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樹神奉寧団編

52 樹神奉寧団編 頭部の解体

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 祭儀部長は体の方の解体を部下に任せ、私を案内してくれます。
 着いた祭儀部の調理場。調理担当は20代前半くらいの若い女性。ちょっと緊張気味なのは、私が居るからよね。ごめんね。

「まずは、目玉を抜きます」

 そう言って、調理担当者、和美さんの妹さんの頭の、右目部分にスプーン状の器具をズブッと突っ込む!
 深く突っ込んで、グリッブリッと中を抉るようにして器具を出すと。デロンッて目玉が外へ出て来た!

 目玉って、こんな風に取り出すんだ…。
 いや~、これ、流石さすがの私もグロいと思う。
 でも人間の目玉って、思ったより小さい。直径は500円玉分もないくらい。昨日食べたあれ、加熱で縮んだってことじゃなかったのね。


 眼窩がんかから出てきた目玉をグッと引っ張ると、繋がっている視神経や血管もグニュグニュ出て来て、ブチッとそれが中の奥の方で切れ、右の眼球摘出完了。昨日食べた目玉と同じ状態ですが、まだ加熱していないので黒目はシッカリ黒い…。ギョロッと見詰められているようで怖い。
 左の方も同様に抜き出します。


 頭は額の部分に刃物で斬り込みを入れて、ベリベリ毛髪付きの頭皮をはぎ、頭蓋骨を剥き出しにする。
 丸い刃が回転する小型の電動ノコギリで頭蓋骨をグルッと切ると、脳髄液って言うのか、透明な液体がダラダラ流れ出て来る。
 切れたお皿状の、頭頂部分をパカッとはずすと、出ました脳味噌。
 うぐ、スゴイ。初めて生の脳を見ましたよ。
 白っぽい色。生きた状態だと血が流れているからきっとピンクっぽいよね。シワシワだね。大脳だよね。中央で大きく二つに分かれています。右脳と左脳ってことか…。

 うわ、手が突っ込まれた!
 前の方から後ろへひっくり返すように、グチョッと脳を抜き出す・・・。後ろ側の横皺入った小さい部分が小脳だね。中心部分の皺が無い所が延髄?
 人間の脳って、想像してたよりも少し小さいかも。まあ、頭蓋骨の中に納まってるモノだからね。それより大きいはずがない。こんなモノか……。

 それにしても、目玉が抜かれてポッカリ空いた空間になっちゃってて、脳味噌デロリンッて、なんとオゾマシイ光景……。
 斬首したての新鮮なのだったらどうだろう? いや、それもどうかなぁ。
 やっぱり、頭部の解体は超絶キモチワルイな・・・。

 抜き出された脳はサクサクと輪切りにされ、鍋にベチョベチョと入れられてゆきます。
 目玉も入り、頬の肉や鼻や耳なんかも切り取られて、更に舌も抜かれて、みんな鍋に入れられる。
 肉を削った頭蓋骨は・・・、あ、それも一緒に煮込むのね。髪の毛の付いている頭皮以外は、全部鍋の中。骨からも出汁が出るのかなあ・・・。

「では、これより煮込んでお持ち致します。鍋ごとお持ちすれば良いでしょうか?」

 と、祭儀部長。

「いや、お皿に盛って持って来てくれる? 量は昨日より少な目で良いからね。そのかわり、4人分を用意して部屋に運んできて」

「4人分ですか?」

「そう。それで、秘書課の3人も一緒に連れてきて」

「秘書課? あ、なるほど。承知しました」

「ああ、目玉は1個、あなたにあげる。舌は調理してくれた彼女にあげるよ。その他の残りも祭儀部で分けてね」

「よ、よろしいのですか?!」

「いいよ、いいよ。あ、耳はちょっと食べてみたいかも。1個だけ私の皿に入れておいてね。じゃあ、よろしく!」


 そうして待つこと1時間とちょっと。運ばれてきました4皿の頭部の煮込みスープ。
 そして・・・

「失礼致します。秘書課3名、お召しにより参上いたしました」

 ドアの向こうでの声。

「どうぞ入って」

 緊張したような面持ちで入ってきて直立し、深々とお辞儀する秘書さんたち。30歳の前半と、半ばと、後半って感じの、美人お姉様3人です。

「どうぞ、席に着いて。オサガリの頭のスープよ。一緒に食べましょ」

「は?! い、いえ、そんな恐れ多い!! とても頂けません」

「なによ。私が良いって言っているのよ。斎巫に逆らう気?」

「いえ滅相も無い!! ただ、そんな貴重なモノを私どものような者が頂けるなどと、あり得なくて、恐れ多すぎて・・・」

「いいんだってば。ほら、食べてよ。その代わりと言っては何なんですが、ちょっとご相談したいことがありましてね・・・」

「え・・・」

 ということで私は、秘書3人を頭スープで買収し、親友の百合をここへ連れてきて来てもらうという計画を別段隠すこともなく、そのまま馬鹿正直に本人たちへ白状したのでした。
 一般人を呼ぶことは出来ないと困っていた秘書さんたち…。

「百合は細入衆さいにゅうしゅうだから一般人じゃないよ」と言うと、

「それなら何も問題ありません。こんな事をして頂かなくても、お申し付け頂けましたら細入衆かしらに連絡して、すぐにでも呼び出し可能です」
 だって・・・。

 なんだあ、そうだったのか。
 でもまあ、遠慮しないでスープは食べて行ってよ。
 オサガリは皆で分けるもの。いつも一生懸命働いてくれているあなたたちに私からの御褒美ヨってなことで。
 秘書3人は、涙を流しながら「勿体無もったいない…。美味おいしい・・・」とスープを平らげたのでした。
 全く、ここの人たち、今までどういう扱いされていたんでしょうね。給料は良いのかもしれませんが、大変な秘密を守って仕事してくれている人たちです。もう少し大事に扱ってあげても良いと思うんですよね・・・。


 午後は、また、セックスです。アイツと鬼神様のセックス・・・といっても私の体を使ってですから、シテいるのは私とアイツ…。やはり、私が上になっての交わり。ただ、少し感じるようになってきました。
 慣れてきて、体をコントロール出来るようになってきたのかも…。
 それでも、やっぱり全然物足りない。
 で、コンドームを着けさせて再度交わる。こっちは凄く感じる…。タマンナイ!!
 既に精液でベタベタになっているアソコに今更コンドーム着けたアレを挿入されるのは、ちょっと変といえば変だけど。これは絶対です。
 鬼神様とする時は仕方ないけど、そうでなければアイツの子なんて私は絶対産まないからね!
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