16 / 44
Ⅰ ラブ∞家族
E16 KAZ
しおりを挟む
「父さん、二年前のパリのある学生の話を聞いてくれるかな?」
分校の件が終わって、二荒社バス停の方を向いて佇む黒樹の肩越しに和が語る。
「ああ、どうしたんだい。和」
和は、十五歳。
日本人学校ではなく、地元パリ市内にある普通高校のリセ・デュメルシを選んだ。
まさか、将来日本へ行くとは思わなかったのも一因にある。
その髪と瞳は、黒樹の金髪の元妻に似て、父親の山野拓磨には似ていない。
和は、少し銀の入った金髪のロン毛に海のように深い碧い瞳だ。
あまりに綺麗な面立ちにぐっと来た女子は少なくない。
小学生の頃は、しょっちゅう冷やかされて、望んでもいないのに、少女漫画のようだと言われたものだ。
その和が、この頃お気に入りのサンドウィッチ店、セボンに必ず寄っている。
「はい、いつもの玉子サンドとレタスチーズ入りハムサンドですね」
「うん、よろしく」
和は、すごく微笑みたいのだけれども、付き合ってとも言っていないのに何かナンパな感じが嫌だったので、こらえていた。
「あ、細かいのがないや! 百ユーロでお釣りある?」
和は、黄色い二つ折り財布をあさったが、今朝、蓮花に貰った百ユーロ札しか持ち合わせていない。
彼女が一日働いて貰える金額ではない。
「ごめんなさい。さっきのお客様で切らしてしまって。お待ちいただければ、両替えをして来ます」
「うーん。これがないと、リセで午後から元気が出ないんだよ」
昼休みに、サンドウィッチを食べては、彼女のやわらかい笑顔を思い浮かべるのが楽しみだった。
「あ、あの。申し訳ございません。お代は明日にいたしましょう。遅刻してはいけませんし」
「それはいけないよ。僕は、もう寒いしマフラーが欲しいから、今日の帰りにでも買い物しようと思っていたの。その時にくずすから、帰りに寄る。なあ、君は夕方もいるのだろう?」
和は、思い切って提案した。
「申し訳ございません。私、マフラー、楽しみです」
彼女は深々と頭を下げた後、天使のように笑った。
和の普通高校に近い裏道にあるから、中々知る人ぞ知る店だと喜々としている。
何故通っているかって、それは、玉子サンドがママンの味だからは建前で、本音は名前も知らない売り子さんが可愛いらしいからだ。
学校から、ちょっと近くの店まで出掛けて、気に入った羊毛で編んだベージュのマフラーを買った。
これで、もう寒くないと、早速首に巻く。
彼女の事を考えただけで、胸がはずむからあたたかいのだが。
そこの横道を曲がるんだと、路地裏に入った途端だった。
ドガッと蹴られた。
「ぐ、ふお……! 何が起こったの?」
「てっめ、ナマいってからよー。金髪!」
ドドガッと再びすねを蹴られて、和はしゃがむしかない。
「痛いじゃないですか。僕は、何もしていませんよ」
何とか切り抜けようとしたが、相手は一人ではないようだ。
「僕ちゃん、お金持ってる?」
もう一人、ガムを噛むヤツ。
「それに可愛いじゃなあい」
少し女装趣味なヤツ。
三人のガラの悪いヤツらに囲まれた。
「てめー、ムカついてるしよ。狩らして貰う」
「覚悟しな」
ヤツらに好きなようにされてしまった。
顔まで、ぼっこぼこだ。
髪もザクリザクリと切られた。
マフラーは、踏みつけられていた。
「お、いいじゃんこれ」
マフラーで首を絡められ、和はもう気が遠のいてしまった。
小さく雨粒が和の頬に当たる。
どれだけ時間が経ったのか、腫れた目を起こした。
「つっ……」
マフラーを探すと、セボンのゴミ置き場にぐちゃぐちゃになって置いてあった。
「彼女とあいつらは何の関係もないはずだ。近寄らせてはいけないな……」
理不尽なだけ、理不尽なだけと呟き、その場から去った。
雨雲が段々と黒雲になった頃、和はポケットに手を突っ込み、黒樹の自室に急ぐ。
「和、どうしたの? 髪をそんなに短く刈ってしまって……」
蓮花は、単なるイメージチェンジではないと和に疑問を投げ掛けた。
「俺のことは関係ねーだろ! 今朝の金で切っただけだ」
和は、うっかり甘えで悪態をついてしまった。
こんな言葉遣いは和らしくない。
和は、兄弟でも黒樹の再婚により、十歳と九歳が二人の幼い弟妹ができてから、うんと兄らしくなったと、蓮花は思っていた。
路地裏を歩くことはなくなり、玉子のサンドウィッチの美味しいお店、セボンには、もう行けなくなった。
そして、口数も少なくなった。
「和。そうか……。この頃、俺は、真相を知らずに反抗期と片付けていたな」
黒樹が和の瞳の真実を見ていた。
「父さん、それからなんだ。気持ちを切り替えたくて色々考えたよ」
和は、がっつりと疲れたいと思い、冬休みにアルバイトをした。
輸送会社での荷下ろしだ。
美術作品の運搬を専門に扱うD運送会社で働いた。
「美術品って考えてみれば、大きさも形もばらばらなんっすね」
少しは話せるようになって来た。
「だからこそ、正しく扱わないとならないんだ」
「すっげ。これが、美術品を運ぶための専用車っすか」
やはり男の子、乗り物に興味がある。
「ああ、学芸員も一緒に乗れるんだ。勿論、温度や湿度も管理できるよ。何かあってもいけないから、衝撃を吸収できるようにもなっている」
「ただ、トラックだけではダメなんだ。専門の知識を持つ人もいないと、全部が機能しないのさ」
「成程っすね」
体を動かしながらも人との交わりを大切にしたいと、アルバイトをしながらしみじみ思うようになった。
「おっと、ここから先は、俺らしか無理だな」
「展覧会の設営には、学芸員さんと二人三脚で行うのは分かるよな」
「そうっすよね」
和は、素直に聞く。
「俺らの作業服には、胸ポケットは飾りなのさ」
「万が一、美術作品が傷付かないようにな。長袖着て来いって言っただろう」
「ええ」
和は、一つ一つ頷いた。
「それも必要なんだ」
「個々の設置には、赤外線レーザーや特殊な台車も使いこなせなければならない。展示位置を決めるのは、俺らにとっても重要な仕事の一つさ」
和は、冬休み一杯を働いて払拭しようとした。
ここの人達は優しい。
少しでも仕事を覚えられて、可愛がられて、何だか、涼しい髪型にもなじんで来た。
もう少しだ。
もう少しがんばって、黒樹の兄らしくなろう。
皆、がんばっているんだ。
もう、自分のことは、僕とは呼びにくい。
俺と呼んでも、心根は優しくありたい。
家に帰れば、大切な家族がいる。
そこまで聞いて、黒樹は和の深い優しさに、そっと肩を抱いた。
分校の件が終わって、二荒社バス停の方を向いて佇む黒樹の肩越しに和が語る。
「ああ、どうしたんだい。和」
和は、十五歳。
日本人学校ではなく、地元パリ市内にある普通高校のリセ・デュメルシを選んだ。
まさか、将来日本へ行くとは思わなかったのも一因にある。
その髪と瞳は、黒樹の金髪の元妻に似て、父親の山野拓磨には似ていない。
和は、少し銀の入った金髪のロン毛に海のように深い碧い瞳だ。
あまりに綺麗な面立ちにぐっと来た女子は少なくない。
小学生の頃は、しょっちゅう冷やかされて、望んでもいないのに、少女漫画のようだと言われたものだ。
その和が、この頃お気に入りのサンドウィッチ店、セボンに必ず寄っている。
「はい、いつもの玉子サンドとレタスチーズ入りハムサンドですね」
「うん、よろしく」
和は、すごく微笑みたいのだけれども、付き合ってとも言っていないのに何かナンパな感じが嫌だったので、こらえていた。
「あ、細かいのがないや! 百ユーロでお釣りある?」
和は、黄色い二つ折り財布をあさったが、今朝、蓮花に貰った百ユーロ札しか持ち合わせていない。
彼女が一日働いて貰える金額ではない。
「ごめんなさい。さっきのお客様で切らしてしまって。お待ちいただければ、両替えをして来ます」
「うーん。これがないと、リセで午後から元気が出ないんだよ」
昼休みに、サンドウィッチを食べては、彼女のやわらかい笑顔を思い浮かべるのが楽しみだった。
「あ、あの。申し訳ございません。お代は明日にいたしましょう。遅刻してはいけませんし」
「それはいけないよ。僕は、もう寒いしマフラーが欲しいから、今日の帰りにでも買い物しようと思っていたの。その時にくずすから、帰りに寄る。なあ、君は夕方もいるのだろう?」
和は、思い切って提案した。
「申し訳ございません。私、マフラー、楽しみです」
彼女は深々と頭を下げた後、天使のように笑った。
和の普通高校に近い裏道にあるから、中々知る人ぞ知る店だと喜々としている。
何故通っているかって、それは、玉子サンドがママンの味だからは建前で、本音は名前も知らない売り子さんが可愛いらしいからだ。
学校から、ちょっと近くの店まで出掛けて、気に入った羊毛で編んだベージュのマフラーを買った。
これで、もう寒くないと、早速首に巻く。
彼女の事を考えただけで、胸がはずむからあたたかいのだが。
そこの横道を曲がるんだと、路地裏に入った途端だった。
ドガッと蹴られた。
「ぐ、ふお……! 何が起こったの?」
「てっめ、ナマいってからよー。金髪!」
ドドガッと再びすねを蹴られて、和はしゃがむしかない。
「痛いじゃないですか。僕は、何もしていませんよ」
何とか切り抜けようとしたが、相手は一人ではないようだ。
「僕ちゃん、お金持ってる?」
もう一人、ガムを噛むヤツ。
「それに可愛いじゃなあい」
少し女装趣味なヤツ。
三人のガラの悪いヤツらに囲まれた。
「てめー、ムカついてるしよ。狩らして貰う」
「覚悟しな」
ヤツらに好きなようにされてしまった。
顔まで、ぼっこぼこだ。
髪もザクリザクリと切られた。
マフラーは、踏みつけられていた。
「お、いいじゃんこれ」
マフラーで首を絡められ、和はもう気が遠のいてしまった。
小さく雨粒が和の頬に当たる。
どれだけ時間が経ったのか、腫れた目を起こした。
「つっ……」
マフラーを探すと、セボンのゴミ置き場にぐちゃぐちゃになって置いてあった。
「彼女とあいつらは何の関係もないはずだ。近寄らせてはいけないな……」
理不尽なだけ、理不尽なだけと呟き、その場から去った。
雨雲が段々と黒雲になった頃、和はポケットに手を突っ込み、黒樹の自室に急ぐ。
「和、どうしたの? 髪をそんなに短く刈ってしまって……」
蓮花は、単なるイメージチェンジではないと和に疑問を投げ掛けた。
「俺のことは関係ねーだろ! 今朝の金で切っただけだ」
和は、うっかり甘えで悪態をついてしまった。
こんな言葉遣いは和らしくない。
和は、兄弟でも黒樹の再婚により、十歳と九歳が二人の幼い弟妹ができてから、うんと兄らしくなったと、蓮花は思っていた。
路地裏を歩くことはなくなり、玉子のサンドウィッチの美味しいお店、セボンには、もう行けなくなった。
そして、口数も少なくなった。
「和。そうか……。この頃、俺は、真相を知らずに反抗期と片付けていたな」
黒樹が和の瞳の真実を見ていた。
「父さん、それからなんだ。気持ちを切り替えたくて色々考えたよ」
和は、がっつりと疲れたいと思い、冬休みにアルバイトをした。
輸送会社での荷下ろしだ。
美術作品の運搬を専門に扱うD運送会社で働いた。
「美術品って考えてみれば、大きさも形もばらばらなんっすね」
少しは話せるようになって来た。
「だからこそ、正しく扱わないとならないんだ」
「すっげ。これが、美術品を運ぶための専用車っすか」
やはり男の子、乗り物に興味がある。
「ああ、学芸員も一緒に乗れるんだ。勿論、温度や湿度も管理できるよ。何かあってもいけないから、衝撃を吸収できるようにもなっている」
「ただ、トラックだけではダメなんだ。専門の知識を持つ人もいないと、全部が機能しないのさ」
「成程っすね」
体を動かしながらも人との交わりを大切にしたいと、アルバイトをしながらしみじみ思うようになった。
「おっと、ここから先は、俺らしか無理だな」
「展覧会の設営には、学芸員さんと二人三脚で行うのは分かるよな」
「そうっすよね」
和は、素直に聞く。
「俺らの作業服には、胸ポケットは飾りなのさ」
「万が一、美術作品が傷付かないようにな。長袖着て来いって言っただろう」
「ええ」
和は、一つ一つ頷いた。
「それも必要なんだ」
「個々の設置には、赤外線レーザーや特殊な台車も使いこなせなければならない。展示位置を決めるのは、俺らにとっても重要な仕事の一つさ」
和は、冬休み一杯を働いて払拭しようとした。
ここの人達は優しい。
少しでも仕事を覚えられて、可愛がられて、何だか、涼しい髪型にもなじんで来た。
もう少しだ。
もう少しがんばって、黒樹の兄らしくなろう。
皆、がんばっているんだ。
もう、自分のことは、僕とは呼びにくい。
俺と呼んでも、心根は優しくありたい。
家に帰れば、大切な家族がいる。
そこまで聞いて、黒樹は和の深い優しさに、そっと肩を抱いた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる