしまった。
いつの間にかリュウグウもプールの中で眠っている。
ー雷の降る島 エレカゲの部屋 科学実験室ー
なにやら怪しげな器具を付けられるガブ。
ガブ「なんか変な感じだな」
エレカゲ「ちょっと調べるだけだから、なに心配はいらないですよ。」
エレカゲは空間に浮かんだディスプレイをタッチしガブに関する色々な情報を見ていく。
エレカゲ「ふむ、ふむふむふむ...あれ?あれあれあれ?」
独り言をぶつぶつとつぶやきながら情報を見ていく、ガブはエレカゲの言葉に反応を示すも、エレカゲからの応答は帰ってこない。
ガブ「んー、オイラなにも見えないし、なんだか眠くなってきたぞ」
ガブの頭に付いた器具のせいで視界が塞がれている。
ガブはいつのまにか眠ってしまった。
寝ているガブの傍らでひたすらぶつぶつ言っているエレカゲ。
ーガブの夢の中ー
タケルともう1人誰かがいる。
もう1人はシルエットで判別ができない。
タケル「███、これでボク達は一緒に旅をするナカマだ!」
もう1人は口をパクパクと動かすがなにを言っているのか分からない。
タケル「どんな冒険も███とガブがいれば乗り越えられる!」
タケルはポケレーターを手に取り、画面の中でピコピコと動くドット絵をもう1人に見せる。
ドット絵はガブの様に見える。
タケルのズボンのベルトループにポケレーターをつけもう1人の手をとり、トンネルを潜り、野山を駆け回る。
ドット絵のガブはベルトループに付けたポケレーターの中から2人の冒険を楽しそうに見ている。
いつの間にかドット絵のガブは今のガブの姿となり、タケルともう1人と3人で歩いている。
ベアードと出会い、海流王の背に乗り、モンスターの卵を両手にもつ、次々と場面が変わっていくも、3人はいつも一緒にいた。
時は流れ、ガブは1人になる、何かを待ち続ける。
日が登り、日が沈み、雨の日も雪の日も待ち続けるガブ。
気がついたら目の前にヤマトが寝転んでいる。
ガブはヤマトを起こす。
ー雷の降る島 エレカゲの部屋 科学実験室ー
ガブが目を覚ます。
エレカゲ「ガブくんようやくお目覚めのようだね。」
ガブ「オイラ夢見てたみたいだ。」
エレカゲ「悪いとは思ったがキミの夢を覗かせてもらったよ、コレも研究の為だ。」
ガブ「別にいいよ...」
エレカゲ「タケルくんと、もう1人に覚えはないですか?」
ガブ「それがさっぱり思い出せないんだよな」
エレカゲ「そうですか...やはり後からガブくんに追加されたデータが原因の様ですね...」
ガブ「追加されたデータ...?」
エレカゲ「詳しくは分かりませんでしたが、おそらくガブくんのデータに誰かがなにかのデータを追加した事でおそらくノイズも出ているのかと...」
扉を開けるとそこは外の様に自然あふれる、世界が広がっていた。
ヤマト「ココは外なのか?」
太陽が照りつける。
エレカゲ「外じゃないよ、ココは私が作ったもう1つの世界です。」
コトミ「もう1つの世界...」
エレカゲ「私1人のチカラでは出来ないので、雷を動力にこの世界の全てをまかなっているのです!」
エレカゲは誇らしげに胸を張る。
レイナ「雷を使ってねぇ」
さすがにコレにはレイナも感心せざるを得ない。
エレカゲ「そんなことより、ガブくん、キミの雷を見せていただけないだろうか?」
ガブ「でもアレは進化の時に偶然...」
エレカゲ「偶然...なんです?」
エレカゲは興味津々な様子である。
ガブ「偶然ノイズが混ざっていつもと違う進化をしたみたいな...」
エレカゲ「ノイズ...ですか?」
ガブ「オイラ最近なんかおかしいんだ...戦ってる時も記憶がなくなったり...」
ガブも旧友の前では隠し事をせずにありのままを伝えた。
エレカゲ「ふむ、ふむふむふむ...私の記憶によりますと昔のガブくんにはそんな事はなかったような...うーん1度私が調べてみましょうか?」
ガブ「...。」
ヤマト「ぜひ頼むよ!」
ガブとエレカゲの話を聞いていたヤマトがエレカゲに頼む。
ガブ「ヤマト...」
ヤマト「ガブがこれ以上苦しむのは見たくないんだ!それにもうナカマを失いたくない!」
ガブ「ヤマトがそう言うなら...」
エレカゲ「それなら、決まりですね!ではガブくんこちらへ、あとの皆さまはそちらでおくつろぎ下さい。」
ガブはエレカゲの科学実験室へと向かい、ヤマト達はエレカゲの作った、休養施設へと案内された。
ヤマト「ガブ大丈夫かなぁ...」
レイナ「昔のナカマなんでしょ?大丈夫大丈夫、それにアタシ達に聞かれたくない話もあるだろうし。」
ヤマト達は休養施設内の足湯へと来ていた。
足湯には色とりどりの花が浮かべられ、心も身体も癒される様な空間になっていた。
リュウグウ「足湯じゃオレには浅すぎる、向こうのプールにでも行ってるよ。」
コトミ「リュウグウも疲れを癒しておいで!」
向こうのとは言ってもすぐ側の目の届く距離であった。
レイナ「足湯って気持ちいいのねーそれにこのアロマの香り、落ち着くわー」
アロマの香りを嗅ぐと3人とも急に眠くなり、そのまま寝てしまった。
いつの間にかリュウグウもプールの中で眠っている。
ー雷の降る島 エレカゲの部屋 科学実験室ー
なにやら怪しげな器具を付けられるガブ。
ガブ「なんか変な感じだな」
エレカゲ「ちょっと調べるだけだから、なに心配はいらないですよ。」
エレカゲは空間に浮かんだディスプレイをタッチしガブに関する色々な情報を見ていく。
エレカゲ「ふむ、ふむふむふむ...あれ?あれあれあれ?」
独り言をぶつぶつとつぶやきながら情報を見ていく、ガブはエレカゲの言葉に反応を示すも、エレカゲからの応答は帰ってこない。
ガブ「んー、オイラなにも見えないし、なんだか眠くなってきたぞ」
ガブの頭に付いた器具のせいで視界が塞がれている。
ガブはいつのまにか眠ってしまった。
寝ているガブの傍らでひたすらぶつぶつ言っているエレカゲ。
ーガブの夢の中ー
タケルともう1人誰かがいる。
もう1人はシルエットで判別ができない。
タケル「███、これでボク達は一緒に旅をするナカマだ!」
もう1人は口をパクパクと動かすがなにを言っているのか分からない。
タケル「どんな冒険も███とガブがいれば乗り越えられる!」
タケルはポケレーターを手に取り、画面の中でピコピコと動くドット絵をもう1人に見せる。
ドット絵はガブの様に見える。
タケルのズボンのベルトループにポケレーターをつけもう1人の手をとり、トンネルを潜り、野山を駆け回る。
ドット絵のガブはベルトループに付けたポケレーターの中から2人の冒険を楽しそうに見ている。
いつの間にかドット絵のガブは今のガブの姿となり、タケルともう1人と3人で歩いている。
ベアードと出会い、海流王の背に乗り、モンスターの卵を両手にもつ、次々と場面が変わっていくも、3人はいつも一緒にいた。
時は流れ、ガブは1人になる、何かを待ち続ける。
日が登り、日が沈み、雨の日も雪の日も待ち続けるガブ。
気がついたら目の前にヤマトが寝転んでいる。
ガブはヤマトを起こす。
ー雷の降る島 エレカゲの部屋 科学実験室ー
ガブが目を覚ます。
エレカゲ「ガブくんようやくお目覚めのようだね。」
ガブ「オイラ夢見てたみたいだ。」
エレカゲ「悪いとは思ったがキミの夢を覗かせてもらったよ、コレも研究の為だ。」
ガブ「別にいいよ...」
エレカゲ「タケルくんと、もう1人に覚えはないですか?」
ガブ「それがさっぱり思い出せないんだよな」
エレカゲ「そうですか...やはり後からガブくんに追加されたデータが原因の様ですね...」
ガブ「追加されたデータ...?」
エレカゲ「詳しくは分かりませんでしたが、おそらくガブくんのデータに誰かがなにかのデータを追加した事でおそらくノイズも出ているのかと...」
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