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犯人判明!?
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「・・・・・・はぁ・・・・・・。
完全に遅刻しちゃったな・・・・・・」
――次の日の朝。
ふらつく足取りで、エレナの事務所前についたのは、約束の時間を三十分も過ぎた頃だった。
明け方まで、怪しげなマジックアイテムの実験台にされていたのだ。
・・・・・・あ、あやうく、お婿にいけない身体になるところだった・・・・・・
深いため息ついて、ドアに手をかけ――
「久しぶりだな、レイ」
背後からの声に振り向けば、そこにいたのは、宮廷魔道士姿の男。
「ああ、なんだ。キースか」
気のない声で返事する俺。
宮廷魔道士だった頃の同僚で、今は魔道士隊の隊長をやっている奴だ。
キツネを思わせる細目が、嫌味な性格にマッチしていた。
「どうした? 朝からえらく憔悴しているようだが」
「いや。一晩中、姉さんの実験台にされて・・・・・・まあ、そんなことはどうでもいいや」
俺はパタパタと手を振って、
「悪いが、依頼なら今は受けられないぞ。やっかいな仕事を抱えてるからな」
「誰がお前なんかに依頼するか」
キースは、にやりと口角を上げて、
「ふっ。聞いて驚け。
今日は、魔道士隊の捜査官として、お前を取り調べに来たのだ。
王族に関連した、ある重要事件の参考人としてな」
「なんだ、またか・・・・・・」
げんなりとした俺の言葉に、キースは、つり目を少し見開き、
「えらく冷めた反応だな」
「つい二日前にも、金髪ツインテールが俺を逮捕しに来たばかりだからな」
「あぁ。あの生き物か。それはご愁傷様だな」
「それで、俺を重要参考人と思った理由はなんだ?
ライザみたいに、根拠のないただの勘か?」
「僕をあんな電波女と一緒にしないでもらおう」
キースは、心外そうに眉をひそめ、
「僕はただ、いかにも怪しいお前を、犯人に仕立てあげたいだけだ」
「正直に冤罪宣言するな!」
「ふっ、お前を犯人にすれば、エレナさんの周囲にたかる害虫駆除もできて、一石二鳥だからな」
「王族のピンチを、私欲に利用するなよ・・・・・・て、待てよ」
そう言った俺の脳裏に、閃くものがあった。
「王族に関連した事件って、もしかして・・・・・・呪いのエロ下着事件のことか?」
「ほぉ・・・・・・」
キースは、片方の眉を上げ、
「お前も聞いてるなら話は早い。
最近、街で妙な噂が流れている。
リズ王女が、王族にあるまじき、ハレンチな呪いの下着を愛好している、とな」
――事件が起きてから、わずか三日で街に噂が流れてる、ということは。
犯人が意図的に広めたのだろう。
となると、目的はやはり、政略結婚を邪魔することか?
ならば犯人は、ケネスの密偵・・・・・・?
「お前は知らないだろうが、リズ王女には、クレイグ貴族との間で、婚約の話が進められていてな。その最中、こんな噂が婚約者の耳に入れば、破談になるのは確実。それを憂慮したジャニス王妃が、光栄にも、私に事件解決を依頼されたのだ」
「どーせ巨乳の谷間を見せられつつ、おねだりされたんだろ。
王妃の胸の忠実なシモベだからな、お前は」
ジャニス王妃はいつも、自慢の巨乳が半分ものぞくような、大胆なドレスを着ているのだ。
こいつがエレナに気があるのも、ビキニ鎧に釣られたのだろう。
「し、失敬なっ! そんなわけあるか!
義理とはいえ、娘の結婚を案ずる王妃のために働くのは、宮廷魔道士として当然だ!」
「娘を心配、ねぇ・・・・・・」
俺は肩をすくめる。
ジャニス王妃が、義理の娘であるリズ王女を疎んじているのは、この王都では、あまりにも有名。
どうせ、自分の子供を世継ぎにするのに邪魔なリズ様を、さっさと他国に嫁がせてしまいたい、というのが本音だろう。
「そういうわけで、サクサク自供してもらおうか」
「そもそも、俺には動機がないだろ」
「む。そうだな・・・・・・何かいい案はないか?」
「冤罪の妙案を、被疑者に求めるな」
あきれた顔で言った、ちょうどその時、
「なに外で騒いでるのよ、レイ! 遅刻よ!」
ドアが内から開くとともに、怒声をあげたのはエレナだった。キースには気づかぬまま、俺の手を引っ張り、
「ほら、さっさと入って! もうみんな来てるんだからっ!」
歩き出そうとしたその背に、
「お、お久しぶりです、エレナさん」
「あら。キースくんじゃない。どうしたの?」
「ビキニ鎧を見にきたらしい」
「えっ。」
「そ、そんなわけあるかっ!」
顔を赤くして叫ぶキース。
「すみませんが、これからレイを、王族へのハレンチ事件の容疑者として連行しますので・・・・・・」
キースがそこまで言った時。
「あ、あのぉ。それについてはレイさんは潔白です」
おずおずと手を上げながら、小さな声で言ったのはリズ王女だった。
「ん、なんだお前は。
生意気にも、宮廷魔道士の僕に意見する気か・・・・・・って、王女様っ!?」
いきなりの事件当事者の登場に、細い目を見開くキース。
「まあ、驚くのも無理ないが、そういうわけだ」
俺の言葉に、キースは、きっ、と杖を構え、
「貴様・・・・・・
王女にエロ下着を着せるだけではあきたらず、とうとう誘拐したのかっ」
「どういう脳みそしてんだ」
「それ以外に、王女がお前の汚い事務所にいる理由がなかろう!」
エレナの額に、ぴきっ、と青筋が浮く。
「・・・・・・あたしの事務所なんだけど」
「ああっ! すいませんエレナさん」
何してんだ、こいつは。
「ま、待ってください、キースさん。
私がここにいるのは、自分の意志なんです」
王女におどおど説明されて、キースはうなずき、
「なるほど・・・・・・そうでしたか」
「よーやくわかったか」
「すでに調教されたんですね。
――許せんな、レイ。
どんな恥辱プレイをしたか、じっくり聞いたあと、魔法で黒焦げにしてやるわ!」
「よくそんな発想ができるな、お前」
ムッツリにもほどがあるだろ。
「てか、いくら俺を犯人にしたくても、その推理は無理ありすぎ」
と、そこに、
「待ちなさい、キース」
横から声をかけたのは、姫に続いて事務所から出てきたライザだった。
「残念だけど、王女がレイに事件解決を依頼したのよ」
ライザは、やれやれといった感じでツインテールをかきあげて、
「なのに、証拠もナシに容疑者扱いするとは、非常識な奴ね」
「いきなり犯人扱いしたあんたが言うな」
偉そうに言うライザに、ジト目でつっこむエレナ。
「うぅむ・・・・・・ならば仕方ない。
出直してこよう」
「もうくんな」
俺は、しっしっ、と手を振り、
「だいたい、大人の魔法アイテム屋をやってる姉さんの方が、よっぽど怪しいだろ。
ちゃんと聴取に行ったのか?」
「ふっ。そっちの捜査は、弟のお前に譲ってやろう」
「とか言って。
姉さんが怖いだけだろ」
ファリル姉さんはキースを毛嫌いしており、こいつは以前、こっぴどくシメられたことがあるのだ。
キースが去ったあと。エレナは、両手を腰に当て、
「こら、遅いわよ、レイっ!
・・・・・・って、どしたの、げっそりして」
俺の顔を見て、けげんそうな声を上げる。
「まあ、ちょっとな・・・・・・。と、そんなことより」
俺は昨日の夜、ファリル姉さんからエロ下着購入者を聞き出したことを説明した。
・・・・・・もちろん、その代償に、姉のエロ魔法道具の生贄になった部分は省いて。
「なるほど、購入者はネッド君だったか」
エレナは顎に右手をそえ、つぶやく。
「なんか、すっごい納得できるわ」
俺は肩をすくめ、
「ま、そこは否定しないけど・・・・・・
こんな大事件おこすかな?」
「・・・・・・確かに。せいぜい下着ドロって気もするわね」
うなずくエレナに、ライザは、妙にはりきった声で、
「とにかく! あいつを拷問・・・・・じゃなくて、尋問すれば、何かわかるはず。
さっ、行くわよ!」
完全に遅刻しちゃったな・・・・・・」
――次の日の朝。
ふらつく足取りで、エレナの事務所前についたのは、約束の時間を三十分も過ぎた頃だった。
明け方まで、怪しげなマジックアイテムの実験台にされていたのだ。
・・・・・・あ、あやうく、お婿にいけない身体になるところだった・・・・・・
深いため息ついて、ドアに手をかけ――
「久しぶりだな、レイ」
背後からの声に振り向けば、そこにいたのは、宮廷魔道士姿の男。
「ああ、なんだ。キースか」
気のない声で返事する俺。
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キツネを思わせる細目が、嫌味な性格にマッチしていた。
「どうした? 朝からえらく憔悴しているようだが」
「いや。一晩中、姉さんの実験台にされて・・・・・・まあ、そんなことはどうでもいいや」
俺はパタパタと手を振って、
「悪いが、依頼なら今は受けられないぞ。やっかいな仕事を抱えてるからな」
「誰がお前なんかに依頼するか」
キースは、にやりと口角を上げて、
「ふっ。聞いて驚け。
今日は、魔道士隊の捜査官として、お前を取り調べに来たのだ。
王族に関連した、ある重要事件の参考人としてな」
「なんだ、またか・・・・・・」
げんなりとした俺の言葉に、キースは、つり目を少し見開き、
「えらく冷めた反応だな」
「つい二日前にも、金髪ツインテールが俺を逮捕しに来たばかりだからな」
「あぁ。あの生き物か。それはご愁傷様だな」
「それで、俺を重要参考人と思った理由はなんだ?
ライザみたいに、根拠のないただの勘か?」
「僕をあんな電波女と一緒にしないでもらおう」
キースは、心外そうに眉をひそめ、
「僕はただ、いかにも怪しいお前を、犯人に仕立てあげたいだけだ」
「正直に冤罪宣言するな!」
「ふっ、お前を犯人にすれば、エレナさんの周囲にたかる害虫駆除もできて、一石二鳥だからな」
「王族のピンチを、私欲に利用するなよ・・・・・・て、待てよ」
そう言った俺の脳裏に、閃くものがあった。
「王族に関連した事件って、もしかして・・・・・・呪いのエロ下着事件のことか?」
「ほぉ・・・・・・」
キースは、片方の眉を上げ、
「お前も聞いてるなら話は早い。
最近、街で妙な噂が流れている。
リズ王女が、王族にあるまじき、ハレンチな呪いの下着を愛好している、とな」
――事件が起きてから、わずか三日で街に噂が流れてる、ということは。
犯人が意図的に広めたのだろう。
となると、目的はやはり、政略結婚を邪魔することか?
ならば犯人は、ケネスの密偵・・・・・・?
「お前は知らないだろうが、リズ王女には、クレイグ貴族との間で、婚約の話が進められていてな。その最中、こんな噂が婚約者の耳に入れば、破談になるのは確実。それを憂慮したジャニス王妃が、光栄にも、私に事件解決を依頼されたのだ」
「どーせ巨乳の谷間を見せられつつ、おねだりされたんだろ。
王妃の胸の忠実なシモベだからな、お前は」
ジャニス王妃はいつも、自慢の巨乳が半分ものぞくような、大胆なドレスを着ているのだ。
こいつがエレナに気があるのも、ビキニ鎧に釣られたのだろう。
「し、失敬なっ! そんなわけあるか!
義理とはいえ、娘の結婚を案ずる王妃のために働くのは、宮廷魔道士として当然だ!」
「娘を心配、ねぇ・・・・・・」
俺は肩をすくめる。
ジャニス王妃が、義理の娘であるリズ王女を疎んじているのは、この王都では、あまりにも有名。
どうせ、自分の子供を世継ぎにするのに邪魔なリズ様を、さっさと他国に嫁がせてしまいたい、というのが本音だろう。
「そういうわけで、サクサク自供してもらおうか」
「そもそも、俺には動機がないだろ」
「む。そうだな・・・・・・何かいい案はないか?」
「冤罪の妙案を、被疑者に求めるな」
あきれた顔で言った、ちょうどその時、
「なに外で騒いでるのよ、レイ! 遅刻よ!」
ドアが内から開くとともに、怒声をあげたのはエレナだった。キースには気づかぬまま、俺の手を引っ張り、
「ほら、さっさと入って! もうみんな来てるんだからっ!」
歩き出そうとしたその背に、
「お、お久しぶりです、エレナさん」
「あら。キースくんじゃない。どうしたの?」
「ビキニ鎧を見にきたらしい」
「えっ。」
「そ、そんなわけあるかっ!」
顔を赤くして叫ぶキース。
「すみませんが、これからレイを、王族へのハレンチ事件の容疑者として連行しますので・・・・・・」
キースがそこまで言った時。
「あ、あのぉ。それについてはレイさんは潔白です」
おずおずと手を上げながら、小さな声で言ったのはリズ王女だった。
「ん、なんだお前は。
生意気にも、宮廷魔道士の僕に意見する気か・・・・・・って、王女様っ!?」
いきなりの事件当事者の登場に、細い目を見開くキース。
「まあ、驚くのも無理ないが、そういうわけだ」
俺の言葉に、キースは、きっ、と杖を構え、
「貴様・・・・・・
王女にエロ下着を着せるだけではあきたらず、とうとう誘拐したのかっ」
「どういう脳みそしてんだ」
「それ以外に、王女がお前の汚い事務所にいる理由がなかろう!」
エレナの額に、ぴきっ、と青筋が浮く。
「・・・・・・あたしの事務所なんだけど」
「ああっ! すいませんエレナさん」
何してんだ、こいつは。
「ま、待ってください、キースさん。
私がここにいるのは、自分の意志なんです」
王女におどおど説明されて、キースはうなずき、
「なるほど・・・・・・そうでしたか」
「よーやくわかったか」
「すでに調教されたんですね。
――許せんな、レイ。
どんな恥辱プレイをしたか、じっくり聞いたあと、魔法で黒焦げにしてやるわ!」
「よくそんな発想ができるな、お前」
ムッツリにもほどがあるだろ。
「てか、いくら俺を犯人にしたくても、その推理は無理ありすぎ」
と、そこに、
「待ちなさい、キース」
横から声をかけたのは、姫に続いて事務所から出てきたライザだった。
「残念だけど、王女がレイに事件解決を依頼したのよ」
ライザは、やれやれといった感じでツインテールをかきあげて、
「なのに、証拠もナシに容疑者扱いするとは、非常識な奴ね」
「いきなり犯人扱いしたあんたが言うな」
偉そうに言うライザに、ジト目でつっこむエレナ。
「うぅむ・・・・・・ならば仕方ない。
出直してこよう」
「もうくんな」
俺は、しっしっ、と手を振り、
「だいたい、大人の魔法アイテム屋をやってる姉さんの方が、よっぽど怪しいだろ。
ちゃんと聴取に行ったのか?」
「ふっ。そっちの捜査は、弟のお前に譲ってやろう」
「とか言って。
姉さんが怖いだけだろ」
ファリル姉さんはキースを毛嫌いしており、こいつは以前、こっぴどくシメられたことがあるのだ。
キースが去ったあと。エレナは、両手を腰に当て、
「こら、遅いわよ、レイっ!
・・・・・・って、どしたの、げっそりして」
俺の顔を見て、けげんそうな声を上げる。
「まあ、ちょっとな・・・・・・。と、そんなことより」
俺は昨日の夜、ファリル姉さんからエロ下着購入者を聞き出したことを説明した。
・・・・・・もちろん、その代償に、姉のエロ魔法道具の生贄になった部分は省いて。
「なるほど、購入者はネッド君だったか」
エレナは顎に右手をそえ、つぶやく。
「なんか、すっごい納得できるわ」
俺は肩をすくめ、
「ま、そこは否定しないけど・・・・・・
こんな大事件おこすかな?」
「・・・・・・確かに。せいぜい下着ドロって気もするわね」
うなずくエレナに、ライザは、妙にはりきった声で、
「とにかく! あいつを拷問・・・・・じゃなくて、尋問すれば、何かわかるはず。
さっ、行くわよ!」
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