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~早まった計画・・・途絶えた希望・・・~
守我はずっと地下室にこもっていた。
それも楽しそうに、目が輝いていた。
地下室には由岐が持ってきた鉢植えが何個か置いてある。
もっとも、守我はそんなものに興味を持っていないのだが・・・・。
【ガチャ】
扉が開かれた。
無言で由岐が入ってくる。
「由岐さん、うちの部下は本当に有能です。今日中に、実行できそうですよ。・・・・今日は歴史が変わる日です。そしてこの国が、この地球上の、頂点に立つんです。」
守我の言葉を黙って聞く由岐。
そんなことお構いなしに、パソコンをいじる守我。
「・・・・・兵器を使うと、向こうからも打たれるのではないのか?」
由岐が重々しく聞いた。
「あぁ、必ず打ち落としミサイルを撃ってくるでしょうね。しかし今日狙う国は、技術がまだまだ発展していません。たとえ打ってきても、我が国の兵器を99,9%打ち落とすことはできないでしょうね。そして私が打ち落としミサイルに別の弱い兵器を確実に命中させます。これでこの国に被害はなく、狙いの国だけ消滅します。・・・後は私に任せてください。万が一この国が打たれるようなことがあっても、この地下室に居れば安全ですよ。私たちは外が落ち着いたら外国の仲間に救出に来てもらいます。水も食料も大量にありますからご心配なく。」
守我の手がすばやく動きパソコンを操作する。
「・・・・・」
由岐はもう何も言わなかった。
守我はずっと地下室にこもっていた。
それも楽しそうに、目が輝いていた。
地下室には由岐が持ってきた鉢植えが何個か置いてある。
もっとも、守我はそんなものに興味を持っていないのだが・・・・。
【ガチャ】
扉が開かれた。
無言で由岐が入ってくる。
「由岐さん、うちの部下は本当に有能です。今日中に、実行できそうですよ。・・・・今日は歴史が変わる日です。そしてこの国が、この地球上の、頂点に立つんです。」
守我の言葉を黙って聞く由岐。
そんなことお構いなしに、パソコンをいじる守我。
「・・・・・兵器を使うと、向こうからも打たれるのではないのか?」
由岐が重々しく聞いた。
「あぁ、必ず打ち落としミサイルを撃ってくるでしょうね。しかし今日狙う国は、技術がまだまだ発展していません。たとえ打ってきても、我が国の兵器を99,9%打ち落とすことはできないでしょうね。そして私が打ち落としミサイルに別の弱い兵器を確実に命中させます。これでこの国に被害はなく、狙いの国だけ消滅します。・・・後は私に任せてください。万が一この国が打たれるようなことがあっても、この地下室に居れば安全ですよ。私たちは外が落ち着いたら外国の仲間に救出に来てもらいます。水も食料も大量にありますからご心配なく。」
守我の手がすばやく動きパソコンを操作する。
「・・・・・」
由岐はもう何も言わなかった。
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