408 / 464
第七章 王都
第五百三話 みんなで軍の施設へ
しおりを挟む
昼食後は、予定通り軍の施設に向かいます。
ネストさんも一緒に行くそうで、二台の馬車で現地に向かいます。
「「「「わあ!」」」」
直ぐに軍の施設に着いたんだけど、施設の大きさにウェンディさんたちはとってもびっくりしていました。
僕も初めて軍の施設を見た時は、こんなに大きいのかと驚いたよね。
そして、いつも通っていた事務棟の前に到着しました。
「レオ君、師団長はいつもの部屋にいる。みんなを先導してくれ」
なんだか、ネストさんがニヤリとしていたよ。
いつもので通じるほど、確かに何回も通ったところなんだけどね。
僕が先頭に立って歩こうとしたら、やる気満々のユキちゃんが僕の前を歩き始めました。
思わず苦笑しながらも、僕たちはユキちゃんの後を歩いていきます。
そして、階段を登るんだけど、マヤちゃんはジェシカさんに抱っこされていました。
コンコン。
「アオン!」
「ふふ、入ってくれ」
師団長執務室の前についてユキちゃんがドアをノックしたら、部屋の中から吹き出す声が聞こえたよ。
マイスター師団長さんも、まさかユキちゃんが僕たちを先導しているとは思わないだろうね。
ガチャ。
「失礼します」
「やあ、レオ君、ちょっと久々だね。ユキちゃんも先導ありがとうね」
「アン!」
部屋に入った僕たちを、マイスター師団長さんが笑顔で迎えてくれました。
ユキちゃんも仕事をやり切ったと、とても良い笑顔ですね。
すると、抱っこ状態から床に降りたマヤちゃんが、何かを思い出したみたいです。
「あっ、この前会った人だ!」
「覚えていてくれたんだね。王城の謁見の間で会ったね」
マイスター師団長さんも先日の謁見に参加していたので、マヤちゃんも何となく覚えていました。
そんなマヤちゃんに、マイスター師団長さんもニコニコしながら頭を撫でていました。
僕たちも席に着いて、話をする事にしました。
すると、ビックリすることが判明しました。
「モニカ様、だいぶ前にお子様とお会いしましたが、とても大きくなりましたね」
「アレックスが生まれた時でしたわね。今はこんなにも成長して、私も嬉しい限りですわ」
「「えっ」」
ウェンディさん、アレックスさんがとってもびっくりしているけど、よく考えると二人は赤ちゃんとかでとっても小さかったタイミングですね。
ちなみに、フランソワーズ公爵家に跡取りが誕生したと、その時はかなりの人が生まれたばっかりのアレックスさんを見にきたそうです。
そして、話はシークレア子爵領での結婚式の話になりました。
「シークレア子爵領に通じる街道を多くの貴族が通過するから、国からの通達で動物や魔物を排除をするようにしている。レオ君なら何も問題ないと思うが、念の為に気をつけるように」
そっか、結婚式だから多くの貴族が集まるもんね。
僕たちは早めに現地入りするけど、結婚式直前になってやってくる貴族も多いそうです。
そして、マイスター師団長さんはこんなことも話していました。
「今回の結婚式は、いわば軍が結束するための結婚式でもある。というのも、海軍の基地と造船場を保有するシークレア子爵家と陸軍の幹部であるブランフォード子爵家との結婚式だ。多くの軍関係者も参加するし、もちろん私も結婚式に参加する」
「あっ、そういえばそうですね」
「王都から馬車で五日間の旅なんて、軍人にとっては大した距離ではない。もちろん、王都で万が一のことがあっても大丈夫なように十分警戒をしている」
やっぱり普段から鍛えているのもあってか、軍人さんは馬車旅なんてへっちゃらなんですね。
それに、結婚式に参加する貴族が知っている人が多いのでとっても安心しました。
知らない人ばっかりだと、とっても緊張しちゃうよね。
その後も主に結婚式の話をしていたけど、いつの間にかマヤちゃんはお昼寝タイムに突入しちゃいました。
ネストさんも一緒に行くそうで、二台の馬車で現地に向かいます。
「「「「わあ!」」」」
直ぐに軍の施設に着いたんだけど、施設の大きさにウェンディさんたちはとってもびっくりしていました。
僕も初めて軍の施設を見た時は、こんなに大きいのかと驚いたよね。
そして、いつも通っていた事務棟の前に到着しました。
「レオ君、師団長はいつもの部屋にいる。みんなを先導してくれ」
なんだか、ネストさんがニヤリとしていたよ。
いつもので通じるほど、確かに何回も通ったところなんだけどね。
僕が先頭に立って歩こうとしたら、やる気満々のユキちゃんが僕の前を歩き始めました。
思わず苦笑しながらも、僕たちはユキちゃんの後を歩いていきます。
そして、階段を登るんだけど、マヤちゃんはジェシカさんに抱っこされていました。
コンコン。
「アオン!」
「ふふ、入ってくれ」
師団長執務室の前についてユキちゃんがドアをノックしたら、部屋の中から吹き出す声が聞こえたよ。
マイスター師団長さんも、まさかユキちゃんが僕たちを先導しているとは思わないだろうね。
ガチャ。
「失礼します」
「やあ、レオ君、ちょっと久々だね。ユキちゃんも先導ありがとうね」
「アン!」
部屋に入った僕たちを、マイスター師団長さんが笑顔で迎えてくれました。
ユキちゃんも仕事をやり切ったと、とても良い笑顔ですね。
すると、抱っこ状態から床に降りたマヤちゃんが、何かを思い出したみたいです。
「あっ、この前会った人だ!」
「覚えていてくれたんだね。王城の謁見の間で会ったね」
マイスター師団長さんも先日の謁見に参加していたので、マヤちゃんも何となく覚えていました。
そんなマヤちゃんに、マイスター師団長さんもニコニコしながら頭を撫でていました。
僕たちも席に着いて、話をする事にしました。
すると、ビックリすることが判明しました。
「モニカ様、だいぶ前にお子様とお会いしましたが、とても大きくなりましたね」
「アレックスが生まれた時でしたわね。今はこんなにも成長して、私も嬉しい限りですわ」
「「えっ」」
ウェンディさん、アレックスさんがとってもびっくりしているけど、よく考えると二人は赤ちゃんとかでとっても小さかったタイミングですね。
ちなみに、フランソワーズ公爵家に跡取りが誕生したと、その時はかなりの人が生まれたばっかりのアレックスさんを見にきたそうです。
そして、話はシークレア子爵領での結婚式の話になりました。
「シークレア子爵領に通じる街道を多くの貴族が通過するから、国からの通達で動物や魔物を排除をするようにしている。レオ君なら何も問題ないと思うが、念の為に気をつけるように」
そっか、結婚式だから多くの貴族が集まるもんね。
僕たちは早めに現地入りするけど、結婚式直前になってやってくる貴族も多いそうです。
そして、マイスター師団長さんはこんなことも話していました。
「今回の結婚式は、いわば軍が結束するための結婚式でもある。というのも、海軍の基地と造船場を保有するシークレア子爵家と陸軍の幹部であるブランフォード子爵家との結婚式だ。多くの軍関係者も参加するし、もちろん私も結婚式に参加する」
「あっ、そういえばそうですね」
「王都から馬車で五日間の旅なんて、軍人にとっては大した距離ではない。もちろん、王都で万が一のことがあっても大丈夫なように十分警戒をしている」
やっぱり普段から鍛えているのもあってか、軍人さんは馬車旅なんてへっちゃらなんですね。
それに、結婚式に参加する貴族が知っている人が多いのでとっても安心しました。
知らない人ばっかりだと、とっても緊張しちゃうよね。
その後も主に結婚式の話をしていたけど、いつの間にかマヤちゃんはお昼寝タイムに突入しちゃいました。
1,213
お気に入りに追加
5,471
あなたにおすすめの小説
とある婚約破棄の顛末
瀬織董李
ファンタジー
男爵令嬢に入れあげ生徒会の仕事を疎かにした挙げ句、婚約者の公爵令嬢に婚約破棄を告げた王太子。
あっさりと受け入れられて拍子抜けするが、それには理由があった。
まあ、なおざりにされたら心は離れるよね。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
元悪役令嬢はオンボロ修道院で余生を過ごす
こうじ
ファンタジー
両親から妹に婚約者を譲れと言われたレスナー・ティアント。彼女は勝手な両親や裏切った婚約者、寝取った妹に嫌気がさし自ら修道院に入る事にした。研修期間を経て彼女は修道院に入る事になったのだが彼女が送られたのは廃墟寸前の修道院でしかも修道女はレスナー一人のみ。しかし、彼女にとっては好都合だった。『誰にも邪魔されずに好きな事が出来る!これって恵まれているんじゃ?』公爵令嬢から修道女になったレスナーののんびり修道院ライフが始まる!
自重知らずの転生貴族は、現在知識チートでどんどん商品を開発していきます!!
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
無限の時空間の中、いきなり意識が覚醒した。
女神の話によれば、異世界に転生できるという。
ディルメス侯爵家の次男、シオン・ディルメスに転生してから九年が経ったある日、邸の執務室へ行くと、対立国の情報が飛び込んできた。
父であるディルメス侯爵は敵軍を迎撃するため、国境にあるロンメル砦へと出発していく。
その間に執務長が領地の資金繰りに困っていたため、シオンは女神様から授かったスキル『創造魔法陣』を用いて、骨から作った『ボーン食器』を発明する。
食器は大ヒットとなり、侯爵領全域へと広がっていった。
そして噂は王国内の貴族達から王宮にまで届き、シオンは父と一緒に王城へ向かうことに……『ボーン食器』は、シオンの予想を遥かに超えて、大事へと発展していくのだった……
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。