俺の生活を狂わせる転移者

第2話 転移者はめちゃくちゃだよ

「ど、どうしよう･･･普通の人だったわ！」

「お前が！いくわよ？うっふん♡とか言うから、間違って攻撃しちゃったじゃないかよ！」

「なぁ･･･！そんなうっふん♡とか言ってないわよ！そ、それよりこの人何とかしなきゃ！」

「ぐすっ･･･！」


黒焦げになっている男を囲んだ三人は、あたふたしていた。


「そ、そうだ。私の回復魔法でなんとかなるかも！」

女は黒焦げになった男に手をかざし、硬直。

「何やってんだよ！はやくしろ！」

「うっさいわね！呪文とかいるの？わかんないんだけど！」

「わかんねーなら、私の回復魔法♡みたいに自信満々で言うのやめろ！」

「そんな感じで言った覚えはないわよ！･･･こんな感じかな  回復せよ！」


ぴかーっ！


「おお･･･！それっぽい光が･･･！」





うぅん･･･ なんだ？俺を誰かが呼んでいるような･･･


はっ！


がばっ！


「や、やった！生き返ったわ！」


あぁ･･･思い出した。俺はこの転移者どもにボコボコにされたんだった！


男は三人を見る。二人の男女は十代後半くらいか？んでもって、こっちの女の子は･･･

「ぐすっ･･･ ごめんなさい･･･」

可愛い！この子ちっちゃくて可愛い！この子だけは許そう、うん。許した！君は許したぞ！


「あのー･･･大丈夫ですか？」


っち！なーにが大丈夫ですかだ！俺はテメーみたいな男が一番嫌いなんだよ！

「大丈夫な訳ねぇだろ？！なんだ？お前らは神様に、人に会ったらまず攻撃しましょう。とでも教わったのか？あぁ？！」

「サンダーボルト！」

ビリビリビリ！

「ぎゃああああああ！」

ばたっ･･･


「･･･お、おい！何やってんだよばか！」

「はっ！ご、ごめんなさい･･･ 怖かったからつい」

「つい･･･じゃねーよ！また黒焦げになっちゃったじゃねーか！」

「い、いいのよ！また私の回復魔法で生き返らすから」

「この人･･･かわいそう･･･」


「回復せよ！」

ぴかっー！

「こんどは攻撃するなよ？」

「しないわよ！」


うぅん･･･ 眩しい･･･！なんだこの光は

はっ！

がばっ！


「あ、あの！さっきはすみませんでした！敵かと思ったんです、本当です！」

思い出した･･･ この女の回復魔法で回復したあと、またこの女に黒焦げにされたんだった･･･！

っち！俺はお前みたいな女が一番嫌いなんだよ！

「謝って済む問題かこれが！人に向かって何度も何度も攻撃魔法ぶっぱなしやがって！ぶち殺すぞあぁ？！」

「アトミックサンダー！」

バリバリ！

「んんんんんん！！」

ぼてっ･･･


「･･･何やってるのよばか！」

「はっ！ ご、ごめん！なんか、つい」

「理由は無いのね？！酷い、私よりだいぶ酷い！」

「二人とも酷いよ･･･」


「回復せよ！」

ぴかーっ！



がばっ！

「あ、あの！私たち何度も何度も･･･「もう許してください！怒りません！もう怒ったりしませんから攻撃するのを辞めてくださいお願いします！」

「立場逆転･･･かわいそう･･･」


この恐ろしさ！転移者はどいつもこいつも強いから気をつけろ！全員チートスキルとか持ってっからな！ほんっと会ったら関わっちゃダメだ！ダメな奴らだから！