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「んっ……ふっ」
 ベッドに座ると、アレンは陽菜の唇に優しく何回もキスをした。陽菜はすがるようにアレンのシャツを掴む。
「ヒナ愛してる」
「アレン……」
 アレンは陽菜の唇を開き舌を進入させる。陽菜もそれを素直に受け入れる。絡められる舌に、陽菜は追いつこうとして必死になった。
「んっ、んん……」
 キス一つで身も心も溶けそうになる。
「ヒナ気持ちいい?」
 そんな事を耳元で言われ、恥ずかしくなり俯くと、アレンは「こっち向いて」と言って陽菜の顎に手を添えて上を向かせた。
「愛してる」
「あっ、ん……」
 再び唇を塞がれ、そしてベッドに倒れる形で横になる。アレンの手が着ていたバスローブの隙間から入り込みその胸に触れた。
「あっ、あぁ……」
 優しく包み込むように、下から上へと揉み込まれ、その度に陽菜は甘い声を漏らした。
「あぁ……あんっ」
「ヒナとっても気持ち良さそう……」
 しばらく揉まれていた胸は、次第にその先にある尖に触れた。瞬間、陽菜の体に電流が走ったかのような感覚が起きた。
「だ、ダメ……」
「ダメ?どうして?こんなに気持ち良さそうなのに」
「うっあっ、あぁん」
 先端をくにくにと人差し指で捏ねた後、摘んではそのまままた捏ねる。その度に甲高い声をあげる陽菜。恥ずかしいと思う一方で、少しもどかしさも感じた。
「どうしたの?ヒナ……」
「やっ……なんか……」
「物足りない?」
 そう問われコクリと頷いた陽菜。するとアレンはバスローブの紐を解き、バスローブの前を完全に開いた。
「あっ……」
「綺麗だよヒナ」
「あぁ!」
 チュッと首筋にキスを落とし、そのキスが下へと下がる。前を開いた事であらわになった胸を両手で揉みしだくアレン。甘い声とアレンが落とすリップ音が部屋中に響く。
「やっ、あぁ!いっ……」
 アレンの唇が胸の尖に到着すると、尖りは簡単にアレンの口に含まれた。
「あぁ!あんっ、あっ」
 甘く噛まれては舌で転がさる。その先端から来る快楽が陽菜の下へ下へと電流のように流れる。その度に足を擦り合わせる。
「あぁ、こっちも触って欲しいんだね」
 その行動に気がついたアレンは最後の砦のように残っていたショーツをいとも簡単にスルリと脱がした。
「見せて……ヒナ」
 閉ざされていた場所をこじ開けるように、アレンは陽菜の両膝を開き、その先にある秘蜜の場所を暴いた。
「あっ、恥ずかしい……見ないで……」
「どうして?濡れていてキラキラして綺麗だよ」
「や、ヤダ……言わないで……」
 長い指が秘蜜の蜜を掬う。
「あぁ!んっん!」
「凄いね……こんなに濡らして」
 ぬちぬちと蜜を掬うようにして表面を撫でるアレン。その蜜はアレンの指に合わせてか、後から後はと蜜を滲ませた。
「アレン……恥ずかしい……」
「恥ずかしい事はないよ。あぁ、凄い……」
 それまで撫でていた指はなかへと入っていった。ぬちゅりという音が大きく聞こえた気もした。
「や、あぁ!アレン……」
 指は抜き差ししながら陽菜のなかを掻き混ぜる。その度に溢れる水音に鼓膜がおかしくなりそうな感覚に襲われた。
「ヒナ……こっちを見て」
「アレン……」
 チュッと軽くキスをしたアレン。だが指は止まってくれなかった。
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