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11、解明
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早朝の青白い光を感じ、デーアは目を開ける。目の前にいる優しい瞳で自分を見つめる愛しい人に腕枕されていた。
「起きてたの?」
「ああ」
「起こしてくれればよかったのに」
「起こそうと思ったけどデーアの寝顔をずっと見ていたくてな」
ヴァイスハイトはデーアにしか見せない甘い表情で笑う。
「もう。はい、起きて起きて。流石に自分で着替えられるわよね?」
意外と甘えん坊な面があるヴァイスハイトにデーアは朝の支度するよう促す。このデーアの素っ気ない態度はドキドキしてるのを必死で隠そうする裏返しだった。
◇
アンジュは唇を割って入り混み口内を蹂躙しようとしてる舌の感覚に起こされる。
「んっ。はぁっ。んんんー!」
「おはよう、僕の可愛い奥さん」
自分から仕掛けたのに照れた笑みを見せ、自身の唇をペロリと舌で舐めるゲニーにアンジュは腕枕をされていた。
「あんまりいびきが凄かったから、キスで起こしちゃった。ごめんね?」
「嘘?!」
「嘘」
ゲニーはニヤッと悪戯に笑うと、足りないとばかりにアンジュの唇を貪り始める。いつまでも盛ってる未来の夫をもうっと窘めながら、朝の支度をさせた。
◇
朝食の前に私室のリビングに集まった四人は指輪を外そうとする。
「「外れた!!」」
指輪が外れ、喜ぶデーアとアンジュは歓喜のあまり少し大きな声を出した。
念の為に指から外れた指輪をゲニーに渡して引き続き解析してもらう。
「あれ?」
暫く解析を続けていたゲニーは何かに気付き、小さく驚いた声を出し先程作ったばかりの解除魔法を詠唱した。
「マジか……」
魔法が発動し、指輪にかかっていた魔法の解除が終わったゲニーは深刻そうな顔を見せる。
「何か分かったのか?」
ヴァイスハイトは訝しげな顔でゲニーに問うた。
「ああ……。何か言いづらいんだけど」
「もう、なんなのよ! 勿体ぶってないで言いなさいよ」
アンジュは言い渋るゲニーを急かす。
「キスでよかったんだ」
「どういうこと?」
ゲニーの発言を理解できないデーアが聞いてくる。
「だから、中出ししなくてもよかったんだよ。キスすれば外れる仕組みだったんだ」
「なにそれ! あの嘘つきクソ王子~!」
不敬罪にあたる発言をしたアンジュを横目で一瞥し、デーアは不覚だったとため息をついた。
「大丈夫、もし赤ちゃんが出来たとしてもちゃんと責任取るから! 寧ろ大歓迎だ! 名前考えておかないとな!」
「デーアに似て可愛い子が産まれると思う。俺は男でも、女でもどっちでも嬉しい」
卒業を一年後に控えてるのに何脳天気なことを言ってるのかとデーアとアンジュは子が産まれる気満々の未来の夫達に呆れたが、それも含めて愛しいと思ってしまう自分がいるので特に何もお小言を言うことはしなかった。そして自然と込み上げる笑みを浮かべるのだった。
「起きてたの?」
「ああ」
「起こしてくれればよかったのに」
「起こそうと思ったけどデーアの寝顔をずっと見ていたくてな」
ヴァイスハイトはデーアにしか見せない甘い表情で笑う。
「もう。はい、起きて起きて。流石に自分で着替えられるわよね?」
意外と甘えん坊な面があるヴァイスハイトにデーアは朝の支度するよう促す。このデーアの素っ気ない態度はドキドキしてるのを必死で隠そうする裏返しだった。
◇
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「んっ。はぁっ。んんんー!」
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「あんまりいびきが凄かったから、キスで起こしちゃった。ごめんね?」
「嘘?!」
「嘘」
ゲニーはニヤッと悪戯に笑うと、足りないとばかりにアンジュの唇を貪り始める。いつまでも盛ってる未来の夫をもうっと窘めながら、朝の支度をさせた。
◇
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「「外れた!!」」
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念の為に指から外れた指輪をゲニーに渡して引き続き解析してもらう。
「あれ?」
暫く解析を続けていたゲニーは何かに気付き、小さく驚いた声を出し先程作ったばかりの解除魔法を詠唱した。
「マジか……」
魔法が発動し、指輪にかかっていた魔法の解除が終わったゲニーは深刻そうな顔を見せる。
「何か分かったのか?」
ヴァイスハイトは訝しげな顔でゲニーに問うた。
「ああ……。何か言いづらいんだけど」
「もう、なんなのよ! 勿体ぶってないで言いなさいよ」
アンジュは言い渋るゲニーを急かす。
「キスでよかったんだ」
「どういうこと?」
ゲニーの発言を理解できないデーアが聞いてくる。
「だから、中出ししなくてもよかったんだよ。キスすれば外れる仕組みだったんだ」
「なにそれ! あの嘘つきクソ王子~!」
不敬罪にあたる発言をしたアンジュを横目で一瞥し、デーアは不覚だったとため息をついた。
「大丈夫、もし赤ちゃんが出来たとしてもちゃんと責任取るから! 寧ろ大歓迎だ! 名前考えておかないとな!」
「デーアに似て可愛い子が産まれると思う。俺は男でも、女でもどっちでも嬉しい」
卒業を一年後に控えてるのに何脳天気なことを言ってるのかとデーアとアンジュは子が産まれる気満々の未来の夫達に呆れたが、それも含めて愛しいと思ってしまう自分がいるので特に何もお小言を言うことはしなかった。そして自然と込み上げる笑みを浮かべるのだった。
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