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~冒険のはじまり~
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ーヤマト自室ー
ヤマト「せっかく面白そうなゲームなのに電池がないとか…昔のゲームは充電式じゃないのがめんどくさいよな、まぁそれがいいって人もいるんだろうけど…」
自分の机の上にゲームを置きヤマトはベッドに向かった。
『ピカッ』ゲームの画面が光る。
ヤマトも光ったことに気づき振り向き机に向かったが画面は暗転している。
ヤマト「気のせいか…」
深くは気にとめずそのままベッドに戻り眠りについた。
ーヤマト自室(翌朝)ー
ヤマトは目を覚ますと制服に着替えて例のゲームをズボンのベルトループに取り付けリビングへ向かった。
ーリビングー
リビングにはすでに通勤した父が作っていった朝食が用意されていた。(トーストとハムエッグのようなもの)
朝食を食べ家族3人で写った写真(母の顔は逆光で見えない)にいってきますと告げ学校へと向かった。
ー学校ー
校長「それぞれ節度をもって楽しい夏休みを過ごしてください…以上」
終業式も終わりヤマトは帰り道が同じクラスメイト2人と帰路についた。
タカシ「ヤマトは夏休みどこかいくのか?」
ヤマト「オレのウチは父さん1人だしお盆に父さんの実家に行くくらいかな?」
カズキ「ヤマトの家大変だなー、よかったら明日ボクの家で3人で遊ばない?」
タカシ「わりぃおれ塾あるんだ」
ヤマト「タカシが行けないならオレも」
カズキ「OK、OKまた連絡するよ、それじゃ」
タカシ「ヤマトまたなー」
ヤマト「おぅ、またなー」
2人と別れヤマトはコンビニにより例のゲームに入れる電池を購入して家に帰る。
ーヤマト自室ー
ゲームに電池を入れ替えると早速ゲーム画面が起動し画面にはタマゴのようなものが表示された。
ヤマト「なるほど…育成ゲームか」
しばらく画面を見ていると10秒程度でタマゴが孵り黒いモンスターのようなものが生まれた。
ヤマト「はじまった、はじまった。」
ヤマトは初めて触るゲームであったが軽く触っただけで操作を覚えてお世話を始めた。
ごはんを与えトイレの世話をし10分程度でゲームからピピピピッっと音がしてモンスターが変化した。
ヤマト「結構すんなり進化していくんだなー。昔のゲームだから名前もわからないけど最後まで育ててやるからなー」
まるで本物のペットに話しかけるようにヤマトはゲームに話しかけながら育成をすすめる。
窓から見える外の様子はキレイな夕焼けになっていた。
いつの間にかヤマトは自室の机ので眠っていた。
ー???ー
???「タケルータケルー」
ヤマト「…っ」
???「タケル起きてータケルー」
ヤマト「んっ?」
ヤマトは目を開けて起き上がる。
???「タケル起きたー!!!」
ヤマト「タケル?」
ふと声の主を見るとそこにいたのは、さっきまでゲームの画面に表示されていたモンスターだった。
ヤマト「うわっ!!」
???「タケル?約束、待ってたよ」
ヤマトはそのモンスターの姿に驚きながらモンスターとの会話を始めた。
ヤマト「オレはタケルじゃない!ヤマトだ!」
???「ヤマト?タケルじゃないの?」
ヤマト(タケルってどっかで聞いたことあるような…)
???「ヤマト、タケルと同じ匂い」
ヤマト「あっ!タケルって父さんの名前だ」
???「ヤマト、タケルのこども?」
ヤマト「そうだよ。キミの名前は?」
???「オイラ、ガブ。タケルが付けてくれた名前」
ヤマト「父さんがつけたのか」
ガブ「なんかガブッってなんでも噛みつきそうだからだって」
モンスターを改めて見てみるとオオカミのこどものようなフサフサした毛並みに小さいけど鋭いキバ、ツメを持っている、前足(手)は短く四足歩行ではなく二足歩行だと思われる。
ヤマト「おいおい、噛みつかないでくれよ」
ガブ「ヤマト、タケルのこども、噛みつかない」
ヤマト「そういえばココは…?」
ガブ「ココはオイラが生まれた島だよ」
ヤマト「島???オレは確か家でゲームを???」
ガブ「タケルもそんな事言ってたな」
ヤマト「そういえばガブ、さっき約束待ってたよって言ってなかった?」
ガブ「タケルとまた会おうって約束した…」
ガブは悲しそうな表情をした。
ヤマト「もしかして父さんの会いたくても会えないトモダチってガブのことなのか!」
ガブ「タケルも約束おぼえてる…?」
ヤマト「父さんガブに会いたくて会いたくて毎日遅くまで仕事してるよ」
ガブ「ヤマト、タケルのこども…タケル、ヤマトのパパ…っ!!!タケルがパパ!!!」
ヤマト「そう!そうだよ!そして今なのっ?」
ガブ「あのタケルがパパ…オイラが知ってるタケルは…。」
ガブはまた悲しそうな表情をする。
ヤマト「ガブ父さんに会いに行こうよ!オレの部屋からココに来たんだから一緒に帰ろうよ!」
ガブ「タケルにあえる…?」
ヤマト「そう、父さんにタケルに会おう!」
ガブ「オイラ、タケルに会いたい」
ヤマト「そうと決まったら直ぐに戻る方法を考えよう!」
ガブ「タケルが帰った道オイラわかる…でもソコ凄く遠い…」
ヤマト「父さんだって帰れたんだ!ガブ一緒にいこう!」
ガブ「ヤマト、オイラ一緒にいく!」
ヤマト「それじゃあ2人で冒険だ!」
ガブ「おぅ!」
タケルの息子ヤマト、タケルのトモダチ、ガブの旅がここから始まる。
ヤマト「せっかく面白そうなゲームなのに電池がないとか…昔のゲームは充電式じゃないのがめんどくさいよな、まぁそれがいいって人もいるんだろうけど…」
自分の机の上にゲームを置きヤマトはベッドに向かった。
『ピカッ』ゲームの画面が光る。
ヤマトも光ったことに気づき振り向き机に向かったが画面は暗転している。
ヤマト「気のせいか…」
深くは気にとめずそのままベッドに戻り眠りについた。
ーヤマト自室(翌朝)ー
ヤマトは目を覚ますと制服に着替えて例のゲームをズボンのベルトループに取り付けリビングへ向かった。
ーリビングー
リビングにはすでに通勤した父が作っていった朝食が用意されていた。(トーストとハムエッグのようなもの)
朝食を食べ家族3人で写った写真(母の顔は逆光で見えない)にいってきますと告げ学校へと向かった。
ー学校ー
校長「それぞれ節度をもって楽しい夏休みを過ごしてください…以上」
終業式も終わりヤマトは帰り道が同じクラスメイト2人と帰路についた。
タカシ「ヤマトは夏休みどこかいくのか?」
ヤマト「オレのウチは父さん1人だしお盆に父さんの実家に行くくらいかな?」
カズキ「ヤマトの家大変だなー、よかったら明日ボクの家で3人で遊ばない?」
タカシ「わりぃおれ塾あるんだ」
ヤマト「タカシが行けないならオレも」
カズキ「OK、OKまた連絡するよ、それじゃ」
タカシ「ヤマトまたなー」
ヤマト「おぅ、またなー」
2人と別れヤマトはコンビニにより例のゲームに入れる電池を購入して家に帰る。
ーヤマト自室ー
ゲームに電池を入れ替えると早速ゲーム画面が起動し画面にはタマゴのようなものが表示された。
ヤマト「なるほど…育成ゲームか」
しばらく画面を見ていると10秒程度でタマゴが孵り黒いモンスターのようなものが生まれた。
ヤマト「はじまった、はじまった。」
ヤマトは初めて触るゲームであったが軽く触っただけで操作を覚えてお世話を始めた。
ごはんを与えトイレの世話をし10分程度でゲームからピピピピッっと音がしてモンスターが変化した。
ヤマト「結構すんなり進化していくんだなー。昔のゲームだから名前もわからないけど最後まで育ててやるからなー」
まるで本物のペットに話しかけるようにヤマトはゲームに話しかけながら育成をすすめる。
窓から見える外の様子はキレイな夕焼けになっていた。
いつの間にかヤマトは自室の机ので眠っていた。
ー???ー
???「タケルータケルー」
ヤマト「…っ」
???「タケル起きてータケルー」
ヤマト「んっ?」
ヤマトは目を開けて起き上がる。
???「タケル起きたー!!!」
ヤマト「タケル?」
ふと声の主を見るとそこにいたのは、さっきまでゲームの画面に表示されていたモンスターだった。
ヤマト「うわっ!!」
???「タケル?約束、待ってたよ」
ヤマトはそのモンスターの姿に驚きながらモンスターとの会話を始めた。
ヤマト「オレはタケルじゃない!ヤマトだ!」
???「ヤマト?タケルじゃないの?」
ヤマト(タケルってどっかで聞いたことあるような…)
???「ヤマト、タケルと同じ匂い」
ヤマト「あっ!タケルって父さんの名前だ」
???「ヤマト、タケルのこども?」
ヤマト「そうだよ。キミの名前は?」
???「オイラ、ガブ。タケルが付けてくれた名前」
ヤマト「父さんがつけたのか」
ガブ「なんかガブッってなんでも噛みつきそうだからだって」
モンスターを改めて見てみるとオオカミのこどものようなフサフサした毛並みに小さいけど鋭いキバ、ツメを持っている、前足(手)は短く四足歩行ではなく二足歩行だと思われる。
ヤマト「おいおい、噛みつかないでくれよ」
ガブ「ヤマト、タケルのこども、噛みつかない」
ヤマト「そういえばココは…?」
ガブ「ココはオイラが生まれた島だよ」
ヤマト「島???オレは確か家でゲームを???」
ガブ「タケルもそんな事言ってたな」
ヤマト「そういえばガブ、さっき約束待ってたよって言ってなかった?」
ガブ「タケルとまた会おうって約束した…」
ガブは悲しそうな表情をした。
ヤマト「もしかして父さんの会いたくても会えないトモダチってガブのことなのか!」
ガブ「タケルも約束おぼえてる…?」
ヤマト「父さんガブに会いたくて会いたくて毎日遅くまで仕事してるよ」
ガブ「ヤマト、タケルのこども…タケル、ヤマトのパパ…っ!!!タケルがパパ!!!」
ヤマト「そう!そうだよ!そして今なのっ?」
ガブ「あのタケルがパパ…オイラが知ってるタケルは…。」
ガブはまた悲しそうな表情をする。
ヤマト「ガブ父さんに会いに行こうよ!オレの部屋からココに来たんだから一緒に帰ろうよ!」
ガブ「タケルにあえる…?」
ヤマト「そう、父さんにタケルに会おう!」
ガブ「オイラ、タケルに会いたい」
ヤマト「そうと決まったら直ぐに戻る方法を考えよう!」
ガブ「タケルが帰った道オイラわかる…でもソコ凄く遠い…」
ヤマト「父さんだって帰れたんだ!ガブ一緒にいこう!」
ガブ「ヤマト、オイラ一緒にいく!」
ヤマト「それじゃあ2人で冒険だ!」
ガブ「おぅ!」
タケルの息子ヤマト、タケルのトモダチ、ガブの旅がここから始まる。
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