食卓バトル！！〜本日も楽しく開催中です〜

お米最強説

今回は「お米」、もっと言えば「白米」についてである。

心臓の手術をして、心臓の強化をしてから、いっとくさんはしっかりとこの「白米」が食べられるようになった。

心臓の手術の前は、食欲がなく、夏はほとんど食事を食べられなくなり、栄養剤のお世話になっていたのだが、手術により食欲が改善したのだ。

タバコをやめられたのも大きく関係しているのであろうが。


ちなみに表紙のお弁当の写真は、手術前、少しでも何か食べて欲しいと作っていたおかず弁当である。


さて、このお米(白米)。

米麹の多い味噌や、こめ油のことを読んでくださった方は思ったかもしれないが、透析患者さんにとって、めちゃくちゃ優秀である。


まず、お米は主食である。主食となる穀物は、エネルギー源としてとても大事だ。
だがタンパク質が多いものや、カリウムが高いものもある。

いつも参考にしている、前回紹介させて頂いた本を参考に、タンパク質の少ない順に主食を並べてみると、

ご飯(精白米)180グラム

食パン(一枚)60グラム

中華麺(蒸し)1玉150グラム

そば(茹で)1玉170グラム

パスタ(乾燥)80グラム

という感じである。


グラム数を見て頂いたら分かりやすいと思うのだが、グラム数はご飯が一番多い。
つまり、お腹に一番たまる上、タンパク質も少ないのである。

ちなみに、玄米はカリウムとリンが恐ろしく高いので、あくまで白米の話だ。


白米には水分があるが、これは麺類でも同じであるし(むしろ麺類のほうが多い)パンを水分なしで食べるのは難しいであろう。


そして白米には「食物繊維」が含まれている。
さらに、難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)が含まれていて、この二つは腸内環境を整える作用があるというではないか。

これを実感したのは、手術後しばらくして、まさに白米をしっかりと食べられるようになってからだ。


以前にも書いたが、透析患者さんはこと便秘になりやすい。

水分が取れないこと、食事制限によって食物繊維等が不足してしまうことなどが原因である。

いっとくさんも手術前の当時は自力排便が難しく、休みの日に強い下剤を2種類使って、無理矢理出す、という状況であった。

心臓の手術をきっかけに、薬調整をして、毎日飲む下剤に変えたのもあるのだが、白米をしっかり食べた日と他の主食の日には、明らかに便の出が違うのである。

便の出が悪いね、という時は、主食は積極的に白米を食べるようにしている。

野菜にカリウムが多くて、なかなか摂取できない食物繊維を、白米から摂取しているのである。
お腹にしっかりとたまるのも良いのであろう。
お腹にしっかりたまれば、お腹が空かないので、買い食いも減るはずだ。


これだけでもお米最強！　と言って良いのに、先程書いたレジスタントスターチというものは、腸内環境を整えることで、免疫力を高めることにもつながると言うではないか！！

透析患者さんは、透析によって免疫力がどんどん落ちていく。
少しでも免疫力を、と思っても、免疫力を高める食品を見ては、カリウムやリンの高さにため息をついてしまうが。

なんと一番身近にいる白米こそが、その役割を担ってくれていたのだ！！


日本人で良かった！！

と思っても大袈裟ではないはず。


そんな私は、新婚時代、味噌と油だけでなく、他の調味料でも「米麹○倍」などとパッケージに書いてあったら、ついつい手を伸ばしてしまっていた。

結婚前は、調味料なんてどれも同じだと思っていたのに、である。

これもおいおい出てくるであろう。


そんな素晴らしい白米であるが。


いっとくさん本人の食べやすさもあって、お米だけでなく麺類も多く食べていることは、ここだけの秘密である。