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第三章 緑と黒――そして集まる五人
第96話 壊れたブレスレット
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しばらくギウスデスからの一方的な攻撃を避け続けていた千紘たちだったが、そろそろ体力も限界に近づいていた。
反撃できないことによる精神的疲労も相当なものである。
「このままだと本当にやばいぞ」
千紘が肩で大きく息をしながら、まだ離れたところにいるギウスデスを睨む。そのまま低く唸った時、隣にいたノアが千紘に声を掛けてきた。
「オレがまた魔法を使ってみるよ」
「でもさっき試したろ。それに身体とか、大丈夫か?」
途端に、千紘は心配そうな表情を浮かべる。
無詠唱で魔法を使うことがどれだけ身体や精神に影響を及ぼすのか、正直なところ千紘にはさっぱりわからない。
だが、まったく負荷がかからないということはないだろう。
詠唱が必要な秋斗や律だって、魔法を使うとそれなりに疲れるらしいのだから、ノアにかかる負荷は想像もできない。
しかし千紘の気遣う言葉に、ノアは微笑を浮かべた。
「うん、そんなに疲れてないから平気」
「でも……」
まだ不安げな千紘の様子に、ノアは心配させまいとしてか、さらに笑みを深めて続ける。
「本当に大丈夫だって。それにさっきはダメだったけど、一点に集中して何度も当てれば溶けるかもしれないし。もし溶けなくても、少しくらいは押し返すことだってできるかもしれないからさ」
だから試させてよ、そう言われてしまっては、千紘だけでなく他の三人もきっと「ダメだ」とは即答できないだろう。
確かに魔法を一点に集中すれば、溶かすことはできるかもしれない。先ほども一部は溶かすことができたのだから、不可能ではないはずだ。
ただ、そうするとノアへの負担が相当なものになるのではないかと、千紘としてはかなり心配になる。
(どうする……?)
千紘は思わずノアの顔を見上げた。だがすぐに息を呑んで、元に戻す。
しっかり開かれたノアの双眸。そこには強い決意のようなものが宿っていたのだ。
この表情は絶対に引かない時のものであることは、それなりに付き合いの長くなった千紘にはよくわかっている。
(これはいくら止めても無駄だな)
そう判断した千紘は、諦めたように小さく息を吐き、表情を緩めた。
「じゃあ任せるけど、絶対に無茶だけはするなよ」
釘を差しながらも、素直にノアに任せることにすると、
「千紘、ありがとう」
ノアはいつもと同じように、ふわりと優しく微笑んだ。
一歩前へと歩み出たノアがギウスデスの方へとまっすぐ顔を向け、右腕を上げる。
再度魔法を試みようした、その時だった。
「ああ、そろそろ外しておこうかな」
ギウスデスが指を一つ鳴らすと、乾いた音が謁見の間に響く。
次の瞬間だ。
「え……?」
ノアの口から小さな声が零れる。その視線はブレスレットのついている右手首に向けられていた。
傍にいた千紘と秋斗も咄嗟にノアの視線を追い、ブレスレットに辿り着く。
視界に捉えたのは、ちょうど二つに割れるブレスレットの姿だった。
ブレスレットは重力に逆らうことなく、まるで滑るかのように床に落ちていく。そして派手な音を立てて粉々に砕け散った。
「ブレスレットが……壊れた!?」
「何でこのタイミングで壊れるんだよ!」
その様を目の当たりにした千紘と秋斗が、慌ててノアに駆け寄る。
ノアは呆然とした表情で、ただ黙って立ち尽くしていた。
「ギウスデス、今何をした?」
千紘がノアを支えながら、ギウスデスを鋭く睨みつける。
「別に、グリーンのブレスレットを外しただけだよ。それはもともと私の持ち物で、あくまでも貸し与えていただけだから、今返してもらった。それに、大したことのない魔法でも邪魔だからね」
「ブレスレットはお前が仕込んだものだったのか」
ギウスデスの答えに、秋斗は悔しそうに唇を噛んだ。
「君たちが持っているミロワール、とかいったかな? ブレスレットにはもともと魔力がこもっていてね、それと同じ役割を果たしているんだよ。そこでさらにその上から私の魔力を与えてレベルアップさせて、無詠唱で魔法を使えるようにしてあったんだ。もちろん、火力も少しだけど底上げしてあげてたよ」
「何でそんなこと……っ!」
「教祖たる者、魔法の一つくらいは使えないとね。ああ、私にしか外せないようにしていたけど、そこには気づかなかったんだね」
そう言いながら、ギウスデスは心底可笑しそうに笑う。
確かに、誰もブレスレットが外せないことには気づいていなかった。ノアがつけたままでいると決めた時から、一度も外そうとしなかったからである。
「じゃあ、オレが魔法を使えてたのはこのブレスレットがあったから……?」
ノアがぽつりと呟くと、ギウスデスはノアの方へ視線だけを投げた。
「グリーンには魔法の能力自体はあるよ。その魔力をブレスレットで増幅させて、無詠唱で使えるようにしてただけだからね」
「増幅って、無詠唱にする代わりにノアの魔力を無理やり引き出して使わせてたってことじゃないのか!?」
「まあ、そういうことになるのかな」
激昂する秋斗だが、ギウスデスはそれを意に介すことなく、さらに無責任に言い放つ。
「逆に死の呪いのようなものを仕込むことだってできたんだから、そうしていないだけありがたく思って欲しいね。グリーンだって訓練もしないで魔法を簡単に使えていたんだから、楽しかったよね?」
ブレスレットがなくなったからもう使えないけど、わざとらしくそう言って、ギウスデスは嘲笑った。
「ノアを好き勝手にして、絶対に許さないからな!」
秋斗がこれまでに聞いたことのないくらいの声量で怒鳴る。
「そうね、さすがにこれは許してはおけないわよね」
「僕も許せません!」
これまで黙って聞いていた香介と律も、すぐさま秋斗に同意して声を上げた。
さすがにこんなことをされて許せる人間は皆無だろう。
ここにいる五人はただの人間だ。神でも仏でもないし、そこまでの心の広さは持ち合わせていない。
「ああ、俺も許さない」
千紘も静かに、けれどしっかりと頷いた。
反撃できないことによる精神的疲労も相当なものである。
「このままだと本当にやばいぞ」
千紘が肩で大きく息をしながら、まだ離れたところにいるギウスデスを睨む。そのまま低く唸った時、隣にいたノアが千紘に声を掛けてきた。
「オレがまた魔法を使ってみるよ」
「でもさっき試したろ。それに身体とか、大丈夫か?」
途端に、千紘は心配そうな表情を浮かべる。
無詠唱で魔法を使うことがどれだけ身体や精神に影響を及ぼすのか、正直なところ千紘にはさっぱりわからない。
だが、まったく負荷がかからないということはないだろう。
詠唱が必要な秋斗や律だって、魔法を使うとそれなりに疲れるらしいのだから、ノアにかかる負荷は想像もできない。
しかし千紘の気遣う言葉に、ノアは微笑を浮かべた。
「うん、そんなに疲れてないから平気」
「でも……」
まだ不安げな千紘の様子に、ノアは心配させまいとしてか、さらに笑みを深めて続ける。
「本当に大丈夫だって。それにさっきはダメだったけど、一点に集中して何度も当てれば溶けるかもしれないし。もし溶けなくても、少しくらいは押し返すことだってできるかもしれないからさ」
だから試させてよ、そう言われてしまっては、千紘だけでなく他の三人もきっと「ダメだ」とは即答できないだろう。
確かに魔法を一点に集中すれば、溶かすことはできるかもしれない。先ほども一部は溶かすことができたのだから、不可能ではないはずだ。
ただ、そうするとノアへの負担が相当なものになるのではないかと、千紘としてはかなり心配になる。
(どうする……?)
千紘は思わずノアの顔を見上げた。だがすぐに息を呑んで、元に戻す。
しっかり開かれたノアの双眸。そこには強い決意のようなものが宿っていたのだ。
この表情は絶対に引かない時のものであることは、それなりに付き合いの長くなった千紘にはよくわかっている。
(これはいくら止めても無駄だな)
そう判断した千紘は、諦めたように小さく息を吐き、表情を緩めた。
「じゃあ任せるけど、絶対に無茶だけはするなよ」
釘を差しながらも、素直にノアに任せることにすると、
「千紘、ありがとう」
ノアはいつもと同じように、ふわりと優しく微笑んだ。
一歩前へと歩み出たノアがギウスデスの方へとまっすぐ顔を向け、右腕を上げる。
再度魔法を試みようした、その時だった。
「ああ、そろそろ外しておこうかな」
ギウスデスが指を一つ鳴らすと、乾いた音が謁見の間に響く。
次の瞬間だ。
「え……?」
ノアの口から小さな声が零れる。その視線はブレスレットのついている右手首に向けられていた。
傍にいた千紘と秋斗も咄嗟にノアの視線を追い、ブレスレットに辿り着く。
視界に捉えたのは、ちょうど二つに割れるブレスレットの姿だった。
ブレスレットは重力に逆らうことなく、まるで滑るかのように床に落ちていく。そして派手な音を立てて粉々に砕け散った。
「ブレスレットが……壊れた!?」
「何でこのタイミングで壊れるんだよ!」
その様を目の当たりにした千紘と秋斗が、慌ててノアに駆け寄る。
ノアは呆然とした表情で、ただ黙って立ち尽くしていた。
「ギウスデス、今何をした?」
千紘がノアを支えながら、ギウスデスを鋭く睨みつける。
「別に、グリーンのブレスレットを外しただけだよ。それはもともと私の持ち物で、あくまでも貸し与えていただけだから、今返してもらった。それに、大したことのない魔法でも邪魔だからね」
「ブレスレットはお前が仕込んだものだったのか」
ギウスデスの答えに、秋斗は悔しそうに唇を噛んだ。
「君たちが持っているミロワール、とかいったかな? ブレスレットにはもともと魔力がこもっていてね、それと同じ役割を果たしているんだよ。そこでさらにその上から私の魔力を与えてレベルアップさせて、無詠唱で魔法を使えるようにしてあったんだ。もちろん、火力も少しだけど底上げしてあげてたよ」
「何でそんなこと……っ!」
「教祖たる者、魔法の一つくらいは使えないとね。ああ、私にしか外せないようにしていたけど、そこには気づかなかったんだね」
そう言いながら、ギウスデスは心底可笑しそうに笑う。
確かに、誰もブレスレットが外せないことには気づいていなかった。ノアがつけたままでいると決めた時から、一度も外そうとしなかったからである。
「じゃあ、オレが魔法を使えてたのはこのブレスレットがあったから……?」
ノアがぽつりと呟くと、ギウスデスはノアの方へ視線だけを投げた。
「グリーンには魔法の能力自体はあるよ。その魔力をブレスレットで増幅させて、無詠唱で使えるようにしてただけだからね」
「増幅って、無詠唱にする代わりにノアの魔力を無理やり引き出して使わせてたってことじゃないのか!?」
「まあ、そういうことになるのかな」
激昂する秋斗だが、ギウスデスはそれを意に介すことなく、さらに無責任に言い放つ。
「逆に死の呪いのようなものを仕込むことだってできたんだから、そうしていないだけありがたく思って欲しいね。グリーンだって訓練もしないで魔法を簡単に使えていたんだから、楽しかったよね?」
ブレスレットがなくなったからもう使えないけど、わざとらしくそう言って、ギウスデスは嘲笑った。
「ノアを好き勝手にして、絶対に許さないからな!」
秋斗がこれまでに聞いたことのないくらいの声量で怒鳴る。
「そうね、さすがにこれは許してはおけないわよね」
「僕も許せません!」
これまで黙って聞いていた香介と律も、すぐさま秋斗に同意して声を上げた。
さすがにこんなことをされて許せる人間は皆無だろう。
ここにいる五人はただの人間だ。神でも仏でもないし、そこまでの心の広さは持ち合わせていない。
「ああ、俺も許さない」
千紘も静かに、けれどしっかりと頷いた。
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