上 下
58 / 76
樹神奉寧団編

58 樹神奉寧団編 <挿入話 柴田百合…3>

しおりを挟む

―――――――――

<挿入話>
・・・柴田百合・・・(3)

―――――――――

 月曜日。今日は有香に会える!!

 有香の方から私を呼んでくれたのです。
 斎巫様のお召しとあれば参上しない訳にはゆきませんよね。普通であれば絶対近寄れない教団本部。お頭様に連れられて、出向きます。
 ビックリ仰天の有香の豪華なお部屋の中で、私たち、タップリ愛し合っちゃった。

 でも有香、親に一億で売られただなんて…。可哀想。

 それに教主様と・・・、してるんだ、セックス。
 それも毎日…。

 鬼神様の子を妊娠しなければいけないだなんて、なんか、嫌だな。有香が私からどんどん離れて行っちゃう・・・。
 それに教主も、最低の屑男みたい。そんなのと有香が、毎日セックスしてるだなんて・・・。

 でも、これから月曜日は有香と会えることになりました。これは嬉しいよ。



 日曜日。今日は新会員の切腹。遺体は新鮮なうちに有香の元へ送るそうです。
 新会員と言っても、私、彼女をよく知らない。事務局が直で会員にして送ってきた子。たしか、3年生の先輩よね。
 まあ、別に誰でも良いよ。もう死んじゃうんだから。

 切腹部屋で全裸になり、横一文字にお腹を切った彼女。即座に刃物を置き、両手を前へ付く。切り口からは小腸がウニョウニョッと顔を出す。

「介錯を」

 は、早いな……。まあ、いいよ。

 サクッと首を落としてあげる。
 遺体は速攻で運び出されました。

 明日は月曜日で、有香に会える日。楽しみだなあ。



 月曜日放課後…。本当なら、これから有香のところへ行くはず。しかし、今日は延期になってしまいました。残念。
 そして、今日、同級生の、それもクラス委員長からトンデモナイ申し出を受けてしまいました。教団の為に身を捧げたいだなんて・・・。
 少し誤解もあるみたいだけど、これは全然問題ない。“身を捧げて”もらいましょうよ。
 煽ってみたら、彼女、承諾しちゃった…。事務局に報告しようとしたら、事務局の方から連絡が来て、水曜日に委員長を生贄として本部へ差し出すとのコト。それに同行し、切腹処理の手伝いをするようにとの指令です。手際よすぎ!

 いや、なんだかおかしなことになってきちゃったかな。でも、有香の仕事を手伝えるのは嬉しいな。

 そうして・・・。委員長を連れて本部へ出向き、有香の前へ彼女を引き入れたということなんですね。

―――――――――

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女子切腹同好会

しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。 はたして、彼女の行き着く先は・・・。 この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。 また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。 マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。 世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。

女子切腹同好会 ~4完結編~

しんいち
ホラー
ひょんなことから内臓フェチに目覚め、『女子切腹同好会』という怪しい会に入会してしまった女子高生の新瀬有香。なんと、その同好会の次期会長となってしまった。更には同好会と関係する宗教団体『樹神奉寧団』の跡継ぎ騒動に巻き込まれ、何を間違ったか教団トップとなってしまった。教団の神『鬼神』から有香に望まれた彼女の使命。それは、鬼神の子を産み育て、旧人類にとって替わらせること。有香は無事に鬼神の子を妊娠したのだが・・・。 というのが前作までの、大まかなあらすじ。その後の話であり、最終完結編です。 元々前作で終了の予定でしたが、続きを望むという奇特なご要望が複数あり、ついつい書いてしまった蛇足編であります。前作にも増してグロイと思いますので、グロシーンが苦手な方は、絶対読まないでください。R18Gの、ドロドログログロ、スプラッターです。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

ずっと女の子になりたかった 男の娘の私

ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。 ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。 そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。

男子中学生から女子校生になった僕

大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。 普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。 強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!

意味がわかるとえろい話

山本みんみ
ホラー
意味が分かれば下ネタに感じるかもしれない話です(意味深)

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...